ツァーガン

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ホロタイプ標本の骨格図

ホロタイプ標本は1996年に発見され、ヴェロキラプトルと同定された。1998年のコンピュータ断層撮影の結果新たな属であると結論づけられ、2006年12月に記載された[2]

タイプ種の種名Tsaagan mangasは属名が種小名を修飾する形になっているため全体として読む必要があり[2]、学名は全体で「白き怪物」を意味する[2][3][4]。属名は白を意味するTsagaanのスペルミス。

現在知られている唯一の標本であるホロタイプ標本IGM 100/1015は成体のもので、保存状態の良好な頭骨と一連の10個の頸椎、損傷した左肩帯から構成される[2]

形態

復元図

推定全長約2m[3][4][5]、体高約70cm[4]、体重約15kg[4][5]

固有派生形質として後耳骨(paroccipital processes)と基翼状骨(basipterygoid)が長いことと、鱗状骨に接触する頬骨が挙げられる[2]

他のドロマエオサウルス類と同様に、後肢第二趾にシックルクローを持っていた可能性がある[4]

生態

他のドロマエオサウルス類と同様に肉食性で狩りを行っていたとされ、他の小型恐竜やトカゲ哺乳類などの小型脊椎動物を捕食していたと考えられる[3]

分類

ヴェロキラプトル亜科の骨格図。図の右端がツァーガン

ツァーガンはドロマエオサウルス科ヴェロキラプトル亜科に含まれる[2][3][6]

リンヘラプトルと密接な関係にあり[3][7][8][9][10]、Senter (2011)や Turner, Makovicky and Norell (2012)ではリンヘラプトルはツァーガンのシノニムであると主張している[11][12]。 一方、Xu, Pittmanらはリンヘラプトルの解剖学的解析からツァーガンとリンへラプトルは同一の存在ではないとした[13]

以下は23分類群に114の特徴を使用した、LongrichとCurrieによる系統解析に基づくクラドグラム(2009)[14]

真ドロマエオサウルス類
サウロルニトレステス亜科

アトロキラプトル

バンビラプトル

サウロルニトレステス

デイノニクス

ヴェロキラプトル亜科
未命名

ヴェロキラプトル

イテミルス

unnamed

アダサウルス

ツァーガン

リンヘラプトル

ドロマエオサウルス亜科

ドロマエオサウルス

アキロバトル

ユタラプトル

111分類群に474の特徴を使用した、Turnerらによる系統解析に基づくクラドグラム(2012)[12]

真ドロマエオサウルス類

ドロマエオサウルス亜科

ヴェロキラプトル亜科

バンビラプトル

ツァーガン

サウロルニトレステス

アダサウルス

デイノニクス

ヴェロキラプトル

バラウル

以下はCurrieとEvansによるクラドグラム(2019)[15]

真ドロマエオサウルス類

アトロキラプトル

サウロルニトレステス

ダコタラプトル

IGM 100/22 及びIGM 100/23

ボレオニクス

ドロマエオサウルス

デイノニクス

アダサウルス

アキロバトル

ユタラプトル

アケロラプトル

ヴェロキラプトル・モンゴリエンシス

ヴェロキラプトル・オスモルスカエ

リンヘラプトル

ツァーガン

ディネオベラトルの記載の際にJasinski らによって行われた系統解析に基づくクラドグラム(2020)[16]

真ドロマエオサウルス類

サウロルニトレステス亜科

ドロマエオサウルス亜科

デイノニクス

アダサウルス

ユタラプトル

アキロバトル

ヴェロキラプトル亜科

アケロラプトル英語版

ヴェロキラプトル・モンゴリエンシス

ヴェロキラプトル・オスモルスカエ

ディネオベラトル

ツァーガン

リンヘラプトル

古環境

ギャラリー

脚注

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