マグマ (アルバム)
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稲葉によると、1995年に発売されたB'zの16thシングル『ねがい』から自身もアレンジに参加しアイデアが出てくるようになったこと、1996年に発売されたカバー・コンピレーション・アルバム『J-BLUES BATTLE Vol.1』でローウェル・フルソンの「TRAMP」をカバーした作業が楽しかったことがきっかけにB'zの制作の合間に楽曲作りを始めた。また、「B'zのときは、松本さんのアイデアや僕のが絡み合って、予想できなかったものが出てくるけど、自分のアイデアそのままで、B'zというフィルターを通らないとどうなるのか知りたかった」とも述べている。元々ソロ活動の予定はなく、楽曲制作を続けていくことでさらにアイデアが出てくるため打ち止めも兼ねてアルバムとして発表したものが本作である[3]。
このアルバムの中で、稲葉は作詞のみならず、作曲やハーモニカの演奏なども行っている。
制作当時はわからないことも多く、勢いまかせで作ったと稲葉が後に語っている[4]。
このアルバムの発売を記念して、プロモーション用にアナログ盤(レコード)が、限定500枚製作された。レコードジャケットもCDのものとは違う写真が使用されている。なお、このアナログ盤は、世話になったスタッフたちに贈答されたため、現在は非常に入手困難なレア・アイテムとなっている[注 1]。
親交のあった俳優の勝新太郎が、生涯聴き続けたアルバムでもある[5]。
シングル曲もタイアップ曲も収録されていないが、オリコン初動売上は62万枚を突破。日本レコード協会よりミリオンセラー認定を受けた[2]。日本の音楽史上初めてタイアップ曲なしでミリオンセラー達成を記録した[6]。
また、「冷血」「そのswitchを押せ」「Soul Station」「Chopsticks」「愛なき道」「Little Flower」以外は、全て稲葉本人が歌うミュージック・ビデオが制作されており[注 2]、『NO.』『CD NEWS』などの音楽番組や、1997年のアルバム発売当時の『COUNT DOWN TV』のアルバム全曲紹介では、全収録曲のミュージック・ビデオが放送されている。
第12回日本ゴールドディスク大賞にてベスト・ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞[7]。
収録曲
- 冷血(2:15)
- アルバムの楽曲が出揃った後に、「アルバムの1曲目はこんな曲でいきたい。」という思いから作られた楽曲で[8]、演奏時間は2分15秒と短い。
- 初めてのソロライブツアー『Inaba Koshi LIVE 2004 〜en〜』でオープニングを飾った。
- ミュージック・ビデオでは、直接は歌っていないが、黄色の「CAUTION」と印刷された立入禁止のテープが幾重にも張られた中で、黒いシャツを着た稲葉本人が佇む様子を収録している。
- くちびる(4:15)
- そのswitchを押せ(3:33)
- ライブでは『Koshi Inaba LIVE 2014 〜en-ball〜』で初演奏された。
- 波(4:46)
- フルサイズのミュージック・ビデオも製作され、黒いスーツと赤いシャツを着て、サングラスをかけた稲葉本人が、外国人女性が運転するオープンカーに乗りながら歌う様子や、黒い毛皮のコートを着て、オープンカーにもたれながら歌う様子などで構成されている。このミュージック・ビデオは、4thアルバム『Hadou』の初回限定盤に付属のDVDに収録されている[10]。
- ソロライブでも度々演奏されたほか、『B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"』でも披露された。
- 眠れないのは誰のせい(4:02)
- Soul Station(6:36)
- arizona(5:00)
- 稲葉本人が、アリゾナを1人旅をした体験を基にしている。
- 風船(3:53)
- シンプルなピアノの伴奏と稲葉の低めのヴォーカル、そしてチェロやホルンが随所で聴かれる。
- 『B'z LIVE-GYM Pleasure'97 "FIREBALL"』で披露された際は稲葉自身が、ピアノの代わりにフェンダーローズを用い、前奏、間奏などでブルースハープも演奏した。ソロツアーでは長らく演奏されていなかったが、『Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜』のアンコールで初披露された。
- 台風でもくりゃいい(3:09)
- 歌詞中に出てくるイオリとは、以前飼っていた稲葉のペットの猫のこと。
- メロディは犬の散歩時に思いうかんだもので、帰宅後に一気に作られた[11]。
- ミュージック・ビデオは、真夜中に部屋の冷蔵庫を覗いたりしながら歌う様子で構成されている。
- 灼熱の人(3:57)
- なにもないまち(2:49)
- Chopsticks(2:15)
- JEALOUS DOG(4:32)
- 言葉が多く、譜割も細かい曲。
- 歪みを効かせたアコースティック・ベースは、明石昌夫による演奏[8]。
- 曲中に出てくる犬の鳴き声は、稲葉の飼い犬「BUB」のものである。
- 愛なき道(4:32)
- 稲葉の出身地、岡山の方言が一節に使われている。
- 2004年のソロツアーでは新潟公演以降のアンコールラストナンバー、「Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜」では日替わりアンコールラストナンバーだった。
- Little Flower(6:12)