チョコレート食器のある静物

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製作年1770年
寸法50 cm × 37 cm (20 in × 15 in)
『チョコレート食器のある静物』
スペイン語: Bodegón con servicio de chocolate
英語: Still Life with Chocolate Service
作者ルイス・メレンデス
製作年1770年
種類キャンバス油彩
寸法50 cm × 37 cm (20 in × 15 in)
所蔵プラド美術館マドリード

チョコレート食器のある静物』(チョコレートしょっきのあるせいぶつ、西: Bodegón con servicio de chocolate, : Still Life with Chocolate Service)は、18世紀スペイン静物画ルイス・メレンデスが1770年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。アランフエス王宮にあったスペイン王室のコレクションに由来し、現在、マドリードプラド美術館に所蔵されている[1][2]

フアン・サンチェス・コターンマルメロ、キャベツ、メロン、キューリのある静物』 (1602年ごろ) サン・ディエゴ美術館英語版サン・ディエゴ

本作は、カルロス4世が王太子時代に自然史展示室を装飾するためにメレンデスに委嘱した44点の静物画 (ほとんどがプラド美術館蔵) のうちの1点である[2]。メレンデスは、彼の一連の静物画を「スペインの風土から産出される各食物の図」と定義したが、これらの静物画は自然史の史料というよりは画家の観察力と技巧を示しており、確立されたスペイン静物画の伝統を反映している[2]。実際、メレンデスは簡素な構図と自然主義の厳格な様式を駆使しており、フアン・サンチェス・コターンフランシスコ・デ・スルバランらの後継者と考えられている[2]

ルイス・メレンデスは、日常的な事物のみを静物画に表したとしばしばいわれている。しかし、本作は例外で、オランダ東インド会社を通してもたらされた、代の広東に由来するとみられるカップと受け皿を描いている[1]。画面の中心を占めるのはココアを作るポットで、その周囲にパン、何枚かのビスケットがあり、そのうちの1枚は皿から落ちたように見える。前景右側の包み紙の上には、メダルの形をしたチョコレートがあり、これは当時、新大陸から輸入された[2]カカオ豆からココアを作るために使われたものである[1]

ジョン・アームストロング (John Armstrong) が著作『根と花 (The Root and the Flower)』 (2005年) で述べているように、18世紀のスペインではココアとコーヒーが飲まれていた。しかし、フランスではコーヒーがより好まれたのに対し[1]、スペインではココアの方がずっと人気があった[1][2]。その人気ゆえに、メレンデスは、お菓子やパンなどの軽食とともにココアを描き入れているのである[1]

これらの見事に描かれたモティーフは、無地の背景の中に明瞭な輪郭を与えられている[1]垂直線と水平線を併用する構成は、数本の対角線の存在にもかかわらず非常に明瞭である。日常的な事物はほとんど触覚的に描かれていると同時に、それぞれが驚くべき表現力により、明確で独自の役割を担っている。時間は停止しているようで、事物は時間を超越しているように見える。金属のポットにあたる照明も言及に値し、その表面を発光させている[1]

脚注

参考文献

外部リンク

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