ジャパンスネークセンター
日本の群馬県太田市にあるヘビ類の動物園
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概要
毒蛇の研究及び利用を主目的としている他、飼育する蛇類を展示・公開している。日本で唯一、ヤマカガシの毒に対する血清を製造・保管しており[5]、咬症が発生した際は空路・陸路で搬送を行う体制が取られている。
大量のマムシ(中国産のタンビマムシ)やシマヘビの屋外飼育をはじめ、世界各地の毒蛇・大蛇を飼育展示している。かつては天然記念物である岩国のシロヘビを多数飼育及び繁殖していたが、山口県岩国市の保護施設完成に伴い、大半がそちらへと譲渡された。
近年では警察(特に警視庁や大阪府警など)に押収及び保護された蛇類の引き取り手となっており、結果として種類・個体数がさらに増加している。1例としては、2008年に原宿で生じたトウブグリーンマンバなどの毒蛇の無許可飼育事件の引取先となったことで話題となったことがあり、事件の新聞記事と実際に飼育されていた個体が展示されている[6]。また事件がきっかけで芋づる式に埼玉県や北海道からブラックマンバやドクフキコブラ数種を含めた80匹以上の爬虫類が押収され、センターに引き取られた。2012年には神奈川県でセイブグリーンマンバの咬傷事故により、警察の家宅捜索でブラックマンバやマンシャンハブなど24匹が押収されセンターへ。同年に大阪府警からガボンアダーやパフアダーなどが押収されてセンターに引き取られている[7]。 叶姉妹が飼っていたニシキヘビ(アルビノ)を飼いきれなくなったということで寄付したことがある。
2024年12月には書籍「ヘビ学」を出版し、飼育するヘビの写真掲載や生態の解説をしている。[8][9]。
主な施設
- 野外放飼場(屋外飼育施設)
- ヘビとカメの野外飼育場があり、アオダイショウ、シマヘビ、タンビマムシ、ケヅメリクガメを露天の囲い内で飼育している[10]。
- 毒蛇温室
- 主に毒蛇を中心として飼育されている温室棟。ガラガラヘビ、キングコブラ等が居る[10]。
- 大蛇温室
- ニシキヘビ、ボア等、大型の蛇を中心に飼育されている温室棟。かつては海蛇も飼育されていた。
- 熱帯蛇類温室
- 最も新しい施設。原宿・北海道で発生した毒蛇事件で押収された蛇が飼育されている。猛毒のグリーンマンバやブラックマンバ等。
- 資料館
- 収蔵した骨格標本や透明標本、剥製などが展示してある。白蛇や海蛇、大型のボアやアナコンダ等。変わったところではツチノコ関連の資料も含まれている。
- 採毒室
- 毒蛇の血清を作成するための採毒を行う施設。見学者向けに、ハブの採毒の実演が行われる他、繁殖させたヘビの幼蛇も展示されている。
- 毒蛇咬症国際研修センター
- 毒蛇110番活動や研修生の受け入れを行う。
- その他
- 敷地の端に1971年(昭和46年)建立・開眼した「白蛇観音」がある。これは飼育、採毒実験等で死亡した蛇の供養を目的としたものである。売店では蛇製品が販売されており、かつて蛇料理も提供した旧食堂は現在[いつ?]、土日祝日に限り休憩所として開放。飲食物の持ち込みも可能。
- 大洞窟(閉鎖)
- 1960年代に敷地内にあった採石場跡を利用して設け、恐竜や古代生物の模型、アナコンダを飼育する水槽などが展示された。当時は人気の展示だったが、1990年代に落盤の恐れがあるとして閉鎖された。現在[いつ?]は資料の一部を熱帯蛇類温室で公開している。
ギャラリー
飼育動物
ヘビ類
- キングコブラ
- シンリンコブラ
- クロクビドクフキコブラ
- ヌビアドクフキコブラ
- モザンビークドクフキコブラ
- ブラックマンバ
- トウブグリーンマンバ
- タイワンアマガサ
- エラブウミヘビ
- パプアマルガスネーク
- コモンデスアダー
- ヒャン
- パフアダー
- セイブガボンアダー
- ラフツリーブッシュバイパー
- セイブダイヤガラガラヘビ
- トウブダイヤガラガラヘビ
- ニホンマムシ
- アメリカマムシ
- タンビマムシ
- マレーマムシ
- ハブ
- シロクチアオハブ
- ムラサキハブ
- ヨロイハブ
- ヤマカガシ
- セイブシシバナヘビ
- アミメニシキヘビ
- インドニシキヘビ
- ビルマニシキヘビ
- マレーアカニシキヘビ
- アメジストニシキヘビ
- アフリカニシキヘビ
- ボールニシキヘビ
- ボアコンストリクター
- カーペットパイソン
- セントラルパイソン
- アザンゼブラ カーペットパイソン
- ジャガーカーペットパイソン
- ストライプジャングルカーペットパイソン
- キイロアナコンダ
- オオアナコンダ
- アオダイショウ
- シマヘビ
- アカマタ
- コーンスネーク
- テキサスラットスネーク
ヘビ以外の飼育動物
過去にいたヘビ類や飼育動物
- エジプトコブラ
- ケープコブラ
- ハナナガコブラ
- タイコブラ
- タイワンコブラ
- サバククロコブラ
- ドクフキコブラ
- アカドクフキコブラ
- オオドクフキコブラ
- ニューギニアタイパン
- トウブブラウンスネーク
- ライノセラスアダー
- パプアデスアダー
- ツノブッシュバイパー
- セイブブッシュバイパー
- ウスイロネッタイガラガラヘビ
- ウアマントガラガラヘビ
- シンリンガラガラヘビ
- ニシダイヤガラガラヘビ
- サハラツノクサリヘビ
- ツノナシクサリヘビ
- フィールドツノクサリヘビ
- トウブラッセルクサリヘビ
- ムーアクサリヘビ
- ヌママムシ
- ヒャッポダ
- カクツラハブ
- メキシコハネハブ
- ビルマアオハブ
- ポープアオハブ
- タイワンハブ
- ブームスラング
- ミナミオオガシラ
- キリサキヘビ
- ディクソンミルクヘビ
- ベアードネズミヘビ
- モイラヘビ
- アフリカイエヘビ
- ヒイロニシキヘビ
- ミドリニシキヘビ
- エメラルドツリーボア
交通アクセス
日本蛇族学術研究所
日本蛇族学術研究所(にほんへびぞくがくじゅつけんきゅうじょ)は、文部科学省管轄の一般財団法人で1968年6月1日設立[11]。公益法人制度改革により2014年4月1日付で一般財団法人となった[12]。主としてヘビ類の研究を行い、公益教育事業として付属施設のジャパンスネークセンターを公開している。また「毒ヘビ110番活動」として、毒ヘビに関する外部からの問い合わせや協力要請にも対応している[12]。
在籍した主な研究者は年代順に次のとおり。CiNiiに収録のデータに基づく。
- 江田 孝志、蛇毒研究室、研究員(1985時点)KAKEN プロジェクト1件。
- 沢井 芳男、所長(1985時点)KAKEN プロジェクト1件。
- 森口 一、その他部局等、研究員(移行)(2026-03時点)、KAKEN 論文3件 プロジェクト1件。
- 外間 安次、蛇毒研究室、主任研究員(1994時点)、KAKEN 論文8件、プロジェクト3件。
- 川村 義治、所長(1995時点)、KAKEN 論文3件、プロジェクト4件。
- 鳥羽 通久(MICHIHISA TORIBA)(2011年時点)、KAKEN researchmap 論文54件、プロジェクト8件
主な研究助成事業
- 外間 安次[※]、金田 斉「生体内の血液線溶系に及ぼす蛇毒脱フィブリノーゲン剤の影響」当財団、1985年-1987年、日本学術振興会(JSPS)、CRID 1040000782344300416。
- 外間 安次[※]「蛇毒に含まれている線維素溶解因子(線溶因子)に関する研究」当財団、1994年-1995年、日本学術振興会(JSPS)、CRID 1040282256608853504。
- 林 良博「ネパールにおける毒蛇咬症調査」京都大学、1995年-1996年、JSPS、CRID 1040282256615336576。
- 森田 隆司「コブラ科とクサリヘビ科蛇毒の新規神経毒および血栓毒蛋白質の探索とその生化学的研究」明治薬科大学、2000年-2003年、JSPS、CRID 1040282256721961472。
- 稲垣 英利「ナトリウムチャネルのE3領域をターゲットにしたペプチド系鎮痛剤の開発」産業技術総合研究所、2009年-2011、JSPS、CRID 1040000782088561536。
- 鳥羽 通久[※]「Identification and functional characterization of Kunitz-type toxins from New Guinean Pseudechis australis」『Peptide Science』2010:66、当財団、2011年、CRID 1010000782088561665。
- 森 哲「ヘビ類における頚背腺の進化:形態・行動・生理からの統合的アプローチ」京都大学、2011年-2013年、JSPS、CRID 1040282257140487424。
主な出版物
発行年順。 書籍
- 日本蛇族学術研究所 編著『ヘビの文化賞受賞作品集』(日本蛇族学術研究所、2002年)CRID 1971149384888015772、国立国会図書館書誌ID:1971149384888015772。別題『受賞作品集:ヘビの文化賞』[13]
- 第1回の審査員は野村たかあき(絵本作家)、長谷川善和(群馬県立自然史博物館館長)、鳥羽通久(財団法人日本蛇族学術研究所所長)ほか[13]
- 日本蛇族学術研究所 編著『「マムシ対策研修講座」研修テキスト』(日本蛇族学術研究所、2005年)CRID 1971712334731360280
- ジャパン・スネークセンター、日本蛇族学術研究所『ヘビ学 : 毒・鱗・脱皮・動きの秘密』(小学館〈小学館新書〉、2024年)ISBN 978-4-0982-5481-1、CRID 1971430859808884778。別題『ヘビ学 : 毒鱗脱皮動きの秘密』。
定期刊行物または雑誌
- 日本蛇族学術研究所『要覧』(日本蛇族学術研究所、1983年)CRID 1971712334726342157。
- 『The snake』第1巻、日本蛇族研究会、藪塚本町(群馬県)、1969年、ISSN 0386-3425、国立国会図書館書誌ID:000000000572。
- 著者の変遷あり。
論文 「※」印は研究員(当時)。
- 三島 章義[※]、山口 宣夫、倉茂 達徳「アフリカツメガエル (Xenopus laevis) の免疫反応及び抗体の性質」『北関東医学』21巻6号、p.398-404(北関東医学会、1971年)ISSN 1343-2826、CRID 1390282680306808704、doi:10.2974/kmj1951.21.398。
- 森 哲、鳥羽 通久[※]「シマヘビ雄間における社会的行動の観察」『Japanese journal of herpetology』17巻1号、p.11-15(日本爬虫両棲類学会、1997年)ISSN 0285-3191、CRID 1390282680408162176、doi:10.5358/hsj1972.17.1_11。
- 堺 淳[※]「特集 自然毒 刺傷・咬傷 : 野外危険生物 ヘビ・ヘビ毒」『公衆衛生』74巻5号、p.377-381(株式会社医学書院、2010-05-15) ISSN 0368-5187、CRID 1390002209872517248、doi:10.11477/mf.1401101795。
- 瀧 健治、有吉 孝一、堺 淳[※]、石川 浩史、中嶋 一寿、遠藤 容「全国調査によるマムシ咬傷の検討」『日本臨床救急医学会雑誌』17巻6号、p.753-760(日本臨床救急医学会、2014年)ISSN 1345-0581、CRID 1390282680486911744、doi:10.11240/jsem.17.753。
- 大野 裕文、舩越 拓、杉浦 沙羅、堺 淳[※]、志村 治彦「伴侶動物のバロンコダマヘビによる咬傷に保存的加療を行った1例」『日本臨床救急医学会雑誌』25巻4号、p.735-739(日本臨床救急医学会、2022-08-31)ISSN 1345-0581、CRID 1390293257457406336、doi:10.11240/jsem.25.735。
