GTウイング

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GTウイングが付けられた、D1グランプリ参戦車両の180SX

GTウイング(ジーティーウイング)とは、自動車エアロパーツであるリアウイングのひとつである。 日本では、1990年代後半以降のJGTCマシンに装着されたウイングを模した形状のものをこのような名称で呼ぶ。

Porsche 911 GT1-96のウイング

GTウイングは車体後部に取り付けられ、ダウンフォースを発生してリアタイヤのグリップ力を増し、同時に車体後部の気流を整流して風見効果とともに高速走行時の安定を向上させる効果がある。比較的面積の大きいウイングであることと、高い位置にウイングが取り付けられるためボディ形状に影響されにくい上に、ルーフから発生する乱流から離れた位置にあるため、同じ面積でも低いウイングよりもダウンフォースが多く発生し、リアタイヤの接地性が上がりスピンの危険性が減るほか、トラクション性能のアップにもなる。(後輪駆動車の場合)

また、コーナー進入でのブレーキング時に車体を安定させる効果もある。

ただし、ウイングが空気抵抗になるため、直線でのトップスピード等は低下する。

風洞実験の動画>

流通初期の形状はまっすぐな1枚羽の物がほとんどであったが、次第に2枚羽の物、ルーフからの気流の角度に合わせ、中央部を上に膨らませた形状の3Dタイプに発展を続けてきた。よりダウンフォースを得るためにウイングの後端部にガーニーフラップを取り付けたり、翼端板の脇に小さなウイングを伸ばすスロテッドウイング(通称:子持ちウイング)といった部品を付けるチューニングも行われている。レーシングカー等では取り付け角度を変えてダウンフォースの調整を行い、サーキットによってセッティングを変えるが、迎え角約13~14度で気流が剥離し失速限界を超えるため、これ以上の角度は無意味となる[1]。このため多段ウイングを採用し、旅客機に使われるスロッテッドフラップのように気流剥離を抑えて、ウイングのダウンフォース効率を上げる設計をする場合がある。解析図1> 解析図2>

吊り下げ式のウイングを採用したNSX CONCEPT-GT

また、ウイングの下のトランク部分にリアスポイラーやガーニーフラップを付けることにより、ウイング下面の気流剥離を抑えてダウンフォースが増えることも多い。解析図>

2010年代には空力の進化により、「スワンネック」と呼ばれるステーをウイング上部に接続した吊り下げ式のウイングも登場した。これは底面の気流をステーによって乱さないように考えられたレイアウトで、ステーの強度を最適化することによりストレートエンドでウイングの迎え角を自動的に減らす方向にたわませ、ドラッグを減らす効果もある。

パーツの構成

飛行機の翼を上下逆にした形状の板とその両端に取り付ける翼端板、車体に取り付けるためのステーと台座となる。左右の翼端板はウイング上面に発生する正圧が左右から下面の負圧域に回り込むのを低減させ、両端から発生する翼端渦を抑制して空気抵抗を減らし、ダウンフォース効率を上げるためにある。参考図>また風見効果は翼端板が大きいほど大きくなる。 翼端板にルーバーを設けることがあるが、これは翼端渦を減少させて空気抵抗を小さくする効果がある。[2]

素材

市販車用のGTウイング

脚注

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