オベリスクの周りで踊る少女たち
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| フランス語: Jeunes Filles dansant autour d'un obélisque 英語: Girls Dancing Around an Obelisk | |
| 作者 | ユベール・ロベール |
|---|---|
| 製作年 | 1798年 |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 119.7 cm × 99 cm (47.1 in × 39 in) |
| 所蔵 | モントリオール美術館、モントリオール |
『オベリスクの周りで踊る少女たち』(オベリスクのまわりでおどるしょうじょたち、仏: Jeunes Filles dansant autour d'un obélisque、英: Girls Dancing Around an Obelisk)は、18世紀後半のフランスの画家ユベール・ロベールが1798年にキャンバス上に油彩で制作した風景画である。1964年にデイヴィス婦人から遺贈されて以来、モントリオール美術館に所蔵されている[1][2]。
1754年から1765年までイタリアに滞在したユベール・ロベールは、広く各地を旅行し、古代遺跡、ルネサンスの大建築や邸宅、未開の風景をスケッチした。その間に彼は空想建築画の巨匠となり、卓越した能力で巨大装飾画を制作した[3]。18世紀は「崇高」と「ピクチャレスク」の概念に廃墟の美学が融合し、数々の幻想的絵画が生み出されたが、ロベールは時代の感性を表現しえたがゆえに絶大な人気を博したのである[4]。
ロベールは、ロマン主義の一般的主題であった古代エジプト建築や古典主義建築をしばしば描いた[5]。本作はエジプトに設定されているが、ロベールはエジプトを訪れたことはなく、当時出版された多くのイラストを通してのみエジプトのことを知った。彼はまた、おそらくローマのオベリスクの研究にもとづいて、この作品を制作している[6]。
主題は、オベリスクの周囲でファランドールの踊りをする9人の女性たちである。画面には、オベリスクの台座で楽器を弾く人物たちも描かれている。人物たちは、当時の18世紀の服装をしている[6]。オベリスクとスフィンクスの彫像を含む周囲の記念碑は、廃墟として表されている。場面は空想上のものであるが、背景にはギーザの三大ピラミッドが描かれているようである。人物像と建築物の大きさの間には、非常な視覚的対照がある[2][7]。空を背景に建つ建築物は、簡素な量塊と形態の理想的建築物として「崇高」と「永遠」の感覚を喚起している[1]。
9人の踊る人物像が、ヴォルテールやベンジャミン・フランクリンが所属していたフランスの友愛組織[8][9] フリーメイソンの9人の姉妹たち[10] を示していると解釈する研究者たちもいる。ロベールは、古代のムーサたちに由来するこの組織をしばしば訪れていたといわれている[11][12]。
本作はまた、ナポレオンが率いたフランスによる1798年のエジプト・シリア戦役につながる出来事に触発されたとも考えられている[1][2][13]。