FIFAクラブワールドカップ2025・決勝

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FIFAクラブワールドカップ2025・決勝
チェルシーのキャプテン、リース・ジェームズドナルド・トランプ米大統領の隣でクラブワールドカップのトロフィーを掲げた。
大会名 FIFAクラブワールドカップ2025
開催日 2025年7月13日 (2025-07-13)
会場 メットライフ・スタジアム(イーストラザフォード)
最優秀選手 コール・パーマー (チェルシー)[1]
主審 オーストラリアAUS アリレザ・ファガニー[2]
観客数 81,118人[3]
天気 曇り時々晴れ
気温83 °F (28 °C)
湿度65%[4]
2023
2029

FIFAクラブワールドカップ2025・決勝は、FIFAが主催する男子クラブサッカーの最高峰の大会であるFIFAクラブワールドカップ2025の最終戦である。試合は2025年7月13日、ニューヨーク市近郊のニュージャージー州イーストラザフォードにあるメドウランズ・スポーツ・コンプレックス英語版内のメットライフ・スタジアムで開催された。対戦はチェルシーパリ・サンジェルマンが対戦した。この決勝戦は、2000年以来初めて同じ連盟から2つのチームが対戦する決勝戦であり(以前のクラブワールドカップで同じ協会または国から複数のチームが参加した唯一の決勝戦)、ヨーロッパの2つのチームが参加する史上初の決勝戦となった。

チェルシーが3-0でパリ・サンジェルマンを下し、3大会ぶり2度目の優勝を果たした[5]

以下の表では、2005年まではFIFAクラブワールドチャンピオンシップ時代、2006年以降はFIFAクラブワールドカップ時代での決勝戦となっている。

チーム 大陸連盟 出場資格 過去のクラブ世界選手権決勝
(太字は優勝者)
イングランド チェルシー UEFA UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21優勝 FCWC: 2 (2012英語版,
2021英語版)
フランス パリ・サンジェルマン UEFA UEFAの過去4年間のランキングで
2番目に高いランクの対象チーム
初出場

注: 2017年10月27日、FIFAはインターコンチネンタルカップの全優勝チームをFIFAクラブワールドカップと同等の地位としてクラブ世界選手権優勝チームとして公式に認定した[6]

  • IC:インターコンチネンタルカップ(1960–2004)
  • FCWC:FIFAクラブワールドカップ決勝(2000年、2005年–現在)

両チームは公式戦で過去8度対戦しており、対戦成績はパリ・サンジェルマンの3勝3分2敗。直近の公式戦での対戦はUEFAチャンピオンズリーグ 2015-16決勝トーナメント・ラウンド16で、この時はパリ・サンジェルマンがホーム・アウェイとも2-1で勝利し、ベスト8に駒を進めている[7]

会場

3層のスタンドがあり屋根のない大規模なアメリカンフットボール・スタジアムの航空写真。スタンドは空で、スタジアムの周囲にいくつかの備品が置かれている。
FIFAクラブワールドカップ2025決勝戦の会場となったメットライフ・スタジアムの航空写真

決勝戦の開催地として選ばれたのは、ニューヨーク市の西5マイル(8.0 km)にあるニュージャージー州イーストラザフォードメットライフ・スタジアム[8]。FIFAは2024年9月28日に決勝戦の開催地を発表した。メットライフ・スタジアムは、2026年7月に2026 FIFAワールドカップの決勝戦も開催する予定である[9]。このスタジアムは、2009年のオープン以来、主にナショナルフットボールリーグ(NFL)ニューヨーク・ジャイアンツニューヨーク・ジェッツによって使用されている[10]。収容人数は凡そ82,500人で、2014年にはスーパーボウルXLVIII、2016年にはコパ・アメリカ・センテナリオ決勝英語版が開催された[11][12]

エンターテイメント

2025年6月9日、FIFAとグローバル・シチズン英語版はハーフタイムショーのヘッドライナーを発表した。ヘッドライナーにはJ・バルヴィンドージャ・キャットテムズ英語版エマニュエル・ケリー英語版(後に7月12日に追加)が含まれていた[13]。これはFIFAワールドカップ2026決勝ハーフタイムショーの前哨戦となった[14]。さらに、ロビー・ウィリアムズラウラ・パウジーニがスタジアムで試合前ショーを行なった[15]

決勝までの道のり

イングランド チェルシー チーム フランス パリ・サンジェルマン
対戦相手 結果 グループステージ 対戦相手 結果
アメリカ合衆国 ロサンゼルスFC 2–0 第1戦 スペイン アトレティコ・マドリード 4–0
ブラジル フラメンゴ 1–3 第2戦 ブラジル ボタフォゴ 0–1
チュニジア エスペランス 3–0 第3戦 アメリカ合衆国 シアトル・サウンダーズ 2–0
グループD 2位
チーム
1 ブラジル フラメンゴ 3 7
2 イングランド チェルシー 3 6
3 チュニジア エスペランス 3 3
4 アメリカ合衆国 ロサンゼルスFC 3 1
出典: FIFA
最終順位 グループB 1位
対戦相手 結果 ノックアウトステージ 対戦相手 結果
ポルトガル ベンフィカ 4–1 (延長) ラウンド16 アメリカ合衆国 インテル・マイアミ 4–0
ブラジル パルメイラス 2–1 準々決勝 ドイツ バイエルン・ミュンヘン 2–0
ブラジル フルミネンセ 2–0 準決勝 スペイン レアル・マドリード 4–0

チェルシー

チェルシーはUEFAチャンピオンズリーグ 2020-21の優勝者としてこの大会に出場した[16]。フラメンゴ、ロサンゼルスFC、エスペランスと同じグループDに入った。開幕戦はペドロ・ネトエンソ・フェルナンデスのゴールでロサンゼルスFCを2-0で破った[17]ものの、2戦目でフラメンゴに1-3で敗れ首位通過が消滅[18]。負ければグループステージ敗退となる最終節ではエスペランスに3-0で勝利し、2位でノックアウトステージに進出した[19]

ラウンド16はベンフィカと対戦。リース・ジェームズ直接FKで先制し1点リードのまま試合終盤まで進んだものの、試合は残り5分のところで悪天候のため2時間以上中断。さらに再開後にPKを献上してしまい、これをアンヘル・ディ・マリアに決められ延長戦に突入。延長前半に相手に退場者がでると攻勢に出て、後半にクリストファー・エンクンク、ネト、キアナン・デューズバリー=ホールが得点し4-1で勝利した[20]。準々決勝ではFIFAクラブワールドカップ2021・決勝英語版でも対戦したパルメイラスと対戦。大会終了後の加入が内定しているエステバンに同点ゴールを浴びた[21]ものの、試合終盤のオウンゴールにより2-1で勝利。準決勝はパルメイラス戦の3日前に加入したジョアン・ペドロの2得点で2-0で勝利[22]し、2021年以来となる決勝に駒を進めた。

パリ・サンジェルマン

パリ・サンジェルマンは、UEFAクラブランキングの順位[23]により、この大会への出場権を獲得した。彼らは直近のUEFAチャンピオンズリーグ 2024-25で優勝しており、現ヨーロッパ王者としてこの大会に臨んだ。グループステージはアトレティコ・マドリード、ボタフォゴ、シアトル・サウンダーズFCと同じグループBに入った。開幕戦でアトレティコ・マドリードを4-0で圧勝する[24]。第2戦で南米王者のボタフォゴに0-1で敗れる波乱[25]を起こすも、第3戦で地元のシアトル・サウンダーズFCを2-0で破り、直接対決の得失点差でグループBの首位に立ち、ノックアウトステージ進出を決めた[26]

ラウンド16ではリオネル・メッシを擁するインテル・マイアミと対戦。ジョアン・ネヴェスの2得点などで4-0の快勝を収めた[27]。準々決勝ではバイエルン・ミュンヘンと対戦。デジレ・ドゥエの得点で先制すると、後半にはウィリアム・パチョリュカ・エルナンデスが一発退場となるも、2人少ない状態でウスマン・デンベレが追加点を挙げ2-0で勝利した[28]。準決勝では元PSGのキリアン・エムバペを擁するレアル・マドリードと対戦。前半のうちに3得点を挙げるなど4-0で圧勝し[29]下馬評通り決勝まで駒を進めた。

試合

詳細

イングランド
チェルシー
フランス
パリ・サンジェルマン
イングランド
チェルシー
GK1スペインの旗ESP ロベルト・サンチェス
RB27フランスの旗FRA マロ・ギュスト40分に警告 40分
CB23イングランドの旗ENG トレヴォ・チャロバー
CB6イングランドの旗ENG リーヴァイ・コルウィル81分に警告 81分
LB3スペインの旗ESP マルク・ククレジャ
CM24イングランドの旗ENG リース・ジェームズ キャプテン77分に交代退場 77分
CM25エクアドルの旗ECU モイセス・カイセド36分に警告 36分
RW10イングランドの旗ENG コール・パーマー
AM8アルゼンチンの旗ARG エンソ・フェルナンデス61分に交代退場 61分
LW7ポルトガルの旗POR ペドロ・ネト34分に警告 34分77分に交代退場 77分
CF20ブラジルの旗BRA ジョアン・ペドロ67分に交代退場 67分
控え選手
GK12デンマークの旗DEN フィリップ・ヨルゲンセン
GK39ベルギーの旗BEL マイク・ペンダース
GK44アメリカ合衆国の旗USA ガブリエル・スロニナ
DF4イングランドの旗ENG トシン・アダラビオヨ
DF19フランスの旗FRA ママドゥ・サール
DF30アルゼンチンの旗ARG アーロン・アンセルミーノ
DF34イングランドの旗ENG ジョシュ・アチャンポン
MF17ブラジルの旗BRA アンドレイ・サントス61分に交代出場 61分
MF22イングランドの旗ENG キアナン・デューズバリー=ホール77分に交代出場 77分
MF45ベルギーの旗BEL ロメオ・ラヴィア
FW9イングランドの旗ENG リアム・デラップ67分に交代出場 67分
FW15セネガルの旗SEN ニコラス・ジャクソン
FW18フランスの旗FRA クリストファー・エンクンク77分に交代出場 77分
FW32イングランドの旗ENG タイリーク・ジョージ
FW38スペインの旗ESP マルク・ギウ
監督
イタリアの旗ITA エンツォ・マレスカ
フランス
パリ・サンジェルマン
GK1イタリアの旗ITA ジャンルイジ・ドンナルンマ
RB2モロッコの旗MAR アクラフ・ハキミ73分に交代退場 73分
CB5ブラジルの旗BRA マルキーニョス キャプテン
CB4ブラジルの旗BRA ルーカス・ベラウド
LB25ポルトガルの旗POR ヌーノ・メンデス90+4分に警告 90+4分
DM17ポルトガルの旗POR ヴィティーニャ
CM87ポルトガルの旗POR ジョアン・ネヴィスRed card 85分
CM8スペインの旗ESP ファビアン・ルイス73分に交代退場 73分
RF14フランスの旗FRA デジレ・ドゥエ73分に交代退場 73分
CF10フランスの旗FRA ウスマン・デンベレ87分に警告 87分
LF7ジョージア (国)の旗GEO フヴィチャ・クヴァラツヘリア58分に交代退場 58分
控え選手
GK39ロシアの旗RUS マトヴェイ・サフォノフ
GK80スペインの旗ESP アルナウ・テナス
DF3フランスの旗FRA プレスネル・キンペンベ
DF43フランスの旗FRA ノハム・カマラ英語版
MF19大韓民国の旗KOR 李康仁
MF20ブラジルの旗BRA ガブリエウ・モスカルド
MF24フランスの旗FRA セニー・マユル73分に交代出場 73分
MF33フランスの旗FRA ワレン・ザイール=エムリ73分に交代出場 73分
FW9ポルトガルの旗POR ゴンサロ・ラモス73分に交代出場 73分
FW29フランスの旗FRA ブラッドリー・バルコラ58分に交代出場 58分
FW49フランスの旗FRA イブラヒム・エンバイェ
監督
スペインの旗ESP ルイス・エンリケ

マン・オブ・ザ・マッチ[1]
コール・パーマー (チェルシー)

副審[2]
オーストラリアAUS アントン・シチェティニン
オーストラリアAUS アシュリー・ビーチャム
第4審判[2]
アルゼンチンARG ファクンド・テッロ
予備副審[2]
アルゼンチンARG ガブリエル・チャデ
ビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) [2]
ドイツGER バスティアン・ダンケルト
アシスタント・ビデオ・アシスタント・レフェリー (AVAR) [2]
ニカラグアNCA タチアナ・グスマン英語版
サポート・ビデオ・アシスタント・レフェリー (SVAR) [2]
クロアチアCRO イヴァン・ベベック英語版

試合ルール[30]

  • 試合時間は90分。
  • 90分終了後同点の場合、30分の延長戦が行われる。
  • 120分終了後同点の場合、PK戦で優勝クラブが決定される。
  • 指名された交代選手は最大15名
  • 90分内で決着が付いた場合5人まで(交代回数は後半開始前を除き3回以内)、延長戦に突入した場合合計6人まで(交代回数は後半開始前・延長戦開始前・延長後半開始前を除き4回以内)選手交代が可能。ただし、脳震盪による選手交代が必要と判断された場合は、前述と別に1人の選手交代が可能。

試合前

チェルシーは準決勝から2人を変更。本職は右SBのリース・ジェームズが中盤3列目の位置で先発出場し、エンソ・フェルナンデスがトップ下。コール・パーマーは右サイドに位置し、ペドロ・ネトクリストファー・エンクンクに代わって左サイドに回った。出場停止明けのリーヴァイ・コルウィルトシン・アダラビオヨに代わって左のCBで先発出場した。パリ・サンジェルマンは準決勝から変更なし。準々決勝で一発退場となったウィリアム・パチョリュカ・エルナンデスは引き続き出場停止で、ルーカス・ベラウドヌーノ・メンデスがそれぞれ同じポジションで先発している。

前半

序盤は互いにチャンスを作る拮抗した展開となる。8分にチェルシーMFコール・パーマーに最初の決定機が訪れたが、シュートはわずかに枠の左へと外れた。パリ・サンジェルマンも15分にMFファビアン・ルイスのクロスからゴール前で2対1の状況を作るも、デジレ・ドゥエの折り返しをチェルシーDFマルク・ククレジャがインターセプト。18分にドゥエがカットインからシュートを放つが、GKロベルト・サンチェスがセーブした。

22分、GKサンチェスのロングキックに抜け出したDFマロ・ギュストの折り返しをパーマーがゴール左隅へ流し込んでチェルシーが先制。ここからチェルシーが勢いに乗ると、30分、コルウィルのロングボールに抜け出したパーマーが相手DF2人をフェイントで翻弄し、再びゴール左に流し込んで追加点。43分にはパーマーのパスに抜け出したFWジョアン・ペドロが得点を挙げて3-0とし、大きなリードを持って後半へと折り返した。

後半

後半は3点のビハインドを負うパリ・サンジェルマンが選手交代を使いながら攻勢に出るものの、48分のFWフヴィチャ・クヴァラツヘリア、52分のFWウスマン・デンベレのシュートはGKサンチェスの好セーブに遭う。チェルシーはエンソ・フェルナンデス、モイセス・カイセド、ジェームズの3人のMFで中盤を制圧しながら、途中出場のFWリアム・デラップが独力で決定機を作るなど、試合をコントロールする。

時間とともに焦りの色が見えるパリ・サンジェルマンは86分、ククレジャの挑発に乗ったジョアン・ネヴィスが髪を引っ張る暴力行為で一発退場。数的不利の状態で最後まで相手を崩すことはできず、試合終了。チェルシーが3-0でパリ・サンジェルマンを破り、3大会ぶり2回目の優勝を果たした[31][32]

統計

試合統計[3]
統計 CHE イングランド フランス PSG
得点 3 0
合計シュート数 9 9
枠内シュート数 5 6
ボール保持率 34% 66%
コーナーキック 3 5
ファウル数 15 12
オフサイド 3 2
イエローカード 4 2
レッドカード 0 1

優勝クラブ

FIFAクラブワールドカップ2025優勝クラブ
イングランド
チェルシー
3大会ぶり2回目

脚注

関連項目

外部リンク

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