デカメチルコバルトセン
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| 物質名 | |
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Bis(η5-pentamethylcyclopentadienyl)cobalt(II) | |
別名 bis(η5- pentamethylcyclopentadienyl)cobalt | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| ChemSpider | |
PubChem CID |
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CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| C20H30Co | |
| モル質量 | 329.393 g·mol−1 |
| 外観 | 黒茶色固体 |
| 融点 | > 210 °C (410 °F; 483 K) |
デカメチルコバルトセン(英: Decamethylcobaltocene)は化学式Co(C5(CH3)5)2で表される有機コバルト化合物であり、CoCp∗
2と省略して表される。黒茶色の固体であり、有機金属化学分野において強力な還元剤として用いられる。
デカメチルコバルトセンはペンタメチルシクロペンタジエニルリチウムLiCp*と塩化コバルト(II)を反応させることで得られる[1]。
- 2 LiCp* + CoCl2 → 2 LiCl + CoCp∗
2
メチル基の誘起効果により無置換のコバルトセンよりも空気に対して不安定である。熱的に安定であり、真空下で昇華して精製する。
反応性
デカメチルコバルトセンはメタロセンの一種であり、D5d対称性を有している。コバルトセンと同様に19の価電子を持ち、常磁性を示す。
1電子還元剤として用いられる。フェロセン/フェロセニウム対を基準として[CoCp∗
2]+/0対は-1.94 Vであり、無置換コバルトセンの[CoCp2]+/0対の-1.33 V(ジクロロメタン中)よりもより低い酸化還元電位を持つ[2]。これに対してフェロセンとその全メチル化体の酸化還元電位差は-0.59 V(ジクロロメタン中)である[2]。
反応例として、デカメチルコバルトセンはバックミンスターフラーレンを還元して塩を形成する[3][4]。
- 2 CoCp∗
2 + C60 → [CoCp∗
2]+2 [C60]2−
