普悠瑪号

台湾の特急列車 From Wikipedia, the free encyclopedia

普悠瑪号(プユマごう)は、中華民国台湾鉄路管理局が運行する電車自強号(日本における特急に相当する)の愛称で、2012年に落成したTEMU2000型電車で運行される。正式名称は普悠瑪自強号列車繁体字中国語: 普悠瑪自強號列車)。宜蘭線北迴線と電化後の台東線で運行され、2013年2月6日に第一列車が正式に営業運転を開始し[1]、その後は太魯閣号とともに北廻線・宜蘭線、電化後の花東線における高速化・増便に貢献する。

概要 普悠瑪号, 運行者 ...
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繁体字 普悠瑪號
簡体字 普悠玛号
拼音 Pǔyōumǎ hào
通用拼音 Pǔyoumǎ hào
概要 普悠瑪号, 各種表記 ...
普悠瑪号
各種表記
繁体字 普悠瑪號
簡体字 普悠玛号
拼音 Pǔyōumǎ hào
通用拼音 Pǔyoumǎ hào
注音符号 ㄆㄨˇ ㄧㄡㄇㄚˇ ㄏㄠˋ
発音: プーユーマー ハオ
台湾語白話字 Puyuma hō
日本語慣用読み プユマごう
英文 Puyuma Express
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愛称

太魯閣号の愛称公募に続いて、台湾鉄路管理局と台東県政府の主導で再度民間から公募された[2]。一次選考では一時「太麻里号」が優勢だったが、最終的に「普悠瑪号」がネット投票では8,778票の得票で選ばれ、専門家の協議を経て「普悠瑪号」は最終選考でも最多得票となった。[3] これに対して、太魯閣号を擁し、「新太魯閣号」が妥当と考えていた花蓮県住民は台東県住民の組織票の疑いがあると物言いをつけるなど、県長を巻き込んで物議を醸すことになった。[4]

列車名称の普悠瑪はプユマ語で「集合・団結」を表すとともに、プユマ族の英文表記の「Puyuma」と原住民集落の南王部落/普悠瑪部落(卑南郷に所在。現在は台東市に編入されている。)の呼称も兼ねている。

別名をつけることが恒例の台湾の鉄道ファンからは「赤いアヒル[5](紅面番鴨=ノバリケン)」「サル顔」などと呼ばれている[6]

案内上も従来型自強号とは区別される
駅の発車案内(台北駅)券面の表記

使用列車

  • TEMU2000型:普悠瑪号専用のTEMU2000型電車は台鉄が導入する第二弾の振り子式列車であり、日本車輌製造が製造した。この列車は曲線上で非振り子式列車よりも高速通過可能な設計とされ、カーブの多い宜蘭線で大幅な時間短縮を可能にしている。最終的に8連19編成で152両となる。

事故

普悠瑪号は2012年10月25日に日本から台湾に輸送された初日、基隆臨港線から甲種輸送されたが、基隆駅で営業時には使用しないホーム端を通過する際に床下機器が接触する事故を起こした[7]。これは作業員が軌道の再敷設時にレールの緩和曲線部の半径の計算を勘違いしていたことによる。列車がカーブに差し掛かったときに床下制御機器の保護カバーとホーム末端部が接触し、擦り傷が発生した。事故後四名の作業部門の職員は職務規定違反により、台鉄より訓戒処分を受けた[8]

普悠瑪号の性能試験の結果、同様の事態が懸念される箇所(列車と曲線ホームの下部の間が近すぎる)について嵩上げ工事を決定し、基隆駅、暖暖駅牡丹駅貢寮駅和仁駅5駅についてホームのコンクリートを削り、彰化駅ではホーム下方にある通常時に駅員の昇降で利用する梯子が外された[9]

2018年10月21日午後4時50分ごろ、宜蘭県蘇澳鎮にある新馬駅付近で、新北市樹林台東行きの列車が脱線、18人が死亡、215人が負傷した[10]詳細)。

運行概況

  • 当列車の営業運転は初期は2013年春節期間から行われ、台鉄は太魯閣号とともに「新自強号」の名で運行している[11]
  • 適用運賃:自強号に準じている。(ただし、4・5号車のグループ席は4人分の運賃が必要)[12]
  • 太魯閣号と同じく、全車指定席(当日分販売を除いて立席乗車不可、悠遊カード等ICカード、定期券による乗車不可)指定券を持たずに乗車した場合、不正乗車として、正規運賃のほかに50%追徴金が課される。
    • 運行開始以来、春節などの多客輸送期を除いて長らく定員乗車の原則を維持していたが、2019年5月2日より1列車120枚限定で当日売りの無座票(立席券)を販売することになった。当初は駅窓口、その後駅の自動券売機および公式アプリも対応させる[13]ICでの無座利用は引き続き不可

現在の運行路線

2020年12月23日改正ダイヤに基づく[14][15][16][17][18][19]

南迴線・西部幹線
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2020年12月23日改正後(定期列車)
列車番号\駅 南廻線 屏東線 縦貫線 備考
台東駅 枋寮駅 潮州駅 屏東駅 高雄駅 台南駅 嘉義駅 台中駅 新竹駅 桃園駅 板橋駅 台北駅 松山駅 南港駅
110知本・太麻里・大武・鳳山にも停車
136、111
127
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東部幹線・南迴線
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2020年12月23日改正(定期列車)
列車番号\駅 縦貫線 宜蘭線 北迴線 台東線 南迴線 備考
樹林駅 板橋駅 台北駅 松山駅 南港駅 七堵駅 八堵駅 瑞芳駅 頭城駅 礁渓駅 宜蘭駅 羅東駅 新城駅 花蓮駅 吉安駅 志学駅 寿豊駅 豊田駅 林栄新光駅 鳳林駅 光復駅 瑞穂駅 玉里駅 富里駅 池上駅 関山駅 鹿野駅 台東駅 知本駅 枋寮駅 潮州駅 屏東駅 高雄駅 新左営駅
202月土日運転
206
218
222
228、238
232
236日曜運転
252
256
203
211、217
213土曜運転
223
225
229南澳・蘇澳新にも停車
233日曜運転
237金曜運転
247
406
412
422
438
326太麻里・金崙・大武・林辺・南州・鳳山にも停車
303鳳山にも停車
401
425
431
445
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西部幹線・東部幹線
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2020年12月23日改正(定期列車)
列車番号\駅 縦貫線・台中線 宜蘭線・北迴線 台東線 備考
斗六駅 田中駅 員林駅 彰化駅 台中駅 豊原駅 苗栗駅 新竹駅 中壢駅 桃園駅 板橋駅 台北駅 松山駅 七堵駅 宜蘭駅 羅東駅 花蓮駅 吉安駅 志学駅 寿豊駅
280
273、282
271、288
283
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過去の運行路線

  • 新自強202 樹林05:49→08:15花蓮
  • 新自強5208 樹林09:20→11:50花蓮(不定期) 2月6日の一番列車はこの列車となる。
  • 新自強5226 樹林12:40→15:05花蓮(不定期)
  • 新自強248 樹林19:09→21:35花蓮
  • 新自強211 花蓮08:45→11:10樹林
  • 新自強223 花蓮15:30→17:55樹林
  • 新自強255 花蓮22:20→00:47樹林
おおむね毎日3往復の計56本[20]。(2編成のうち1編成を運用する。)
  • 2013年2月下旬以降:北廻線、宜蘭線(樹林-花蓮)。
    • 2012年1月に埔心駅南側での幸福水泥踏切事故(Zh:臺鐵埔心平交道事故)でTEMU1000型の廃車とそれに伴うタロコ号の減便を補完する目的で増便された。
金-月曜日の休日前後に3往復[21]
  • 新自強202 樹林05:49→花蓮08:15
  • 新自強226 樹林12:40→花蓮14:59
  • 新自強248 樹林19:09→花蓮21:35
  • 新自強211 花蓮08:45→樹林11:10
  • 新自強223 花蓮15:30→樹林17:55
  • 新自強255 花蓮22:20→樹林00:47
(2編成とも運用)
  • 2013年5月以降:北廻線、宜蘭線(樹林-花蓮)を週28本。
金-月曜日の休日前後に3往復
  • 新自強202 樹林05:49→花蓮08:15
  • 新自強226 樹林12:40→花蓮14:59
  • 新自強248 樹林19:09→花蓮21:35
  • 新自強211 花蓮08:45→樹林11:10
  • 新自強223 花蓮15:30→樹林17:55
  • 新自強255 花蓮22:20→樹林00:47
火-木曜日に1往復[22]
  • 新自強226 樹林12:40→花蓮14:59
  • 新自強223 花蓮15:30→樹林17:55
(4編成とも運用)
  • 2013年7月19日-9月1日:夏季ダイヤとして週74本[23]
  • 新自強202 樹林05:49→花蓮08:15 毎日
  • 新自強5262 樹林07:29→花蓮09:59 金土
  • 新自強5264 樹林09:29→花蓮11:59 毎日
  • 新自強226 樹林12:40→花蓮14:59 毎日
  • 新自強5266 樹林15:39→花蓮18:09 毎日
  • 新自強5268 樹林17:39→花蓮20:09 金土曜日
  • 新自強248 樹林19:09→花蓮21:35 金土日曜日
  • 新自強211 花蓮08:45→樹林11:10 毎日
  • 新自強5263 花蓮11:20→樹林1347 金土曜日
  • 新自強5265 花蓮13:30→樹林15:47 毎日
  • 新自強223 花蓮15:30→樹林17:55 毎日
  • 新自強5267 花蓮18:45→樹林20:52 月-木曜日
  • 新自強241 花蓮19:30→樹林21:57 金土曜日
  • 新自強5269 花蓮20:55→樹林23:21 金土曜日
  • 新自強255 花蓮22:20→樹林00:47 金土日曜日
  • 2013年9月25日以降:ダイヤ改正により週108本に増発[24]
    • 台北駅-花蓮駅間を途中、松山駅のみ停車し、1時間59分で結ぶ直達列車が2往復設定されるほか、
大半は松山・宜蘭・羅東に停車し、所要2時間5分で結ぶ半直達列車になる[25]
タロコ号と合わせてこの区間の振り子式/車体傾斜式列車は概ね1時間ごとの運転となる。
他の形式などと合わせたこの区間の自強列車は概ね平日40分未満ごと、休日30分ごととなる。
  • 2014年7月16日:東部幹線全線電化(7月1日)に伴い台東延伸[26]
  • 2015年
    • 3月24日改正で2往復が知本駅発着となる[27]
    • 10月15日ダイヤ改正:高架化事業に伴い高床ホーム化される台中線のタロコ号を海線経由として普悠瑪号に置き換え[28]。また、知本駅発着の普悠瑪号をタロコ号に置き換え。
  • 2016年
    • 2月6日 - 2月7日:台湾南部地震により台湾高速鉄道の台南地区が、電車線設備故障による不通となったため台鉄は1編成を振替輸送のために送り込み、8727次および8724次普悠瑪自強号として、途中停車駅を台北、板橋、台中、新烏日、彰化、台南、高雄、屏東、潮州に絞った臨時列車を運行した[29]
    • 4月21日のダイヤ改正で松山駅 - 潮州駅間を結び、台北高雄間を3時間30分台で走破する西部幹線系統が1往復設定された[30]
    • 10月20日のダイヤ改正で南港駅 - 潮州駅間を結び、台北高雄間を3時間30分台で走破する西部幹線系統が週末に1往復増発[31]
  • 2017年4月:西部幹線系統が毎日運行となる[32]
  • 2019年12月20日より電化区間が延伸された屏東線枋寮までの乗り入れを開始した[33]
  • 2020年12月23日より台東・枋寮発着便を延伸する形で全線電化された南廻線への運行を拡大した[34]

出典

関連項目

外部リンク

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