2016年東京都知事選挙

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2016年東京都知事選挙
東京都
2014年 
2016年7月31日 (2016-07-31)
 2020年

投票率 59.73%(増加 13.59%)
 
候補者 小池百合子増田寛也鳥越俊太郎
政党 無所属無所属無所属
得票数 2,912,6281,793,4531,346,103
得票率 44.49%27.40%20.56%

自治体別得票結果
小池  増田

選挙前知事

舛添要一
無所属

選出知事

小池百合子
無所属

2016年東京都知事選挙(2016ねんとうきょうとちじせんきょ)は、2016年平成28年)7月31日に行われた東京都知事選挙である[1][2]

東京都知事選挙における立候補者の人数としては、当時歴代最多となる21人が立候補(次回の2020年の選挙で22人が立候補し記録更新。)。投開票の結果、無所属新人で元防衛大臣小池百合子が当選した。

2013年12月24日、東京都知事猪瀬直樹徳洲会事件に関与した責任をとり辞職し[3]、それに伴い2014年2月9日に行われた東京都知事選挙舛添要一(自民党・公明党推薦)が初当選を果たした。その2年後、2016年4月27日発売の「週刊文春」ならびに5月11日発売の同誌のスクープにより、舛添の公用車私的利用と政治資金不適切支出の問題が明るみになった[4][5][6][7]。同年5月26日までに都民らから都に寄せられた苦情や意見は計1万9千件余りにのぼり[8]、6月21日付で舛添は辞職した[9]。その後任を決めるための選挙が行われることとなった[2]

民進党共産党社民党生活の党の4党は舛添が辞職した6月21日に野党統一候補を擁立することを決定[10]するが、肝心の候補者選びは難航した。7月11日夕方に民進党都連会長の松原仁がようやく古賀茂明に立候補を要請[11]すると、その日の夜には党代表の岡田克也は都連の努力を無にするかのように鳥越俊太郎の擁立を決めた[12]。先に出馬表明していた宇都宮健児は鳥越との競合を避けるため、7月13日に出馬取りやめを表明した[13]。自民党・公明党の推薦を得た増田寛也、自民党所属の元衆議院議員の小池百合子、野党4党の統一候補の鳥越俊太郎の3人を中心とした選挙戦の構図が告示日前日にようやく固まった[13]。7月14日、告示。計21人が立候補を届け出た。

7月18日に大手紙が発表した序盤情勢では「小池と鳥越が競り合い、増田が追う展開」と報じられたが[14][15]、7月21日発売の「週刊文春」7月28日号が鳥越の過去の女性問題を報道[16]。7月28日発売の「週刊新潮」8月4日号が鳥越の女性問題をさらに追及[17]。2誌の記事の影響により鳥越は支持を急速に失った[18]。鳥越は女性問題について、宇都宮を納得させるに十分な説明ができなかった。そのため宇都宮は最後まで鳥越の応援演説に立たなかった[19]。7月31日投開票。小池が増田と鳥越を大差で引き離し、初当選を果たした。

高校生を含む18歳選挙権は、2016年7月10日第24回参議院議員通常選挙と同日)の2016年鹿児島県知事選挙に次いで2番目に導入された。

選挙データ

告示日

  • 2016年(平成28年)7月14日[1]

投票日

  • 2016年(平成28年)7月31日[1]
  • 当選証書授与日:2016年(平成28年)8月2日[20]

同日選挙

イメージキャラクター・キャッチフレーズ

  • 今回の都知事選については、前回2014年同様にイメージキャラクターにタレント・芸能人の起用はなかった。また、今回の都知事選におけるキャッチコピーは『この東京を決める選挙。』。都選挙管理委員会が作成した動画や、啓発ポスターに使用されている[22]

主な争点

選挙活動

立候補者

※21名[注 1]、立候補届け出順[27][28]、候補者全員新人。

候補者名 年齢 党派 肩書
公認 推薦・支持他
高橋尚吾
(たかはし しょうご)
32 無所属 コールセンター勤務
谷山雄二朗
(たにやま ゆうじろう)
43無所属国際映像配信会社社長
桜井誠
(さくらい まこと)
44無所属在日特権を許さない市民の会創設者
鳥越俊太郎
(とりごえ しゅんたろう)
76無所属 民進党日本共産党社会民主党生活の党と山本太郎となかまたち
新社会党緑の党グリーンズジャパン東京・生活者ネットワーク 推薦
ジャーナリスト
増田寛也
(ますだ ひろや)
64無所属 自由民主党公明党日本のこころを大切にする党 推薦岩手県知事
総務大臣
マック赤坂
(マック あかさか)
67無所属セラピスト
レアメタル関連会社社長
山口敏夫
(やまぐち としお)
75国民主権の会元衆議院議員
労働大臣
山中雅明
(やまなか まさあき)
52未来(みらい)創造経営実践党税理士
後藤輝樹
(ごとう てるき)
33無所属便利屋
岸本雅吉
(きしもと まさよし)
63無所属歯科医師
小池百合子
(こいけ ゆりこ)
64無所属 かがやけTokyo、自由を守る会 支援衆議院議員
防衛大臣
上杉隆
(うえすぎ たかし)
48無所属フリージャーナリスト
七海ひろこ
(ななみ ひろこ)
32幸福実現党党広報本部長
通信会社社員
中川暢三
(なかがわ ちょうぞう)
60無所属兵庫県加西市長
関口安弘
(せきくち やすひろ)
64無所属建物管理
立花孝志
(たちばな たかし)
48NHKから国民を守る党党代表
千葉県船橋市議
宮崎正弘
(みやざき まさひろ)
61無所属日本大学芸術学部映画学科教授
今尾貞夫
(いまお さだお)
76無所属泌尿器科医師
望月義彦
(もちづき よしひこ)
51無所属ソフトウェア開発会社社長
武井直子
(たけい なおこ)
51無所属学習塾講師
内藤久遠
(ないとう ひさお)
59無所属陸上自衛官
石油化学会社社員

立候補者の都政政策関連

その他の立候補に関連した人物

以下は立候補しなかった者のうち、立候補を表明した者、各党が擁立しようとした者、メディアで立候補の可能性が報じられた者の一覧。

立候補を表明したが、実際に立候補しなかった人物

※立候補表明順

  • ドクター・中松 - 発明家実業家
  • 河野充喜 - 洋画家
    • 2016年7月1日の記者会見で立候補を表明した[30] が、届け出ず。
  • 河野憲二(河野なみ平) - 元居酒屋経営
    • 2016年7月5日に記者会見で立候補を表明した[31] が、届け出ず。
  • 山口節生 - 鑑定士
    • 2016年7月6日、記者会見で立候補を表明した[32] が、届け出ず。
  • 石田純一 - 俳優・タレント
    • 7月8日、都内で記者会見し、「野党統一候補なら出馬する」と表明した[33] が、3日後の11日、「都知事選への意欲を示してまいりましたが、正式に断念いたします。自分の事情もありまして、タイムリミットもありました」[34] として出馬見送りを表明した。
  • 宇都宮健児 - 元日本弁護士連合会会長
    • 2016年7月11日の記者会見で立候補を表明した[35] が、7月13日に「市民運動を担う人の間で、対立的な状況になりかねない」と[36] 野党統一候補として決定した鳥越に譲る形で立候補を取りやめ[37]

立候補が取り沙汰された人物

※五十音順

関係各所の動向

各政党・政治団体

民進党日本共産党社会民主党生活の党と山本太郎となかまたちの野党4党、6月21日、今回の都知事選の対応について、幹事長・書記局長会談を行い、都知事選の直前に行われた第24回参院選と同様に都知事選にも野党統一候補(民共共闘)擁立を決定[10]。7月12日、鳥越俊太郎が記者会見で都知事選への出馬を発表。民進が鳥越の擁立を決め、これに、共産・社民・生活が同調。鳥越の記者会見直後、野党4党は幹事長・書記局長会談を開き、鳥越を野党統一候補とすることで決定[56]緑の党グリーンズジャパン生活者ネットワーク新社会党なども追従し鳥越への推薦や支援を行っている。一方で民進党の支持組織連合東京は民進党から推薦を要請されたが拒否、自主投票とした[57]。なお、民進党東京都連が出馬を要請していた古賀茂明は、鳥越に出馬を譲る形で断念。また前々回2012年前回2014年の都知事選において社民党・共産党らの推薦を受けて出馬した宇都宮健児は、公示前日の午前中までは今回の都知事選に出馬する意思を示していたが、午後になって野党共闘を優先する形で出馬を断念。

小池百合子候補、衆議院議員若狭勝の新宿駅東南口街頭演説

一方、自民党は小池百合子が党に対し推薦願を提出し、石原伸晃自民党東京都連会長とも面談を行ったが、党内からは小池が党に無断で立候補表明したことに批判が噴出したことから、自民党東京都連が擁立した増田寛也に推薦を出すこととした。これを受け小池は、推薦の希望を取り下げた[58]。増田への推薦決定に際し自民党都連は国会議員・地方議員へ「家族・親族を含め増田以外の候補を応援した場合除名などの処分対象とする」という文書を配布、党紀引き締めを図ったが、若狭勝衆議院議員(比例東京)や小池の地盤である豊島区練馬区区議などの一部自民党議員が造反し小池を支援する動きも出る[59][60]。なお増田には自民のほか、連立与党のパートナーである公明党も支援[61]、自公連立与党を支援する日本のこころを大切にする党も党として増田への推薦を出しているが[62]、党議拘束はかけておらず[63]、個人として小池を支援する党員も出ている[64][65]。そのため自民党も含め与党は、いわゆる『分裂選挙』となる。なお、自民党が都知事選において分裂選挙となるのは、1999年の都知事選以来17年ぶり[注 2][66]。その一方で、松井一郎大阪府知事率いるおおさか維新の会は、今回の都知事選については独自候補の擁立や特定候補の支援をせず、候補者には一切関わらないとする方針を明らかにした[67]

みんなの党都議で構成される都議会会派「かがやけTokyo」、および同会派所属の上田令子都議が代表を務める地域政党「自由を守る会」は小池支援を決定[68][69]

諸派は、幸福実現党が前々回2012年の都知事選以来2回目となる公認候補として七海ひろこを擁立。『国民主権の会』は代表で元労働大臣の山口敏夫、『未来(みらい)創造経営実践党』は党首・総裁で税理士の山中雅明、『NHKから国民を守る党』は代表で前千葉県船橋市議会議員の立花孝志が、それぞれ公認で立候補。また『スマイル党』は同党総裁でセラピストのマック赤坂が、『地球平和党』は代表の関口安弘[注 3] がそれぞれ無所属で立候補。一方で、前回2014年の都知事選で田母神俊雄を支持した維新政党・新風は、今回特定候補者の支援・支持を見送った。

東京都内の首長(区長・市長など)

今回の都知事選は、東京都内の区市町村の首長の間でも増田寛也・鳥越俊太郎・小池百合子の主要3候補に支持が分かれる形となった[70][71]

増田は、都知事選の告示前に、都内の大半の区長・市長と町村長が都知事選への出馬を要請[72]。区長会や市長会、町村長会によると、東京23区のうち荒川区西川太一郎区長など21区長、26市のうち羽村市並木心市長など25市長、13町村に至っては13人全員が要請に参加[73]。都知事選のスタートと同時に、要請に参加した全員が増田の支持に回った。

鳥越には、かつて社民党衆院議員から転身した世田谷区保坂展人区長や、市長選で旧民主・共産・社民などの支持を受け当選した武蔵野市邑上守正市長・多摩市阿部裕行市長といった野党共闘に参加した4党にゆかりのある首長が支持に回った。

小池には、自身が衆議院議員時代、衆議院東京10区豊島区練馬区の一部)が地盤であったことから、地元豊島区の高野之夫区長が支持に回る。

選挙のタイムライン

2016年
  • 4月27日 - 「週刊文春」5月5日・12日ゴールデンウィーク特大号が発売。舛添が毎週末に神奈川県足柄下郡湯河原町にある別荘へ公用車で通っていたとスクープした[4][5]
  • 5月11日 - 「週刊文春」5月19日号が発売。舛添の資金管理団体の不適切な支出が報じられた[6][7]
  • 5月27日 - 東京新聞が、都民らから都に寄せられた苦情や意見は計1万9千件余りにのぼると報道[8]
  • 5月30日頃 - 東京10区の小池百合子と比例東京ブロックの若狭勝は都知事選出馬について協議[74]
  • 6月3日 - 政府は総務事務次官桜井俊を退任させ、後任に佐藤文俊を充てる人事を固めた[75]。桜井がアイドルグループ「」の櫻井翔の父親として知られていたことから、都庁関係者や政治評論家から「桜井氏なら(候補として)適任ではないか」「自民が担げば当選するのでは」などの声が上がった[75]
  • 6月15日
    • 舛添要一が都議会議長に対し6月21日付での辞職願を提出、都議会は本会議において辞職に同意[76]
    • 桜井俊が報道陣の取材に応じ、出馬の意向を否定した[45]
    • マック赤坂が立候補を宣言するファクスをマスコミに送付[77]
  • 6月17日
    • 東京都選挙管理委員会が7月14日告示、7月31日投開票とする選挙日程を決定[1][2]
    • 桜井が総務事務次官を退任[44]
  • 6月20日 - マック赤坂が記者会見で立候補を表明[78]
  • 6月21日
  • 6月23日 - 自民党東京都連に所属する若狭勝、練馬区や豊島区の都議らは小池百合子に出馬を要請[79]
  • 6月24日 - 中川暢三が記者会見で立候補の意向を表明[80]
  • 6月29日
    • 昼、自民党都連会長の石原伸晃は都内で桜井と会談し、出馬要請したが、桜井は固辞した。自民党の世論調査では桜井の支持がトップだったため、説得する方針は変えなかった[81]
    • 小池が議員会館で記者会見し、立候補の意向を表明[82]
    • 桜井誠が立候補の意向を表明[83]
  • 7月1日 - 河野充喜が記者会見し立候補の意向を表明[30]
  • 7月3日 - 自民党の東京都議会議員らは元法務大臣の増田寛也を擁立する方針で一致した[84]
  • 7月5日 - 河野憲二[31]、今尾貞夫[31]山口敏夫[85] が、それぞれ記者会見で立候補を表明。
  • 7月6日
  • 7月7日
    • 宇都宮健児が立候補する意向を固めたことが報道により明らかとなった[88]
    • 高橋尚吾が記者会見で立候補を表明[89]
  • 7月8日
    • 東京都の26市長のうち1人を除く25人の市長が増田に出馬を要請した[90]
    • 民進党都連は選対会議を開き、参議院議員の松沢成文か、元経済産業省官僚の古賀茂明を擁立する方向で党本部と調整に入る方針を示した[90]
    • 石田純一が記者会見で「野党統一候補」という条件で立候補を表明。
  • 7月10日 - 第24回参議院議員通常選挙が行われ、自民党が大勝。自民、公明、おおさか維新の会をはじめとする改憲勢力が、衆参両院で、日本国憲法改憲の発議が可能な圧倒的多数となる3分の2を確保した[91]
  • 7月11日
    • 松沢は民進党の出馬要請を断った[11]
    • 夕方、民進党都連会長の松原仁は古賀と会談し、立候補を要請した[11]
    • 16時半から17時にかけての頃、参院選の結果に危機を覚えた鳥越は出馬を決断[92]
    • 夜、民進党代表の岡田克也は鳥越の決意を知り、鳥越に出馬を打診し、了解を得た。都知事選候補選定の主導権は土壇場で都連から党本部に移り、この結果、民進党は鳥越擁立で最終調整に入った[12][11]
    • 増田は自民党の推薦を得て立候補する意向を表明[35]
    • 宇都宮が記者会見で立候補を表明[11]
    • 石田が記者会見で立候補を断念。
  • 7月12日
    • 鳥越が帝国ホテルで記者会見し、出馬表明した。会見後、鳥越は宇都宮と面会。鳥越が「都政をどうするかはこれから考える」と言ったため、宇都宮は前日の記者会見で発表した政策資料を渡した[19]
    • 民進党・共産党・社民党・生活の党の野党4党は幹事長・書記局長会談を開き、鳥越を野党統一候補とすることで決定[93]
    • 山中雅明[94]上杉隆[95] が、それぞれ記者会見で立候補を表明。
    • 自民党公明党の連立与党が増田の推薦を決定[96]
  • 7月13日
    • 民進党都連会長の松原が連合東京を訪れ、鳥越への推薦を要請したが、同会長の岡田啓はこれを断った。連合東京は執行委員会を開き、自主投票を正式決定した[57]
    • 午後、日本記者クラブで、増田、小池、鳥越、宇都宮の4人の公開討論会が開かれた[12]
    • 夜、宇都宮が記者会見で立候補取りやめを発表[13][12]
    • 幸福実現党の七海ひろこが記者会見で立候補を表明[97]
    • 日本のこころを大切にする党が増田寛也の推薦を決定[98]
    • おおさか維新の会松井一郎代表(大阪府知事)が都知事選において党として特定の候補者を擁立・支援しない方針を表明[67]
  • 7月14日
    • 選挙告示。
    • 谷山雄二朗、後藤輝樹、岸本雅吉、関口安弘、宮崎正弘、望月義彦、武井直子、内藤久遠が、それぞれ立候補を届け出る。
    • 河野充喜、河野憲二、山口節生は、立候補を届け出ず。
  • 7月18日 - 毎日新聞と東京新聞が序盤情勢分析を公表。「小池百合子と鳥越俊太郎が競り合い、増田寛也が追う展開」と報じた[14][15]
  • 7月21日
    • 「週刊文春」7月28日号が発売。鳥越が2002年に当時大学2年生だった20歳の女性を富士山麓の別荘に誘い込み、淫らな行為に及ぼうとした過去があると報じた[16]
    • 鳥越は、東京地検に、名誉毀損および公職選挙法違反で週刊文春の新谷学に対する告訴状を提出した[99]
  • 7月25日 - 朝日新聞が情勢分析を公表。「小池百合子が優勢で、増田寛也が追う展開。鳥越俊太郎は苦戦している」と報じた。週刊誌報道の影響により鳥越が支持を失いつつあることが明らかとなった[18]
  • 7月27日
    • 鳥越は宇都宮に正式に応援要請をした。夜、宇都宮は応援要請を受ける政策面などの条件について書面で回答した[100]
  • 7月28日
    • 「週刊新潮」8月4日号が発売。被害者とされる女子大生の証言を元に鳥越の淫行の詳細を報道[17]
    • 鳥越は、東京地検に、名誉毀損および公職選挙法違反で週刊新潮の酒井逸史に対する告訴状を提出した[101]
    • 宇都宮はTwitterを更新。鳥越の応援要請に触れ、「政策面に関しては誠実な回答があったが、女性の人権にかかわる問題についての対応という点で、残念ながら一致にいたらなかった」と述べた[100]
  • 7月30日 - 民進党代表の岡田克也代表は、9月の代表選に出馬しない意向を示した[102]
  • 7月31日
    • 投開票。小池が初当選した。
    • 民進党都連の松原仁は記者団の取材に応じ、「選挙戦の最終日になぜ、鳥越氏擁立の中心だった岡田氏が出処進退に言及したのか。極めて理解に苦しむ」「岡田氏が都連で内定した候補を覆す形で鳥越氏を連れてきた。連れてきた責任を全うすることが必要だ」と述べるなど、代表の岡田を批判した[102]
  • 8月2日 - 当選証書の授与[20]。その後、都知事就任。

選挙結果

投票率は59.73%(男58.19%、女61.22%)で、前回2014年の46.14%(男46.46%、女45.83%)を大きく上回った、前回比 +13.59%(男+11.73、女+15.39)。当日の有権者数は11,083,306人(男5,431,190人、女5,652,116人)で、投票者数は6,620,407 人(男3,160,220人、女3,460,187人)、棄権者数4,462,899人(男2,270,970人、女2,191,929人)、投票総数6,620,300票。有効投票数は6,546,362票、無効投票数73,938票、得票総数は6,546,361.993票(按分の際切り捨てた票数0.007票、いずれの候補者にも属さない票数0票)。持ち帰りと思われる票数103票、不受理と決定した票数4票、無効投票率1.12%となった。7月31日20時00分に投票が締め切られ、開票確定の8月1日1時05分まで5時間5分を要した[104][105]

候補者別の得票数の順位・得票数[106]、得票率・惜敗率は以下のようになった。得票率と惜敗率は未発表のため暫定計算とした(小数3位以下四捨五入)。 ※当日有権者数:11,083,306人 最終投票率:59.73%(前回比:増加 13.59pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
小池百合子64無所属2,912,628.00044.49%
増田寛也64無所属1,793,453.00027.40%自民党公明党日本のこころを大切にする党
鳥越俊太郎76無所属1,346,103.00020.56%民進党共産党社民党生活の党と山本太郎となかまたち
新社会党緑の党グリーンズジャパン東京・生活者ネットワーク
上杉隆48無所属179,631.018票2.74%
桜井誠44無所属114,171.0001.74%
マック赤坂67無所属51,056.0000.78%
七海ひろこ32幸福実現党28,809.0000.44%
立花孝志48NHKから国民を守る党27,241.975票0.42%
高橋尚吾32無所属16,664.0000.25%
中川暢三60無所属16,584.0000.25%
山口敏夫75国民主権の会15,986.0000.24%
岸本雅吉63無所属8,056.0000.12%
後藤輝樹33無所属7,031.0000.11%
谷山雄二朗43無所属6,759.0000.10%
武井直子51無所属4,605.0000.07%
宮崎正弘61無所属4,010.0000.06%
望月義彦51無所属3,332.0000.05%
山中雅明52未来(みらい)創造経営実践党3,116.0000.05%
今尾貞夫76無所属3,105.0000.05%
内藤久遠59無所属2,695.0000.04%
関口安弘64無所属1,326.0000.02%

各候補の得票率

  小池百合子 (44.49%)
  増田寛也 (27.40%)
  鳥越俊太郎 (20.56%)
  上杉隆 (2.74%)
  桜井誠 (1.74%)
  マック赤坂 (0.78%)
  七海ひろこ (0.44%)
  立花孝志 (0.42%)
  その他 (1.43%)

無所属新人の小池百合子が増田寛也(自民、公明、こころ推薦)や鳥越俊太郎(民進、共産、社民、生活推薦)らを退け、当選。東京都知事としては初、全国的にも7人目となる女性知事が誕生[107]。現職では高橋はるみ北海道)・吉村美栄子山形県)に続いて3人目[108]

投票日前までは接戦となる情勢が伝えられていたが、蓋を開けてみれば小池が約291万票を獲得し、次点の増田に100万票以上の大差をつけ圧勝に終わった[109]。また、自民党を飛び出す形で立候補した小池は自民をはじめとする政党からの推薦を得ずに出馬したが、JNN調べの情勢調査では、無党派層を中心に自民党や民進・共産といった野党の支持層なども取り込んで幅広い支持を集めたのが勝因となった[110]

一方、増田は自民・公明の連立与党と日本のこころを大切にする党の推薦を受けたが、179万票を獲得するも自民党支持層の票がおよそ4割強、公明党支持層の票が2割ほど小池に流れてしまうなど「分裂選挙」の影響が出たことにより、小池に100万票を超える差をつけられ次点に終わる[111]。ウィークポイントの一つでもあった知名度不足を街頭演説などで補うものの、推薦を受けていた連立与党支持層の票が分散する影響を抑えられなかった。

野党4党(民進、共産、社民、生活)が推薦し、野党統一候補として出馬した鳥越も与党系の分裂選挙となり、さらに都議会の与党勢力の体質も問題視されていたために当初は鳥越が優勢と見られていた[誰によって?]。しかし鳥越の出馬が公示直前であったことから、政策等の準備不足や4党の連携不足、選挙期間前後には週刊誌に女性問題が報じられたことや、民進党代表の岡田克也が都知事選の投票日前日に9月開催の代表選挙への不出馬を表明したことが決め手となり、民進党や共産党などの『非自民』支持層の票の一部が小池に流れ[112]、鳥越は分裂した与党系の両候補に及ばない3位に終わった[113]。また、鳥越に譲るかたちで立候補を断念した宇都宮健児は鳥越の政策に対して「国政レベルでは重要だが都政では重視するものではない改憲や脱原発を争点としたことが敗因ではないか。そして統一候補者を決める流れが不透明で、安倍政権を『独裁』と非難しておきながら候補者の決定の流れが不透明ではないか」とコメントしている[19]

供託金300万円の没収点は、有効投票総数の10分の1であるため、21名の候補者中18名が没収された[114]

選挙特別番組

選挙期間中の出来事と選挙後の動き

脚注

外部リンク

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