古代ローマの公衆浴場跡
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| ロシア語: Античные развалины, служащие общественной купальней 英語: Ancient Ruins Used as Public Baths | |
| 作者 | ユベール・ロベール |
|---|---|
| 製作年 | 1798年 |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 133 cm × 194 cm (52 in × 76 in) |
| 所蔵 | エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク |
『古代ローマの公衆浴場跡』(こだいローマのこうしゅうよくじょうあと、露: Античные развалины, служащие общественной купальней、英: Ancient Ruins Used as Public Baths)は、18世紀後半のフランスの画家ユベール・ロベールが1798年に制作した風景画である。1802年にロシア皇帝アレクサンドル1世が入手し[1]、現在、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に所蔵されている[1][2][3]。1798年のサロン・ド・パリにロベールの最後の出品作として、『古代宮殿への入り口 (現在、『流れに架かる橋のアーチ』と呼ばれる)』 (エルミタージュ美術館) とともに展示された作品である[1]。
ロベールは、1754年から1755年までイタリアで過ごし、古代の建物や廃墟の風景を好んで描いたために「廃墟のロベール」と呼ばれた。18世紀の半ばには古代ローマの都市ポンペイが発掘され、古代ブームが起こっていたため、ロベールの廃墟を描いた絵画はもてはやされた[4]。

フランスに帰国した後のロベールは、イタリア滞在中に制作した多数の古代遺跡の素描にもとづき、景観画を制作し続けた[3]。彼は描いた廃墟を熟知していたが、自身の解釈による空想的で主観的な描写を加味することを好んだ。そして、廃墟の姿から過ぎ去りし日の栄光を想起させるべく、景観を大きさを誇張して舞台のように描いた[5]。
本作は、ロベールの最上の作品に見られる様式上の特徴を備えている[1]。以前の作品同様、ロベールは線遠近法、空気遠近法、そして光と影の表現に留意し、また背景の要素にも注意を払っている。人工池の中に描き込まれた噴水は彼の作品中に何度か登場しているが、これは、ローマのヴィラ・アルバーニの庭園にある「アトラースたちの噴水」に着想を得たものである[1]。