三十槌橋
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荒川河口から147.5 kmの位置に架かる[2]。三十場地区の生活道路となっている他、橋が三峰山の北側の麓に位置し、三峯神社や三峰公園へ至る登山道である「三十槌ハイキングコース」[3]の交通手段となっている市道の永久橋である[2]。
荒川の源流域が名を変えて入川となる流路に架かる国道140号の入川橋や、上流側で本橋の近傍に位置する二瀬ダム堤体の天端上を通る埼玉県道278号秩父多摩甲斐国立公園三峰線や、二瀬ダム付近の荒川の谷間に平行して架かる国道140号の桟道橋である秩父湖大橋を除くと、荒川本流において右岸側と左岸側を直接結ぶ最も上流に架かる車両が通れる橋となる。 なお人道橋については、本橋の上流側に何れも吊橋で3橋あり、秩父湖に秩父湖橋(1962年架設、長さ200.1 m)があり[1]、さらに上流側の不動滝吊り橋[4](1980年架設、長さ32.0 m[1])、およびさらに上流側に無名の吊り橋(架設年次不明、長さ30.0 m[1])が架けられている。
橋長48.0メートル[1][5]、幅員2.2メートル[2]の3径間の永久橋の桁橋で、渡河部分である右岸側1径間が鋼鈑桁、左岸側2径間がコンクリート桁である。橋の両詰や取り付け道路に車止めは設置されておらず、登竜橋のような通行規制は行われていない。幅員が狭いことから交互通行である。歩道や路側帯のグリーンベルトは設置されていない。高欄は鉄製である。
橋脚は河川の水流圧を減じるため、上流側には鋭角な形状の水制工(水切り)が施されている。橋を通る路線バスなどの公共交通機関は設定されていないが、付近を通る国道140号に西武観光バスおよび秩父市営バスの「三十場」停留所がある[6][7]。
山地に位置し両岸とも急傾斜地で、周囲の集落よりも低い位置に橋が架けられているため、取り付け道路が縦断勾配を有し斜面に沿ってクランク状に急カーブしている。
歴史
周辺


周囲は三峯神社がある三峰山のふもとに当たり、秩父多摩甲斐国立公園の公園区域である普通地域の区域に指定されている他、特別地域の区域も近い[9]。また、橋付近は約1億年前の四万十帯の地層を有した山間部の深いV字谷となっていて、山の谷あいの斜面にへばり付くように点在する集落や、いくつかのレジャー施設が点在する他は山林である。1963年(昭和38年)4月に縄文時代中期初頭の遺跡である「三十場遺跡」が付近で発見され、土器片や石器が発掘されている[10]。また、橋のある場所は国土交通省関東地方整備局二瀬ダム管理所が、臨時に水質測定を行う地点のひとつに加えられている[11]。冬季は橋周辺の河岸の崖から湧き出る水が氷結することで造り出される「三十槌の氷柱」と称した多数の氷柱を望むことができ、「大滝氷まつり」が開催される[12][13][14]。
