鮭、レモンと三個の器のある静物
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| スペイン語: Bodegón con salmón, limón y recipientes 英語: Still Life with a Salmon, a Lemon and three Vessels | |
| 作者 | ルイス・メレンデス |
|---|---|
| 製作年 | 1772年 |
| 種類 | キャンバスに油彩 |
| 寸法 | 42 cm × 62 cm (17 in × 24 in) |
| 所蔵 | プラド美術館、マドリード |
『鮭、レモンと三個の器のある静物』(さけ、レモンとさんこのうつわのあるせいぶつ、西: Bodegón con salmón, limón y recipientes, 英: Still Life with a Salmon, a Lemon and three Vessels)は、18世紀スペインの静物画家ルイス・メレンデスが1772年にキャンバス上に油彩で制作した絵画で、画家の作品の中でも最もよく知られたものの1つである。スペイン王室のコレクションに由来し、現在マドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][2]。
メレンデスは、17世紀初頭からスペインの絵画的伝統の中で非常に愛好された静物の主題を深化させた。本作は、国王カルロス4世が王太子時代に自然史展示室を装飾するためにメレンデスに委嘱した44点の静物画 (ほとんどがプラド美術館蔵) のうちの1点である[1][2]。

メレンデスは、彼の一連の静物画を「スペインの風土から産出される各食物の図」と定義した[2]が、これらの静物画は自然史の史料というよりは画家の観察力と技巧を示しており、確立されたスペイン静物画の伝統を反映している[1][2]。実際、メレンデスは簡素な構図と自然主義の厳格な様式を駆使しており、フアン・サンチェス・コターンやフランシスコ・デ・スルバランらの後継者と考えられている[2]。一方で、メレンデスの絵画は、静物画に往々にして見られる寓意的、道徳的な象徴性は持っておらず、啓蒙思想時代の純粋に科学的な視点からモティーフを描いている[1]。
メレンデスの作品全般にいえることとして、建築図面を描くかのごとく適確な寸法で描かれたモティーフが暗い背景とのコントラストによって鮮烈な存在感を放っている[2]。メレンデスの画業後期に制作された本作には、一切れの濃い紅色の新鮮な鮭がレモンとともに表されている。背後には、輝く銅製の容器が見える。右側の1つのレモンが、中央から左側に配置されている鮭や金属の容器と対照されている。事物が載せられている台は背景に溶け込んでいっているが、台の縁は長い持ち手のあるスプーンによって強調されている[1]。