ヤクバター

From Wikipedia, the free encyclopedia

ラサ市のストリートマーケットで販売されるヤクバター

ヤクバター(Yak butter)は、飼育されたヤクから作るバターである。南中央アジアチベット高原牧畜民にとっての食糧、貿易品である。中国、インド、モンゴル、ネパール、チベット等[1]、多くの地域で、ヤクの乳はチーズやバター等の乳製品製造に用いられている。

ヤクの全乳は、牛乳の約2倍の脂肪を含んでおり、チーズに近い風味のバターができる[2][3]

博物館で展示されるバターの攪拌機

ヤクは、燃料としての糞、運搬力、肉、繊維、乳等の様々な便益を牧畜民に提供する。全ての牧畜民が伝統的にヤク乳を利用したりバターを作ったりしている訳ではないが、山岳地域では一般的である。ヤクは少量の乳しか生産しないため、大きな群れの場合にのみ、十分な量の乳を得ることができる[1]。夏の方が冬よりも乳の生産が多く、乳からバターやチーズを作るのは、後の利用のためにカロリーを保存する手段となっている[4]

西チベットでは、ヤク乳はまず一晩発酵させられる。夏場には、得られたヨーグルト様の物質を背の高い木製の攪拌機の中で1時間程度撹拌する[4]。冬場には、このヨーグルトを数日間濃縮し、その後膨張したヒツジの胃に注ぎ、バターができるまで振る[4]

新鮮なヤクバターは様々な方法で保存され、空気に晒さず、冷たく乾燥した場所に置けば1年間は保存できる[4]。ヒツジの胃袋に入れたり[4]、ヤクの皮や大きなツツジの葉で包んだりして[2][3]保存される。一度開封すると、ブルーチーズのようなアオカビの筋が生じる[2][3]

利用

関連項目

出典

Related Articles

Wikiwand AI