ポンテ・ソラーリオ
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| フランス語: Le Pont Solario 英語: The Ponte Solario | |
| 作者 | ユベール・ロベール |
|---|---|
| 製作年 | 1775年ごろ |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 93.1 cm × 121 cm (36.7 in × 48 in) |
| 所蔵 | ナショナル・ギャラリー (ワシントン) |
『ポンテ・ソラーリオ』(仏: Le Pont Solario、英: The Pont)は、18世紀後半のフランスの画家ユベール・ロベールが1775年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風景画である。1952年にサミュエル・ヘンリー・クレスのコレクションから寄贈されて以来、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている[1][2]。なお、この絵画には、個人蔵となっている別ヴァージョンもある[2]。
「廃墟のロベール」として知られたユベール・ロベールは、1754年から1765年まで11年間をイタリアで過ごした[1]。イタリア滞在中、彼はローマのフランス・アカデミーで学んだが、大部分の時間をローマとその近郊をスケッチして費やした。そして、全生涯にわたって、そうしたスケッチを素描や絵画として制作している[1]。18世紀は「崇高」と「ピクチャレスク」の概念に廃墟の美学が融合し、数々の幻想的絵画が生み出されたが、ロベールは時代の感性を表現しえたがゆえに絶大な人気を博した[3]。

紀元前4世紀に造られたポンテ・ソラーリオは、ローマで最も古い橋の1つである。アニエーネ川がローマ旧市街の北側でテヴェレ川に合流する近くに架けられている[2]。この橋は何度も改造されたが、それは十分に記録に残されている。ロベールの時代に料金所として用いられていた塔は、中世に付け足されたものである[2]。
本作で、ロベールは、1750年代半ばにジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージが制作したポンテ・ソラーリオのエングレービングにインスピレーションを得ている[2]。橋は下から見上げられている。そのアーチは柔らかなピンク色の光で照らされ、前景と後景の空間を分割している。橋の向こう側には、ローマの田舎の光景が見える[1]。
ロベールは、古代ローマの壮大さと空想的要素を組み合わせた。彼は、左端部の橋の下を納屋に変貌させている。右側の川岸の若い男は、対岸で洗濯する女たちを称賛している。一方、塔の窓から身を乗り出している老女は、猫に戻るように促している。イタリアの暖かな陽光の下、現在と過去を結びつけることで、ロベールは鑑賞者に橋が時の経過の象徴であることを想起させ、古代ローマの栄光に対するノスタルジアを喚起しているのである[1]。