Wikiwand AI

みちのく大賞典

岩手県競馬組合が主催する地方競馬の重賞競走 From Wikipedia, the free encyclopedia

一條記念みちのく大賞典(いちじょうきねんみちのくだいしょうてん)は、岩手県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走である。レース名の「一條」とは、東北の馬産発展に貢献し旧盛岡競馬場を設計した一條友吉から。

開催国 日本の旗 日本
競馬場 水沢競馬場
第1回施行日 1973年7月22日
概要 一條記念みちのく大賞典, 開催国 ...
一條記念みちのく大賞典
開催国 日本の旗 日本
主催者 岩手県競馬組合
競馬場 水沢競馬場
第1回施行日 1973年7月22日
2026年の情報
距離 ダート2000m
格付け M1
賞金 1着賞金1500万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上オープン、岩手所属
負担重量 3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減
出典 [1]
テンプレートを表示
閉じる

概要

岩手の古馬ナンバーワン決定戦として1973年に創設された。開催時期については多少ばらつきがあるものの、主に6月に開催されている(「歴代優勝馬」の項を参照)。第1回から第18回までは盛岡競馬場、第19回以降は水沢競馬場施行されている。例外として、1996年の第24回は盛岡競馬場の移転に伴い水沢で、2011年、 2016年は盛岡で代替開催された。

長らく岩手所属馬のみを対象に施行されてきたが、2001年に東日本地区所属馬に開放され、翌年にはさらに九州地区が加わり、2005年からはJRA所属馬を除く全国の地方所属馬に開放された。また、2004年には同じく盛岡で行われる統一重賞マーキュリーカップへのトライアル競走に指定され、上位2着までに同競走への優先出走権が与えられるようになり、2006年からは1着馬のみ同競走への優先出走権が与えられる。このように、全国的な位置付けとしては岩手のローカル重賞となっているが、歴代の優勝馬には岩手競馬を代表する名馬が名を連ね、現在でも岩手競馬が主催する競走の内で最も権威あるもののひとつである。また、本競走の勝ち馬は岩手競馬所有の馬運車にその名前が転用されることが慣習となっている。

当初はファン投票レースとして創設され、現在は桐花賞に継承されている。また、岩手競馬では1972年以前の重賞レースは農林大臣賞典や岩手県知事賞典等と呼ばれていた。この頃から競走番組の商品化・ソフト化を推進し始めたが、主導した中心人物が「岩手競馬中興の祖」と称される藤原正紀である。

創設当時は重賞レースと特別レースの位置付けが曖昧であり、文献によってみちのく大賞典が岩手競馬初の重賞レースという説と、レース名称がついた最初の重賞レースという2つの説が存在する。1971年と1972年で一部不明な記録があったりするため、正確にはわからないようである。 当時まだビデオテープが高額で、録画してもすぐに消去されて別の番組に使い回されることが普通だったことから、同レース最古の映像は1978年の第6回という説がある(それより以前の映像が放映されていないに等しいため)。但し、ビデオテープの映像が劣悪で放映できない状態だったり、ニュースフィルム等で現存している可能性はある。

2001年からは、岩手のみならず日本の馬産界に多大な功績を残した岩手出身の一條牧夫、友吉親子の名前を後世に残すため、レース名称を一條記念みちのく大賞典と変更された。しかし、一般的にはみちのく大賞典と呼ばれ親しまれている。

2016年に、岩手競馬で重賞格付け制度がスタートし、M1に格付けされた。

2018年は東北農政局賞がつきレース名が「東北農政局長賞典 一條記念みちのく大賞典」となった。2021年から2023年までは農林水産大臣賞が付き「農林水産大臣賞典 一條記念みちのく大賞典」の名称で行われていた。

本競走では2008年からスタリオンシリーズ競走に指定されており、2008年は「クロフネ賞」、2009年は「ダンスインザダーク賞」、2010年は「フジキセキ賞」、2011年は「ネオユニヴァース賞」、2012年は「ドリームジャーニー賞」、2013年は「ルーラーシップ賞」、2014年は「ハービンジャー賞」、2015年・2016年は「ルーラーシップ賞」、2017年・2018年は「ハービンジャー賞」、2019年は「オルフェーヴル賞」、2020年- 2024年はニューイヤーズデイ賞、2025年はレイデオロ賞として、優勝馬の馬主に副賞として種牡馬の配合権利が贈られている。

条件・賞金等(2026年)

出走条件
サラブレッド系3歳以上、岩手所属。
トライアル競走の「あすなろ賞」で上位3着までに入った馬に本競走への優先出走権が与えられている[2]。
負担重量
定量、3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減。
賞金等
1着1500万円、2着525万円、3着300万円、4着225万円、5着150万円で、着外手当は15万円[1]。
副賞
一條記念賞、社台スタリオンステーション賞、岩手県知事賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞[1]
社台スタリオンステーションが協賛し、クリソベリルの配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている。
優先出走権付与
優勝馬にマーキュリーカップの優先出走権が付与される[1]。

歴史

  • 1973年 - 旧・盛岡競馬場のダート2000mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の岩手所属馬限定の重賞競走「みちのく大賞典」として創設。1着賞金150万円。
  • 1980年 - スリーパレードが史上初の連覇。1着賞金700万円。
  • 1984年 - 1着賞金1000万円に増額。
  • 1990年 - 1着賞金2000万円に増額(1999年まで)。
  • 1991年
  • 1992年 - グレートホープが史上3頭目の連覇。
  • 1995年 - モリユウプリンスが史上4頭目の連覇。
  • 1996年 - 盛岡競馬場の移転新設に伴い、水沢競馬場のダート2000mに変更。
  • 1997年 - 新設の盛岡競馬場のダート2000mで初開催。
  • 2000年 - メイセイオペラが史上初の3連覇。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更及び当年のみ東日本地区交流競走と施行。それらに伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳以上の岩手所属馬」から「サラブレッド系3歳以上の北海道・岩手・北関東・南関東所属馬」に変更。
    • 名称を現在の「一條記念みちのく大賞典」に変更。
  • 2002年 - この年から東日本・九州地区交流競走として施行、出走条件を「サラブレッド系3歳以上の北海道・岩手・北関東・南関東・九州所属馬」に変更。
  • 2003年 - 船橋のマキバスナイパーが他地区所属馬として初制覇。
  • 2004年 - マーキュリーカップへのトライアル競走に指定、上位2着までにマーキュリーカップへの優先出走権が付与される。
  • 2005年
    • この年から地方競馬全国交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系3歳以上の地方所属馬」に変更。
    • トニージェントが史上5頭目の連覇。
  • 2006年 - マーキュリーカップへの優先出走権取得対象を1着馬に変更。
  • 2008年 - スタリオンシリーズ競走に指定。
  • 2009年
    • 施行場を水沢競馬場のダート2000mに変更。
    • 1着賞金が500万円に減額。
  • 2010年
    • 笠松のマルヨフェニックスが水沢競馬場のダート2000mのコースレコード2:05.3[3]で優勝。
    • 創設以来、初めて他地区所属馬が掲示板を独占した[4]。
  • 2011年 - 東日本大震災の影響により盛岡競馬場のダート2000mで施行。
  • 2012年 - 水沢競馬場での施行に戻る
  • 2016年 - 施行場を盛岡競馬場に変更。
  • 2017年 - 施行場を水沢競馬場に変更。
  • 2018年 - 東北農政局賞がつきレース名が「東北農政局長賞典 一條記念みちのく大賞典」となる。
  • 2019年 - レース名が「一條記念みちのく大賞典」に戻る。
  • 2021年 - 農林水産大臣賞がつくようになりレース名が「農林水産大臣賞典 一條記念みちのく大賞典」に変更される。
  • 2022年 - 1着賞金が1000万円に増額。
  • 2024年 - 農林水産大臣賞が付かなくなりレース名が「一條記念みちのく大賞典」となる。

歴代優勝馬

すべてダートコースでの施行。タイム欄のRはコースレコードを示す。

さらに見る 回数, 施行日 ...
回数施行日競馬場距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師
第1回1973年7月22日盛岡2000mヤマトハナ騸8水沢2:05.9千葉次男千葉忠一
第2回1974年6月30日盛岡2000mスリービート牡7水沢2:07.8佐々木恒佐々木豊
第3回1975年11月2日盛岡2000mカネヒエイ牡4盛岡2:07.1平澤芳三小西善一郎
第4回1976年6月27日盛岡2000mメジロスイセイ牡8水沢2:06.8千葉次男千葉忠一
第5回1977年6月12日盛岡2000mシンコダイオー牡6水沢2:07.6村上実千葉博次
第6回1978年6月25日盛岡2000mジムパーナ牡8水沢2:08.3村上昌幸村上初男
第7回1979年6月24日盛岡2000mスリーパレード牡7水沢2:09.1村上昌幸村上初男
第8回1980年6月22日盛岡2000mスリーパレード牡8水沢2:09.0伊藤和村上初男
第9回1981年6月21日盛岡2000mイチコンコルドオウ牡7水沢2:07.4伊藤和佐々木豊
第10回1982年6月20日盛岡2000mダイドウスター牡6水沢2:09.1小竹清一佐々木豊
第11回1983年6月19日盛岡2000mテルノエイト牡7水沢2:07.0佐藤浩一志村文雄
第12回1984年6月17日盛岡2000mハシクランツ牡9盛岡2:10.3村上昌幸大和正四郎
第13回1985年6月23日盛岡2000mサクラハイデン牡7水沢2:09.5佐藤浩一志村文雄
第14回1986年6月22日盛岡2000mボールドマックス牡6水沢2:09.1小竹清一千葉忠一
第15回1987年6月21日盛岡2000mマグマカザン牡6水沢2:06.3村上昌幸村上初男
第16回1988年6月19日盛岡2000mトウケイフリート牡5水沢2:07.2菅原勲村上実
第17回1989年6月18日盛岡2000mエンゼルトーン牡5水沢2:07.2織笠光幸酒井清
第18回1990年6月17日盛岡2000mスイフトセイダイ牡4盛岡2:08.9小竹清一城地藤男
第19回1991年5月12日盛岡2000mスイフトセイダイ牡5盛岡2:10.6
(同着)
小竹清一城地藤男
グレートホープ牡5盛岡菅原勲小西重征
第20回1992年6月21日盛岡2000mグレートホープ牡6盛岡2:09.1菅原勲小西重征
第21回1993年8月1日盛岡2000mトウケイニセイ牡6盛岡2:03.9R菅原勲小西重征
第22回1994年7月31日盛岡2000mモリユウプリンス牡5水沢2:06.2小林俊彦千葉四美
第23回1995年7月30日盛岡2000mモリユウプリンス牡6水沢2:07.7小林俊彦千葉四美
第24回1996年6月9日水沢2000mヘイセイシルバー牡8水沢2:12.6三野宮通村上実
第25回1997年8月31日盛岡2000mシャマードシンボリ牡9盛岡2:08.5佐藤雅彦櫻田浩三
第26回1998年8月30日盛岡2000mメイセイオペラ牡4水沢2:03.5R菅原勲佐々木修一
第27回1999年8月29日盛岡2000mメイセイオペラ牡5水沢2:05.1菅原勲佐々木修一
第28回2000年8月27日盛岡2000mメイセイオペラ牡6水沢2:06.7菅原勲佐々木修一
第29回2001年8月19日盛岡2000mグローバルゴッド牡7盛岡2:10.0小林俊彦櫻田浩三
第30回2002年8月18日盛岡2000mシネマパラダイス牡8盛岡2:07.2西康志晴山厚司
第31回2003年8月17日盛岡2000mマキバスナイパー牡8船橋2:07.5左海誠二岡林光浩
第32回2004年6月13日盛岡2000mトニージェント牡7水沢2:06.8村上忍村上実
第33回2005年6月5日盛岡2000mトニージェント牡8水沢2:05.9村上忍村上実
第34回2006年6月4日盛岡2000mコアレスハンター牡9大井2:08.2御神本訓史高橋三郎
第35回2007年6月17日盛岡2000mテンショウボス牡4水沢2:07.6小林俊彦佐々木修一
第36回2008年6月22日盛岡2000mブラーボウッズ牡10水沢2:09.2菅原勲村上昌幸
第37回2009年6月21日水沢2000mキングスゾーン牡7愛知2:08.4安部幸夫原口次夫
第38回2010年6月20日水沢2000mマルヨフェニックス牡6笠松2:05.3R尾島徹柴田高志
第39回2011年6月19日盛岡2000mコアレスレーサー牡7盛岡2:06.3関本淳熊谷昇
第40回2012年6月24日水沢2000mトーホクキング牡5盛岡2:10.2菊地康朗櫻田浩三
第41回2013年6月23日水沢2000mコスモフィナンシェ牡4水沢2:11.1岡部誠板垣吉則
第42回2014年6月22日水沢2000mナムラタイタン牡8水沢2:08.9坂口裕一村上昌幸
第43回2015年6月21日水沢2000mコミュニティ牡5盛岡2:09.9山本政聡櫻田浩三
第44回2016年6月19日盛岡2000mミラクルフラワー牝4水沢2:05.4村上忍村上実
第45回2017年6月18日水沢2000mエンパイアペガサス牡4水沢2:14.1村上忍佐藤祐司
第46回2018年6月17日水沢2000mエンパイアペガサス牡5水沢2:11.3菅原俊吏佐藤祐司
第47回2019年6月16日水沢2000mハドソンホーネット牡5盛岡2:04.7R山本政聡齋藤雄一
第48回2020年6月21日水沢2000mランガディア牡6水沢2:13.0鈴木祐板垣吉則
第49回2021年6月20日水沢2000mエンパイアペガサス牡8水沢2:12.2山本政聡佐藤祐司
第50回2022年6月19日水沢2000mステイオンザトップ牡8水沢2:07.7坂口裕一小林俊彦
第51回2023年6月20日水沢2000mヴァケーション牡6水沢2:07.3村上忍畠山信一
第52回2024年6月23日水沢2000mヒロシクン騸5水沢2:08.5高松亮佐藤雅彦
第53回2025年6月29日水沢2000mリケアカプチーノ牡3水沢2:07.6吉原寛人菅原勲
第54回2026年6月21日水沢2000mリケアカプチーノ騸4水沢2:04.2R吉原寛人菅原勲
閉じる

脚注・出典

関連項目

Related Articles

Timelines

Top Qs

Fact Checks