ハドソン・ホーク

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筋書きは陰謀論秘密結社、歴史ミステリーに加え、1960年代のジェームズ・コバーンの出演映画『電撃フリントGO!GO作戦』に出てくるような一風変わったテクノロジー、これら要素が下敷きとなっている。ちなみにコバーンは本作で悪役を演じていた。

また、実写映画でありながらカートゥーン風のスラップスティック(コミカルな効果音)を多用しているほか、主人公ハドソン・ホークと相棒トミー・ファイブ=トーンが協力して別々の作業へ取りかかるときは時間を計るために2人で歌を歌うなど、いくつかの特徴的な仕掛けが施された。2人が劇中で歌ったビング・クロスビー"Swinging on a Star"(星にスイング)、ポール・アンカ"Side by Side"(サイド・バイ・サイド)はサウンドトラックにも収録されている。

ストーリー

盗みと金庫破りのプロフェッショナル、エディ・“ハドソン・ホーク”・ホーキンスが10年の刑期を終えて刑務所から仮出所してきた。ホークは出所初日を祝って好物のカプチーノを飲もうとするが[注 1]、保護観察官ゲイツ、零細マフィアのマリオ・ブラザーズCIAキャプランとその部下たちから美術品を盗み出すように寄ってたかって脅迫を受け、拉致されてローマに送られる。

それら何人もの手駒を裏で操っていたのはローマのエウローパに本社を置くサイコパシー・アメリカン・コーポレーションの経営者メイフラワー夫妻とその一味だった。メイフラワー夫妻は、レオナルド・ダ・ヴィンチが発明したとされる錬金術を実現した機械 "La Macchina dell'Oro"(黄金製造機)を再現することで世界征服の企みをめぐらせていた。

だが、黄金製造機を稼働させるためにはダ・ヴィンチが生前に自らの作品「スフォルツァ騎馬像」、「トリヴルツィオ手稿」、「ヘリコプターの模型に隠した特別なクリスタル」を集める必要があり、ホークに夜盗をやるよう脅した理由がそこにあった。

一方でバチカンの秘密防諜員、修道女アンナ・バラグリーはCIAと手を組んで、ダ・ヴィンチの3つの作品に執着するメイフラワー夫妻の狙いを探っていた。そしてホークをメイフラワー夫妻の手先とみて密偵についていたものの、CIAこそメイフラワー夫妻と裏で手を組んでいたと知り、ただこき使われていただけのホークを援護する側にまわってゆく。

CIA、メイフラワー夫妻、ホークらの思惑が交錯し、最後は黄金製造機が再現されたダ・ヴィンチ城での三つ巴の大決闘で映画はクライマックスに向かう。

キャスト

指先が器用な盗みと金庫破りのプロフェッショナル。
ホークの相棒。
監視員。
CIA。
サイコパシー・アメリカン・コーポレーションの経営者
ダーウィンの妻。
紳士。
眼鏡をかけたオールバックの男性。
金髪の若い男性。
筋肉質の男性。
紅一点の黒人女性。
保護観察官。
零細マフィア。
零細マフィア。

日本語吹替

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版フジテレビ日本テレビ
エディ・“ハドソン・ホーク”・ホーキンスブルース・ウィリス樋浦勉村野武範野沢那智
トミー・ファイブ=トーンダニー・アイエロ富田耕生石田太郎
アンナ・バラグリーアンディ・マクダウェル高島雅羅幸田直子土井美加
ジョージ・キャプランジェームズ・コバーン小林清志内海賢二小林清志
ダーウィン・メイフラワーリチャード・E・グラント納谷六朗江原正士石丸博也
ミネルバ・メイフラワーサンドラ・バーンハード小宮和枝雨蘭咲木子小宮和枝
アルフレッドドナルド・バートン英語版大木民夫池田勝上田敏也
スニッカーズ[注 2]ドン・ハーヴェイ古田信幸堀内賢雄大黒和広
キットカットデヴィッド・カルーソ鈴木勝美[注 3]成田剣[注 4]台詞なし
バターフィンガー[注 5]アンドリュー・ブリニアースキー大塚明夫玄田哲章大友龍三郎
アーモンド・ジョイ[注 6]ロレイン・トゥーサント喜田あゆみ藤木聖子高乃麗
シーザー・マリオフランク・スタローン田原アルノ千田光男辻親八
アントニー・マリオカーマイン・ゾゾラ檀臣幸荒川太郎
枢機卿レオナルド・シミノ石森達幸大木民夫辻村真人
ナレーションウィリアム・コンラッド
その他千田光男
村松康雄
増岡弘
茶風林
滝沢ロコ
吉田美保
仲野裕
小島敏彦
石森達幸
田原アルノ
秋元羊介
村田則男
宝亀克寿
幹本雄之
石塚理恵
大黒和広
深水由美
石井敏郎
有本欽隆
島香裕
滝沢ロコ
池本小百合
演出伊達康将松川陸小山悟
翻訳佐藤一公松崎広幸たかしまちせこ
調整荒井孝高橋久義重光秀樹
効果リレーション
担当小柳剛
神部宗之
古川重人別府憲治
プロデューサー吉岡美惠子藤本鈴子
門屋大輔
プロデューサー補小林三紀子
解説高島忠夫
制作東北新社グロービジョンケイエスエス
初回放送1996年5月25日
ゴールデン洋画劇場
1997年9月5日
金曜ロードショー
21:03-22:54

スタッフ

制作

リチャード・E・グラントは制作日誌を詳細にわたって記した自伝 "With Nails: The Film Diaries of Richard E. Grant" のなかで、本格的な撮影期間中も脚本・構想にひろく修正がくわえられ、製作側がその場しのぎの性格を帯びていたことを指摘。

また、アンディ・マクダウェルも雑誌のインタビューのなかで、台詞を頭にいれることより製作側の突然の要求に柔軟な対応ができるよう準備していた、ということを述べている[3]

ブルース・ウィリスは1990年代のドル箱スターの1人という地位に登りつめていたが、脚本にまで手を出した作品は後にも先にも本作だけである。

評価

映画は概して、評論家の否定的な論評と興行成績の失敗というかたちで評価され、第12回ゴールデンラズベリー賞では作品賞、監督賞、脚本賞の3部門にわたって受賞を果たした。

興行成績が失敗に終わった理由のひとつは、コメディ路線という明確な意図があったにもかかわらず、本作公開の1年前に成功をおさめた『ダイ・ハード2』のようなアクション映画として売り込んでいたことである。実際、北米圏のキャッチコピーは劇場公開時にあった「襲いかかる興奮」の文句が、ビデオソフト発売時に「襲いかかる爆笑」へ置き換えられた。

派生作品

脚注

外部リンク

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