M-1グランプリ2020

2020年開催のM-1グランプリの第16回大会 From Wikipedia, the free encyclopedia

M-1グランプリ2020』(エムワングランプリ2020)は、吉本興業朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第16回大会。2020年12月20日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。大会スローガンは「漫才は止まらない」。優勝者はマヂカルラブリー

受賞対象結成15年以内の漫才師のうちの最優秀者
開催日2020年8月1日 - 12月20日
会場テレビ朝日(決勝戦)
概要 受賞対象, スポンサー ...
M-1グランプリ2020
受賞対象結成15年以内の漫才師のうちの最優秀者
スポンサーCygames
サントリー
日清食品
ファミリーマート
開催日2020年8月1日 - 12月20日
会場テレビ朝日(決勝戦)
日本の旗 日本
主催M-1グランプリ事務局
吉本興業
朝日放送テレビ
司会今田耕司上戸彩(決勝戦)
報酬賞金1000万円、他
最新受賞者マヂカルラブリー
公式サイト公式サイト
テレビ/ラジオ放送
放送局ABCテレビ・テレビ朝日系列
放送時間2020年12月20日
18時34分 - 22時10分
視聴率19.8%(関東)
29.6%(関西)
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新型コロナウイルス感染症の影響により開催が危ぶまれていたが、後述の慎重な対策と大会形式の変更を以て無事開催された。大会スローガンについて、ABCテレビプロデューサーの田中和也は「情熱大陸」に出演した東京フィルハーモニー交響楽団が2020年内に開催した有人コンサート再開の密着取材中に出た「音楽を止めちゃいけない」という言葉を「パクった」とコメントしており、このスローガンが書かれた横断幕が各予選会場に掲示された[1]。タイトルロゴの「2020」部分は、コロナ禍の沈静の祈りを込めて青緑色となった[2]

公式YouTubeチャンネルでは初の試みとして、2回戦・敗者復活戦・決勝戦の全ネタと、準々決勝敗退コンビのネタがアップロードされた。

大会の流れ

予選

エントリー受付は7月2日から8月31日まで。今大会は特例で3回戦が廃止され、予選は1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝の4回となった。また、例年は1回戦免除となるシード権の対象となるのは「前年の準決勝進出組」のみだが、こちらも特例で出場資格を持つ「過去の準決勝進出組」全てに与えられた。

エントリー数は再エントリーを含め5081組。1回戦は無観客での実施となり、8月1日から10月4日にかけて全国各地で開催された。その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月26日 - 11月5日に2回戦、11月16日・17日に準々決勝が行われた。

2008年に解散していた号泣が再結成し、「プロとしての活動休止期間は結成年数から除く」という規定に従い「結成12年」として出場した[3]

3回戦の廃止により、第13回(2017年)から毎年1200組弱となっていた2回戦進出者が、シード獲得者を含めておよそ半分の593組に抑えられた。そのうち準々決勝に進出したのは115組。アマチュアにとっては非常に厳しい大会となり、ベストアマチュア賞が導入された第12回(2016年)以降で初めて、アマチュアのコンビが1組も準々決勝に進めなかった。ベストアマチュア賞は「ガーベラガーデン」が受賞した[4]

準決勝は12月2日に行われ、ワイルドカードのラランドを含む26組が出場した。準決勝初進出はおいでやすこがコウテイ滝音タイムキーパーキュウカベポスター祇園の7組。

審査の結果、見取り図が3年連続、オズワルドニューヨークが2年連続、マヂカルラブリーが3年ぶり、アキナが4年ぶり、おいでやすこが、ウエストランド東京ホテイソン錦鯉が初の決勝戦進出を果たした。

  • 初めてピン芸人同士のユニット(おいでやすこが)が決勝戦に進出した。
  • 錦鯉・長谷川雅紀は、第14回(2018年)の毛利大亮(ギャロップ、当時芸歴20年)が保持していた決勝進出最長芸歴記録と、第6回(2006年)の小田ひとみ(変ホ長調、当時41歳)が保持していた決勝進出最年長記録をそれぞれ大幅に更新する、芸歴25年・49歳での決勝進出となった。また、相方の渡辺隆も芸歴20年・42歳での決勝進出のため、コンビで決勝進出最長芸歴記録・決勝進出最年長記録を更新した[注 1]

敗者復活戦(大会の流れ)

12月20日、六本木ヒルズアリーナにて開催。司会は陣内智則飯豊まりえ

ワイルドカードを除く準決勝で敗れた16組が出場する予定だったが、祇園が木崎太郎の新型コロナウイルス感染により欠場したため、15組で行われることになった[5]。審査は視聴者投票によって行われ、全15組のネタが終了した後、視聴者は公式サイトもしくはデータ放送にて、面白いと思った3組を選んで投票する。投票時間中に最も多くの票を獲得した1組が、決勝戦へ勝ち上がる。

出番順抽選会の司会は銀シャリ。今大会から準決勝敗退組の順位が公開されなくなり、敗者復活戦直前に行われる抽選会で司会がサイコロを振り、出た目[注 2]に応じてくじを引く順番が決まるようになった。今大会では鰻和弘が振ったサイコロにより、「50音順」にくじを引いて出番順を決定した。

7組目のぺこぱのネタ途中に街宣車の音で一部ネタが聞こえづらくなる、最終15組目のニッポンの社長のネタの途中にスタッフのミスで余計なSEが入り、さらに17時に流れる防災行政無線の「夕焼小焼」が会場に響き渡るというトラブルがあった。

今大会のみ出場者全員の出番が終了した直後に、暫定4位以下の順位と票数が発表され、インディアンス、ぺこぱ、ゆにばーすが上位3組に名を連ねた。

決勝戦(大会の流れ)

12月20日、テレビ朝日にて開催。司会は今田耕司上戸彩[6]

決勝戦でも審査員席の間をアクリルボードで隔て、観客にマスクを着用させるなど、予選会に続いて新型コロナウイルスへの感染拡大策を講じた。出場者についても舞台裏ではなくスタンバイルームに感染対策を施した上で待機し、呼ばれた組が舞台のあるスタジオまでの通路を移動する形となり、その様子も映された。

審査員は3年連続でオール巨人富澤たけし塙宣之立川志らく礼二松本人志上沼恵美子の7名が務めた。

今大会では笑神籤プレゼンターが不在となり、司会の上戸が全組分の抽選を行った。その結果、敗者復活組、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ、錦鯉、ウエストランドの順でネタを披露することになった。

敗者復活戦会場では、例年は勝者の発表まで全出場者がステージに登って局内スタジオから中継放送される形式が取られていたが、今大会では新型コロナウイルス感染症の流行に伴い人同士の距離を保つ必要があるため、上位3組のみが舞台へ上り結果を待つこととなった。暫定順位発表時点の上位3組がその座を保ち、1組目の抽選で「敗者復活組」のくじが引かれ、総投票数257万1798票のうち、37万0463票を獲得したインディアンスが決勝戦に進出した[7]

審査員7名による採点の結果、おいでやすこがが1位通過、マヂカルラブリーが2位通過、見取り図が3位通過で最終決戦に進出[8]。今大会では出番順がファーストラウンド3位→2位→1位の順に自動的に決定した。

最終投票では、巨人と塙が見取り図に、松本と上沼がおいでやすこがに、富澤、志らく、礼二がマヂカルラブリーに投票。3票を獲得したマヂカルラブリーが第16代王者となった[9]

結果

決勝戦(結果)

得点・得票詳細の装飾の意味
金背景1位通過、優勝
銀背景2位通過
銅背景3位通過
赤文字審査員別の最高評点
青文字審査員別の最低評点
赤太文字全体の最高評点
青太文字全体の最低評点
  • 順位は最終決戦に進出したコンビは票数、それ以外のコンビはファーストラウンドの得点による順序。
    • ファーストラウンドの得点が同じ場合は、高得点を付けた審査員の人数が多いコンビを上位、それも同じ場合は同順位とし、得点欄に括弧書きで高得点を付けた審査員の人数を記載。
  • 所属事務所は出場当時。
  • 敗者復活組はキャッチコピーが無いため、「(敗者復活組)」とする。
  • 順位や得点などをまとめた表は、矢印がついたセルをクリックすると、昇順、降順、元の順の順番で並び替えられる。
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順位コンビ名
所属事務所
No.結成年決勝戦進出歴キャッチコピーファースト最終決戦
出番得点出番得票
1/優勝マヂカルラブリー
吉本興業
26172007年2/3年ぶり 2回目我流大暴れ6番649点2番3票
2位おいでやすこが
吉本興業
21782019年1/初進出
ノーシード
個性と技のハーモニー5番658点3番2票
3位ミ/見取り図
吉本興業
34742007年3/3年連続 3回目真逆の才能III4番648点1番2票
4位ニシ/錦鯉
SMA
34712012年1/初進出おっさんずバカ9番643点
5位ニューヨーク
吉本興業
16022010年2/2年連続 2回目ダークにリベンジ3番642点
(3名)
5位オズワルド
吉本興業
7282014年2/2年連続 2回目NEO東京スタイル7番642点
(3名)
7位インディアンス
吉本興業
31822010年2/2年連続 2回目(敗者復活組)1番625点
8位アキナ
吉本興業
30062012年2/4年ぶり 2回目
特例シード[注 3]
覚醒するファンタジスタ8番622点
(4名)
9位ウエストランド
タイタン
34732008年1/初進出
特例シード[注 4]
小市民怒涛の叫び10番622点
(2名)
10位ト/東京ホテイソン
グレープカンパニー
30002015年1/初進出静ボケ 剛ツッコミ2番617点
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ファーストラウンド得点詳細
出番順コンビ名得点計巨人富澤志らく礼二松本上沼
1 インディアンス62589898589909093
2 ト/東京ホテイソン61786918589888692
3 ニューヨーク64288939391919294
4 ミ/見取り図64891929393939195
5 おいでやすこが65892939396959594
6 マヂカルラブリー64988949490969394
7 オズワルド64288919593958892
8 アキナ62289888790918592
9 ニシ/錦鯉64387929595928993
10 ウエストランド62288918586909092
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最終決戦得票詳細
出番順コンビ名得票数巨人富澤志らく礼二松本上沼
1 ミ/見取り図2
2 マヂカルラブリー3
3 おいでやすこが2
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記録
  • マヂカルラブリーが『M-1』史上初となる、決勝戦返り咲きからの優勝を果たした。
  • 野田クリスタル霜降り明星粗品に続き、全国ネットのお笑い賞レース番組における漫才とピン芸(R-1ぐらんぷり2020)の2冠を達成した。

敗者復活戦(結果)

  • コンビ名、所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー、金背景は決勝戦進出者。
  • 結成年が本来と異なる場合は打消し線を付け、正しいものを併記する。
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順位コンビ名所属事務所No.結成年出番得票
1位インディアンスヨ/吉本興業31822010年5番37万0463票
2位ゆにばーすヨ/吉本興業19232013年12番33万5170票
3位ぺこぱサンミュージックプロダクション46212008年7番27万7712票
4位ガク/学天即ヨ/吉本興業27232005年11番
5位からし蓮根ヨ/吉本興業27242013年6番
6位コウテイヨ/吉本興業7392013年3番
7位キン/金属バットヨ/吉本興業34782006年2007年1番
8位ダイタクヨ/吉本興業3642008年2009年13番
9位ニッポンの社長ヨ/吉本興業9392013年15番
10位ロングコートダディヨ/吉本興業7292009年14番
11位タキ/滝音ヨ/吉本興業21862016年9番
12位タイムキーパーヨ/吉本興業17882018年2019年2番
13位キュウタイタン3072013年10番
14位カベポスターヨ/吉本興業4902014年4番
15位ランジャタイグレープカンパニー27662007年8番
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社会的反応

おいでやすこがのおいでやす小田こがけんは共にピン芸人であり、『R-1ぐらんぷり』のファイナリスト経験者でもあったが、同大会が2021年大会を以て『R-1グランプリ』へのリニューアルと共に出場資格が「芸歴10年以内」に変更されたため、出場資格を失っていた[10]。そこからわずか1週間後にピン同士のユニットとして『M-1』決勝進出を決めるという流れは、転禍為福と評され話題となった[11][12]

2015年から2019年まで5年連続で決勝進出した和牛が2019年を最後に『M-1』を卒業すると公言し、実際に2020年大会に出場しなかったことが話題となった[13]

準々決勝では、ミキEXIT四千頭身など、いわゆるお笑い第七世代の多くが敗退し、準決勝に進むことができなかった[14]。EXITは12月1日に自身のYouTubeチャンネルの動画内で兼近大樹が「お笑い通ぶった自称お笑いファンが集まってるじゃないですか、M-1って。本当のお笑い好きじゃないっていうか。その人たちが“意地でも笑わない”って顔してましたね。“こいつらのこんなネタで笑うワケない”って顔で、俺らのこと見てました」と発言し、賛否が寄せられた[15]。2022年5月18日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京)でぺこぱとEXITが出演した際、『M-1』の話題となり、松陰寺太勇が最近のM-1について「ちょっと神格化しすぎた」「M-1ファンは売れっ子に厳しい」と評し、若林正恭も「予選を見てると本当に顕著だよね。あれは何なの?」と同調した[16]

お笑いナタリーでは昨年に引き続いて結果予想企画が実施され、決勝の約一週間前の12月14日に公開された。メンバーはお笑い好きを公言するDJ KOO川谷絵音ぱいぱいでか美、北島康雄(四星球)、鈴木淳史の5名。優勝は、DJ KOOがおいでやすこが、川谷が東京ホテイソン、ぱいぱいでか美と鈴木がニューヨーク、北島が敗者復活戦から金属バットと予想した[17]

日刊スポーツ東京本社のお笑い担当記者である小谷野俊哉は12月18日の記事で錦鯉が優勝すると予想。また、マヂカルラブリーが錦鯉の対抗馬に、大穴として見取り図を選出した[18]。一方、昨年ミルクボーイの優勝を的中させた大阪日刊スポーツのお笑い担当記者である星名希実はアキナを本命、対抗に見取り図、大穴としてオズワルドを選出した[19]

GYAO!の三連単人気ランキングでは、1位・ニューヨーク、2位・見取り図、3位・アキナで、優勝したマヂカルラブリーは9位、2位のおいでやすこがは6位だった。応募総数45万6188人のうち、的中者は160人だった。

2020年12月20日のプライムタイム帯は裏番組としてフジテレビ系列アニメ鬼滅の刃〜柱合会議・蝶屋敷編〜』を放送するため、『M-1』との「一騎打ち」と称され、視聴率争いが話題となった[20][21]

テレビ番組の視聴率を計測しているビデオリサーチは2020年12月21日に20日に放送された各番組の世帯平均視聴率を発表し、本番組の視聴率は関東地区19.8%、関西地区29.6%、鬼滅の刃は関東地区14.4%、関西地区11.1%で東西共に本番組が勝利した[22]

マヂカルラブリーのネタに対する議論

最終決戦においてマヂカルラブリーが披露したネタは、野田クリスタルがほぼ無言で舞台を動き回り、寝転がる場面もあったことから、放送直後から「あのネタは漫才なのか」という漫才論争がインターネット上で発生した[23]

論争が起こった背景について、コラムニストの木村隆志が「2019年の最終決戦が過去最高レベルと言われるほどに笑いを集めたのに対し、その反動とも言えるマイナスのギャップが発生した」「『M-1グランプリ』という番組・イベントが持つ凄みから、賛否両論の分母の大きさが他の番組の数倍あり、共通の話題として書き込まれやすい」「視聴者側からは批判対象を探し出し、誹謗中傷など個人攻撃できる心理が働いている」「ネットメディアがページビューを稼ぐためにそうした批判を集めて、記事化し、そこからさらに批判が増加する負のスパイラルに陥っている」という4つの点を挙げた[23]。また、社会学者の太田省一は「マヂカルラブリーの芸風は万人受けを狙ったものではないマニアックなネタが多い」として、「世代を問わず多くの人が見るM-1で、マヂカルラブリーのネタを「面白くない」と思った人は一定数いた。それが「あれは漫才なのか」という疑問となって噴き出した。「あれは漫才なのか」という疑問は、マヂカルラブリーのネタが自分の好みではなかった視聴者の不満の表現にすぎないとも言える」と分析している[24]

SNSやネットニュースで話題となったことで、多くの芸人がテレビやラジオ番組、SNSなどで「漫才論争」について言及し、松嶋尚美が2020年12月24日の『バイキングMORE』で、「こういうコンテストに予選落ちしてたくらいのグループの私が言うんやけども、コントだと思う。スタンドマイクがあって、スタンドマイクを中心にやらないとピンマイクを主で使うようじゃやっぱり…」と述べた[25]ように否定的な意見もあったものの、ほとんどの芸人がマヂカルラブリーのネタについて「あれは漫才だ」と述べている。以下がその例。

立川志らく
2020年12月20日のTwitterで「初戦ではマジカルラブリーは低評価だった。これは間違いなくおいでやすこががダントツで優勝するな、と思った。しかし決戦で野田クリスタル氏の動き。思わず喜劇と言ってしまった。漫才の戦いで喜劇に票を入れていいのかという葛藤があった。でも相方の村上氏の喋りは漫才。優勝おめでとう」と評した[26]
サンドウィッチマン
富澤たけしは2020年12月22日のブログで「マヂカルラブリーの、決勝の決勝でほぼ喋らずに転がってるネタをやる勇気は凄い。一歩間違えば大惨事になる可能性もあるネタ」とネタを賞賛した上で、「主催者側が漫才じゃないと判断したら失格にすればいいわけで、『点数をお願いします』と言われた以上、審査員は漫才として審査する。各審査員は自分の中の漫才の解釈の枠で点数や1番を決める。漫才は色んな形があっていいし、だからこそ新しい形が産まれ、進化していくんだと思います」とコメントしている[27]
伊達みきおも2020年12月21日のブログで「センターマイクに向かって舞台袖から出てきて『どうも』と始まれば、それは漫才。漫才と言うのは…みたいな、そんな難しいもんなんかない。おもしろければそれで良し」と持論を述べている[28]
塙宣之ナイツ
自身の公式YouTubeチャンネルで、「漫才か漫才じゃないかは、はっきり言って、僕が言うことじゃなくて。漫才の定義なんかないですからね」と述べ、「自分たち(ナイツ)が1番訳分からない漫才やってますからね。めちゃくちゃ面白ければ全然良いと思っていて」と語り、野田クリスタルについて「俺なんかはやっぱり、やりたいボケではあるんだよね、ああいうのは。俺もいろいろ言われてきてるし、怒られてきてるという歴史があるから、みんなやらないんだよね」「昔、『M-1グランプリ』で僕も訳分からない漫才ばっかりやってた時期があって。そのとき、会場がめちゃくちゃウケたんですけど、落とされまして。そのときの審査員に聞いたら、『だって漫才じゃないじゃん』って言われたんですよ」と振り返り、「あらためて、『なんでもいいじゃん、面白ければ』って思わせてくれたな。マヂカルラブリーは」と称賛した[29]
かまいたち
自身のYouTubeチャンネルで、山内が「ネットで、“漫才の定義”みたいなのがトレンドになってたんですよ。『あれは漫才じゃない。どうなんだ』とか。こと『M-1』に関して言うと、会場で1番ウケた人が優勝すべき大会だと思う。会場にはいなかったですけど、お客さんの笑い声聞く限り、間違いなくマヂカルラブリーさんが会場で大爆発してウケてたので、全然なんの異論もない優勝だと思う」と述べ、濱家も「ホンマに『それって漫才なん?』とか言い出したら、訳分からなくなるから。とにかく面白い漫才を4分、っていう話やから」と語っている[30]
博多大吉博多華丸・大吉
2020年12月23日のラジオ番組『たまむすび』で、「結論から言うと漫才でしょうね。漫才だと思いますよ」と述べ、「(漫才には)定義がない、自己申告なんですよね。『漫才です』と言ったら漫才。コントといったらコントですよ。あとはそれをお客さんが見て、漫才かコントかを決めるだけじゃないかな」と語っている[31]
見取り図
自身のYouTubeチャンネルで、盛山が「最終決戦の3組が終わった後、結果出るまでのCM中、舞台裏で3組(マヂカルラブリー、おいでやすこが、見取り図)が輪になって、お互い讃え合った」と振り返り、「ツイッターのリプを見たら、『漫才だったのは見取り図だけです』とか揉めてる人がおって。ぜひ皆さん、揉めないでください」と呼びかけ、「正直、漫才をしてないコンビなんて1組もいなかったですから。全組漫才ですよ」と述べた。また、リリーが「逆に言ったら、違うことを探したすごさやからな」と語ると、盛山は「そうそう。マイクの前でただ面白いことをする。それが『M-1』のルールですから。どんな組み合わせ、どんな順番でも優勝はマヂラブさんですよ、最終決戦は。そこは揺るぎない。芸人全員、満場一致で納得していますから」と力説した[32]
おぎやはぎ
2020年12月25日のラジオ番組『おぎやはぎのメガネびいき』で矢作兼は「みんな真面目だね」と述べ、小木博明も「プロの審査員が決めているんだから」と“論争”になること自体に疑問を呈した。また、矢作は「優勝したからこそ、論争になるわけじゃん?5位とかだったら論争にならない。マヂカルラブリーが時代を変えたな」と評した[33]
松本人志ダウンタウン
2020年12月27日の『ワイドナショー』で、「漫才の定義は基本的にないんですよ。定義はないんですけど、定義をあえて設けることでその定義を裏切ることが漫才なんですよ。定義をあえて作るんですが、これは破るための定義なんですよ。それでも最終的にはルールはちょっとあるんですよ。小道具を使わないとか」と持論を述べ、「今回のマヂカルのことで言うと、あまり例えがいいのか分からないですけど、野球の大一番の時にピッチャーが消える魔球を投げたみたいな話なんですよ」と例え、「われわれプロは『すごいな』『ここで魔球を投げてくる』と思うんですけど、にわかプロ野球ファンなんかは『あれは卑怯だ』『あそこで魔球投げるかね』『真剣勝負せえや』みたいな意見が出てくるんですよ。これは一生交わらない。交わらないからこそ、われわれは飯が食えていける」と語っている[34]
オール巨人オール阪神・巨人
2020年12月29日のブログで、マヂカルラブリーのネタについて「今までとは違った形の漫才」「説明突っ込み?の村上君は良い声してるし、上手いです!」と評した[35]。また、「あの時、僕は審査員の一番端で、アクリル板が何枚か重なってて、野田君はセンターマイクから離れるので少し声が聞きづらいかった」と記している[36]
また、『Voice』2021年3⽉号のインタビューで、「僕らは漫才を始めて46年目になりますけど、時代の流れを感じるのは、視覚を重視した漫才に変わっていること。漫才師がネタをする場はもちろんテレビもありますが、ほかに営業先や劇場、それから昔はラジオがありました。ラジオは音しか聴こえないから、たとえば相方の(オール)阪神君の肩を僕が「何しとんねん」と叩いたら、彼が「人の肩を叩くな」と言葉を補っていた。マヂカルラブリーみたいに、野田君が動き回って台詞が少ないネタだと、ラジオでは伝わらないでしょうね。でも、ラジオ向きのネタちゃうからといって、もちろん駄目なわけではない。漫才も「変化」しているんです。「退化」しているとは思わないし、「進化」しているかも僕にはわからない。少なくとも、新しい形の漫才に変わってきているのでしょう」と語っている[37]
太田光爆笑問題
2022年1月23日の『日曜日の初耳学』で、林修から『M-1グランプリ』で起こった漫才論争について話を振られた際、「俺から言わせれば漫才の歴史なんてたかだか戦後。伝統芸でもなんでもないんですよ。落語、講談、浪曲は伝統があって形がありますよ。それに入れなかったのが漫才。色物のひとつでしかない」「さらにその伝統はぶち壊された訳ですよ。いわゆる、バランスの悪い漫才なんですよ。ツービート、B&B、ザ・ぼんち、のりおよしお師匠、誰一人バランスの良い漫才いない。それまでの定番の漫才を全部壊した素人芸だったから、我々が食いついたんです」と語り、その上で「今、視聴者が『漫才とはこうあるべき』と決めちゃっているのがあるかもしれない。視聴者は形にこだわるんですよ。ツッコミはこうしなきゃいけない。ボケはこうだって。学問になっちゃった」と持論を述べた[38]

スタッフ

関連番組

朝日放送テレビ(ABCテレビ)では、決勝前週の12月13日に12:55 - 13:55の放送枠(本来は同局制作の『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』を編成)でテレビ朝日系列全国ネットでの事前特別番組『超お宝映像で振り返るM-1ランキング』を放送。

朝日放送ラジオ(ABCラジオ)では、決勝前日の12月19日にメッセンジャーあいはら、鈴木淳史(『よなよな…[注 5]木曜日のパーソナリティで『Kansai Walker』のスタッフライター)、斎藤真美朝日放送テレビアナウンサー)出演の『明日はM-1!最後のおさらいスペシャル』を18:00 - 19:00に放送。決勝当日には、『ラジオでウラ実況!?M-1グランプリ2020』が生放送され、歴代チャンピオンの石田明NON STYLE)、哲夫笑い飯)、橋本直銀シャリ)の3人がM-1グランプリの実況を担当した[39]

脚注

外部リンク

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