風景の中にスイカとリンゴのある静物

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製作年1771年
寸法63 cm × 84 cm (25 in × 33 in)
『風景の中にスイカとリンゴのある静物』
スペイン語: Bodegón con sandías y manzanas en un paisaje
英語: Still Life with Watermelons and Apples in a Landscape
作者ルイス・メレンデス
製作年1771年
種類キャンバス油彩
寸法63 cm × 84 cm (25 in × 33 in)
所蔵プラド美術館マドリード

風景の中にスイカとリンゴのある静物』(ふうけいのなかにスイカとリンゴのあるせいぶつ、西: Bodegón con sandías y manzanas en un paisaje, : Still Life with Watermelons and Apples in a Landscape)は、18世紀スペイン静物画ルイス・メレンデスキャンバス上に油彩で制作した絵画である。アランフエス王宮にあったスペイン王室のコレクションに由来し、現在、マドリードプラド美術館に所蔵されている[1][2][3]

アカデミーの画家としてのキャリアを放棄した後の1749年から、メレンデスは静物画に特化し始めた。今日、最も代表的な静物画家とみなされているメレンデスは、描く事物の質感をキャンバスに見事に再現することに成功している[4]

本作は、本作は、カルロス4世が王太子時代にマドリード王宮内に所有していた自然史展示室用に依頼した44点の静物画のうちの1点である。最終的に、これらの静物画は、1778年にマドリードからほど近いエル・エスコリアル修道院のカシータ・デル・プリンシペ (Casita del Principe) に掛けられた[4]

ルイス・メレンデス『風景の中にザクロ、リンゴ、アセロラとブドウのある静物』 (1771年) プラド美術館、マドリード

本作は、対作品の『風景の中にザクロ、リンゴ、アセロラとブドウのある静物』 (プラド美術館) とともに背景の選択において際立っている。ルイス・メレンデスの静物画は通常、暗色の背景を持っているが、両作品とも風景の中に果物を配置しているからである[1][2][3]。風景は、雲のある夏の空に覆われている[4]

ルイス・メレンデス『プラム、イチジク、パン、小樽、水差しと、ほかの器のある静物』 (1760-1770年ごろ)、プラド美術館マドリード

両作品は、画面のサイズに加え、リンゴと別の果物を組み合わせている点でも同じである。これらの作品は、1760年代に描かれた作品の堅固さとは異なる、独特の新しさと優美さを備えている。対角線を基本にした構図、それを利用したモティーフの配置は、両作品にメレンデスの作品にはあまり見られないダイナミズムを生んでいる。画家は、スペインの伝統的な簡素さを受け継ぐ初期作品からは、完全に遠ざかっているのである[1]

本作で前景に配置された果物は、さわやかな風景の広がりの中に、この上ない力強さで描き出されている。画面は、メレンデスの技量の高さ、すなわち正確なデッサン、色彩の豊かさ、最も細部にいたるまでの完全なリアリズムを表している[1][2]。光と影の微妙な配置により、スイカが作品の主役として明確に提示されている。スイカの水分を多く含んだ実に果汁が滴り、輝く黒い種が所々に見られる。瑞々しいスイカは、赤色系の下地の上に、様々な媒体と混ぜ合わせた白色、バラ色、黄色、赤色などの色彩を何層も重ねることによって描かれている。リンゴもまた、虫食いの穴など最も小さな細部までもが、きわめて正確に描き出されている。赤く熟した部分は、朱色、朱、様々な土色の小さな筆致を重ねることで表現され、まだ熟しきっていない黄色の部分と徐々に混ざり合う様子が巧みに描き出されている[1][2]

対角線を持つダイナミックな構図、集積されたモティーフへの嗜好により、本作は、盛りだくさんのモティーフを描いたアブラハム・ブリューゲル (1631-1697年)[4]ナポリ派の画家 (メレンデスがイタリア滞在時やマドリードにおいて学んだ[1][2]) の静物画と関連づけられる[1][2][3][4]。こうした特徴と魅力的な輝く色彩は、本作に自然史展示室用の絵画の範疇を超えた非常な装飾性を与えている[4]

脚注

参考文献

外部リンク

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