X-23 (航空機)
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宇宙船開発のために製造された実験機である。1964年から計画が開始され、マーティン・マリエッタ社が製造担当となった。X-23A(社内名称SV-5D)は、その任務からPRIME(Precision Recovery Including Maneuvering Entry)と名付けられた[1]。
機体後部にフラップおよび垂直尾翼を有するリフティングボディ機であり、主動力は有していない。
耐熱仕様のため、アルミ合金、チタン、ステンレス、ベリリウムで構成される前後の分割構造になっており、シリコンハニカムのアブレーション材とヒートシンク材で表面の大部分を覆う。全面に2~7mmの厚さで、マーティン・マリエッタ社が開発したシリコン素材のハニカム構造のESA-3560HFとよばれるアブレーション材が貼られており、胴体の角と尾翼前縁にはさらに強力なESA-5500を貼り付け、機首コーンとフラップにはカーボン・フェノールを用いている。
6個のRCS(圧縮窒素ガスの噴出による反作用制御)を使用し、大気圏再突入後は胴体後部下面の2枚の油圧作動フラップで姿勢を制御する。
アトラスSLV-3ロケットにより打ち上げを行い、大気圏再突入後、マッハ2で胴体後部からバリュートを展張、充分に減速したあとに背面のカバーが外れてパラシュートが引き出される。現在位置は内蔵するビーコンで常に受信されており、JC-130が機首の「触角」にケーブルを引っ掛けて空中回収する手順になっているが、失敗したとき、内蔵する「浮き輪」で海上に浮かんで回収を待つように設計されていた。
4機製造。
1号機
- 1966年12月21日にヴァンデンバーグ空軍基地SLC-3Eより打ち上げられたが、回収に失敗。
2号機
- 1967年3月5日に打ち上げ、回収に失敗。
3号機
- 1967年4月18日に打ち上げ、初めて回収に成功した。国立アメリカ空軍博物館に展示されている。
4号機
- 打上げは予算の問題から中止された。
仕様(X-23A)
諸元
- 乗員: 無人
- 全長: 2.03 m
- 全幅: 1.22 m
- 全高: 0.88 m
- 全備重量: 406 kg
性能
- 最大速度: マッハ20 以上
- 最高高度: 150 km以上