ラブレス (2017年の映画)

From Wikipedia, the free encyclopedia

脚本
  • アンドレイ・ズビャギンツェフ
  • オレグ・ネギン
製作
ラブレス
Нелюбовь
監督 アンドレイ・ズビャギンツェフ
脚本
  • アンドレイ・ズビャギンツェフ
  • オレグ・ネギン
製作
出演者
音楽
撮影 ミハイル・クリチマン英語版
編集 アンナ・マス
製作会社
配給
公開
  • フランスの旗 2017年5月18日 (CIFF)
  • ロシアの旗 2017年6月1日
  • 日本の旗 2018年4月7日
上映時間 128分
製作国
言語
興行収入 世界の旗 $4,885,296[1]
テンプレートを表示

ラブレス』(ロシア語: Нелюбовь、「無愛」)は、2017年ロシアフランスドイツベルギードラマ映画。監督はアンドレイ・ズビャギンツェフ監督、出演はマリヤーナ・スピヴァクロシア語版アレクセイ・ロズィンロシア語版など。離婚協議の中で12歳の一人息子を互いに押し付け合っていた夫婦が、その息子の突然の失踪という事態に直面する姿を描いている。

第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、審査員賞を獲得した[2]

キャスト

※括弧内は日本語吹替[注釈 1]

製作

プロデューサーのアレクサンター・ロンダヤスキー英語版は「この映画が『ロシア人の生活、ロシア人の社会、ロシア人の苦悩』の反映を目論まれているが、ほかの国々との関係を意味している」と語った[3]。またロンダヤスキーはこの物語の発想の出発点は家族を観察するという願望であり、監督・脚本のアンドレイ・ズビャギンツェフが2015年に米国を訪れた際に物語の形成を始めたと述べた[4]。ズビャギンツェフはまた当初はイングマール・ベルイマンの1973年のミニシリーズ『ある結婚の風景英語版』のリメイクを目指していたことを明かした[5]

ズビャギンツェフは政治にはあまり関心がないと主張しているが、一方で彼の物語には「現代の警察は人々を気にしない」という彼の考えが反映されている[6]。彼はロシア人が有益な政治改革に期待した2012年10月に物語が始まり、失望した2015年に締めくくられることに決定したと語った[7]。また映画は2014年のウクライナへの軍事介入にも言及されている[6]。『ラブレス』はロシアの汚職を描いたズビャギンツェフの前作『裁かれるは善人のみ』をロシア文化省から否定されたため、同国政府からの財政支援無しで製作された[8]。代わりにロンダヤスキーはロシアの富豪のグレブ・フェティソフやフランスのホワイ・ノット・プロダクションズ英語版、ベルギーのLes Films du Fleuveといた国外企業から資金を集めた[9]

主要撮影は2016年夏に始まった[10]。ロケは全てモスクワで行われた[9]

公開

『ラブレス』は2017年5月に第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、パルム・ドールを争った[11]。その後は7月のニュージーランド国際映画祭英語版[12]、8月のサラエヴォ映画祭で上映された[13]

ロシアでは2017年6月1日に封切られた[4]。北アメリカでの配給権はソニー・ピクチャーズ クラシックス[14]、中国では北京芸術技術が獲得した[15]

批評家の反応

Rotten Tomatoesでは51件のレビューで支持率は92%、平均点は8.2/10となった[16]。またMetacriticでは加重平均値は90/100となった[17]

受賞とノミネート

カンヌ国際映画祭の審査員賞は審査員賞を授与した[18]。ロシアでは政治評論家からの反発を受けたが、審査員獲得や米国での高評価を受けてロシアのオスカー委員会はアカデミー外国語映画賞のロシア代表の候補作とした[7]。9月、ロシアは正式にこの映画を第90回アカデミー賞外国語映画賞に出品した[19]

授賞式 部門 候補 結果 参考
アジア太平洋映画賞 2017年11月23日英語版 監督賞 アンドレイ・ズビャギンツェフ 受賞 [20]
カメリメージ英語版 2017年11月18日 銀蛙賞 ミハイル・クリチマン英語版 受賞 [21]
カンヌ国際映画祭 2017年5月28日 審査員賞 アンドレイ・ズビャギンツェフ 受賞 [18]
ヨーロッパ映画賞 2017年12月9日英語版 作品賞 ノミネート [22]
監督賞 ノミネート
脚本賞 オレグ・ネギン、アンドレイ・ズビャギンツェフ ノミネート
撮影賞 ミハイル・クリチマン 受賞 [23]
作曲賞 エフゲニー&サーシャ・ガルペリン 受賞
ユニバーシティ賞 アンドレイ・ズビャギンツェフ ノミネート [24]
ゴールデングローブ賞 2018年1月7日 外国語映画賞 ノミネート [25]
インディペンデント・スピリット賞 2018年3月3日 国際作品賞英語版 ノミネート [26]
ロンドン映画祭 2017年 作品賞 受賞 [27]
ロサンゼルス映画批評家協会 2017年12月3日 外国語映画賞 受賞[注釈 2] [28]
ミュンヘン国際映画祭英語版 2017年 国際作品賞 受賞 [29]
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 2017年11月28日 外国語映画トップ5 受賞 [30]
サテライト賞 2018年2月10日英語版 外国語映画賞 ノミネート [31]
ザグレブ映画祭英語版 2017 Together Again Best Film 受賞 [32]

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI