コロセウムの内部 (ロベールの絵画)
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| スペイン語: El Coliseo de Roma 英語: The Colosseum in Rome | |
| 作者 | ユベール・ロベール |
|---|---|
| 製作年 | 1780-1790年 |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 240 cm × 225 cm (94 in × 89 in) |
| 所蔵 | プラド美術館、マドリード |
『コロセウムの内部』(コロセウムのないぶ、英: Inside the Colosseum)、または『ローマのコロセウム』(ローマのコロセウム、西: El Coliseo de Roma、英: The Colosseum in Rome)は、18世紀後半のフランスの画家ユベール・ロベールが1780-1790年に制作した絵画である。1944年にラ・シメラ伯爵バレンティン・メネンデス・イ・サン・フアン (Valentín Menéndez y San Juan, Count of La Cimera) から寄贈されて以来[1]、マドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][2]。また、パリのルーヴル美術館にも、本作とは違う構図で描かれた小品 (25 X 32cm) の『コロセウムの内部』が収蔵されている[3][4]。

18世紀は、「景観画」と呼ばれた、街並みや遺跡を描いた作品が流行し、歴史的遺産の多さからイタリアはその格好のモティーフとなった[2]。しかし、イタリア人画家が景観画を独占したわけではなく、ヨーロッパ各地の画家たちがイタリアを訪れて、景観画に特化していった。ロベールもイタリアに11年滞在し、遺跡を観察し、ジョバンニ・パオロ・パンニーニやジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージらイタリア人画家の作品に触れた[2]。

ロベールは、当時の考古学的発見に非常に精通していた。そして、ローマに残されていた多くの古代の遺跡に惹かれ、それらモニュメントの姿を繰り返し描き続けたため、「廃墟のロベール」と呼ばれた[5]。彼はそれらの廃墟を熟知していたが、自身の解釈による空想的で主観的な描写を加味することを好んだ。そして、廃墟の姿から過ぎ去りし日の栄光を想起させるべく、景観を大きさを誇張して舞台のように描いた[2]。
ロベールのそうした作風の好例である本作は、古代ローマの巨大な遺跡コロセウムの崩れ落ちた姿を描いており、その儚さを想起させる作品となっている[5]。コロセウムは、内部から珍しい構図で描かれている[4]。巨大な回廊の中に対照的に小さな人物が描き込まれ[1][2]、鑑賞者に感動を呼び起こす。丸天井の上から下を覗きこむ者、石の上で歓談する者、再利用するために石を動かす者、これらの人物たちが古代遺跡の景観の中に活気を生み出している[2]。