オラフ (アナと雪の女王)
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ジェイク・グリーン(ディズニー ドリームライトバレー、ディズニー スピードストーム)
| オラフ Olaf | |
|---|---|
| 初登場 | アナと雪の女王(2013年) |
| 作者 |
クリス・バック ジェニファー・リー |
| 原語版声優 |
ジョシュ・ギャッド ジェイク・グリーン(ディズニー ドリームライトバレー、ディズニー スピードストーム) |
| 日本語版声優 |
ピエール瀧(2014年 - 2019年) 武内駿輔(2019年 - ) |
| 詳細情報 | |
| 種族 | 雪だるま |
| 性別 | ♂ |
オラフ(英: Olaf)は、ディズニーのアナと雪の女王シリーズに登場する架空のキャラクター。初登場は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作した長編アニメーション映画『アナと雪の女王』(2013年)。
物語の序盤では、幼少期のエルサとアナによって作られた無生物の雪だるまとして登場する。その後、エルサの魔法によって命を与えられた人間のような雪だるまとして再登場し、アナとクリストフのエルサ捜索の旅を手助けする。続編『アナと雪の女王2』(2019年)をはじめ、短編『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』(2015年)、『アナと雪の女王/家族の思い出』(2017年)、『オラフの生まれた日』(2020年)、ショートシリーズ『オラフが贈る物語』(2021年)などにも登場する。ほとんどの作品でジョシュ・ギャッドが声を担当している。
制作
原案とコンセプト
ディズニーは、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』の映画化を試みた最初の例として、1943年にウォルト・ディズニーが著者の伝記映画を制作する可能性を検討した際に、この物語を取り上げた[1]。しかし、物語や登場人物があまりにも象徴的であるため、映像化が困難と判断された[2]。その後も、ディズニーの幹部たちは映画化を試みたものの、同様の課題に直面し、すべての企画が棚上げとなった[1]。
2008年、クリス・バックがディズニーに自身の構想を提案し、『Anna and the Snow Queen』というタイトルで、伝統的な手描きアニメーションによる映画が企画された[3][4]。このバージョンは『アナと雪の女王』とは「全く異なる」もので、原作に忠実なストーリーを持ち、オラフのキャラクターも現在のものとは異なり、マシュマロウに近い役割を担っていた[5]。しかし、2010年初頭までにこの企画も再び中止となった[4][6]。
その後、2011年12月22日、ディズニーは本作のタイトルを『アナと雪の女王(Frozen)』とし、2013年11月27日の公開を予定していることを発表した[7]。この新たな制作チームによる脚本は「同じコンセプトをもとにしつつ、完全に書き直された」もので[4]、アンデルセンの物語の映像化が長年困難とされていた問題を、アナとエルサを姉妹として描くことで解決した[8]。
声の担当
オラフの声優には、トニー賞にノミネートされた俳優であり、ブロードウェイミュージカル『ブック・オブ・モルモン』でエルダー・カニンガム役を演じたジョシュ・ギャッドが起用された。同作は『アナと雪の女王』の作詞作曲を手がけたロバート・ロペスが共同執筆した作品でもある[9][10]。ギャッドのキャスティングは2013年6月18日に発表された[11]。
ギャッドは、企画が『Anna and the Snow Queen』として進められていた段階でオラフの台詞読みを行っていたが、このプロジェクトが制作に至らなかったことに失望していた。その後、彼は別のプロジェクトに移り、ドリームワークス・アニメーションの『Me and My Shadow』に関わっていたため、オラフ役を逃す可能性があった。しかし、ディズニーが『雪の女王』の企画を再び進めることになり、作詞作曲チームのロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスがギャッドの再起用を強く推した[12]。最終的に、ドリームワークスのプロジェクトがストーリーの問題で中止となり、ギャッドは『アナと雪の女王』のキャストに復帰することができた[12]。
監督のジェニファー・リーによると、ギャッドがいなければオラフは映画から削除されていた可能性があったという。彼女が制作に参加した当初、「雪だるまを消そう」と考えていたが、アニメーターがギャッドを想定した変更を提案したことで、最終的に彼をキャスティングする決断を下した[13]。
ギャッドは、ディズニー映画に出演することが子供の頃からの夢だったと語っている。「僕はディズニーアニメの“第二の黄金時代”に育った。『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』が公開されるたびに、一大イベントだった」と振り返っている[9]。特に『ライオン・キング』のティモンとプンバァや、『アラジン』のジーニーといったコミカルなキャラクターの演技に感銘を受け、「いつか僕もこういう役をやりたい」と思うようになったという[9][14]。また、彼の演技は『ブック・オブ・モルモン』で共演したローリー・オマーリーを参考にしている[15]。
デザインとキャラクター
オラフは、幼少期のアナとエルサが一緒に作った雪だるまであり、姉妹が引き離される前に持っていた愛と喜びを象徴するキャラクターである。監督のジェニファー・リーは、オラフの役割を明確にすることでキャラクターが形作られていったと述べている[16]。リーによると、オラフは純粋な愛の象徴であり、エルサが「レット・イット・ゴー」を歌う際に思い出すのは、子供時代にアナとオラフを作った最後の幸せな瞬間である。そのため、オラフはその無垢な愛を体現し、幼い頃のアナの特徴も備えている。また、オラフは映画の中で重要なコメディリリーフの役割を果たしており、リーは彼のユーモアを「子どもが率直に物事を言うような面白さ」と表現している[2]。
初期の構想では、オラフはエルサの城の衛兵の一人として描かれていた。この時点では、エルサが邪悪な雪だるまたちの軍団を操る設定が考えられていた[17][18]。クリス・バックはこの没案について、「エルサが自分の力を学ぼうとする過程の中で、最初に作った“失敗作”のような存在としてオラフを考えていた」と述べている。「例えるなら、最初に焼いたパンケーキのようなものだ。最初のパンケーキって、うまく焼けずに捨ててしまうことがあるだろう? それがオラフだったんだ」[18]。しかし、キャラクターを複雑にしすぎないようにするため、監督たちは彼に子どもらしい純真さを持たせることに決めた[17]。リーは、「子どもが作る雪だるまって、ちょっと不格好で頭が完璧な形にならなかったりするよね。それをイメージしてデザインを考えた」と説明している[17][18]。
ジョシュ・ギャッドは収録中にオラフのキャラクターをさらに発展させるアイデアを多く提案したが、監督たちは物語のバランスを崩さないよう慎重に調整した[17]。リーは「オラフはジョシュ・ギャッドが加わるまで、まだ曖昧な存在だった。彼と一緒に演じてみることで、オラフの個性や世界観が明確になった」と語っている[19]。プロデューサーのピーター・デル・ヴェッチョも「ギャッドが演じたオラフは、想像以上に面白いキャラクターになった」と評価している[20]。ギャッドのスタジオでの演技はビデオ撮影され、アニメーターたちは彼の表情や動きを参考にしてオラフを描いた[16]。
アニメーション監督の一人であるハイラム・オスモンドが、オラフのキャラクターデザインを主導した[20]。デル・ヴェッチョはオスモンドについて「彼は普段は静かだけど、実はすごくユーモラスな性格をしていて、オラフにぴったりだった」と語っている[20]。オスモンド自身も「自分の性格はオラフに似ている」と認めている[16]。
制作チームは、オラフのアニメーションをより効果的に表現するために、新しいソフトウェア「Spaces」を開発した[21][22]。オスモンドは「オラフの体がバラバラになることを活かしたアニメーションを作るのは、アニメーターにとって夢のような体験だった。チームには『とにかく楽しんで作ってほしい』と伝えたよ」と語っている[19]。クリス・バックも「オラフの特徴の一つは、体のパーツが分解できることだった。それを最大限に活かそうと考えた。映画の中では、驚くような形でその特性が使われているよ」と述べている[19]。デル・ヴェッチョは「オラフはすっかり独自のコメディキャラクターになった。アニメーターたちも彼を描くのを楽しんでいたよ。彼は雪だるまなのに夏に憧れているという対比も、面白さを引き立てている」と語っている[20]。