M-1グランプリ2023

2023年開催のM-1グランプリの第19回大会 From Wikipedia, the free encyclopedia

M-1グランプリ2023』(エムワングランプリ2023)は、吉本興業朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第19回大会。2023年12月24日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。大会スローガンは「爆笑が、爆発する。」。優勝者は令和ロマン

受賞対象結成15年以内の漫才師のうちの最優秀者
開催日2023年8月1日 - 12月24日
会場テレビ朝日(決勝戦)
概要 受賞対象, スポンサー ...
M-1グランプリ2023
受賞対象結成15年以内の漫才師のうちの最優秀者
スポンサーCygames
サントリー
セブン-イレブン
日清食品
開催日2023年8月1日 - 12月24日
会場テレビ朝日(決勝戦)
日本の旗 日本
主催M-1グランプリ事務局
吉本興業
朝日放送テレビ
司会今田耕司上戸彩(決勝戦)
報酬賞金1000万円、他
最新受賞者令和ロマン
公式サイト公式サイト
テレビ/ラジオ放送
放送局ABCテレビ・テレビ朝日系列
放送時間2023年12月24日
18時30分 - 22時10分
視聴率17.2%(関東)
28.0%(関西)
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決勝戦進出者発表の数日前に公開されたメインポスターでは、愛知県豊橋市の手筒花火が使用されている[1]

大会の流れ

予選

エントリー受付は6月26日から8月31日まで[2]。今大会から1回戦免除となるシード権の対象が「前年の準決勝進出組」から「前年の準々決勝進出組」に拡大された[3]

従来の「ナイスアマチュア賞」に加え、1回戦全日程を通して「小学生以下のメンバーのみで構成された組」の中から印象に残った漫才師たちへの「ナイスキッズ賞[注 1]、同じく1回戦全日程を通して方言や伝統衣装を使用したり、名物や名跡をテーマとしたり、日本全国の民俗的特色を活かした漫才で各エリアを盛り上げてくれた漫才師たちへの「ジモトスター賞」が導入されている[4]

エントリー数は再エントリーを含め8540組[5]。1回戦は8月1日から10月6日にかけて全国各地で開催され[6]、その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月16日 - 27日に2回戦、10月29日 - 11月8日に3回戦、11月20日 - 22日に準々決勝が行われた。長らく予選の審査員を務めていた倉本美津留前田政二長谷川朝二の3人は、今大会で審査員から外れることとなった[7]

8540組のうち、376組が3回戦、123組が準々決勝に進出。ベストアマチュア賞は「ナユタ」、ベストキッズ賞は「ラブリースマイリーベイビー」が受賞した。

準決勝は12月7日に行われ、ワイルドカードのダブルヒガシを含む31組が出場した[8]。準決勝初進出はフースーヤぎょうぶ豪快キャプテンバッテリィズエバースシシガシラナイチンゲールダンスきしたかの鬼としみちゃむダブルヒガシ華山ドーナツ・ピーナツ20世紀スタミナパンの13組。なお、準決勝以降[注 2]を通して女性芸人が1人も出場しなかったのは、M-1史上初である[注 3]

審査の結果、真空ジェシカが3年連続、さや香が2年連続3回目、カベポスターが2年連続、モグライダーが2年ぶり、令和ロマンダンビラムーチョくらげヤーレンズマユリカが初の決勝戦進出を果たした。

敗者復活戦(大会の流れ)

12月24日、新宿住友ビル三角広場にて開催。敗者復活戦史上初の屋内会場となり、審査方法も昨年までの視聴者投票から一新された。司会は陣内智則西野七瀬

ワイルドカードを除く準決勝で敗れた21組が、7組ずつ3つのブロックに分かれてパラマストーナメントで対戦し、ランダムで選ばれた観客500人による投票でブロック勝者を決定。芸人審査員による最終審査で、3組のうち最も多くの票を獲得した1組が、決勝戦へ勝ち上がる。

芸人審査員は柴田英嗣野田クリスタル渡辺隆山内健司石田明[9]

Bブロックでは4組目のトム・ブラウンが狂気じみたネタを披露し、ネット上で大きな話題となった[10][11]

Aブロックはヘンダーソン、Bブロックはナイチンゲールダンス、Cブロックはシシガシラが勝者となり、最終審査で4票を獲得したシシガシラが決勝戦に進出した。

決勝戦(大会の流れ)

12月22日、テレビ朝日にて開催。司会は今田耕司上戸彩[12]

審査員は山田邦子博多大吉富澤たけし塙宣之礼二松本人志が前回から続投し、海原ともこが初めて担当した[13]

笑神籤プレゼンターとして、2023 ワールド・ベースボール・クラシックにて侍ジャパンを優勝に導いた、前監督の栗山英樹と、読売ジャイアンツ岡本和真が出演し、栗山、岡本の順で交互に抽選した。その結果、令和ロマン、シシガシラ、さや香、カベポスター、マユリカ、ヤーレンズ、真空ジェシカ、ダンビラムーチョ、くらげ、モグライダーの順でネタを披露することになった。

前年と同様、敗者復活組を除く決勝進出コンビ9組の紹介VTRでは「○○(コンビ名)とは―」への2人の返答が表記された。

さらに見る コンビ名, ○○(コンビ名)とは― ...
コンビ名○○(コンビ名)とは―
令和ロマン他人事。
さや香ほぼケンカ
カベポスターおだやかで急。
マユリカ鼻につく。
ヤーレンズおしゃべり。
真空ジェシカ状態異常。
ダンビラムーチョ明るく楽しく。
くらげ存在意義。
モグライダーどう転ぶかわからない
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審査員7名による採点の結果、さや香が1位通過、ヤーレンズが2位通過、令和ロマンが3位通過で最終決戦に進出。CM中にファーストラウンド上位の組からネタ順を選択し、例年通りファーストラウンド下位から順にネタを披露した[注 4]

最終投票では、邦子、富澤、ともこがヤーレンズに、大吉、塙、礼二、松本が令和ロマンに投票[15]。4票を獲得した令和ロマンが第19代王者となった。

結果

決勝戦(結果)

得点・得票詳細の装飾の意味
金背景1位通過、優勝
銀背景2位通過
銅背景3位通過
赤文字審査員別の最高評点
青文字審査員別の最低評点
赤太文字全体の最高評点
青太文字全体の最低評点
  • 順位は最終決戦に進出したコンビは票数、それ以外のコンビはファーストラウンドの得点による順序。
  • 所属事務所は出場当時。
  • 敗者復活組はキャッチコピーが無いため、「(敗者復活組)」とする。
  • 順位や得点などをまとめた表は、矢印がついたセルをクリックすると、昇順、降順、元の順の順番で並び替えられる。
さらに見る 順位, コンビ名 所属事務所 ...
順位コンビ名
所属事務所
No.結成年決勝戦進出歴キャッチコピーファースト最終決戦
出番得点出番得票
1/優勝レ/令和ロマン
吉本興業
19552018年1/初進出エキセントリックルーキー1番648点1番4票
2位ヤーレンズ
ケイダッシュステージ
26132011年1/初進出ノンストップ・ウザ6番656点2番3票
3位さや香
吉本興業
36382014年3/2年連続 3回目激情リベンジ3番659点3番0票
4位マユリカ
吉本興業
26172011年1/初進出ずっとキモダチ5番645点
5位シン/真空ジェシカ
プロダクション人力舎
242012年3/3年連続 3回目アンコントロールIII7番643点
6位カベポスター
吉本興業
39202014年2/2年連続 2回目草食系ロジカルモンスター4番635点
7位モグライダー
マセキ芸能社
22422009年2/2年ぶり 2回目メジャーポンコツ10番632点
8位ダンビラムーチョ
吉本興業
20662011年1/初進出M-POP8番631点
9位シシガシラ
吉本興業
20552018年1/初進出(敗者復活組)2番627点
10位くらげ
吉本興業
21092018年1/初進出純情!ワイシャツとアロハ9番620点
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ファーストラウンド得点詳細
出番順コンビ名得点計邦子大吉富澤ともこ礼二松本
1 レ/令和ロマン64892919493949490
2 シシガシラ62787889190929188
3 さや香65998949593969489
4 カベポスター63594898889959288
5 マユリカ64592909692929291
6 ヤーレンズ65693919793969393
7 シン/真空ジェシカ64390959391919192
8 ダンビラムーチョ63193899291908987
9 くらげ62089878990899086
10 モグライダー63287899091939191
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最終決戦得票詳細
出番順コンビ名得票数邦子大吉富澤ともこ礼二松本
1 レ/令和ロマン4
2 ヤーレンズ3
3 さや香0
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備考
  • 令和ロマンが第5回(2005年)の笑い飯以来となるトップバッターからの最終決戦進出、さらに第1回(2001年)の中川家以来となるトップバッターからの優勝を成し遂げた[16]
  • 令和ロマンは当時芸歴5年8か月で、霜降り明星・せいや(当時芸歴5年11か月)が持っていた、優勝時点での最短芸歴記録を更新した。
  • 同一のコンビ(さや香)が2年連続でファーストラウンドを1位で通過したのは、第2回(2002年)・第3回(2003年)のフットボールアワー以来、実に16大会ぶり(20年ぶり)である。

敗者復活戦(結果)

  • コンビ名、所属事務所は出場当時、成績表の金背景は決勝戦進出者。
  • 試合表の太字は各試合の勝者、金背景はブロック勝者。
さらに見る 結果, コンビ名 ...
結果コンビ名所属事務所No.結成年出番得票
1/決勝戦進出 シシガシラヨ/吉本興業20552018年C-3番4票
2/最終審査敗退 ヘンダーソンヨ/吉本興業10192008年A-7番1票
ナイチンゲールダンスヨ/吉本興業21572017年B-6番0票
3/ブロック敗退 カ/華山ヨ/吉本興業45322014年A-1番
ぎょうぶヨ/吉本興業11972018年A-2番
ロングコートダディヨ/吉本興業42262009年A-3番
ニッポンの社長ヨ/吉本興業59112013年A-4番
ニジ/20世紀ヨ/吉本興業46482014年A-5番
ママタルトサンミュージックプロダクション11662016年A-6番
ゴ/豪快キャプテンヨ/吉本興業13332019年B-1番
オニ/鬼としみちゃむヨ/吉本興業26202017年B-2番
スタミナパンソ/SMA61482014年B-3番
トム・ブラウンケイダッシュステージ37692009年B-4番
エバースヨ/吉本興業17872016年B-5番
オズワルドヨ/吉本興業13212014年B-7番
ドーナツ・ピーナツヨ/吉本興業46402014年C-1番
きしたかのマセキ芸能社22462012年C-2番
ダイタクヨ/吉本興業38512009年C-4番
ななまがりヨ/吉本興業22412008年C-5番
バッテリィズヨ/吉本興業13402017年C-6番
フースーヤヨ/吉本興業3032016年C-7番
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Aブロック 得票率
試合暫定勝者対戦者
コンビ名得票率コンビ名得票率
第1試合 カ/華山52% ぎょうぶ48%
第2試合 華山13% ロングコートダディ87%
第3試合 ロングコートダディ68% ニッポンの社長32%
第4試合 ロングコートダディ62% ニジ/20世紀38%
第5試合 ロングコートダディ48% ママタルト52%
第6試合 ママタルト41% ヘンダーソン59%
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Bブロック 得票率
試合暫定勝者対戦者
コンビ名得票率コンビ名得票率
第1試合 ゴ/豪快キャプテン11% オニ/鬼としみちゃむ89%
第2試合 鬼としみちゃむ47% スタミナパン53%
第3試合 スタミナパン47% トム・ブラウン53%
第4試合 トム・ブラウン20% エバース80%
第5試合 エバース33% ナイチンゲールダンス67%
第6試合 ナイチンゲールダンス73% オズワルド27%
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さらに見る 試合, 暫定勝者 ...
Cブロック 得票率
試合暫定勝者対戦者
コンビ名得票率コンビ名得票率
第1試合 ドーナツ・ピーナツ70% きしたかの30%
第2試合 ドーナツ・ピーナツ15% シシガシラ85%
第3試合 シシガシラ72% ダイタク28%
第4試合 シシガシラ53% ななまがり47%
第5試合 シシガシラ78% バッテリィズ22%
第6試合 シシガシラ60% フースーヤ40%
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備考
  • 第11回(2015年)のトレンディエンジェル以来、8年ぶりに決勝戦未経験コンビが敗者復活戦を通過した(シシガシラ)。

社会的反応

PR効果測定ツール「Qlipper」のデータによると、M-1グランプリ2023のニュース記事の総数は過去大会から大きく減少した。特に最終決戦に進出した3組の記事数が過去大会と比べて少なく、優勝者である令和ロマンの記事数はウエストランドの69.4%、錦鯉の77.7%に留まった。松本人志の週刊文春報道が12月26日から芸能ニュースの支配的話題となり、その後も2024年1月1日の能登半島地震、2日の羽田空港における衝突事故が社会的に大きな影響を与えたことで、エンタメに関するニュースが配信されにくくなったことが要因とされる[17]

さらに見る 年, 記事数 ...
大会から1か月間の記事数
記事数PV
202119,125153,271,604
202218,337198,483,880
202313,062176,623,012
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一方で、優勝者の令和ロマンが慶應義塾大学お笑い道場O-keis出身であることや、ベストアマチュア賞を受賞したナユタが早稲田大学お笑い工房LUDO所属の現役大学生であったことから、大学のお笑いサークルへの注目が高まった[18]

スタッフ

関連番組

前回まではZホールディングス(現・LINEヤフー)が運営しているGYAO!でもM-1グランプリの一部コンテンツを配信していたが、同サービスが2023年3月で終了したため、今回からはNTTドコモが運営しているLeminoに変更することになった[19]

M-1ラジオ〇〇のチカラABCラジオradikoYouTube
11月12日 - 12月24日 日曜日 23:30 - 24:00に放送。歴代『M-1』王者がパーソナリティとなり、ゲストを迎えてそれぞれの目線で『M-1』を語る。
キラリと光るマヂカルスターを探せ! 2023(Lemino)
12月1日から順次配信。1回戦の中から厳選された、個性の強いネタを披露した「マヂカルスター」にマヂカルラブリーがコメントする。
超お宝映像で振り返る!M-1衝撃の瞬間SP(ABCテレビ・テレビ朝日系列TVer
12月17日 12:55 - 13:55に放送。過去の大会の名場面を振り返る。この番組内で決勝戦と敗者復活戦の審査員発表も行われた[20]。出演者はブラックマヨネーズ川田裕美
アマチュアたちのM-1グランプリ(ABCラジオ、radiko、YouTube〈ラジオドラマのみ〉)
12月17日 21:00 - 22:30に放送。アマチュア漫才師の中から、目が見えない男の子と母親の親子コンビ「おちゃのは[21]」をピックアップし、松本若菜北村有起哉らが出演するラジオドラマと、本人たちに対する東野幸治のインタビューで構成される[22]
いよいよ開幕 M-1グランプリ2023 笑いのサンタは誰のもとへ!?(TVer)
12月24日 13:30 - 14:45に生配信。敗者復活戦会場(新宿住友ビル・三角広場)にて敗者復活戦の徹底考察や生リポートなどを行う。出演者はトータルテンボス山之内すず武智
ラジオでウラ実況!M-1グランプリ2023(ABCラジオ、radiko)
12月24日 18:00から放送。決勝戦のサイマル生中継を組み込んだ特別番組。出演者は石田明哲夫ユースケ鷲尾千尋
M-1グランプリ2023 イブより熱い大反省会(Lemino)
決勝戦終了直後に生配信。決勝戦を終えたばかりのファイナリスト達を迎え、今大会を振り返る。司会は川島明、ゲストは笑い飯、マヂカルラブリー、錦鯉
M-1打ち上げ by ストロングゼロ(TVer、YouTube、X
12月25日 0:00(24日深夜24:00)から生配信。決勝戦を終えたファイナリスト達を招いての打ち上げ企画。幹事(司会)は千鳥
速報!M-1ネクストデイ 王者誕生までの舞台裏(ABCテレビ・テレビ朝日系列、TVer)
12月25日 20:00 - 21:54に生放送。ファイナリストと共に前日の決勝戦を振り返る。司会は今田耕司
M-1グランプリ2023 アナザーストーリー(ABCテレビ・テレビ朝日系列〈関西ローカル[23]〉、TVer)
2025年1月14日 0:00 - 1:00(13日深夜24:00 - 25:00)に放送。番組内のサブタイトルは「2つの漫才人生、1つの志」。優勝者・令和ロマンと2位・ヤーレンズの密着映像を公開。決勝戦数日後に収録されたインタビュー映像も使用されている。

公式関連出版物

  • M-1グランプリ2023 完全ガイドブック(ヨシモトブックス / ABCアーク、ASIN B0CN1KWHW3、2023年12月13日)[24]

脚注

外部リンク

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