2024年東京都知事選挙
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選挙データ
知事
- 選挙前:小池百合子(第20・21代)
- 選挙後:小池百合子(第22代・7月31日~)
日程

同日選挙
- 東京都議会議員補欠選挙[1](6月28日告示、いずれも欠員1)。補欠選挙の実施要件に当てはまらないが、都知事選への便乗選挙として執行された。
- 江東区選挙区:山﨑一輝の2023年江東区長選挙立候補による退職(自動失職)
- 品川区選挙区:森澤恭子の2022年品川区長選挙立候補による退職(自動失職)
- 中野区選挙区:荒木千陽の第26回参議院議員通常選挙立候補による退職(自動失職)
- 北区選挙区:山田加奈子の2023年北区長選挙立候補による退職(自動失職)
- 板橋区選挙区:木下富美子の辞職
- 足立区選挙区:高島直樹の死去
- 八王子市選挙区:西山賢の死去
- 府中市選挙区:鈴木錦治の死去
- 南多摩選挙区[注 1]:石川良一の死去
イメージキャラクター・キャッチコピー
東京都選挙管理委員会は、イメージキャラクターに俳優の志尊淳を起用し、キャッチコピーを「東京どうする?」に決めたことを5月27日に発表した[4]。
主な争点
立候補者
| 届け出順 | 氏名 | 年齢 | 党派 | 職業・肩書 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 野間口翔 (のまぐち しょう) |
36 | 無所属 | 郵便局員 |
| 2 | 澤繁実 (さわ しげみ) |
47 | 無所属 | 民間外交家 映画プロデューサー 元陸上自衛隊二等陸佐 |
| 3 | 大和行男 (やまと ゆきお) |
46 | 無所属 | 医療法人理事長 児童精神科医 |
| 4 | 木宮光喜 (きみや みつき) |
71 | 未来党 | 党副代表 主婦 |
| 5 | 小池百合子 (こいけ ゆりこ) |
71 | 無所属[注 2] | 東京都知事(現職) 元防衛大臣 元環境大臣 元衆議院議員 元参議院議員 元ニュースキャスター |
| 6 | 内海聡 (うつみ さとる) |
49 | 市民がつくる政治の会 | 内科医 NPO法人理事長 政治団体代表 |
| 7 | 石丸伸二 (いしまる しんじ) |
41 | 無所属 | 前広島県安芸高田市長 元三菱UFJ銀行行員 |
| 8 | 小野寺紘毅 (おのでら こうき) |
79 | 忠臣蔵義士新党 | 財団法人理事長 元建設会社社長 |
| 9 | 新藤伸夫 (しんどう のぶお) |
75 | お金をみんなへ シン独立党 | 元高校教諭 団体代表 |
| 10 | 竹本秀之 (たけもと ひでゆき) |
68 | 無所属 | 個人投資家 元朝日新聞社員 |
| 11 | 桜井誠 (さくらい まこと) |
52 | 日本第一党 | 党代表 文筆家 |
| 12 | ドクター・中松 (どくたー なかまつ) |
96 | 無所属 | 発明家 実業家 元青森大学上級客員教授 |
| 13 | 安野貴博 (あんの たかひろ) |
33 | 無所属 | AIエンジニア SF作家 |
| 14 | 清水国明 (しみず くにあき) |
73 | 清水国明と東京都の安全な未来をつくる会 | タレント 前所沢市教育委員 |
| 15 | AIメイヤー (えいあいめいやー) |
51 | AI党 | 党代表 実業家 プロレスラー |
| 16 | 桑原真理子 (くわはら まりこ) |
50 | 無所属[11] | IT関連会社員 |
| 17 | 後藤輝樹 (ごとう てるき) |
41 | ラブ&ピース党 | 党代表 YouTuber 音楽家 元自衛官 |
| 18 | 河合悠祐 (かわい ゆうすけ) |
43 | ジョーカー議員と投票率を上げる会 | 前埼玉県草加市議会議員 実業家 元人材派遣会社社長 会社役員 |
| 19 | 福本繁幸 (ふくもと しげゆき) |
57 | 無所属 | レコード会社社長 元指圧治療院経営 |
| 20 | 黒川敦彦 (くろかわ あつひこ) |
45 | つばさの党 | 党代表 実業家 |
| 21 | 桑島康文 (くわじま やすふみ) |
62 | 核融合党 | 医師 |
| 22 | 田母神俊雄 (たもがみ としお) |
75 | 無所属 | 軍事評論家 元航空幕僚長 |
| 23 | 蓮舫 (れんほう) |
56 | 無所属[注 3] | 前参議院議員 元行政刷新担当大臣 元ニュースキャスター 元グラビアアイドル |
| 24 | 内藤久遠 (ないとう ひさお) |
67 | 無所属 | 農家 元陸上自衛官 |
| 25 | 内野愛里 (うちの あいり) |
31 | カワイイ私の政見放送を見てね | カメラマン 飲食店経営 合同会社代表 |
| 26 | 石丸幸人 (いしまる ゆきと) |
51 | 石丸幸人党 | 党代表 弁護士 税理士 医師 |
| 27 | 尾関亜弓 (おぜき あゆみ) |
43 | ポーカー党 | 党首 自営業 |
| 28 | 小松賢 (こまつ けん) |
36 | ゴルフ党 | 政治団体代表 システム開発会社経営 |
| 29 | 加賀田卓志 (かがた たくじ) |
47 | 覇王党 | 旅館運営会社役員 |
| 30 | 福永活也 (ふくなが かつや) |
43 | NHKから国民を守る党 | 弁護士 |
| 31 | 犬伏宏明 (いぬぶし ひろあき) |
48 | NHKから国民を守る党 | 自転車店社長 |
| 32 | 武内隆 (たけうち たかし) |
61 | NHKから国民を守る党 | IT関連会社社員 |
| 33 | 遠藤信一 (えんどう しんいち) |
59 | NHKから国民を守る党 | アルバイト 元栃木県宇都宮市議会議員 |
| 34 | 上楽宗之 (じょうらく むねゆき) |
45 | NHKから国民を守る党 | 株式会社社長 せどり |
| 35 | 二宮大造 (にのみや たいぞう) |
53 | NHKから国民を守る党 | 会社員 元農家 元役者 元タクシー運転手 |
| 36 | 中江友哉 (なかえ ともや) |
32 | NHKから国民を守る党 | 元精密機械加工会社社員 ホスト |
| 37 | 舟橋夢人 (ふなはし ゆめと) |
58 | NHKから国民を守る党 | 会社員 |
| 38 | 山田信一 (やまだ しんいち) |
53 | NHKから国民を守る党 | 個人投資家 元日本料理店店員 |
| 39 | 加藤英明 (かとう ひであき) |
65 | NHKから国民を守る党 | コンサルティング会社代表社員 |
| 40 | 草尾敦 (くさお あつし) |
55 | NHKから国民を守る党 | 会社役員 元NPO法人理事 |
| 41 | 津村大作 (つむら だいさく) |
50 | NHKから国民を守る党 | 不動産会社社長 通関業務 |
| 42 | 横山緑 (よこやま みどり) |
46 | NHKから国民を守る党 | 配信者 元立川市議会議員 AV男優 コメディアン |
| 43 | 前田太一 (まえだ たいち) |
38 | NHKから国民を守る党 | 元神奈川県警察官 自営業 ライドシェアドライバー |
| 44 | 南俊輔 (みなみ しゅんすけ) |
39 | NHKから国民を守る党 | アルバイト 元介護職員 |
| 45 | 福原志瑠美 (ふくはら しるび) |
41 | NHKから国民を守る党 | 実業家 コンサルタント |
| 46 | 木村嘉孝 (きむら よしたか) |
49 | NHKから国民を守る党 | 会社員 |
| 47 | 三輪陽一 (みわ よういち) |
42 | NHKから国民を守る党 | 元航空自衛官 |
| 48 | 松尾芳治 (まつお よしはる) |
46 | NHKから国民を守る党 | 自営業 エンジニア |
| 49 | 穂刈仁 (ほかり じん) |
57 | 無所属 | 広告プランナー |
| 50 | 小林弘 (こばやし ひろし) |
49 | 無所属 | 建設会社代表取締役 |
| 51 | 加藤健一郎 (かとう けんいちろう) |
74 | 無所属 | 医師 |
| 52 | ひまそらあかね (ひまそら あかね) |
41 | 無所属 | 作家 YouTuber |
| 53 | 向後真徳 (こうご まさのり) |
62 | 無所属 | 公認会計士 元金融再生委員会事務局員 |
| 54 | 牛窪信雄 (うしくぼ のぶお) |
51 | 無所属 | 一般社団法人理事長 |
| 55 | 古田真 (ふるた まこと) |
77 | (略称)土頭を働かし最高裁裁判官5人を弾劾する党[注 4] | 合同会社代表 |
| 56 | アキノリ将軍未満 (あきのりしょうぐんみまん) |
37 | ネオ幕府アキノリ党 | 党代表 会社員 |
立候補を取りやめた人物
党派の動き
出典:[14]
- 自由民主党・公明党・国民民主党東京都連:小池百合子を自主的に支援。
- 立憲民主党・日本共産党・社会民主党:蓮舫を支援。
- 日本維新の会・れいわ新選組:特定の候補者の支援・支持を見送り。
- 教育無償化を実現する会・参政党:自主投票。
小池が最高顧問を務める地域政党・都民ファーストの会は小池を自主的に支援。地域政党・東京・生活者ネットワークは蓮舫を支持[15]。
告示日までの動き
小池以外の立候補表明者はすべて新人。
2023年
- 11月29日 - 東京都選挙管理委員会が選挙日程を決定[16]。
2024年
- 1月24日 - 野党共闘を進めるため、野党幹部や労働組合の関係者らが集会を開催。野党統一候補の擁立を目指す方針を示した[17]。
- 2月18日 - ネオ幕府アキノリ党代表のアキノリ将軍未満(相川絹二郎)が立候補を表明[18]。
- 3月3日 - 日本第一党党首の桜井誠が立候補を表明[19]。
- 4月9日 - 立憲民主党や日本共産党などの野党共闘での候補者擁立を検討している選定委員会で、立候補を希望する知名度の高い男性を検討していると立憲都連の手塚仁雄幹事長が表明[20]。デイリー新潮はこの人物は松下政経塾出身で大学客員教授・コメンテーターの本間正人であると報じた[21]。
- 4月11日 - 政治団体・NHKから国民を守る党党首の立花孝志が以下の13人の擁立を発表[22]。
- 犬伏宏明
- 加藤英明
- 木村嘉孝
- 草尾敦
- 上樂宗之
- 津村大作
- 中江友哉
- 二宮大造
- 福原志瑠美
- 舟橋夢人
- 前田太一
- 三輪陽一
- 山田信一
- 4月25日 - 政治団体・つばさの党代表の黒川敦彦、同団体の根本良輔、無所属の大和行男が立候補を表明[23]。
- 4月30日 - 後藤輝樹が立候補を表明[24]。
- 5月1日 - 手塚が野党共闘の候補者は5人以内に絞り込まれたと表明[25]。前述の本間の他、参議院議員の蓮舫が含まれている[21]。
- 5月14日 - 自民党が独自候補擁立の見送りと現職の小池百合子の支援で調整していると報道[26]。
- 5月15日以前 - 無所属の山口節生が立候補を表明[27]。
- 5月16日 - 広島県安芸高田市長の石丸伸二が立候補を表明[28]。
- 5月17日
- 黒川・根本ら3人が4月に行われた衆議院東京15区補欠選挙を巡る公職選挙法違反の疑いで警視庁に逮捕[29]。
- 石丸が立候補を正式表明[30]。「東京を動かして日本を動かしてみます。東京を変えて日本を変えたいと思います。東京の一極集中、そこから全国にわたる多極分散、ここに向かう時が来ています」と語った。
- 政治団体・次世代の為の自由福祉党代表の佐々木信夫が立候補を表明[31]。
- 5月17日~5月24日 - 政治団体・ポーカー党党首の尾関亜弓、政治団体・石丸幸人党代表の石丸幸人、政治団体・未来党副代表の木宮光喜が立候補を表明[32]。
- 5月19日 - 日本維新の会が水面下で石丸と接触したが連携への合意に至らなかったと報道[33]。
- 5月20日 - 石丸が安芸高田市議会議長に市長の退職申出書を提出[34]。
- 5月22日 - 参政党の神谷宗幣代表は「党内でいろいろ意見があって、出すべきとの声もあったが、15区(衆院東京15区補選)の選挙をやったばかりですし、なかなか大きな選挙戦。あまり選挙に出て、名前を売るみたいなことばっかりをやっている党だとも思われても困る」と述べ、党として候補を擁立しないと表明[35]。
- 5月23日 - NHKから国民を守る党が武内隆と松尾芳治の擁立を発表[36]。
- 5月25日 - 小池は29日開会の都議会定例会で立候補を表明すると報道[37][38][39][40][41]。
- 5月27日
- 5月28日
- 元航空幕僚長の田母神俊雄が立候補を表明[46]。田母神は2014年の都知事選に立候補し、61万票余りを獲得し4位で落選した。
- タレントの清水国明が無所属での立候補を表明[47][48]。30日に記者会見を開き、正式表明すると「清水国明と東京都の安全な未来をつくる会」が発表。
- 東京都議会会派の公明党と都民ファーストの会が2期8年の小池都政を評価するとして小池に出馬を要請[49]。
- 都内62の区市町村中52の首長が連名で小池に出馬を要請[50](出馬要請に参加しなかった首長は世田谷、渋谷、中野、杉並、立川、町田、小金井、小平、多摩、稲城の10区市長)。
- 国民民主党の玉木雄一郎代表は蓮舫と共産党の関係を巡って「一般的に言って、支援いただいた政党の影響を当選後も受けるのは当然だ」と指摘。蓮舫の支援について「(蓮舫が)どのような政策を打ち出すのか、どのような政策を強調していくのか、もう少し様子を見定めたい」[51]「小池百合子都知事がどうされるのか、表明がなされた段階で、党内でもよく議論し方向性を決めていきたい」と語った。
- 日本維新の会の藤田文武幹事長は、候補の擁立作業が難航していることを示唆。「自分たちの共感する政策を訴えられる候補者を擁立したいという思いは直前まで持ちたいが、なかなか思いだけでは勝てない」と述べた[52]。既に候補者として名前が挙がっている人物を支援する可能性について「今のところは分からない」「最後まで状況を見定め、出馬できる方がいるか見極める」と話し、党の態度決定は告示直前になるとの見通しを示した。
- 5月29日
- 小池は都議会定例会で出馬を明言しなかった[53]が、議会後に「行政は『継続してこそ力なり』だ」と述べ意欲をにじませた。
- 蓮舫は都議会終了後に野党系会派の控室を訪問。立憲民主党の都議を前に「七夕に(投開票が)予定されている都知事選に立候補する。一緒に汗をかいてきた皆さんにご支援いただきたい」と呼びかけると、大きな拍手がわき起こった。日本共産党の控室でも歓迎を受け、花束を手渡された。小池の所信表明について「各局から上がってきたものをつないだ原稿。熱がないと思った」と手厳しく批判[54]。
- 日本共産党の田村智子委員長は蓮舫について「全力で応援する」と強調。「都政を変え、国政も大きく転換させる流れを東京から全国に広げたい」と語った[55]。
- 自由民主党の小渕優子選対委員長は都知事選への対応について「都連でまずは議論してもらい、それ以降に共有していきたい」と述べた[56]。
- 5月30日
- 清水が立候補を正式表明[57]。約30年にわたり各地の震災被災地で支援活動を行った実績を強調し「災害対策の強化や都民目線の行政に取り組みたい」と語った。
- 小池に出馬要請した区市村長の1人、日野市の大坪冬彦市長は30日の「(小池側からの)『応援依頼』だったのが、なぜか(首長側からの)『出馬要請』になってしまった。心外だ」と述べた。自身の選挙で都民ファーストの会の推薦を受けたため「選挙は貸し借りなので、どのみち(小池を)応援せざるを得ない立場」「この形でもしょうがない。とりあえず受け入れる」「支援の依頼が出馬要請に変わったことに対する違和感はある」と主張した。出馬要請に参加しなかった首長の1人、稲城市の高橋勝浩市長も記者会見で「(小池)本人が頭を下げることが筋だ。本人が立候補表明していないのに、何で支援表明しなければならないのか」と疑問を呈し「賛否がある。公人としては一長一短ある」と論評。「支援表明は出馬要請にすり替えられた。総合的に判断して、名を連ねなくて良かった」と語った[58]。
- 5月31日
- 田母神が無所属での立候補を正式表明[59]。「都民の生活の安全、安心が争点だと思う。そのためにも災害に強い東京を作る」「自民党も候補者を出せない。ふつうの保守系の都民が投票する人がいないと判断した」と述べ、政策として「道徳教育を強化するなど国家の自立を追求する」「都民税を減税する」などを挙げた。
- 日野市の大坪市長の30日の発言について小池は「知事サイドから支援を依頼したのか」と問われ「知事サイドの意味がよくわかりませんけど、はっきり申し上げると、私からの依頼はしておりません」と大坪の発言を否定。「23区の長の方々、多摩島しょの方々とはいつも、ご意見を伺いながらしっかり連携して都政を進めてきた。そうした中で、有志の皆さま方から立候補の要請をいただいたものだと私は理解しております」と述べた[60]。
- 立憲民主党の泉健太代表は蓮舫について「小池都知事が掲げていた「7つのゼロ」といった公約が全く実行されておらず、多くの都民が生活が向上していないと認識している中で蓮舫さんが立ち上がった。我々としても強力に支援していきたい」と意欲を見せた[61]。
- 立憲民主党と国民民主党を支援する連合の芳野友子会長は「共産とは考え方が全く違う」と指摘。小池都政に対しては「評価できる」と語った[62]。連合東京は前回に続き小池の支援を検討している。
- 国民民主党の榛葉賀津也幹事長は蓮舫について「正直言って、共産党と堂々と連携する人は応援できない。共産党と連携する人が東京の知事では困る」と述べ、共産を含む共闘に加わるのは難しいとの認識を示し[63]、蓮舫に対し「政策面で競い合ってほしい。都民も批判や悪口は聞きたくないと思う」と求めた。小池については「政策で評価されるべきものも多々ある」と説明。若い世帯やシングルマザー、シングルファーザーへの子育て支援策を挙げ「小池さんを応援していない方からも、非常に充実していると高く評価されている」と話した。
- 政治団体・カワイイ私の政見放送を見てね代表の内野愛里が立候補を表明[64]。「大学進学から東京に住ませていただいているが、大事な東京を良くしていけたらと思って、出馬を決定させていただいた。都知事選をお祭りのように盛り上げて、若い世代の方にもっと政治に関心を持っていただけるようにできたら」と話した。
- 元精神科看護師の宇都宮さほが立候補を表明。
- 6月2日
- 6月3日
- 6月4日
- 東京都議会で小池に対する各会派の代表質問。都議会自民党は出馬の意向を直接的に聞くことはなかった。共産党の米倉春奈都議からの「8年前(2016年東京都知事選挙)に期待を集めた『反自民』の姿勢は見る影もない」「知事、都政から退くべきです。いかがですか」との質問に対し小池は「都民ファースト、都民が第一、全ては都民のため、明るい東京の未来を切り開く政策を練り上げ、いかにして実行に移すか。これこそが都政の舵取りを担うものの使命と考えている。こうした考えの下で、都政運営に集中している」と述べ、質問に正面から取り合わなかった[70]。
- 立憲民主党の岡田克也幹事長は、小池が自民党と近い関係にあると指摘し「連合は自民べったりの小池都政を認めるのか」と連合をけん制した。蓮舫が共産党の支援を受けている点を連合の[芳野会長が問題視していることを踏まえた発言。小池が過去に掲げた公約を果たしていないと訴え「蓮舫氏にぜひ勝ってもらいたい」と強調[71]。蓮舫は「現職が出るのであれば、その方(小池)の政策を見たい。ほぼ同時期になるのかなと思う」「東京都のために何ができるのか、自分の中で整理し直しているところだ」と説明[72]。
- へずまりゅうが自ら代表を務める政治団体・へずまJAPANを設立したと表明[73][74]。
- 6月5日
- 6月6日
- 無所属の安野貴博が立候補を正式表明[77]。政策論争が不十分だとして「東京の未来のビジョンは空白になっている。選択肢を都民の皆さんに提示したい」とし、技術を通じて、暮らし、経済、政治の改革を進めたいと話し、自動運転の積極的解禁や高度医療技術の推進、AIスタートアップの支援やネット選挙解禁などの政策を掲げた[78]。
- 無所属の竹本秀之が立候補を正式表明[79][80]。
- 政治団体・へずまJAPAN代表のへずまりゅう(原田将大)が立候補を正式表明[81]。4つの公約「知事報酬の全額寄付」「開示請求で情報が黒塗りにされる理由の明確化」「若者を政治の主役にしたい」「高齢者の免許返納の促進」を掲げ「今回の都知事選挙、本気で頑張るというのを皆さんに示せたらなと思います」と語った[82]。
- 広島県安芸高田市長を辞職する石丸の退任式が市民文化センターで開催。石丸は「財政健全化をかなり進められた。教育分野への資源の配分に、相当に注力できた」「4年を振り返るととてつもない充実感がある。できることはすべてやりきった」と述べ、小中学校の給食無償化や学校用務員の配置などを成果として挙げた[83]。
- 6月7日
- 警視庁は立候補を表明しているつばさの党の黒川ら3人を再逮捕[84][85]。4月に行われた衆議院東京15区補欠選挙の期間中、立憲民主党の陣営に対し、およそ20分間にわたって「質問に答えろ」などと拡声機を使ってどなりながら選挙カーを至近距離で追い回して警察署に避難させるなど「交通の便」を妨げたほか、街頭演説中に割り込み演説を中止に追い込んだとして公職選挙法違反の疑い。
- 警視庁は選挙違反取締本部(本部長・重松弘教刑事部長)を設置。約2000人態勢で取り締まりに当たる。同庁捜査2課によると6日現在の違反警告件数は1件[86]。
- 政治団体・ゴルフ党代表の小松賢が立候補を正式表明[87]。
- 公明党の石井啓一幹事長は「小池氏が政党に推薦を求めるか判然としないが、要請があれば推薦する立場だ」と述べた[88]。
- 東京都内52の区市町村長が小池に立候補を要請したことを巡り、このうち新宿区・足立区・大田区・文京区・西東京市の住民が記者会見し「不透明なプロセスで要請が行われている」として経緯の説明や要請の撤回を求めた[89]。参加者から「仮に小池知事から働きかけがあったのであれば、公職選挙法に抵触する可能性もあり、刑事告発も視野に入れている」との声が上がった。
- 6月8日
- 6月9日
- 堀江貴文はテレビ番組で「確認するけど都知事選に出ることは絶対にない?」と問われ「マジで大変なんです。選挙は楽しいけど、その後が大変。都知事が大変ということです」と否定した[92]。
- 蓮舫は阿佐ケ谷駅前で街頭演説。「批判ばかりと批判されている蓮舫です」と自己紹介しつつ、国立競技場のデザインをめぐる経費問題で当時の安倍晋三首相を追及し計画が見直されたとして「これは批判ですか。提案ではないですか。私には確かな実績があると、堂々と言いたい」と訴えた。前回の街頭演説で「七夕にある都知事選」と口にし、事前運動を禁じた公職選挙法に抵触する可能性が指摘されていることを意識して「都知事選」というフレーズは口にせず「夏の挑戦」と表現しながら「あらためて問いたいのは、公約がすべて。都知事の公約が守られているかを問うことでこの8年、みなさんとの約束を守ったかどうか大きな判材料になると思う」と述べた[93]。
- 発明家の中松義郎(ドクター中松)が立候補を表明。中松は1991年を皮切りに都知事選7回、衆院選3回、参院選6回の計16回の選挙に立候補してきたが、2014年12月の衆院選以来9年半ぶりの出馬。生まれてから1世紀近く暮らしてきた東京の再生を胸に環境改善、雇用創出などのプランを訴える方針[94]。
- 石丸が安芸高田市長を辞職[95]。
- 6月10日
- 自民党東京都連の萩生田光一都連会長は「小池都知事が3選の出馬をするなら支援をおこなう方向だ」と明言。「小池氏サイドの考えもある」と話し、具体的な支援の在り方について小池が立候補を表明したあとに都連の執行部で話し合うとした[96]。
- 無所属の小林興起が立候補を正式表明[97]。「小池百合子の3選を阻止しなければいけない」と語った。小林は衆院議員時代、郵政解散後の第44回衆議院議員総選挙で小池に敗れている。公約として「神宮外苑再開発の反対」や「学校給食におけるオーガニック食材推進」を掲げた。
- 政治団体・AI党のAIメイヤーが立候補を正式表明[98]。「本人の同意を取っていない」としたうえで「公共の利益や市民の声を重視する政策スタンスを持つみんなでつくる党党首の大津綾香を副都知事に指名する」と公約を掲げた。
- 埼玉県草加市議会議員の「ジョーカー議員」こと河合悠祐が立候補を表明[99]。
- 教育無償化を実現する会の前原誠司代表は「共産党が応援する蓮舫さんを応援することはありえない」との考えを明らかにした。国政で統一会派を組む日本維新の会と連携する考えも示し、自民党との相乗りは「今後の状況をみて判断したい」と含みを持たせた[100]。
- 小池が都議会閉会日の12日に立候補を正式表明する方針で最終調整していると報道[101]。
- 6月11日
- 公明党の石井啓一幹事長は小池が政党に推薦を求めずに立候補する場合でも「自主的に支援する」と述べた[102]。小池が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会と事実上の相乗りを狙う案が浮上していることに関し「そういう選択肢も当然ある」と語った。
- 無所属の福本繁幸が立候補を正式表明[103][104]。
- 公明党の山口那津男代表は自民党総裁の岸田文雄首相と党首会談を行い、公明党として小池を支援する考えを伝えた[105]。
- 国民民主党の玉木雄一郎代表は蓮舫について「(共産党と)一緒に、あるいは一体となって活動する候補者の応援は困難であるということは申し上げなければならない」と述べ、党として支援しない考えを表明。小池について「党としての対応は現時点では未定」とし明言を避けた[106]。
- 6月12日
- 蓮舫は自身のX(旧ツイッター)で「今日は20年間所属していた政党を離れます。政党を通じた政治活動ではなく。無所属で、全ての都民のために働いていきたいと思います」と投稿し、立憲民主党を離党すると表明[107]。その後、離党届を提出[108]。
- 都議会定例会最終日。小池が立候補を正式表明[109]。2期8年の実績を強調し「東京大改革を成し遂げてこそ達することのできる持続可能な社会の力強い歩みを今ここで止めてはなりません。もっとバージョンアップさせて東京大改革3.0を進めていく。その覚悟を持って都知事選への出馬を決意しました」と語った。実質的な与野党対決の構図となった。
- 日本維新の会の馬場伸幸代表は、独自候補の擁立を断念する方針を固めたと表明。藤田文武幹事長は独自候補の擁立断念を正式に発表し、他の候補は支援せず「静観するという態度で臨みたい」との考えを示した[110]。
- 6月13日
- 6月14日
- 日本労働組合総連合会東京都連合会(連合東京)は小池を推薦する方針と報道。連合の支持政党、立憲民主党が支援する蓮舫の、共産党と連携を強める姿勢に対し不信感が強いため[114]。国民民主党の榛葉賀津也幹事長も「連合東京に歩調を合わせ、来週中には態度を決定したい」と述べ、小池の支援を示唆した[115]。
- 立憲民主党の泉健太代表は蓮舫を自主的に支援する方針を示した。「大切な仲間であり、自主的に応援することになる」と語った。蓮舫が政党に対して推薦などの依頼をしない考えと聞いていると説明し「推薦や支持は考えていない」とも話した[116][117]。
- 弁護士の福永活也、元宇都宮市議の遠藤信一、元立川市議の久保田学(届け出は「横山緑」名義)、アルバイトの南俊輔はNHKから国民を守る党からの立候補を表明。また、会社経営者の加賀田卓志が諸派での立候補を表明[118]。
- 6月15日
- 石丸は渋谷スクランブル交差点前で立候補表明後初となる街頭演説。「2040年にかけて1000万人以上、東京都(の人口)に匹敵するような人がこれから日本で減ってくる。そのままの状態を放置して日本の社会や経済が持つわけがない。市長を通して痛感した事実であり、もっといえば前から三菱UFJ銀行のエコノミストとして知っていた事実だ」と訴えた[119]。人気SF漫画『攻殻機動隊』の「世の中に不満があるなら自分を変えろ」という言葉を引用しつつ「世の中に不満があれば、まずは自分を変えてみる。自分が動いてみる。ここで一つ、座右の銘としてみなさんと共有をさせていただく」とも語った。
- 6月16日
- 小林興起が撤退を表明。明治神宮外苑の再開発に触れ「『神宮の森を切るな』ということに賛成して、それをやってくれるなら、田母神氏に頑張ってほしい。保守が立ち上がらなければならないが、保守で票を分け合ってもしかたがない」と述べ、田母神の支援に回ると表明[120]。
- 6月17日
- 石丸は「政治再建」「都市開発」「産業創出」を柱とする公約を発表。最も重視するのは政治再建で「政治が三流なら経済も三流になる」と訴えた。AI(人工知能)で世論を集約して行政サービスの最適化を図り、SNSを活用した都政の「見える化」を進めることも盛り込んだ[121]。
- 6月18日
- 自民党の小渕優子選対委員長は小池の推薦を見送る考えを示し「党として、知事の姿勢を踏まえて推薦などの機関決定は見送りたい」と述べた。自民都連が小池を支援する方針を決めていることを踏まえ「都連と連携を図りつつ、必要な支援を行っていきたい」とも語った[122]。
- 小池はマニフェスト(公約)を発表。「東京大改革3.0」と題する基本政策では「セーフ・シティー」「スマート・シティー」などを目指すべき都市像と位置づけ、これまで第2子以降だった保育料無償化を第1子まで拡大、無痛分娩の費用助成などを柱に据え、子育て支援や防災に重点が置かれた[123]。
- 蓮舫がマニフェスト(公約)を発表。「7つの約束」と銘打ち「少子化対策」と「行財政改革」を2本柱とし、非正規労働者の処遇改善などによって「現役世代」の手取りを増やすこと、予算執行の検証などを行う「ガラス張りの都政」の実現などを盛り込んだ[124]。
- 田母神が公約を発表。「災害に強い東京」「自信と誇りを持たせる教育」「都民税の減税」「都民の暮らしを守る」「AI(人工知能)による目安箱」を5つの柱にする。明治神宮外苑地区の再開発では森を残すとした[125]
- 立憲民主党は蓮舫の離党を承認[126]。
- 6月19日
- 日本記者クラブは主要候補の石丸・小池・蓮舫・田母神が参加する記者会見を開催[127]。
- 連合東京が小池の支持を正式に決定[128]。
- 国民民主党は小池について都連の支持とすることを決定[129]。
- へずまりゅうは立候補を取りやめる意向を表明[130]。
- れいわ新選組は「いずれの候補者も応援せず、『静観』することといたします」と発表[131]。山本太郎代表は後日、各候補者の政策が「薄味」なためと説明[132]。
- NHKの定例記者会見で、立候補者が50人を超え、政見放送の総放送時間が11時間超に及ぶ可能性について稲葉延雄会長は「公職選挙法で政見をそのまま放送することが義務付けられており、基本的にはこれに基づいて実施する」と発言。担当者は「放送計画について、総務省に実施規定を踏まえて検討している。候補者数と実際に政見放送を収録する方で調整する。現時点では決まっておりません」とした[133][134]。
- 6月20日 - 告示。
選挙期間中の動き









候補者の増加
- 立候補者は56人で、過去最多だった前回の都知事選挙の22人の2.5倍となった。読売新聞は2012年に都知事選挙が統一地方選挙から外れたことで全国的な注目が集まり増加傾向にあるとしている[139]。NHKから国民を守る党の立花孝志党首も「都知事選は注目度が高く、宣伝効果は数千万円に匹敵する。300万円を支払う価値はある」と、供託金を上回る利益をもたらすことを指摘。現状の制度が想定していない事態が起きており、選挙のあり方を考える必要があるとする指摘もある[140][141]。
- 都選管は立候補者受付のリハーサルを予定していたが、事前審査で受理した書類への対応に時間がかかったためリハーサルを中止した[142]。リハーサルは恒例の取り組みであり、中止となるのは異例。
- 都庁で行われた立候補届出には受付開始の8時半で23陣営が集まり、抽選の結果で届出の順番が決められた。手続きは11時近くに及び、街頭演説の第一声が大きく遅れる陣営もあった[143]。
- 多数の立候補の見込みがあったことから、都選管は48人分のポスター掲示場を用意していたが、49人目以降の候補者にはA3判のクリアファイル・雨よけのビニール袋・画鋲を支給したうえで、掲示板の周囲に候補者自らに取り付けるように要請した[144]。都選管選挙課長はこの対応について「今日中にすべての候補者のポスターを掲示するため、やむを得ずこうした対応となった」と取材に答えている[143]。この対応を巡って49人目以降の候補者の一部が「雨や風でポスターがはがれたり、顔や名前が見えなくなったために損害を被った」として、7月5日までに東京都や東京都選挙管理委員会などに対し損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こしている(後述)。
- 政見放送は、テレビはNHK総合とTOKYO MX、ラジオはNHKラジオ第1とTBSラジオで放送された。一部候補者は経歴放送のみになった[注 5]ものの、テレビでの総放送時間がNHK総合で11時間6分[注 6]、TOKYO MXで17時間46分[注 7]に達する見込みとなった[145]。TBSラジオでは6月30日深夜(7月1日未明)に放送予定だった『文化系トークラジオ Life』を7月28日深夜(29日未明)に移動させることが公示前に確定していたが、さらに7月1・2日深夜(2・3日未明)の『CITY CHILL CLUB』を自局で放送せず、ネット局のみで放送するという異例の対応となった[146]。
ポスターを巡るトラブル
- 政治団体・NHKから国民を守る党(NHK党)は「東京都知事選挙ポスター掲示場ジャック大作戦」と称し、約1万4000ヶ所のポスター掲示場から特定の1つの掲示場を選び、寄付を行うことで同党の候補者のスペースに寄付者が自由に作成したポスターを貼ることができる取り組みを行った。総務省はポスターの内容について「虚偽事項、また他の候補者の選挙運動に関わる内容、そして、法令に触れる内容を除いて、制限はない」「販売行為、第三者への提供を禁止する規定はない」としているものの、法の穴を突いたやり方に対して告示前から問題視する声が上がり、反対するオンライン署名は告示前日の19日には2万筆に達した[147][148][149]。NHK党からは公認候補や関係者を含め24人が立候補し、掲示板の半数のスペースを同党のポスターが独占。立花孝志党首の会見によると、21日の時点で「売却」された掲示板数は1000〜1500ヶ所にのぼる[150]。
- 6月22日夜、NHK党が渋谷区で掲出したポスターに女性専用風俗の広告があったとして、警視庁が風俗営業法に違反する可能性を指摘、警告を発した。立花は警告に応じ、ポスターを撤去した[151]。
- NHK党が渋谷区で掲出したポスターの一部で、2020年7月に死去した俳優の三浦春馬を模したイラストが掲載された。三浦のファンサイトを運営する人物がポスター枠を購入し掲出した。ネット上などで批判の意見が上がり、生前に三浦が所属し没後も肖像権を管理する芸能事務所・アミューズは28日、「東京都知事選挙の掲示板に当社所属アーティストである三浦春馬の氏名と肖像(似顔絵)が使用された選挙ポスターが掲示されていますが、そのような利用については一切許諾しておらず、当社は東京都選挙管理委員会に対し抗議しております。このような事態に当社は強い憤りを覚えており、またご遺族も大変心を痛めております」と抗議の声明文を発表した[152]。立花は掲示依頼者に確認し、アミューズに無断でポスターを作成したことを認め撤去に同意したことから、謝罪の上ポスターを撤去する意向を示した[153]。
- 候補者の河合悠祐は「表現の自由への規制反対」を訴え全裸の女性の乳首と女性器のみを隠したポスターを掲示した。警視庁は20日夜に河合を同庁本部に呼び出し、東京都迷惑防止条例(卑猥な言動)に当たるとして口頭で警告を出した[154][155][156]。河合はXで「表現の自由の重要性を主張するため、また今の社会の道徳性を変えるために、このポスターを貼ったため、公権力から強制的に剥がす行為をさせられることは非常に無念ですが、私はあくまでルールの範囲内で、合法の範囲内で選挙を行う意向ですので、警視庁がルールを示した以上ポスターは速やかに剥がしていく予定です」と意見を発表。翌朝までに当該ポスターの多くが剥がされた[157][158]。
- ポスターについて都民からの苦情や問い合わせの電話・メールが都選挙管理委員会に殺到し、20日から翌21日午前までで1000件以上に達した[159]。
- ポスターをめぐる問題について自民党の茂木敏充幹事長は「今後、公職選挙法の見直しも含め対応を検討していく必要がある」と発言。他党も同調し[160][161][162]、2025年3月、ポスターに他人やほかの政党の名誉を傷つける内容を記載することを禁止する規定や、商品を宣伝するなど営利目的でポスターを使用した者を100万円以下の罰金とする罰則を盛り込んだ改正公職選挙法が成立[163]。2025年東京都議会議員選挙で適用された[164]。
- ポスター掲示場の枠が候補者の人数に足りず、届け出番号49番以降の候補が枠外にクリアファイルで留めることを求められた件について「掲示作業に時間を要する」「貼っても風雨で曲がったり剥がれてしまう」といった声が候補者側から上がった。届け出番号50番の小林弘は都・都知事・都選管委員長に対しポスター印刷代などの選挙費用2000万円の損害賠償を求め7月3日に提訴。同56番のアキノリ将軍未満を擁立した政治団体「ネオ幕府アキノリ党」は都に対し法的な地位確認を目的とした1円の損害賠償を求めて4日に東京地方裁判所へ提訴[165]。河合悠祐は届け出番号18番で枠内に貼ることはできたものの「全体の選挙の公平さがなかった」として8日に都知事・都選管へ300万円の損害賠償を求め東京地裁へ提訴、都選管へ選挙無効の異議を申し立てた[166]。都選管は申し立てを棄却し、河合は選挙無効を求め東京高裁に提訴。11月10日、東京高裁は「見やすさに多少の差異が生じた可能性は否めないが、見やすい場所に設置されなかったとまでは認められない」として訴えを棄却した[167]。
- NHK党によって「ジャック」された掲示板。なお、当該ポスター上の女性は立候補者ではない。
- 破り取られたポスターの例。枠外には掲示場に貼ることのできなかった候補のポスターもみられる。
政見放送を巡るトラブル
- 政見放送では女性候補者が「セクシーでしょ」などと言いながらシャツを脱いだり、放送内で商品名を述べたことで宣伝を疑われた事例や、男性候補者が手話通訳者に対して大声を浴びせたりするなどの事例が発生し、物議を醸した。自由民主党幹事長代行の梶山弘志は「公職選挙法が想定していない問題が生じている。同法の見直しも含め、対応策を検討する必要がある」とコメントした[168][169][170][171]。
殺害・爆破予告
- 小池百合子や蓮舫の選対本部、関係先に殺害・爆破予告の脅迫文が相次いだ。両陣営は警視庁に被害届を提出、脅迫容疑で捜査[172]。
- 前述の河合悠祐のヌードポスターをめぐり、被写体だったモデルの桜井MIUに殺害予告が届いたため、河合と桜井の演説は中止された[175]。
公共物へのシール無許可貼り付け

- 蓮舫は自身のイニシャルである「R」のロゴを告知物やTシャツに積極的に利用する選挙戦を展開していたが、新宿や渋谷などの繁華街の電柱やガードレール、道路標識などに「R」の入ったシールが多数貼られていることが確認された。都民ファーストの会幹事長の尾島紘平[注 8]は、Xに「蓮舫さん陣営は、街中に貼りまくった『R』のシールを早急に剥がしてください。やり口は暴走族やピンクチラシと同じですが、普通に犯罪だし笑えません。モラルが無さすぎる」と投稿、蓮舫陣営のしわざと判断した根拠を小池百合子の演説の際に『R』のプラカードを掲げて大声・奇声を挙げていた一団が貼って帰ったのを自身が目撃したからだとした[177]。ただし、蓮舫の選挙事務所関係者が貼り付けた、または貼り付けるよう呼びかけたなどの証言は全くない。蓮舫自身は「まったく意味がわからない」と述べた[177]。
- 詩人の渡辺八畳は選挙後、自身のアート作品へ使うために「R」シールを剥がす活動を展開し、2024年7月18日までに127枚を剥がした[178]。9月に「早稲田あかね」で、剥がした「R」シールの実物や映像作品などを展示した「R 真夏の『春殖』」を開催[179]。
SNSの偽情報
選挙に関連して、SNSで偽の情報や画像が拡散された。
- 小池百合子が「カイロ大学首席卒業」と書かれた垂れ幕と共に演説しているように見せかけるコラージュ画像[180]。
- 蓮舫がテレビ番組で「尖閣領土は日本の領土だ」という質問に対してバツ印で答えているように見せかけるため、テロップを加工した画像[180]。この画像は8年前に投稿され、拡散を繰り返している。
- 石丸伸二の演説に多く人が集まっているように見せかけるために海外の音楽ライブの様子をコラージュした画像を、陣営側によって行われた捏造であると偽った投稿[180]。
このほか「期日前投票で票が書き換えられたりすり替えられる」という偽情報がX(旧Twitter)やTikTokで拡散したほか、投票日当日の投票率だけを全体の投票率と誤認して批判する投稿、立候補していない人物による「なりすまし立候補」などの誤情報が拡散した[180]。
その他
- 立候補した桑原真理子は党派名の中で実在の企業や役員の名前を挙げた。この企業は公式サイトでリリースを発表。桑原や党派から連絡を受けたことや接したことはなく、名誉毀損や業務妨害にあたるとし、桑原に中止するよう警告、捜査機関への被害申告や法的措置を行うと表明した[181]。桑原は6月24日に都選管に無所属へ変更する届け出を行い受理された[11]。
- 警視庁によると、選挙期間中に逮捕された人数は前回より7人多い8人。4件がポスターを破るなどの公職選挙法違反、暴行と器物損壊が2件ずつ。公職選挙法違反の疑いで警告を受けた件数は22件で前回より19件減少した。うち13件がポスター掲示やのぼり旗などの「図画掲示」に関する違反だった[182][183]。
報道
投票日まで
マスメディアは告示前、小池百合子と蓮舫の戦いになると報道した。石丸伸二は投票終了後、自身に不利な扱いになった旨を述べた[184]。選挙期間に入ると小池、蓮舫、石丸、田母神俊雄の4人が主に報道されたが、それでも情勢の報道では小池と蓮舫が接戦を演じているという趣旨の報道が目立った[185][186]。読売新聞・日本テレビは「小池リード、蓮舫・石丸が猛追」と石丸に言及したが[187]、このようなメディアはごく一部だった。石丸が2位になることを予測する大手メディアはほとんどなく、マスメディアの調査と選挙結果は一致しなかった。
投開票日
7月7日午後8時に投票が締め切られ、NHKは事前の情勢取材や投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査で、小池百合子が、石丸伸二、蓮舫らを大きく引き離し「きわめて優勢」とし、期日前投票をした人を対象に行った出口調査でも小池が上回っており、小池の3回目の当選が確実と報じた[188]。
読売新聞と日テレの出口調査では、小池には自民支持層の67%、公明支持層の77%が投票し、蓮舫には立民支持層の59%、共産支持層の71%が票を投じた[189]。立民支持層の19%と共産支持層の10%が小池に流れ、石丸も自民支持層の20%、立民支持層の18%を取り込んだ[189]。無党派層では、石丸には36%、小池には31%、蓮舫には17%が投票した[190]。朝日新聞・東京新聞・共同通信の出口調査でも石丸が無党派層のトップとなった[189][191][192][193]。前回選挙では無党派層の50%余りが小池を支持し次点以下に大差をつけたが、今回は石丸が支持を集めて小池と競り合い、全体を通して石丸がやや優勢となった[194][195]。
NHK・朝日新聞の出口調査では、10〜20代は石丸が40%台、小池が20%台後半の支持で、石丸が10ポイント以上リードした。30代・40代では小池・石丸がいずれも30%台となったが、50代では小池支持が40%台、60代以上では小池・蓮舫が割合を伸ばした[191][196]。前回選挙では全ての年代で小池が最も支持されたが、今回は18・19歳、20〜30代では石丸がトップとなり、40〜70代、80歳以上では小池が最も支持された[189][194]。毎日新聞は石丸がYouTubeやX(旧・ツイッター)などSNSを積極的に駆使し若者向けの選挙戦略が功を奏したと報じた[197]。
選挙結果の報道を受けた候補者の反応
小池百合子
「皆様、このたび、都民の皆さんの力強いご支持を賜りまして、3期目、この大東京、都政の舵取りをお任せいただきました。そしてこの暑い中、選挙戦を支えて下さいました関係者の皆様方、そしてこの熱い思いを皆さんが届けていただいたこと、ますます重責を痛感するところでございます」[198]「物価高、円安も伴って厳しい状況だ。全体としての少子化対策、産業も大きく変わる中、DXをどう進めていくのか。世界と比べても女性活躍の環境は十分ではない。東京大改革のバージョンアップを進めていく。子育てと教育にお金や負担がかからない東京を目指し、第2子までの保育料無償化をさらに広げ、第1子からという設計を進めていきたい」[199]「もっと改革を進めろ、生活を支えてくれという思いを頂戴した」と語った[200]。
石丸伸二
今後について「国政は選択肢の一つ。例えば広島1区、岸田文雄首相の選挙区だ」と述べたが[201][202]、「それをする、と決めたわけではない。選択肢はテーブルに載っている状態だ」とした[202][203]。「今から4年後はその間、いろんなことがあると思う。情勢次第だ」とも語った[202]。
蓮舫
敗因について「じっくり色々考えさせて頂きたいと思うが、私の力不足。そこにつきると思う」と述べた[204][205]。今後について「現時点で自分の中ではまだピリオドを打てている気持ちではないので、もう少し考えたい」と述べた[206][204][205]。