祝 (リンゴ)

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’(いわい、: ‘American Summer Pearmain’)[注 1][5]は、リンゴ(セイヨウリンゴ)の早生系栽培品種の1つである。果皮は基本的に黄緑色だが熟すと赤褐色に色づき、適度な甘さと酸味があるが、渋味もある。アメリカ合衆国原産の古い品種であり、日本へは明治初期に導入され、明治期には多く栽培されたが、現在はあまり利用されていない。

耐寒性はあるが温暖な気候を好み、樹勢は弱い[6]。火傷病にかかりやすい[6]自家不和合性に関わるS遺伝子型はS1S20である[7][8]。収穫期は早く、夏に収穫され、日本では8月上旬から下旬[6][9][10]。果実は長円形、150–200グラムほどとやや小型である[9]。果皮は黄緑色であるが、熟すと赤褐色の縞が入る[6][9]。芳香があり、果肉は黄色、柔らかく、適度な甘さと酸味、やや渋みがある[6][9]。長期貯蔵は困難であり、軟化しやすい[6][9]

歴史

アメリカ合衆国原産の古い品種であり、18世紀後期には北米東部に存在したと考えられている[6]。おそらくニュージャージー州が原産地であるとされる[6]。文献上では、1817年に本品種と考えられる記述があり、また1851年にこの品種名で記録された[6]

日本では、1875年(明治8年)に内務省から配布された苗木を青森県が篤農家に試作させ、それが大導寺繁禎の果樹園で初結実した[11]。その後、明治期には盛んに栽培がされ、‘旭’(マッキントッシュ)とならぶ早生品種の代表格だった[12]。しかし、隔年結果性や早期落果性の傾向が強い[10]など欠点も多く、その後はあまり栽培されなくなった。

日本で最も古い‘祝’(1878年に植栽)は、青森県柏村(現 つがる市)にあり[注 2]、「日本一の古木りんご樹」として1960年に青森県の天然記念物に指定された[14][12][13]

名称

英名では、‘American Pearmain’、‘American Summer’、‘Early Summer Pearmain’、‘Summer Pippin’、‘Watkin's Early’、‘Summer Pearmain’、‘American Pippin’[注 3]ともよばれる[6]

日本に導入された当初は「大導寺中生」、「大導寺中手」、「大中(だいなか)」、「江間中手」、「成子(なりこ、なるこ)」など、地方によって異なる名でよばれていたが、1900年(明治33年)に‘祝’に統一された[15][9][13]

派生品種

‘祝’を交配親とする品種も存在し、‘北の幸’は種子親を‘つがる’、花粉親を‘祝’とし[16]、‘花祝’は種子親を‘花嫁’、花粉親を‘祝’としている[17]

関連項目

脚注

外部リンク

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