ネロ (競走馬)

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競走馬のネロとは、

  1. 1969年産のサラブレッド競走馬。父パーソロン、母オクタヴイアの血統の牡馬で、1973年の川崎・開設記念(現・川崎記念)、1976年の益田・日本海賞などに勝った。生産者は白井新平[1][2]
  2. 2011年産のサラブレッド競走馬。本項で記述。

欧字表記 Nero[3]
性別
ネロ
2016年スプリンターズS
欧字表記 Nero[3]
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2011年5月27日
抹消日 2018年12月12日[4]
ヨハネスブルグ
ニシノタカラヅカ
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町
生産者 本桐牧場
馬主 西山茂行
調教師 森秀行栗東
競走成績
生涯成績 47戦8勝
(中央)41戦8勝
(地方)6戦0勝
獲得賞金 3億2304万5000円
(中央)2億9305万5000円
(地方)2999万円
勝ち鞍
GIII京阪杯2016年・2017年
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ネロ(欧字名:Nero2011年5月27日 - )は、日本競走馬種牡馬[3]。主な勝ち鞍は2016年2017年京阪杯連覇。

2011年5月27日、北海道新ひだか町の本桐牧場で生まれる。幼駒時代の担当スタッフは「やんちゃな仔で手がかかりました。母親の神経質なところを受け継いだ様です。でも、元気に育ちましたね」と述懐している[5]

母ニシノタカラヅカと同様に西山茂行の所有馬となる。栗東森秀行厩舎に入厩し、2013年8月に小倉競馬場で新馬勝ちする。年末にオープン特別のクリスマスローズステークスを制して2勝目を挙げる。しかし、2014年は6戦して一度も馬券内に入れず、伸び悩んだ[6]

2015年は準オープンとオープン特別で合計12走し、4勝2着5回と安定した成績を残した。2016年アイビスサマーダッシュ2着、セントウルステークス2着など、重賞にあと一歩届かないところにいたが、ミカエル・バルザローナを鞍上に迎えた京阪杯では重馬場の中快調に逃げ、そのまま後続を4馬身突き放して待望の重賞制覇を果たす。かつて名馬トキノミノルなどを生産した老舗の本桐牧場は1996年セントウルステークスフジノマッケンオー以来となるJRA重賞制覇だった[5][7]

2017年は3年ぶりのダート戦となるJBCスプリントでタイム差なしの4着と好走。また、京阪杯では9番人気の低評価ながら金沢競馬場所属の吉原寛人を背に逃げ切り勝ちを収め、前年に続く連覇を達成した。同レースの連覇は芝2000mで行われていた1981年1982年ノトダイバー以来2頭目となる[7]

7歳となった2018年は芝・ダートを問わずスプリント戦線で走り続け、勝利こそ無かったものの、クラスターカップ東京盃でタイム差なしの2着になるなど、息の長い活躍を見せた。同年12月9日のカペラステークス9着を最後に現役を引退した。通算成績は47戦8勝(重賞2勝)[6]

エピソード

馬名の由来は、JRAの発表では「ローマ皇帝名(ネロ)より[8]」となっているが、馬主の西山茂行によると、母がニシノタカラヅカで、当時西山牧場本間茂場長の長女が宝塚歌劇団におり宝塚の演題に『皇帝ネロ』があったことから当初は「ニシノネロ」で行く予定だったが、親しくしていた馬主の谷水雄三が冠名の「タニノ」を使用せず名付けたウオッカが競走馬として成功したこと、同じく馬主の臼田浩義から譲り受けたリーチザクラウンとその冠名の付かない名前に愛着を覚えたこと、また短距離血統で短い馬名が似合うと思ったことから「ネロ」になったという[9][10]

非常に調教駆けする馬として有名で、栗東坂路ではしばしば一番時計を記録し、「坂路番長」と称された。森厩舎のスタッフからは「調教でも一生懸命。走るのが好きなのかも」と評されていた[11]

競走成績

以下の内容は、netkeiba.comの情報[12]に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上がり3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2013.8.17 新潟 2歳新馬 芝1200m(良) 12 6 8 1.4(1人) 1着 1:13.4(36.2) -0.2 戸崎圭太 54 (ラヴァーサクラ) 464
9.1 小倉 小倉2歳S GIII 芝1200m(重) 15 4 6 20.2(7人) 7着 1:09.8(35.9) 1.0 川田将雅 54 ホウライアキコ 470
10.5 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m(良) 12 7 10 24.0(9人) 8着 1:34.4(35.9) 1.2 浜中俊 55 ホウライアキコ 466
10.27 東京 くるみ賞 500万下 芝1400m(良) 14 7 11 11.3(6人) 5着 1:22.7(34.4) 0.3 内田博幸 55 マイネルディアベル 468
11.17 東京 からまつ賞 500万下 芝1400m(良) 11 5 5 5.3(2人) 3着 1:22.3(34.6) 0.3 内田博幸 55 ショウナンアチーヴ 468
12.21 中山 クリスマスローズS OP 芝1200m(稍) 16 1 2 3.8(2人) 1着 1:09.5(35.8) -0.0 内田博幸 55 シゲルカガ 460
2014.3.22 中京 ファルコンS GIII 芝1400m(良) 18 1 2 21.8(6人) 8着 1:21.9(37.0) 0.7 内田博幸 56 タガノグランパ 470
5.18 京都 葵S OP 芝1200m(良) 12 5 5 5.3(2人) 8着 1:08.5(34.9) 1.0 藤田伸二 57 リアルヴィーナス 456
9.27 新潟 セプテンバーS 1600万下 芝1200m(良) 18 5 9 6.3(3人) 14着 1:09.2(34.9) 1.0 田辺裕信 55 ルチャドルアスール 470
11.8 京都 渡月橋S 1600万下 ダ1400m(良) 16 1 1 5.2(2人) 12着 1:24.9(39.3) 1.1 藤田伸二 56 スズカロジック 476
11.24 京都 醍醐S 1600万下 芝1200m(良) 16 1 2 22.0(7人) 4着 1:07.9(33.6) 0.0 M.バルザローナ 56 マコトナワラタナ 474
12.20 中山 クリスマスC 1600万下 芝1200m(良) 16 5 10 6.0(3人) 5着 1:08.2(34.8) 0.1 G.ブノワ 55 キングオブロー 472
2015.1.18 中京 長篠S 1600万下 芝1200m(良) 18 4 8 8.9(3人) 7着 1:10.1(35.7) 0.3 国分恭介 56 ロンド 476
2.8 京都 山城S 1600万下 芝1200m(良) 16 7 13 14.9(8人) 11着 1:09.7(35.1) 0.9 藤田伸二 56 シゲルカガ 474
2.28 中山 アクアマリンS 1600万下 芝1200m(良) 16 2 3 5.6(2人) 2着 1:08.0(34.5) 0.2 内田博幸 56 カハラビスティー 468
4.4 中山 船橋S 1600万下 芝1200m(良) 14 5 8 4.6(2人) 2着 1:07.4(34.0) 0.0 内田博幸 57 サトノデプロマット 462
5.2 新潟 駿風S 1600万下 芝1000m(良) 13 2 2 2.5(1人) 1着 0:54.6(31.9) -0.4 勝浦正樹 57 (シンボリディスコ) 466
5.24 新潟 韋駄天S OP 芝1000m(良) 16 3 6 3.2(1人) 2着 0:54.8(32.4) 0.1 村田一誠 55 フレイムヘイロー 466
7.4 福島 テレビユー福島賞 1600万下 芝1200m(良) 12 8 11 2.3(1人) 2着 1:07.5(33.6) 0.0 内田博幸 57 マイネルエテルネル 460
8.2 小倉 佐世保S 1600万下 芝1200m(良) 13 7 11 1.7(1人) 2着 1:07.9(34.0) 0.0 武豊 57 ミッキーラブソング 456
8.29 新潟 稲妻S 1600万下 芝1000m(稍) 10 5 5 1.6(1人) 1着 0:54.5(32.4) -0.3 内田博幸 57 (プリンセスムーン) 464
10.11 京都 オパールS OP 芝1200m(良) 16 6 12 6.8(3人) 4着 1:07.4(34.5) 0.7 浜中俊 56 ビッグアーサー 466
11.8 京都 京洛S OP 芝1200m(重) 17 8 15 4.4(2人) 1着 1:08.9(34.6) -0.6 戸崎圭太 55 アースソニック 474
12.12 中山 ラピスラズリS OP 芝1200m(良) 14 3 3 1.7(1人) 1着 1:07.9(34.5) -0.2 戸崎圭太 57 (ワキノブレイブ) 470
2016.1.31 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(稍) 16 8 15 7.9(3人) 9着 1:08.8(34.3) 0.9 内田博幸 57 ダンスディレクター 476
3.5 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(良) 16 2 3 5.4(2人) 4着 1:08.0(35.1) 0.5 三浦皇成 56 エイシンブルズアイ 468
5.22 新潟 韋駄天S OP 芝1000m(良) 16 7 13 2.5(1人) 2着 0:54.6(32.4) 0.2 内田博幸 57.5 プリンセスムーン 466
7.31 新潟 アイビスSD GIII 芝1000m(良) 13 8 13 3.0(2人) 2着 0:54.1(31.9) 0.0 内田博幸 56 ベルカント 460
9.11 阪神 セントウルS GII 芝1200m(良) 13 7 10 4.8(2人) 2着 1:07.8(33.8) 0.2 内田博幸 56 ビッグアーサー 464
10.2 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 8 16 25.1(8人) 6着 1:07.7(34.1) 0.1 内田博幸 57 レッドファルクス 466
11.27 京都 京阪杯 GIII 芝1200m(重) 18 1 2 4.1(2人) 1着 1:10.3(36.2) -0.7 M.バルザローナ 57 (エイシンスパルタン) 478
2017.1.29 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(良) 13 7 10 3.0(1人) 11着 1:08.6(34.7) 0.8 浜中俊 57.5 ダンスディレクター 482
7.30 新潟 アイビスSD GIII 芝1000m(良) 16 5 9 5.2(3人) 10着 0:55.0(32.9) 0.8 戸崎圭太 58 ラインミーティア 478
8.27 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m(良) 13 3 3 16.8(10人) 8着 1:09.7(35.8) 0.7 中野省吾 57 エポワス 466
10.1 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 7 14 103.1(15人) 16着 1:08.3(34.1) 0.7 勝浦正樹 57 レッドファルクス 472
11.3 大井 JBCスプリント JpnI ダ1200m(重) 16 8 15 43.5(8人) 4着 1:11.4(36.8) 0.0 中野省吾 57 ニシケンモノノフ 467
11.26 京都 京阪杯 GIII 芝1200m(良) 16 2 4 36.9(9人) 1着 1:08.8(34.5) -0.0 吉原寛人 58 (ビップライブリー) 478
2018.3.3 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(良) 16 5 9 9.8(6人) 4着 1:08.4(34.9) 0.1 F.ミナリク 56 キングハート 474
3.25 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 6 12 40.8(9人) 11着 1:09.3(35.7) 0.8 F.ミナリク 57 ファインニードル 476
4.18 大井 東京スプリント JpnIII ダ1200m(不) 16 7 13 5.3(3人) 3着 1:12.2(37.6) 0.4 内田博幸 56 グレイスフルリープ 471
5.30 浦和 さきたま杯 JpnII ダ1400m(良) 10 4 4 7.4(4人) 8着 1:28.4(40.3) 2.2 矢野貴之 56 サクセスエナジー 472
8.15 盛岡 クラスターC JpnIII ダ1200m(良) 14 6 9 4.5(4人) 2着 1:09.1(34.8) 0.0 吉原寛人 55 オウケンビリーヴ 461
9.9 阪神 セントウルS GII 芝1200m(重) 15 5 9 5.0(3人) 6着 1:09.2(35.8) 0.4 福永祐一 56 ファインニードル 470
9.24 浦和 テレ玉杯オーバルスプリント JpnIII ダ1400m(稍) 12 7 9 5.8(3人) 5着 1:26.5(38.9) 0.4 戸崎圭太 55 ノブワイルド 471
10.10 大井 東京盃 JpnII ダ1200m(良) 15 4 7 21.0(6人) 2着 1:12.1(37.6) 0.0 戸崎圭太 56 キタサンミカヅキ 476
11.4 京都 JBCスプリント JpnI ダ1200m(良) 16 1 1 21.1(8人) 11着 1:11.4(36.9) 1.0 戸崎圭太 57 グレイスフルリープ 480
12.9 中山 カペラS GIII ダ1200m(良) 16 5 9 18.6(9人) 10着 1:11.0(37.3) 0.8 瀧川寿希也 56 コパノキッキング 478

種牡馬時代

2019年からアロースタッド種牡馬入りした。スタッドインにあたり、西山牧場の山田研児場長は「芝でもダートでも走れるところ、丈夫さとスピードを産駒に伝えてくれればと思います」と期待を述べた。初年度の種付け料は受胎条件20万円に設定された[13]。初年度は54頭に種付けし、39頭が血統登録されている[14]

その後、産駒の初出走前の2021年に日本軽種馬協会(JBBA)が新規種牡馬として導入することが発表され[15]、2022年よりJBBA九州種馬場で種牡馬生活を送ることになった。JBBAは本馬の父ヨハネスブルグ(JBBAの所有であった)の後継種牡馬であること、西山はニシノフラワーの後継繁殖馬らとの間に本馬の母の母であるデュプリシトのクロスが発生することを各々評価しており、JBBAへの売却後も西山が5頭のオーナー種付け権利を有している[16]

2022年7月19日門別第3競走・2歳未勝利でパクスロマーナが勝利して産駒の初勝利を挙げた[17]。中央での初勝利は同年10月8日の東京第4競走・2歳新馬で、イニッツィオが挙げている[18]

主な産駒

中央競馬

  • 2020年産
    • ニシノレヴナント(2025年オクトーバーステークス)

地方重賞優勝馬

血統表

出典

外部リンク

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