聖母の聖ヒュアキントスへの顕現
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| スペイン語: Aparición de la Virgen a san Jacinto 英語: The Apparition of the Virgin to Saint Hyacinth | |
| 作者 | エル・グレコ |
|---|---|
| 製作年 | 1605-1610年 |
| 種類 | キャンバス、油彩 |
| 寸法 | 100 cm × 61.9 cm (39 in × 24.4 in) |
| 所蔵 | メモリアル・アート・ギャラリー、ロチェスター (ニューヨーク州) |
『聖母の聖ヒュアキントスへの顕現』(せいぼのせいヒュアキントスへのけんげん、西: Aparición de la Virgen a san Jacinto、英: The Apparition of the Virgin to Saint Hyacinth) は、ギリシャ・クレタ島出身で主にマニエリスム期のスペインで活動した画家エル・グレコが画業後期の1605-1610年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。聖母の被昇天の日にポーランドの聖ヒュアキントスの前に現れた聖母マリアと幼子イエス・キリストの幻影を表している。この絵画は2点の同主題作のうちの1点で、米国ニューヨーク州ロチェスターにあるメモリアル・アート・ギャラリーに所蔵されている[1]。もう1点のより大きなヴァージョン (158.4 × 98.7 cm) は、ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるバーンズ・コレクションに所蔵されている[2]。

『聖母の聖ヒュアキントスへの顕現』は、エル・グレコの1614年の死亡時の財産目録からホルヘ・マヌエル・テオトコプリ (エル・グレコの息子) への財産に移管されたことを示す1621年の目録にいたるまで一貫して記録に残されている[3]。バーンズ・コレクションの大きなヴァージョンも、メモリアル・アート・ギャラリーの小さなヴァージョンも、これらの目録に記されている。1614年の目録では「偉大な」あるいは「大きな」という言葉で2作品が区別され、1621年の目録ではサイズの違いを示す寸法を用いて、さらに詳しく説明されている[3]。
スペインの作家フェルナンド・マリアスは、これら2作品に関して「特別な顧客のために要請があれば (複製が) 制作されたであろう」こと、そしてトレドの (エル・グレコの) 工房で数多くの複製が来客用に入手可能であったことをはっきりと述べている[4]。2作品がエル・グレコの所有であったことは、工房に置かれたままであった可能性を示唆する。肖像画や聖人の二重肖像画などほかの絵画は売却用に工房で描かれ、展示されていた。一方、幻視や顕現を描いたより複雑な主題の絵画は、顧客の指示により制作された注文作品であった[4]。

