梅超風
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梅若華は早くに身よりを亡くし、偏屈な黄薬師に弟子入りする。しかし、その修行は少女の身には辛く、兄弟子の陳玄風と恋に落ちてからは、辛い桃花島の生活から抜け出すことにした。その時に盗み出した「九陰真経」の下巻が彼らの運命を狂わせる。
というのも、「九陰真経」は上下巻揃っていない状態で習得すると(もちろんそれなりに強くなれるのだが)、本人の体を損ねる危険が高く、また技も魔道に堕ちてしまいやすいからである。こうして、「九陰真経」の下巻のみを頼りに習得した邪悪な技「九陰白骨爪」を習得した二人は、数多くの人間を血祭りにあげ、屍の頭蓋骨に穴を開けるなどして、江湖を恐怖のどん底に陥れた。このころ、江南七怪の筆頭・柯鎮悪の兄の柯辟邪を惨殺している。いつしか梅超風は「鉄屍」、陳玄風は「銅屍」、二人あわせて「黒風双殺」と呼ばれるようになった。
あまりに江湖で暴れすぎたため、夫の陳玄風とともに蒙古に移住する事になった際、柯鎮悪ら率いる江南七怪と戦う。このとき、夫の陳玄風が郭靖に殺され、また自身は失明している。しかし、復讐を誓い、さらなる力を得て数年後に再登場を果たすことになる。
師弟関係
弟子は楊康。「九陰真経」の下巻を頼りに、誤った方法で内功を繰り返すうち、下半身不随になっているところを楊康に助けられ、その恩から楊康を弟子にした。彼には「九陰白骨爪」を指導し、これが梅超風亡き後も江湖に惨劇を引き起こし続けた。
師の黄薬師を裏切ったとはいえ、心の中では変わらず尊敬の念を抱いており、裘千仞が「黄薬師は死んだ」というデマを流したとき、憤慨し仇討ちを誓っている。その姿を隠れ見た黄薬師は、すでに梅超風らが自分から逃げ出したのは、自分自身の偏屈さが招いた結果だと悔いたこともあり、三つの条件の達成とともに梅超風を許す事にしている。だが、その条件のうち一つは決して果たすことができないものだとは、黄薬師・梅超風らは思いもよらないことだった。のちにこれを知った黄薬師は激怒し、その原因を作った郭靖を殺そうとしている。
最終的に、全真教の「天罡北斗陣」に苦戦する黄薬師を救うため致命傷を負う。一つの条件も果たす事はできなかったが、黄薬師からついに破門を解いてもらい、「桃花島の弟子」に戻ることには成功している。