Wikiwand AI

ブラックリスト (脚本プロジェクト)

From Wikipedia, the free encyclopedia

言語 英語
タイプ 脚本の評価と映画製作マッチング
ジャンル 映画
ブラックリスト
URL blcklst.com
言語 英語
タイプ 脚本の評価と映画製作マッチング
ジャンル 映画
運営者 The Black List, LLC
設立者 フランクリン・レナード英語版[1]
登録 ユーザー登録制
開始 2005年 (21年前) (2005)[1]
現在の状態 サービス提供中
テンプレートを表示

ブラックリスト (英: The Black List) は映画化されていない脚本を対象とした評価および映画製作マッチングのプロジェクトである。ウェブサイトはユーザー登録制で運営されている。またしばしば、登録ユーザー以外の一般に広く公表される年次の投票ランキング上位リストを指すこともある。ブラックリストは、注目されていない優秀な脚本家を効率的・効果的に発掘することを目的としている[2]

ブラックリストはフランクリン・レナード英語版 (後にユニバーサル・ピクチャーズ役員等を歴任) によって2005年にランキング調査が開始され[1]、脚本家と映画製作関係者のマッチング機能が2011年に追加され、ユーザー登録制サイトに変更となった。2017年10月時点で約1000本の脚本がサイト上に登録され、うち300本以上は後に映画化されて劇場公開し、アカデミー賞 (2017年2月までに264ノミネート、48受賞) やゴールデングローブ賞等の受賞作も多数誕生した[3]。映画化された作品の興行収入を合算すると、260億ドルに上る[3]

サービスの仕組み

ユーザー登録した脚本家が脚本をアップロードすると、サイト上で一覧表示される。閲覧・評価者は一覧から検索・ダウンロードし、10段階スコアで脚本を評価する。また閲覧・評価者が事前に興味分野 (コメディ、アクション等) を登録しておくと、興味分野に合致する脚本がレコメンドされる機能を有している[3]

評価スコアはベイズ推定を用いて平均値が算出され (すなわち単純平均値ではない)、リアルタイム更新されたスコアを閲覧・評価者、脚本家ともに参照できる。また脚本をアップロードした脚本家のみ、ベイズ推定の評価スコア以外に単純平均評価スコア、検索閲覧数、ダウンロード数も参照できる。ブラックリストは脚本家の営業活動を促進する目的で、これらの数値を脚本家の判断で自由に外部に公開することを認めている。また、脚本に興味を持った閲覧・評価者は脚本家に直接コンタクトし、サイト外で映画化の交渉を進めることができる[3]

利用者

脚本家は月額固定利用料を支払ってアカウント登録すれば誰でも利用できる[4]が、必ずしも評価がつくとは限らない。脚本の作品毎にオプション料金を追加で支払うと、評価が必ずつくよう、サイト側が脚本のジャンルに応じて適切な閲覧・評価者を選定する仲介サービスもある。

一方、アップロードされた脚本を読む閲覧・評価者は無料で利用できるが、サイト側の審査基準を通過した者に限定される。閲覧・評価者は映画スタジオ制作プロダクションタレント・エージェント、映画出資者、一部の俳優など、映画業界のトレンドに精通し、映画製作の実業に従事する業界関係者である[4]。ブラックリストがユーザー登録制を開始した時点で、閲覧・評価者としてアカウント登録を申請したのは250名に上るが、サイト側が実際に承認したのは40名未満であった[3]。その後も拡大を続け、2017年10月時点で閲覧・評価者として登録されているのは約500名に上る[3]

年次ランキング調査

評価

ブラックリストのサイトに登録された脚本は、第89回アカデミー賞 (2017年2月発表) までの通算ノミネート数が264、受賞数が48に上る[3]。ブラックリストにランクインした作品のうち『スラムドッグ$ミリオネア』、『英国王のスピーチ』、『アルゴ』、『スポットライト 世紀のスクープ』はアカデミー作品賞を受賞した他、過去10年のアカデミー脚本賞およびアカデミー脚色賞を受賞した20作品中10作品はブラックリスト登録作品である[3]

「同類の脚本評価サービスの中でも、ブラックリストは洗練された公平なサイトとして位置付けられ、ブラックリストへのランクインは一夜にして無名の脚本家が脚光を浴びるのに一役買う」「しかしながら、上位ランクイン作品が映画化につながらないこともあり、また映画化されても興行的な成功に直結しない」と映画業界メディアIndieWire英語版は指摘している[15]

類似のサービス

この一覧は未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

脚本の評価・映画製作マッチングサービス等を提供するサービサー。

沿革

2005年、ブラックリスト創設者のフランクリン・レナードは俳優レオナルド・ディカプリオが設立した映画制作会社アッピアン・ウェイ英語版に勤務し[16]、年間約700本の脚本に目を通していた[2]。そこでレナードは、業界関係者にその年に読んで気に入った脚本を列挙してもらい、投票結果をリスト化して回答者に限定して配布した。これがブラックリストの始まりである。当初ランクイン作品リストは非公開だったが、ハリウッド業界内で口コミで話題となり、ついに一般公表されることとなった[2]

2011年10月には年次調査だけでなく、リアルタイムの評価・マッチング機能がサイトに追加され、ユーザー登録制となった[17]

今後は映画だけでなく、テレビ番組や演劇、ショートフィルムなどの脚本もプロジェクトの対象として拡大したいとレナードは展望を述べている[3]

ブラックリストの名前について、レナードは「自分の名前を載せて欲しいと思えるようなブラックリストがあったらどうだろうか?」 ("What if there was a black list people actually wanted to be on?") と語っている[18]。また名前には2つの由来があると明かしている。それは、1940年代から50年代にかけて下院非米活動委員会によって作成されたハリウッド・ブラックリスト[2]と、レナード自身がアフリカ系アメリカ人だという事実[1]である。なおハリウッド・ブラックリストは、共産主義との関係を糾弾する赤狩りであり、娯楽産業の人々の名前が記されたリストである。「ブラック=悪」というネガティブなイメージを払拭する意図でブラックリストと命名された[1]

関連項目

脚注

外部サイト

Related Articles

Timelines

Top Qs

Fact Checks