さみだれ (護衛艦)

From Wikipedia, the free encyclopedia

さみだれ
外洋航行中の「さみだれ」
外洋航行中の「さみだれ」
基本情報
建造所 石川島播磨重工業東京第1工場
運用者  海上自衛隊
艦種 汎用護衛艦(DD)
級名 むらさめ型護衛艦
母港
所属 第2水上戦群第2水上戦隊
艦歴
発注 1995年
起工 1997年9月11日
進水 1998年9月24日
就役 2000年3月21日
要目
基準排水量 4,550トン
満載排水量 6,100トン
全長 151m
最大幅 17.4m
深さ 10.9m
吃水 5.2m
機関 COGAG方式
主機 IHILM2500ガスタービン × 2基
川崎スペイSM1C × 2基
出力 60,000PS
最大速力 30ノット
乗員 165名
兵装 62口径76mm単装速射砲 × 1門
Mk.15 Mod12 高性能20mm機関砲CIWS)× 2基
90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)/ハープーン4連装発射筒 × 2基
Mk.41 Mod6 VLSVLA SUM)× 16セル
Mk.48 Mod4 VLS(ESSM 短SAM)× 16セル
HOS-302 3連装短魚雷発射管 × 2基
搭載機 SH-60J/K 哨戒ヘリコプター × 1/2機
C4I OYQ-9 戦術情報処理装置
OYQ-103B 対潜情報処理装置
FCS 81式射撃指揮装置2型-31 × 2基
レーダー OPS-24B 対空
OPS-28D 水上
OPS-20 航海用
ソナー OQS-5
OQR-2C 曳航式
電子戦
対抗手段
NOLQ-3-1 電波探知妨害装置
Mk.137 デコイ発射機 × 4基
その他 SLQ-25 対魚雷デコイ
テンプレートを表示

さみだれローマ字JS Samidare, DD-106)は、海上自衛隊護衛艦むらさめ型護衛艦の6番艦。艦名は「五月雨」に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては旧海軍白露型駆逐艦五月雨」に続いて2代目。

本記事は、本艦の艦歴について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはむらさめ型護衛艦を参照されたい。

歴代艦長

「さみだれ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成7年度計画4,400トン型護衛艦2235号艦として、石川島播磨重工業東京第1工場で1997年9月11日に起工され、1998年9月24日に進水、2000年3月21日に就役し、第4護衛隊群第4護衛隊に編入されに配備された。

2001年5月16日から8月3日の間、護衛艦「ひえい」、「ちょうかい」とともに米国派遣訓練に参加。

2002年9月17日テロ対策特別措置法に基づき、「ひえい」とともにインド洋に派遣。同年12月まで任務に従事し、2003年1月3日に帰国した。

2003年9月4日から8日にかけて護衛艦「しらね」とともにロシアウラジオストックを訪問、8日にはウラジオストック沖で日露共同訓練に参加した。

2004年2月15日、テロ対策特別措置法に基づきインド洋に派遣。同年5月まで任務に従事し、6月29日に帰国した。

2006年環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加。

2008年3月26日、護衛隊改編により第4護衛隊群第8護衛隊に編入された。

同年7月9日オーストラリア海軍主催の多国間海上共同訓練カカドゥ2008に参加するため呉基地を出港する。7月30日に豪・ダーウィンに寄港、8月20日に呉基地に帰投する。

2009年3月14日ソマリア沖の海賊対策のために護衛艦「さざなみ」と共に第1次派遣海賊対処行動水上部隊を編成し呉を出航[1]3月30日オマーンサラーラ沖に到着した夕方から護衛活動を開始し、4月11日には、船員法第14条に基づきアデン湾西部でマルタ船籍商船を追跡していた不審船に対しソマリ語音声で海自艦艇を名乗り、不審船の商船追跡を中止させた[2]。派遣期間中、計41回(121隻)の護衛活動を実施し、8月16日に帰国。

2011年3月7日日中中間線に程近い白樺ガス田付近を警戒監視中のところ、中国国家海洋局所属のヘリコプターが水平約70m、高度約40mまで異常接近し翌8日に日本政府は中国政府に抗議している[3]

2011年6月20日、第9次派遣海賊対処行動水上部隊として護衛艦「うみぎり」と共にソマリア沖・アデン湾に向かい呉基地から出航、34回の護衛を実施し同年12月3日帰国した。

2011年8月1日、編成替えにより第4護衛隊群第4護衛隊に編入された。

2013年11月13日、第17次派遣海賊対処行動水上部隊として「さざなみ」と共にソマリア沖へ向けて出航した[4]。 同年12月10日から、第151合同任務部隊(CTF-151)の活動に初めて参加し、ゾーンディフェンスを行った。また、2014年3月2日には、エンジン故障で漂流中のイエメン船を救助[5] する等の活動をし、同年5月17日に帰国した。

2017年4月23日から護衛艦「あしがら」とともにアメリカ合衆国海軍空母カール・ヴィンソン」(CVN-70)を中心とした空母打撃群とともに共同巡航訓練を実施した[6]

2018年12月2日、第32次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖・アデン湾に向けて呉基地から出航[7]、翌2019年4月まで任務に従事し、5月25日に呉に帰港する[8]

2019年9月26日~10月4日にかけて日米印共同訓練(マラバール2019)に参加する。佐世保から関東南方に至る海空域おいて実施され、海自からは他に護衛艦「ちょうかい」、「かが」、補給艦おうみ」、P-1哨戒機。米海軍からは駆逐艦「マッキャンベル」、P-8A潜水艦インド海軍からはフリゲートサヒャドゥリ」、コルベットキルタン」、P-8I が参加し、対抗訓練、対潜戦訓練、対空戦訓練、対水上射撃訓練、対空射撃訓練、洋上補給訓練を実施する[9]

同年10月16日、令和元年東日本台風(台風19号)の影響で中止となった14日の令和元年度自衛隊観艦式に参加する予定であった中国海軍駆逐艦タイユェン」と関東南方の太平洋上で無線を使った通信訓練などを実施した[10]。海自の日中親善訓練は2011年12月以来で3回目。

2021年11月4日から5日にかけて、関東南方海空域においてドイツ海軍フリゲートバイエルン」と日独共同訓練を実施した[11][12]

2022年1月9日、第41次派遣海賊対処行動水上部隊として呉基地から出港する予定[13]。なお、本部隊から情報収集活動の任務を併せて付与することにより、海賊対処行動と情報収集活動を兼務する[13]。「さみだれ」は1月9日に呉地区を出港した後、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、乗組員全員に対しPCR検査を実施するとともに、日本近海において14日間にわたり訓練等を行いつつ乗組員の健康観察を実施した上で、ソマリア沖・アデン湾に向け進出した[13]。任務に従事中の5月1日、アデン湾において、フランス海軍フリゲート「シュルクーフ」との日仏PASSEXを実施した[14]。6月26日、アラビア海において、オマーン海軍哨戒艦「KHASSAB」(KHASSAB英語版)とPASSEXを実施した[15]。6月28日には、アラビア海北部の海域において、米海軍駆逐艦「ゴンザレス」と日米共同訓練を実施した[16]。7月23日、インド洋において、インド海軍哨戒艦スカーニャ」と日印共同訓練を実施した[17]。同年8月10日、呉基地に帰港した[18][19]

2023年6月1日、令和5年度インド太平洋方面派遣(IPD23)に参加するため呉を出港した[20]。第1水上部隊として護衛艦「いずも」、「しらぬい」及び搭載航空機4機とともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に資するべく、インド太平洋地域の各国海軍等との共同訓練等を実施する予定 [21]。同年6月8日から10日にかけて、「いずも」とともに米海軍「ロナルド・レーガン」及び「ニミッツ空母打撃群、「B-52戦略爆撃機」、フランス海軍フリゲート「ロレーヌ」と沖縄東方海域において日米仏共同訓練を実施した[22]。引き続き6月10日から14日には「ロナルド・レーガン」空母打撃群、カナダ海軍フリゲート「モントリオール」、フランス海軍フリゲート「ロレーヌ」と沖縄南方海域から南シナ海に至る海空域において、日米加仏共同訓練を実施した[23]。同年6月14日から6月19日にかけて南シナ海において、米海軍空母「ロナルド・レーガン」、巡洋艦「ロバート・スモールズ」、フランス海軍フリゲート「ロレーヌ」と日米仏共同訓練(ノーブル・バッファロー)を実施した[24]。6月20日から23日にかけて、「いずも」とともにベトナムカムランに寄港し、各種交流行事を実施した。出港後には、ベトナム人民海軍フリゲート「リータイトー」と日越親善訓練を実施した[25]。6月24日・25日、南シナ海において、オーストラリア海軍フリゲート「アンザック」及びオーストラリア空軍P-8Aと対水上戦、対空戦、LINKEX等の日豪共同訓練(トライデント23)を実施した[26]。7月5日から10日にかけて、ビシャカパトナム港及びベンガル湾周辺海空域において実施される日印共同訓練(JIMEX2023)に参加する。インド海軍からは駆逐艦「デリー」、コルベット「カモルタ」、補給艦「シャクティ」、潜水艦、P-8I、DORNIER-228等が参加し、洋上フェーズでは各種戦術訓練(対潜戦、対水上戦、防空戦等)、洋上補給、PHOTOEX等を実施した[27]。同年7月29日、コロンボ沖訓練海空域において、スリランカ民主社会主義共和国海軍哨戒艦「ガジャバフ」と戦術運動、PHOTOEX等の日スリランカ親善訓練を実施した[28]。同年8月24日、「いずも」とともにマニラ周辺訓練海空域において実施された日米豪比共同訓練に参加した。他に米海軍沿海域戦闘艦モービル」、オーストラリア海軍強襲揚陸艦キャンベラ」、フリゲート「アンザック」、オーストラリア空軍F-35Aフィリピン海軍揚陸艦「ダバオ・デル・スール英語版」が参加し、洋上補給、PHOTOEXを実施した[29]。同年9月5日・6日、沖縄南方訓練空海域において「いずも」、潜水艦(IPD23潜水艦部隊)とともに日米加共同訓練(ノーブル・スティングレイ)に参加した。米海軍駆逐艦「ラルフ・ジョンソン」、カナダ海軍フリゲート「オタワ」が参加し、各種戦術訓練(対潜戦等)、PHOTOEXを実施した[30]

2024年6月3日、第48次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖・アデン湾に向けて呉基地から出港した[31][32]。進出途上の同年6月22日、コロンボ沖において、スリランカ海軍哨戒艦ガジャバフ」と日スリランカ親善訓練を実施した。訓練項目は戦術運動、通信訓練、PHOTOEX[33]。同年9月15日、アデン湾東部においてEU海上部隊フリゲート「ヌマンシア」(スペイン海軍)と海賊対処共同訓練を実施した。主要訓練項目は人員移送、近接運動、戦術運動[34]。 同年11月19日、コロンボ沖においてスリランカ海軍哨戒艦「ガジャバフ」と日スリランカ親善訓練を実施した。訓練項目は戦術運動、通信訓練[35]。同年年11月23日(洋上フェーズ)及び11月25日(停泊フェーズ)、マラッカ海峡及びポートクラン港内で実施された日マレーシア共同訓練に参加した。マレーシア海軍から哨戒艦「トレンガヌ」、哨戒艦「カストゥリ」、Eurocopter Fennec AS 555SNが参加し、洋上フェーズでは各種戦術訓練(戦術運動、通信訓練)及びPHOTOEX、停泊フェーズでは立入検査訓練を実施した[36]。同年12月13日に呉に帰港した[37][38]

2026年3月23日、部隊改編により、新編された水上艦隊隷下の第2水上戦群第2水上戦隊に編入。

現在は、第2水上戦群第2水上戦隊に所属し、定係港は呉である。

歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名在任期間出身校・期前職後職備考
1青木 陽2000.3.21 - 2001.4.9防大20期さみだれ艤装員長横須賀地方総監部管理部総務課長
2大原知之2001.4.10 - 2002.4.21防大22期横須賀地方総監部管理部
総務課長
3種生茂美2002.4.22 - 2003.10.6
4川波辰男2003.10.7 - 2005.3.24防大25期くろべ艦長海上幕僚監部副監察官
5千々岩和雄2005.3.25 - 2007.3.25防大23期舞鶴海上訓練指導隊船務航海科長海上自衛隊第1術科学校教官
6大保信一郎[39]2007.3.26 - 2008.8.24防大26期さわゆき艦長
7松井陽一2008.8.25 - 2010.3.24防大29期海上幕僚監部総務部総務課海上自衛隊第1術科学校主任教官
8内藤裕之2010.3.25 - 2012.3.11防大29期佐世保地方総監部
管理部人事課長
海上自衛隊幹部学校教官
9保苅秀之2012.3.12 - 2013.3.3137期幹候せとぎり艦長海上自衛隊第1術科学校主任教官
10松山秀夫2013.4.1 - 2013.8.29防大34期とね艦長呉海上訓練指導隊
11斎藤 貴2013.8.30 - 2014.8.11防大32期むらさめ艦長大湊海上訓練指導隊
12菅原 誠2014.8.12 - 2015.7.22防大41期護衛艦隊司令部自衛艦隊司令部
13横山成樹2015.7.23 - 2016.8.7防大41期第1護衛隊群司令部幕僚自衛艦隊司令部
14岡田裕二2016.8.8 - 2017.7.31沖縄基地隊総務科長海上幕僚監部副監察官
15斎藤夕祈雄2017.8.1 - 2018.8.9防大34期横須賀海上訓練指導隊教育科長誘導武器教育訓練隊訓練科長
16川合 元2018.8.10 - 2020.3.18舞鶴海上訓練指導隊船務航海科長呉地方総監部総務課
17釜山 忍2020.3.19 - 2021.8.22防大42期呉地方総監部防衛部呉地方総監部防衛部
18田村真禎2021.8.23 - 2023.2.19護衛艦隊司令部護衛艦隊司令部
19奥村健二2023.2.20 - 2024.2.8とね艦長
20古賀直樹2024.2.9 - 2025.8.31はまぎり艦長呉海上訓練指導隊
21岡田 航2025.9.1 -防大52期海上幕僚監部防衛部防衛課

ギャラリー

脚注

参考文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI