X-11 (ロケット)

From Wikipedia, the free encyclopedia

X-11アメリカ合衆国の実験用ロケットコンベア社が開発していた、アトラス大陸間弾道ミサイル開発のための技術データ取得用テストベッドである。1954年に開発中止となり、実機は完成していない。

コンベア社は弾道ミサイルの開発を行っており、1950年代に入ると大陸間弾道ミサイルの実用化の兆しが見え始めた。1951年1月からはMX-1593計画として、大陸間弾道ミサイルの開発が開始された。この頃の核弾頭のサイズは大きく、搭載ロケットも大きなものにならざるを得なかった。MX-1593は1951年8月にB-65に改称されたが、一時は全長54m(160ft)のものが検討されたりしていた。1953年頃の検討においても全長は約33mとなりロケットエンジン5基を搭載する計画であった。この開発には技術的困難が予想されることから、段階的な開発計画がとられた。エンジン1基を搭載したX-11を最初に開発し、次いでエンジン3基を搭載したX-12を開発する。その後に、前量産型のエンジン5基搭載XB-65を開発する計画とした。

しかし、核弾頭の小型化がすすんだことから、ロケットのサイズの縮小が可能となり、1954年にはエンジン5基のものは開発中止となり、エンジン3基のものを開発することとなった。これに伴い、X-11およびX-12の開発は中止となり、エンジン2基を搭載したテストベッドであるアトラスAの開発・製造が行われることとなった。

備考

本機については、アトラスミサイルのテストベッドであることから、アトラスAとの混同が非常に良く見られる。しかし、アトラスAとX-11は機体サイズが異なり、X-11はエンジン1基、アトラスAはXLR89ロケットエンジン2基を搭載した機体と異なっている。[1]

仕様

諸元

  • 全長: 29.26 m
  • 全高: 2.66 m
  • 自重: 5,665 kg
  • 全備重量: 36,288 kg
  • エンジン
通常のテストでは、打ち上げから135秒(高度約100km)でブースターを切り離し、本体エンジンもその10秒後に停止したところでノーズコーンが切り離される。

機体尾部に装着したブースターで充分に加速したのち切り離し、機体下部に懸架したテスト用エンジンを始動する。

性能

  • 最大速度: マッハ10.6
  • 最高高度: 611 km
  • 有効射程距離: 1,111 km

脚注

参考文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI