私たちが光と想うすべて

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脚本 パヤル・カパーリヤー
製作 トマス・ハキム
ジュリアン・グラフ
私たちが光と想うすべて
All We Imagine as Light
監督 パヤル・カパーリヤー
脚本 パヤル・カパーリヤー
製作 トマス・ハキム
ジュリアン・グラフ
出演者 カニ・クスルティ
ディヴィヤ・プラバ
チャヤ・カダム英語版
リドゥ・ハールーン
音楽 トプシー
エマホイ・ツェゲ=マリアム・ゴブルー英語版
撮影 ランビール・ダース
編集 クレマン・パントー
製作会社 ペティト・カオス
チョーク&チーズ
アナザー・バース
BALDRフィルムズ
ラ・フィルムズ・フォーヴ
プルパ・フィルムズ
アルテ・フランス・シネマ
配給 フランスの旗 コンドル・ディストリビューション
インドの旗 スピリット・メディア
日本の旗 セテラ・インターナショナル
公開 世界の旗 2024年5月23日CFF
フランスの旗 2024年10月2日
インドの旗 2024年11月29日
日本の旗 2025年7月25日
上映時間 118分
製作国 フランスの旗 フランス
インドの旗 インド
オランダの旗 オランダ
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク
イタリアの旗 イタリア
言語 マラヤーラム語
ヒンディー語
マラーティー語
興行収入 $3,348,000[1]
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私たちが光と想うすべて』(わたしたちがひかりとおもうすべて、All We Imagine as Light)は、2024年フランスインドオランダルクセンブルク英語版イタリアドラマ映画パヤル・カパーリヤーが監督・脚本を務め、主要キャストとしてカニ・クスルティディヴィヤ・プラバチャヤ・カダム英語版リドゥ・ハールーンが出演している。

2024年9月21日にケララ州限定上映された後[2]、11月29日からインド全域で劇場公開された[3]。これに先立つ5月23日には第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で初上映された。インド映画が同映画祭のコンペティション部門に出品されるのは『私自身のもの英語版』に続いて2本目であり、『私たちが光と想うすべて』はパルム・ドールにノミネートされたほか、グランプリを受賞している[4][5]。また、第82回ゴールデングローブ賞では監督賞外国語映画賞にノミネートされたほか[6]第78回英国アカデミー賞英語版では非英語作品賞にノミネートされている。

マラヤーリの看護師プラバとアヌは同居人であり、共にムンバイの病院で働いていた。プラバは厳格・誠実な女性で、ドイツ在住の夫を深く愛していたが、彼とはお見合いの際に一度対面したのみで、結婚後は1年以上連絡を取っていなかった。一方、アヌは社交的な女性で、ムスリムの男性シアーズと秘かに交際していた[7]

ある日、2人のもとに差出人不明の炊飯器が送られてくるが、その炊飯器はドイツ製の最新型だった。病院ではマノージ医師がプラバを誘惑していたが、彼女は結婚していることを理由に彼の誘いを断る。マノージからの誘惑に悩まされる中、プラバは高層ビル建設を推し進める建設業者によってアパート英語版を追い出されそうになっている病院の料理人パルヴァティを助けようと奔走するが、パルヴァティは法的な賃貸借権を証明できなかったため、退職してラトナーギリー英語版近郊にある故郷の村に戻ることを決意する。パルヴァティの決意を知ったプラバとアヌは、彼女の転居を手伝うため一緒にラトナーギリーに向かう。

アヌがラトナーギリーに向かったことを知ったシアーズは彼女を追いかけ密会して一夜を共にし、一方のプラバは川で溺れている男性を発見して救助を試みる。心肺蘇生の結果、男性は意識を取り戻し、地元の医師が到着するまでの間、プラバは彼の世話を行う。プラバは会話を通して彼を夫に変身させる。彼はプラバを捨てたことを謝罪して許しを請うものの、彼女は「二度と会いたくない」と言い放つ。その日の夜、ビーチ・ハウス英語版でプラバはアヌに対し、シアーズを自分とパルヴァティの側に同席させて欲しいと頼み込む。ビーチ・ハウスの明かりに照らされながら、4人が会話を楽しむ姿が映し出され、物語は幕を閉じる。

キャスト

カニ・クスルティ
ディヴィヤ・プラバ
チャヤ・カダム
リドゥ・ハールーン

製作

『私たちが光と想うすべて』はトマス・ハキムとジュリアン・グラフが企画し、フランスのペティト・カオスが主体となり、インドのチョーク&チーズとアナザー・バース、オランダのBALDRフィルムズ、ルクセンブルクのラ・フィルムズ・フォーヴ、イタリアのプルパ・フィルムズ、フランスのアルテ・フランス・シネマと共同で製作された。また、コマーシャル映像の製作を長年手掛けてきたチョーク&チーズにとって、『私たちが光と想うすべて』が初の長編映画作品となる[8][9]。監督のパヤル・カパーリヤー第68回ベルリン国際映画祭英語版でトマス・ハキムと知り合い、フープ・バルス基金英語版シネフォンダシオンの助成金を利用してヨーロッパに滞在しながら、彼と共同で映画の構想を練っていた。製作費はアルテ、シネワールドフランス国立映画映像センター英語版、コンドル、ユーリマージュ英語版、ギャン財団、ヒューバート・バルス基金、ルクスボックス、プルパ・フィルムズ、ヴィジョンズ・サブイーストが提供している[8]。撮影はムンバイで25日間行われたほか、ラトナーギリー英語版でも15日間撮影された[8]

公開

第77回カンヌ国際映画祭の会場で記者会見を行うチャヤ・カダム、ディヴィヤ・プラバ、パヤル・カパーリヤー、カニ・クスルティ、リドゥ・ハールーン

2024年5月23日に第77回カンヌ国際映画祭で初上映されパルム・ドールにノミネートされたほか[10]、上映終了後には8分間のスタンディングオベーションを受けた[11][12]。コンペティション部門で上映されたインド映画は『私自身のもの英語版』に続いて2本目であり、パヤル・カパーリヤーは同部門にエントリーされた初のインド人女性映画監督となった[8]。また、インド映画として初めてグランプリを獲得している[13]。9月9日にはラーナー・ダッグバーティの所有するスピリット・メディアがインドにおける配給権を取得したことが報じられ[14]、同月21日からケララ州において『പ്രഭയായ് നിനച്ചതെല്ലാം』のタイトルで限定上映することを発表した[15]。その後、10月19日にはMAMIムンバイ映画祭2024英語版のオープニング作品として上映され[16]、11月22日からインド全域で上映された[17][18]

北米配給権はヤヌス・フィルムズ英語版とサイドショーが取得し[19]、11月15日にニューヨークロサンゼルスでの上映を皮切りにアメリカ合衆国各地での上映を計画している[20]。また、2024年9月5日に第49回トロント国際映画祭で上映され[21]、10月2日からはフランスでも劇場公開された[22]。このほか、第55回インド国際映画祭英語版第54回ロッテルダム国際映画祭英語版でも上映されている[23][24][25]。2025年1月3日からはDisney+ Hotstar英語版で配信が開始された[26]

評価

批評

パヤル・カパーリヤー

Rotten Tomatoes』には149件の批評が寄せられ支持率100パーセント、平均評価8.5/10となっており、批評家の一致した見解は「現代インドの"今"をスナップ写真のようにあるがままの姿で描いた『私たちが光と想うすべて』は、パヤル・カパーリヤーが映画界に不可欠な監督であることを証明する輝かしい業績となっている」となっている[27]。また、『Metacritic』では35件の批評に基づき93/100の評価[28]、『アロシネ』では31件の批評に基づき3.8/5の評価をそれぞれ与えている[29]

ガーディアン』のピーター・ブラッドショー英語版は5/5の星を与えて「3人の看護師の人間らしさに満ちた魅力的な物語」と批評しており[30]BBCのニコラス・バーバーも5/5の星を与え「心を奪われない人はいないはずだ」と批評しているほか[31]、『フィナンシャル・タイムズ』も「熱気と雨につつまれたムンバイという大都市を主役とした輝ける傑作」と批評している[32]。また、『ニューヨーク・タイムズ』でも「2024年のベスト映画」で第1位に選出され、マノーラ・ダルジス英語版はパヤル・カパーリヤーについて「平凡な人々が街を動き回る姿を描くことで、彼女のキャラクターたちを雑踏の中へと結び付けているのと同時に、私たち観客とも結び付けている」と批評している[33]。『サイト&サウンド英語版』が100人以上の批評家を対象としたアンケートでは2024年のベスト映画に選出され[34]、『シネヨーロッパ英語版』の「2024年のヨーロッパ映画トップ25」では第5位に選出され[35]、『カイエ・デュ・シネマ』の「年間映画トップ10英語版」でも第5位に選出された[36]。このほかにミゲル・ゴメスシーロ・ゲーラドン・ハーツフェルト英語版レイヴン・ジャクソン英語版カリン・クサマローラ・ポイトラスウォルター・サレスが『私たちが光と想うすべて』を2024年のベスト映画に挙げている[37][38]

受賞・ノミネート

映画賞 授賞日 部門 対象 結果 出典
第77回カンヌ国際映画祭 2024年5月25日 パルム・ドール 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [39]
[40]
[41]
グランプリ 受賞
アート&エッセイ・シネマ賞 特別賞
第71回シドニー映画祭英語版 2024年6月16日 作品賞 ノミネート [42]
ミュンヘン国際映画祭英語版 2024年7月6日 国際映画賞 ノミネート [43]
エルサレム映画祭英語版 2024年7月25日 国際映画賞 ノミネート [44]
第72回サン・セバスティアン国際映画祭英語版 2024年9月28日 異なる視点賞 受賞 [45]
第60回シカゴ国際映画祭英語版 2024年10月27日 ゴールデン・ヒューゴ賞 ノミネート [46]
[47]
シルバー・ヒューゴ審査員賞 受賞
モロディスト・キエフ国際映画祭 2024年11月2日 長編映画賞 受賞 [48]
第17回アジア太平洋映画賞英語版 2024年11月30日 作品賞英語版 ノミネート [49]
[50]
監督賞英語版 パヤル・カパーリヤー
脚本賞英語版
演技賞 カニ・クスルティ
撮影賞英語版 ランビール・ダース
審査員特別賞英語版 『私たちが光と想うすべて』 受賞
第34回ゴッサム・インディペンデント映画賞英語版 2024年12月2日 監督賞英語版 パヤル・カパーリヤー ノミネート [51]
[52]
国際映画賞英語版 『私たちが光と想うすべて』 受賞
第90回ニューヨーク映画批評家協会賞 2024年12月3日 国際映画賞 受賞 [53]
第96回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 2024年12月4日 国際映画トップ5英語版 受賞 [54]
第27回英国インディペンデント映画賞英語版 2024年12月8日 国際インディペンデント映画賞英語版 ノミネート [55]
第8回アストラ映画賞英語版 国際映画賞 ノミネート [56]
第50回ロサンゼルス映画批評家協会賞 非英語作品賞 受賞 [57]
第29回サンディエゴ映画批評家協会賞英語版 2024年12月9日 外国語映画賞 受賞 [58]
第37回シカゴ映画批評家協会賞 2024年12月11日 外国語映画賞 受賞 [59]
[60]
ミロス・シュテーリック・ブレイクスルー・フィルムメーカー賞 パヤル・カパーリヤー ノミネート
第21回セントルイス映画批評家協会賞 2024年12月15日 国際映画賞 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [61]
第23回サンフランシスコ・ベイエリア映画批評家協会賞 国際映画賞 ノミネート [62]
28回トロント映画批評家協会賞英語版 監督賞英語版 パヤル・カパーリヤー ノミネート [63]
オリジナル脚本賞英語版 受賞
国際映画賞 『私たちが光と想うすべて』
ニューヨーク映画批評家オンライン賞 2024年12月16日 国際映画賞 受賞 [64]
第30回ダラス・フォートワース映画批評家協会賞 2024年12月18日 外国語映画賞 ノミネート [65]
ダブリン映画批評家協会賞 2024年12月19日 作品賞 ノミネート [66]
第29回フロリダ映画批評家協会賞英語版 2024年12月21日 国際映画賞 受賞 [67]
アンサンブル演技賞英語版 ノミネート
監督賞英語版 パヤル・カパーリヤー
カンザスシティ映画批評家協会賞 2025年1月4日 外国語映画賞 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [68]
第59回全米映画批評家協会賞英語版 作品賞英語版 次点 [69]
[70]
非英語作品賞 受賞
監督賞 パヤル・カパーリヤー
第82回ゴールデングローブ賞 2025年1月5日 外国語映画賞 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [71]
監督賞 パヤル・カパーリヤー
ジョージア映画批評家協会賞英語版 2025年1月7日 国際映画賞 『私たちが光と想うすべて』 次点 [72]
女性映画ジャーナリスト同盟賞 国際映画賞 ノミネート [73]
[74]
監督賞 パヤル・カパーリヤー
脚本賞
女性監督賞 受賞
女性脚本家賞
第23回ユタ映画批評家協会賞 2025年1月11日 非英語作品賞 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [75]
第18回ヒューストン映画批評家協会英語版 2025年1月14日 外国語映画賞 ノミネート [76]
女性映画批評家協会賞英語版 2025年1月15日 女性映画賞 ノミネート [77]
女性外国語映画賞
女性監督賞 パヤル・カパーリヤー
女性脚本家賞 次点
第30回リュミエール賞英語版 2025年1月20日 作品賞英語版 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [78]
第28回オンライン映画批評家協会賞 2025年1月27日 非英語作品賞 受賞 [79]
ヨーテボリ映画祭 2025年1月29日 国際映画賞 ノミネート [80]
第45回ロンドン映画批評家協会賞 2025年2月2日 作品賞 ノミネート [81]
[82]
外国語映画賞 受賞
第30回クリティクス・チョイス・アワード 2025年2月7日 外国語映画賞 ノミネート [83]
第77回全米監督協会賞英語版 2025年2月8日 新人監督賞英語版 パヤル・カパーリヤー ノミネート [84]
国際シネフィル協会賞英語版 2025年2月9日 作品賞 『私たちが光と想うすべて』 受賞 [85]
アンサンブル賞
監督賞 パヤル・カパーリヤー
脚本賞 次点
主演女優賞 カニ・クスルティ ノミネート
助演女優賞 チャヤ・カダム
ディヴィヤ・プラバ
撮影賞 ランビール・ダース
編集賞 クレマン・パントー
ドリアン賞英語版 2025年2月13日 非英語作品賞 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [86]
第78回英国アカデミー賞英語版 2025年2月16日 非英語作品賞 ノミネート [87]
第25回バンクーバー映画批評家協会賞英語版 2025年2月19日 国際映画賞英語版 ノミネート [88]
第40回インディペンデント・スピリット賞英語版 2025年2月22日 国際映画賞英語版 ノミネート [89]
第18回アジア・フィルム・アワード 2025年3月16日 作品賞 受賞 [90]
監督賞 パヤル・カパーリヤー ノミネート
脚本賞英語版
主演女優賞 カニ・クスルティ
助演女優賞英語版 ディヴィヤ・プラバ
編集賞 クレマン・パントー
第13回南インド国際映画賞 2025年9月6日 マラヤーラム語映画部門新人監督賞 パヤル・カパーリヤー ノミネート [91]
第55回ケララ州映画賞英語版 2025年11月3日 審査員特別賞(女性/トランスジェンダー部門)英語版 受賞 [92]
第70回フィルムフェア賞 南インド映画部門 2026年2月21日 マラヤーラム語映画部門作品賞英語版 『私たちが光と想うすべて』 ノミネート [93]
マラヤーラム語映画部門監督賞英語版 パヤル・カパーリヤー
マラヤーラム語映画部門主演女優賞英語版 デヴィヤ・プラバ
カニ・クスルティ

アカデミー賞を巡る論争

出典

外部リンク

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