弧弾力性
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x の y に関する弧弾力性は次のように定義される。
ここで、点1から点2への変化率(パーセンテージ変化)は、通常は中点に基づいて計算される。
この中点を基準とする弧弾力性の式(多くの他の文脈で使われる初期値 (x1, y1) ではなく、中点を変化の基準とする方法)は、x が需要量または供給量、y がその価格を表す場合に次の理由からR. G. D. アレンによって推奨された。(1) 価格と数量の2つの値に対して対称である、(2) 測定単位に依存しない、(3) 2点での総収入(価格×数量)が等しい場合、値が1となる[1]。
弧弾力性は、2つの変数の関係式が一般的な関数形としては知られていないが、その関係上の2点が既知の場合に用いられる。これに対し、点弾力性の計算には関数形の詳細な知識が必要であり、関数が定義される任意の点で計算できる。
比較のために、x の y に関する点弾力性は次式で与えられる。
経済学における応用
価格 P に関する需要量(または供給量)Q の弧弾力性、すなわち価格の弧需要弾力性(または弧供給弾力性)は、次のように計算される[2]。
例
需要曲線上の2点 と
が既知であるとする(それ以外の情報は知られていない場合でもよい)。このとき、弧弾力性は次の式で求められる。
例えば、フットボールの試合のハーフタイムにおけるホットドッグの需要量を、異なる価格設定の2試合で測定したとする。一方では需要量が80個、もう一方では120個だったとすると、中点基準での変化率は (120-80)/((120+80)/2) = 40% となる。この測定の順序を逆にしても、変化率の絶対値は同じである。
一方、初期値基準で変化率を計算すると、(120-80)/80 = 50% となり、逆順の場合は (80-120)/120 = -33.3% となる。中点法の利点は、AからBへのパーセンテージ変化とBからAへのパーセンテージ変化が絶対値で同じになることである。
さらに、この80から120への需要変化をもたらしたホットドッグの価格変化が3ドルから1ドルだったとする。中点基準での価格変化率は (1-3)/2 = -100% となるため、需要の価格弾力性は 40% / (-100%) = -0.4 となる。通常、価格弾力性は絶対値で表され、通常の(右下がりの)需要曲線では弾力性が常に負であるため、マイナス記号は省略される。この場合、フットボール観客の価格の弧需要弾力性は 0.4 である。
出典
- ↑ Allen, R. G. D. (1933). “The Concept of Arc Elasticity of Demand”. Review of Economic Studies 1 (3): 226–229. doi:10.2307/2967486. JSTOR 2967486.
- ↑ Parkin, Michael; Powell, Melanie; Matthews, Kent (2014). “Elasticity”. Economics (9th European ed.). Harlow: Pearson. p. 82. ISBN 978-1-292-00945-2
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