アール・トーマス

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ポジション セイフティ
生年月日 (1989-05-07) 1989年5月7日(36歳)
身長: 5' 10" =約177.8cm
アール・トーマス
Earl Thomas
基本情報
ポジション セイフティ
生年月日 (1989-05-07) 1989年5月7日(36歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テキサス州 オレンジ
身長: 5' 10" =約177.8cm
体重: 208 lb =約94.3kg
経歴
大学 テキサス大学オースティン校
NFLドラフト 2010年 / 1巡目全体14位
初出場年 2010年
初出場チーム シアトル・シーホークス
所属歴
2010–2018 シアトル・シーホークス
2019 ボルチモア・レイブンズ
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
2013
オールプロ選出(3回)
2012–2014年
プロボウル選出(7回)
2011–2015年、2017年、2019年
その他受賞・記録
セカンドチームオールプロ(2011年、2017年)
2010年代のオールディケイドチーム
NFL 通算成績
タックル数 713
サック 2.0
フォースドファンブル 12
ファンブルリカバー 6
インターセプト 30
Player stats at NFL.com ウィキデータを編集 
Player stats at PFR

アール・トーマス英語: Earl Winty Thomas III、1989年5月7日 - )は、テキサス州オレンジ英語版出身のアメリカンフットボール選手である。ポジションはフリーセイフティで、現在はフリーエージェントとなっている。2010年のNFLドラフト1巡目でシアトル・シーホークスに指名され、ディフェンスの中心メンバーとして活躍した。カム・チャンセラー英語版リチャード・シャーマンらとともに、リージョン・オブ・ブーム英語版(LOB)と呼ばれる優れたセカンダリーを形成した。第48回スーパーボウルではデンバー・ブロンコスを下し優勝を果たした。オールプロ計5度(ファーストチーム3回、セカンドチーム2回)選出、プロボウル7回選出。2020年、NFLが選ぶ2010年代のオールディケイドチーム英語版に選出された[1][2]

高校時代

テキサス州オレンジのウエストオレンジスターク高校でフットボールをプレー[3]ディフェンシブバックランニングバックワイドレシーバーのポジションでプレーし、3年間で112タックル、11インターセプト、2キックオフリターンタッチダウンと2パントリターンタッチダウン、また1,850ラッシングヤードと2,140レシーブヤードを記録した[4]

陸上競技でも活躍し、4×200メートルリレーチームのメンバーとして1分27秒92で州大会の決勝に進出した[5]。2007年の地域大会では、走り幅跳びで7.14メートルを記録して2位となった[6]

大学時代

2007年、テキサス大学オースティン校に入学し、テキサス・ロングホーンズフットボールチームでプレーした[7]。2008年にはロングホーンズのストロングセイフティとして全13試合に出場し、70タックル、13パスブレーク、2インターセプト、4フォースドファンブルを記録し[8]全米フットボールライター協会英語版カレッジフットボールニュース英語版スポーティングニュースからフレッシュマンオールアメリカンチームに選出された[3]。この年チームはビッグ12カンファレンスにおいてスコアリング・ディフェンス (18.8点/ゲーム)、トータルディフェンス(342.9ヤード)、ラッシングディフェンス (83.5ヤード)で1位となった[3]

2009年は14試合に出場し、65タックル、16パスブレーク、8インターセプト(うちリターンタッチダウン2回)、1フォースドファンブルを記録した[9]。チームはレギュラーシーズンで無敗でビッグ12カンファレンス優勝を果たし、2010年1月のBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームに進出したがアラバマ大学クリムゾンタイド英語版に敗れた[10]全米フットボールコーチ協会英語版AP通信、全米フットボールライター協会、ウォルターキャンプフットボール財団からオールアメリカンチームに選ばれた[3]

カレッジでのプレーを2年間残していたたが、2010年のNFLドラフトにエントリーすることを決めた[11][12][13]

NFL

ドラフト前には、NFLのドラフト専門家やスカウトによって1巡目指名されると予想されていた[14][15][16][17]スカウティングコンバインでの40ヤード走4.43秒はセイフティ中1位、ベンチプレス21回は3位であり、エリック・ベリー英語版と並ぶトッププロスペクトと評価された[18]

スカウティング・コンバイン[19][20]およびプロデイ[19]でのスコア
身長 体重 腕の長さ ハンドスパン 40ヤード走 10ヤード
スプリット
20ヤード
スプリット
垂直飛び 立ち幅跳び ベンチプレス
5フィート10.25インチ
1.78m
208ポンド
94kg
31.25インチ
0.79m
9.38インチ
0.24m
4.43秒 1.56秒 2.50秒 32インチ
0.81m
9フィート5インチ
2.87m
21回

シアトル・シーホークス

2010年のNFLドラフトにおいて、シアトル・シーホークスに1巡目(全体14位)で指名された[21]。2010年のドラフトではエリック・ベリーに次いで2人目のセイフティであった。

2010年7月31日、シーホークスと5年総額1830万ドルの契約を結んだ[22][23]

2010年シーズン:ルーキーイヤー

ルーキーシーズンの開幕戦からフリーセイフティとして先発出場した。このシーズンの16試合すべてに先発し、76タックル(64ソロタックル)、7パス防御、5インターセプト、1フォースドファンブルを記録した[24]

第12週のカンザスシティ・チーフス戦では、チーフスのパント英語版をケナード・コックスがブロックし、トーマスがボールを拾い上げリターンタッチダウンを決めた[25][26]

チームは7勝9敗でNFC西地区優勝を飾りプレーオフ進出を果たした[27]。ワイルドカードラウンドのニューオーリンズ・セインツ戦では勝利したが、ディヴィジョナルラウンドではシカゴ・ベアーズに敗れシーズン終了となった[28]

ルーキーながら活躍をみせたが、チームとしてはトータルディフェンス(被ヤード)27位、スコアリングディフェンス25位、ランディフェンス21位、パスディフェンス27位、テイクアウェイ25位と低迷した[29]

2011年シーズン:LOBの始まり

2011年のトーマス

このシーズンから、先発ストロングセイフティとなったタッグを組むことととった。チャンセラーはトーマスと同じく2010年にシーホークスにドラフトされ、ルーキーシーズンは控えセイフティおよびスペシャルチームでプレイしていた[30]。また、2011年のドラフトでシーホークスは5巡目全体154位でコーナーバックリチャード・シャーマンを獲得していた[31]。シャーマンはルーキーながらシーズン途中から先発として10試合に出場した[31]

このシーズンの16試合すべてに先発し、98タックル(69ソロタックル)、7パス防御、2インターセプト、1フォースドファンブルを記録した[24]。チームとしてはトータルディフェンス(被ヤード)9位、スコアリングディフェンス7位、ランディフェンス15位、パスディフェンス11位、テイクアウェイ5位と劇的な改善をみせた[32]。チャンセラーとシャーマンはともに4インターセプトを記録した[30][31]

チームは7勝9敗でNFC西地区3位となりプレーオフ進出を逃した[33]

初のプロボウルに選出された[34][35]。また、セカンドチーム・オールプロにも選ばれた[36][37]

2012年シーズン:リーグトップディフェンスへ

シーズン開幕直前の2012年8月2日、カム・チャンセラーがシアトルのラジオ局KIRO英語版の番組にゲスト出演した際、チームのセカンダリーの愛称を提案するようファンに呼びかけた。様々な案がツイッターで送られてきたが、「Legion of Boom」という語が特に気に入った[38][39]。その後、LOBという語はシーホークスのセカンダリー陣を指す語として定着した[40][41][42]

このシーズン、昨年に引き続いてトーマスとチャンセラーが先発セーフティコンビとして活躍し、シャーマンは右コーナーバックの地位を確立した。この年のディフェンスは昨年をさらに上回る改善をみせ、トータルディフェンス(被ヤード)4位、スコアリングディフェンス1位、ランディフェンス10位、パスディフェンス6位、テイクアウェイ5位であった[43]。トーマスは16試合すべてに先発し、66タックル(42ソロタックル)、8パス防御、3インターセプト、1フォースドファンブルを記録した[24]。シャーマンは8インターセプトを記録した[31]

この年のドラフトでは、シーホークスは2巡目でラインバッカーボビー・ワグナー、3巡目でクォーターバックラッセル・ウィルソンを獲得し、ともにルーキーながらレギュラーとして活躍した。チームは11勝5敗で西地区2位となり、第5シードでプレーオフに進出した[44]。ワイルドカードラウンドのワシントン・レッドスキンズ戦では、トーマスはロバート・グリフィン3世が投じたパスをインターセプトするなど活躍し、24–14での勝利に貢献した[45]。翌週のディビジョナルラウンドのアトランタ・ファルコンズ戦でもマット・ライアンのパスをインターセプトしたが、試合は30–28で敗れシーズン終了となった[46]

2年連続でプロボウルに選出された[47]。また、シャーマンとともにファーストチーム・オールプロに選ばれた[48][49]

2013年シーズン:スーパーボウル制覇

昨年までシーホークスのディフェンシブ・コーディネーター英語版(DC)を務めていたガス・ブラッドリー英語版ジャクソンビル・ジャガーズのヘッドコーチとなったことを受け、このシーズンからダン・クイン英語版が新DCとなった[50][51]

このシーズンの16試合すべてに先発し、キャリアハイの105タックル(78ソロタックル)、9パス防御、5インターセプト、2フォースドファンブルを記録した[24]。チームのディフェンス全体もほとんど隙がなく、トータルディフェンス(被ヤード)1位、スコアリングディフェンス1位、ランディフェンス8位、パスディフェンス1位、テイクアウェイ1位であった[52]

チームは13勝3敗で西地区優勝を決め、第1シードでプレーオフに進出した[53]。ディビジョナルラウンドでニューオーリンズ・セインツに23–15で勝利し、翌週のNFCチャンピオンシップゲームではサンフランシスコ・フォーティナイナーズを23–17で破り第48回スーパーボウル進出を決めた[53]。対戦相手となったデンバー・ブロンコスは、スコアリングオフェンス、トータルオフェンス、パッシングタッチダウン数いずれもリーグ1位で、名実ともにオフェンス1位とディフェンス1位の対決となった[54]。試合はシーホークスが43–8で圧勝し、チーム史上初のスーパーボウル制覇となった[55]。トーマスはポストシーズンの3試合で24タックル、3パス防御の成績であった[24]

3年連続でプロボウルに選出[56]。また、前年度に引き続いてシャーマンとともにファーストチーム・オールプロに選ばれた[57][58][59]

2014年シーズン:2年連続のスーパーボウル出場

パントリターナーとして起用されたトーマス(2014年プレシーズンのシカゴ・ベアーズ戦)[60]

2014年4月28日、シーホークスはトーマスと4年4000万ドルで契約延長し、この時点でのセイフティの史上最高年俸となった[61][62][63]

このシーズンの16試合すべてに先発し、97タックル(71ソロタックル)、5パス防御、1インターセプト、4フォースドファンブルを記録した[24]。チームのディフェンスは、トータルディフェンス(被ヤード)1位、スコアリングディフェンス1位、ランディフェンス3位、パスディフェンス1位と高いレベルを維持したが、テイクアウェイは前年度の39回から20回に減少しリーグ20位となった[64]

チームは12勝4敗で2年連続の西地区優勝を決め、第1シードでプレーオフに進出した[65]。ディビジョナルラウンドではカロライナ・パンサーズに31–17で勝利した[53]。翌週のNFCチャンピオンシップゲームではグリーンベイ・パッカーズをオーバータイムの末28–22で破り第49回スーパーボウル進出を決めた[53]。トーマスはこの試合の前半に肩を負傷したが、手当てを受け試合の大部分に出場した[66][67]。またシャーマンもこの試合で左ひじを負傷した[66]。 結果的には両者ともこの試合での負傷に対してオフシーズンに手術を必要とした[68][69]

第49回スーパーボウルはニューイングランド・ペイトリオッツとの対戦となった[70]。試合は大接戦となったが28–24でペイトリオッツの勝利となった[70]。トーマスはポストシーズンの3試合で24タックル、2パス防御、1フォースドファンブルを記録した[24]

4年連続でプロボウルに選出[71]。また、シャーマンとともに3年連続のファーストチーム・オールプロに選ばれた[72][73]

2015年シーズン

2015年2月24日、トーマスは前述の肩の怪我に対する手術を受けた。このためトレーニングキャンプとプレシーズンを欠場した[74][75]。 しかしレギュラーシーズンには間に合い、全試合に先発出場した[24]

前年度までのDCダン・クインがアトランタ・ファルコンズのヘッドコーチに就任したため、シーホークスのディフェンシブバックコーチであったクリス・リチャード英語版がDCに昇格した[76][77]

セイフティでペアを組んでいたチャンセラーが契約問題のためレギュラーシーズン開幕戦から不出場であった[78][79]。結果的にチームは2連敗スタートとなった。第3週以降チャンセラーは復帰し[78]、残りを10勝4敗で乗り切ったチームは西地区2位となり第6シードでプレーオフ進出を決めた[80]。ワイルドカードラウンドではミネソタ・バイキングスとの対戦となり10–9で勝利した。続くディビジョナルラウンドではパンサーズに31–24で敗れシーズン終了となった[80]

このシーズンの16試合すべてに先発し、64タックル(45ソロタックル)、9パス防御、5インターセプト、1フォースドファンブルを記録した[24]。チームのディフェンスは、トータルディフェンス(被ヤード)2位、スコアリングディフェンス2位、ランディフェンス1位、パスディフェンス1位、テイクアウェイ16位であった[81]

5年連続でプロボウルに選出された[82]

2016年シーズン

このシーズンも開幕戦から先発出場を続けていたが、第11週のフィラデルフィア・イーグルス戦でハムストリングスを負傷し途中退場した[83]。翌週のタンパベイ・バッカニアーズ戦はキャリアで初めての欠場となった。第13週のパンサーズ戦で復帰したが、第2クォーターにチームメイトのチャンセラーと接触し脛骨を骨折した[84][85]。トーマスは負傷後まもなく、引退も考えているとツイートした[86]。この怪我によりトーマスの2016年シーズンは終了した。

このシーズンは11試合に先発し、48タックル(24ソロタックル)、10パス防御、2インターセプトを記録した[24]。チームのディフェンスは、トータルディフェンス(被ヤード)5位、スコアリングディフェンス3位、ランディフェンス7位、パスディフェンス8位、テイクアウェイ19位であった[87]

2017年シーズン

前年度の骨折から回復し、開幕戦から先発出場した。このシーズンの14試合に先発し、88タックル(56ソロタックル)、7パス防御、2インターセプトを記録した[24]。チームのディフェンスは、トータルディフェンス(被ヤード)11位、スコアリングディフェンス13位、ランディフェンス6位、パスディフェンス19位、テイクアウェイ10位であった[81]

自身6度目のプロボウルに選ばれた[88]。また、セカンドチーム・オールプロにも選ばれた[89][90]

このオフシーズン、シャーマンが地区ライバルのフォーティナイナーズに移籍した[91][92]

2018年シーズン

2018年シーズン開始に先立って、この年が契約最終年となるトーマスは[93][94]、シーホークスが契約延長を行うか、そうでなければ他チームへのトレードを行うまでホールドアウトを行うと宣言した[95][96]。トレーニングキャンプとプレシーズンをすべて欠席したが、開幕週の数日前にチームに合流した[97]

9月9日のブロンコスとの開幕戦では、試合開始わずか5分で、クォーターバックのケース・キーナム英語版からインターセプトを記録し[98]、9シーズン連続でのインターセプトとなった[24]。しかし第4週のアリゾナ・カージナルス戦で、トーマスは第4クォーターに下腿を骨折した。空気ギブスを装着した状態でフィールドからカートで運ばれる際にキャロルヘッドコーチらのいるサイドラインに向けて中指を立てた[99][100][101]。これがトーマスのシーホークスでの最後の試合となった。契約延長を求めたトーマス、契約延長を行わなかったシーホークス、トーマスが中指を立てたジェスチャーなどに対して様々な意見が交わされた[102]

ボルティモア・レイブンズ

2019年シーズン

フリーエージェントとなり、複数のチームが興味を示した[103][104]。フリーエージェンシー初日の2019年3月12日、トーマスはチーフスと1年1200万ドルの契約に口頭で合意したが[105]、土壇場でより良い条件を出したボルティモア・レイブンズが最終的に契約を勝ち取った。2019年3月13日、トーマスはレイブンズと4年5500万ドルの契約を結んだ[106][107]

開幕戦のマイアミ・ドルフィンズ戦で、ディフェンス機会となった最初のドライブで早速インターセプトを決めた[108]。このシーズンの15試合に先発出場し、49タックル(32ソロタックル)、4パス防御、2インターセプト、1フォースドファンブルを記録した[24]。トーマスは自身7度目のプロボウルに選ばれた[109]

チームはQBラマー・ジャクソンの大活躍で14勝2敗でAFC北地区優勝、第1シードでプレーオフに進出した[110]。しかしながらディビジョナルラウンドでテネシー・タイタンズに敗れ、シーズン終了となった[110]

2020年シーズン

2020年8月21日、練習中にトーマスと同僚セイフティのチャック・クラーク英語版が口論となった末にトーマスがクラークを殴ったため帰宅を命じられた[111][112]。8月23日、チームはトーマスの放出を発表した[113][114]。ヘッドコーチのジョン・ハーボーはチームのリーダー格の選手らから意見を聞いたが、トーマスの復帰を望む声は少なかったと報じられた[115][116]

NFLでの成績

出典

外部リンク

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