平塚競輪場
神奈川県にある競輪場
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概要
1951年3月には、第1回全国ホルスタイン種牛共進会が開催され、同月24日には昭和天皇の行幸もあった[1]。1955年には、第10回国民体育大会の自転車競技会場になり、再び昭和天皇、香淳皇后の行幸啓もあった[2]。
1958年、大宅壮一が提唱した「公営ギャンブル廃止論」を契機に、各地の公営ギャンブルに逆風が吹いたこともあったが、当時の平塚市長は「悪妻ではあるが、よく働く競輪と離縁するには、政府が自治体の財源を保証することが先決」とする論陣を張り、平塚競輪を擁護した[3]。
イメージキャラクターはシャチの「ウインディ」で、父親の「てやんでぃ」・母親の「サンディ」・妹の「キャンディ」も存在し場内で目にすることができ、以前はそれにちなんで『ウインディカップ(ウインディ杯競輪)』も開催されていた。また元の平塚市長であり、競輪の廃止論議において存続を国会で訴えた戸川貞雄の功績を称え『湘南ローズカップ戸川杯』が年に1度開催されている。
トータリゼータシステムは富士通フロンテックを採用しているが、他の公営競技に先駆けて1997年から選手名を印刷したマルチユニット券を採用し、競輪場としては珍しく単勝および複勝の車券も全窓口で購入することができた(単勝・複勝は2001年の三連勝導入移行時に廃止)。 2008年からは競輪では初めてとなる重勝式の「チャリロト」を発売している(詳細は下記)。
記念競輪 (GIII) は『湘南ダービー』として、2015年までゴールデンウィーク中を中心に開催していたが、2016年の日本選手権競輪の開催時期移動により以降はゴールデンウィークの前後で開催されることが多い。2020年は、COVID-19の影響と緊急事態宣言の対象地区に入っている関係で開催中止になった。また、2025年はナイター開催として開催された。2001年以前の名称は『皐月賞典』であったが、2003年からは、当地開催の2003年(2002年度)・2007年(2006年度)の日本選手権競輪の愛称でもある『湘南ダービー』と共通したタイトルになっている。
1999年8月29日からナイター競走として「湘南ミルキーウェイレース」が実施されている。 ナイター設備は整っているものの、長らくミッドナイト競輪については自場では開催はせず、2019年12月18日から川崎競輪場にて借り上げにより初めて開催を行った[4]。それ以降もミッドナイトは同場を借り上げて開催し続けてきたが、2021年10月19日からは自場での開催に切り替えて開始している[5]。また、2023年3月17日よりモーニング競輪が開始された[6]。
2012年7月1日には、一度廃止された女子競輪が「ガールズケイリン」の愛称でおよそ50年ぶりに復活し当地で行われたことから[7]、言わば『現在の形でのガールズケイリン発祥の地』ともなっている。また、2017年にガールズグランプリを初開催して以降、記念競輪のみだった2019年と2021年と日本選手権競輪[注 1]が開催される予定の2026年・2027年を除きガールズケイリンのビッグレースが毎年行われている。
2024年7月のナイターFIから本場開催日の入場料(1人100円)を撤廃し、一般入場料を無料化した。
特別競輪は、1986年・1990年・2003年・2007年・2018年・2023年・2026年に日本選手権競輪が、1997年・2024年[注 2]にオールスター競輪が、1987年・1992年・2001年・2005年・2008年・2011年・2017年・2020年[注 3]・2022年・2025年にKEIRINグランプリが、それぞれ開催された。2008年のKEIRINグランプリ08シリーズにおいては『SSカップみのり』と『寺内大吉記念杯競輪』の初回開催が実施され、2011年のKEIRINグランプリ2011シリーズでは2日目にSSカップみのりの廃止により代替として『ナショナルチームカップ』が開催された。2027年にも2年連続で日本選手権競輪が開催されることが決まっている[8]。
施設命名権
2020年に平塚市は当競輪場の命名権協賛パートナーを募集し、株式会社サイバーエージェントと締結、2021年4月1日から2024年3月31日までの3年契約で、同社のインターネットテレビ(動画コンテンツサービス)である「ABEMA」を冠した「ABEMA湘南バンク」が定められた[9]。以降も契約が延長されている。
特色
全国の競輪場と一線を画したイメージ戦略やイベントによる集客を得意としていており、他競輪場に比べ若い人や家族連れが多いと言われている[10]。
ナイター照明はカラー照明を設置しており、選手入場時の暗転演出や、ナイター時間帯のレース間ではカラー照明も用いたバンク内の噴水ショーを実施している。バンク内にはピラミッドブースと呼ばれるDJブースがあり、レース間に選手からリクエストされた曲をバンク周辺に流している。
レースの進行面についても、全国の競輪場で唯一、ピラミッドブースより選手紹介時の出場選手名の読み上げが行われているほか、ファンファーレも決勝を除いて全国統一曲を用いていない(決勝は全国統一曲。2026年の日本選手権競輪では決勝以外も全国統一の特別競輪用ファンファーレを使用)。
グレードレースに限らず、一般開催の一部においても、最終日の表彰式において優勝者によるシャンパンファイトを行っており、同様にグレードレースなどのナイター決勝後には花火を打ち上げている。
一競輪場でありながらタレントのイメージキャラクター起用にも積極的で、過去に杉山清貴(競輪場のテーマ曲制作)や小池栄子(後に競輪全体のキャラクターに昇格)が務めており、カンニング(起用時にはコンビで務めていた)竹山隆範、髭男爵、岡田茜、西城秀樹もイメージキャラクターを務め、2012年度はアニメーションキャラクターのヤッターマンを起用した。2015年度はバイきんぐ、16年度は石川恋、17年度は菊地亜美、18年度は都丸紗也華、19年度と20年度は東京パフォーマンスドール、21年度は西原愛夏と高柳明音、22年度は渡辺美優紀、23年度は筧美和子が、24年度と25年度[注 4]は篠崎愛が、26年度は中田花奈が起用されている。
イメージキャラクターとは別に、自場専属のキャンペーンガールも採用し続けており、過去は「ウィンディ君の恋人」として塩村文夏を起用し、横井美帆(船津未帆)も「湘南バンクアイドル」として起用されていた。2013年度は水谷望愛が務め、2014年度はものまねタレントの宇賀すずほが起用されていた。2026年現在は「湘南バンクエンジェル」がレース時のラウンドガールを務めている。
これらの施策を他の競輪場で多く見られる民間への包括委託でなく、主催者である平塚市が主導で行っている点も特色であり、2024年に発表された経営展望でも、今後も完全な包括委託でなく「平塚方式」を目指している[11]。
チャリロト
競輪の重勝式投票券の草分けとして、2008年4月15日より重勝式投票方式「チャリロト」の発売を全国で初めて開始した。
当初は会員制のネット販売に限定されていたが、2011年12月より現地に「チャリロトプラザ」が開設され、チャリロトプラザ会員登録を行なえば現金扱いでの投票払戻が行なえるようになった。またチャリロトケイリンによる通常賭式も購入可能になっている。平塚のチャリロトプラザは通常の本場・場外発売日に関わらず昼間は毎日営業しており、ナイター開催の日は昼間から最終レースまで営業している。
2010年10月21日の第6-12競走におけるチャリロトで、日本公営競技史上最高の払戻金となる9億598万7400円が出現し、2025年末時点でも破られていない。
チャリロトはコンピューターの自動抽選により購入組番が決定されることから、車番による当選率の平準化を図るため、平塚競輪場では2010年12月の開催より決勝戦出走選手の車番は選手間での抽選により決定する施策を行っていたこともあったが、現在は行われていない。
2012年8月の開催からは、川崎競輪場・小田原競輪場とキャリーオーバーを共有する「グループ開催」方式に移行し、11月には松山競輪場も追加され、平塚のチャリロトは川崎・小田原・松山を含めた『グループA』として発売されている。ただしキャリーオーバーの対象外であるチャリロト3は平塚単独で発売される。
バンク特徴
コース周長は一周400m[12]。アスファルトマッコーネル緩和曲線[13]。
ゴール前での伸びるコースはなくスペックも標準的で、選手の力通りのレースが繰り広げられるが、どちらかと言うと捲りと逃げ選手の番手が有利。ただし選手がペダルを踏む時の感覚である「バンクの重さ」については、他の競輪場と比べて変動する要因が多いため(相模川やバンク内の池による湿度・昼間開催とナイター開催による温度差・頻繁に塗り直される舗装など)、選手の談話には注意が必要。
風はバック側が相模川のうえに海が歩いて15分ほどの距離にあるため、海風が川を経由して入りこむ事により風向きが乱れる場合もある。
- 観客席とバンク
- 電光掲示板
- 発走台にあたる位置からの視点
- パノラマ
設備
メインの入場口はホーム側(国道129号沿い)にあるほか、バック側にも入場口が設けられている。入場口とメインスタンドの間にテント屋根の投票所があり、ここに屋内ステージが設けられており、2センター裏には屋外の「ログステージ」がある。
メインスタンドは2階までが一般観覧席、3階が特別観覧席、4階がロイヤルラウンジとなっている。
全国的にも数少なくなった、バンク外周を一周できる観戦エリアを持っている。敢闘門は第2コーナー出口付近にあり、一周通路は敢闘門を乗り越える形で通っており、バック側に降りたところからは入退場する選手を間近で見られる。バンクの内側は岐阜競輪場・大垣競輪場と並び池となっており、発走台に向かう選手はバック~ホーム間の池を渡る橋を通り入場する。
2センターのスタンドはテーブル付きの屋外観覧席となっている。4コーナー側の観覧席後方にはスタジオが2つあり、1つはスピードチャンネル向け(Keirin.jpではこちらの映像を配信)、もう一つはYouTube向け(2025年度まではチャリ・ロトの制作としていたが平塚競輪チャンネルでの配信、2026年度よりチャリ・ロトが外れたが番組は継続している)のスタジオとなっている。
大画面映像装置は1センター側に設置されている。
場外車券売場
アクセス
歴代記念競輪優勝者
- ※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
