東京ダモイ From Wikipedia, the free encyclopedia 著者 鏑木蓮発行日 2006年8月10日発行元 講談社ジャンル 推理小説東京ダモイ著者 鏑木蓮発行日 2006年8月10日発行元 講談社ジャンル 推理小説国 日本言語 日本語形態 四六判ページ数 334公式サイト 特集ページコード ISBN 978-4-06-213560-3 [ ウィキデータ項目を編集 ]テンプレートを表示 ポータル 文学 『東京ダモイ』(とうきょうダモイ)は、鏑木蓮による日本の推理小説。 2006年、第52回江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作(早瀬乱の『三年坂 火の夢』と同時受賞)。 「ダモイ」はロシア語で「帰還」を意味する。 2005年11月、京都府綾部市の高津という老人から「シベリア抑留時代の経験をまとめた句集を出版したい」と依頼を受け、出版社の社員・槙野が直接面会に赴く。破格の依頼料を提示され、全国紙に大きな広告を出して欲しいという要望も聞き入れ、話はとんとん拍子に進む。 数日後、原稿を受け取りに再訪するが、高津は置き手紙を残して姿を消していた。前日に舞鶴港の埠頭で水死体で見つかったロシア人女性と高津が知り合いだったことが分かり、事件の根が60年前に俘虜収容所で起きた殺人事件にあることが判明する。 登場人物 槙野 英治(まきの えいじ) 自費出版などを手がける薫風堂出版の営業部社員。27歳。仕事を越えて、高津のことが気になるようになる。 朝倉 晶子(あさくら あきこ) 槙野のやり手の上司。 槙野 英美(まきの えみ) 英治の妹。中国拳法の有段者。兄に発破をかけ鼓舞する快活な性格。晶子とも親しい。 志方 育夫(しかた いくお) 京都府警の巡査部長。50歳。 大月 学(おおつき まなぶ) 京都府警の巡査長。20代。 句会のメンバー 高津 耕介(たかつ こうすけ) 句集を自費出版したいから大きく宣伝して欲しいと、破格の依頼料を提示し薫風堂出版に依頼する。76歳。 二等兵。18歳。右頬に竹刀で付けた傷がある。早朝の水汲みの際にコンボイ(警備兵)らと鴻山の遺体を発見する。 川崎 茂(かわさき しげる) 少尉。統率力のある青年。 下柳 卓雄(しもやなぎ たくお) 伍長。大阪出身。22歳。 田部井(たべい) 通訳を務めていた上等兵。句会のメンバーに俳号を提案する。 谷木 寿男(たにき としお) 盛岡市出身。大怪我を負った時に川崎に助けられた。 鴻山 隼人(こうやま はやと) 中尉。第53ラーゲリ(俘虜収容所)の指揮官を務めていた。日本人捕虜たちに共産主義を根づかせるための民主化に反対し、軍国主義を貫いていた。ラーゲリにあるはずのない、刀のような鋭利な刃物で斬首された状態で発見される。 マリア・アリョーヒナ 舞鶴港から水死体で見つかる。86歳。 軍の看護婦。25歳。愛嬌があり捕虜からも人気があった。 鴻山 秀樹(こうやま ひでき) 医師。マリアの来日時の身元保証人になった。35歳。鴻山中尉の孫。抑留者遺族の会『ダモイ・トウキョウ』の理事。 鴻山 秀人(こうやま ひでと)・泰子(やすこ) 鴻山中尉の息子夫婦で秀樹の両親。大原の老人ホームに入所している。 富岡 茂(とみおか しげる) 鴻山夫妻が入所する「大原の里・花守」の理事長。『ダモイ・トウキョウ』を金銭的に援助する。 書誌情報 単行本:2006年8月10日発行、講談社、ISBN 978-4-06-213560-3 文庫本:2009年8月12日発行、講談社文庫、ISBN 978-4-06-276440-7、解説:中島駆 外部リンク 特集ページ - ウェイバックマシン(2007年8月26日アーカイブ分) 表話編歴 第52回江戸川乱歩賞1950年代 第1回 中島河太郎『探偵小説辞典』 第2回 早川書房「ハヤカワ・ポケット・ミステリの出版」 第3回 仁木悦子『猫は知っていた』 第4回 多岐川恭『濡れた心』 第5回 新章文子『危険な関係』 1960年代 第6回 受賞作なし 第7回 陳舜臣『枯草の根』 第8回 戸川昌子『大いなる幻影』 / 佐賀潜『華やかな死体』 第9回 藤村正太『孤独なアスファルト』 第10回 西東登『蟻の木の下で』 第11回 西村京太郎『天使の傷痕』 第12回 斎藤栄『殺人の棋譜』 第13回 海渡英祐『伯林-一八八八年』 第14回 受賞作なし 第15回 森村誠一『高層の死角』 1970年代 第16回 大谷羊太郎『殺意の演奏』 第17回 受賞作なし 第18回 和久峻三『仮面法廷』 第19回 小峰元『アルキメデスは手を汚さない』 第20回 小林久三『暗黒告知』 第21回 日下圭介『蝶たちは今…』 第22回 伴野朗『五十万年の死角』 第23回 藤本泉『時をきざむ潮』 / 梶龍雄『透明な季節』 第24回 栗本薫『ぼくらの時代』 第25回 高柳芳夫『プラハからの道化たち』 1980年代 第26回 井沢元彦『猿丸幻視行』 第27回 長井彬『原子炉の蟹』 第28回 岡嶋二人『焦茶色のパステル』 / 中津文彦『黄金流砂』 第29回 高橋克彦『写楽殺人事件』 第30回 鳥井加南子『天女の末裔』 第31回 東野圭吾『放課後』 / 森雅裕『モーツァルトは子守唄を歌わない』 第32回 山崎洋子『花園の迷宮』 第33回 石井敏弘『風のターン・ロード』 第34回 坂本光一『白色の残像』 第35回 長坂秀佳『浅草エノケン一座の嵐』 1990年代 第36回 鳥羽亮『剣の道殺人事件』 / 阿部陽一『フェニックスの弔鐘』 第37回 鳴海章『ナイト・ダンサー』 / 真保裕一『連鎖』 第38回 川田弥一郎『白く長い廊下』 第39回 桐野夏生『顔に降りかかる雨』 第40回 中嶋博行『検察捜査』 第41回 藤原伊織『テロリストのパラソル』 第42回 渡辺容子『左手に告げるなかれ』 第43回 野沢尚『破線のマリス』 第44回 池井戸潤『果つる底なき』 / 福井晴敏『Twelve Y. O.』 第45回 新野剛志『八月のマルクス』 2000年代 第46回 首藤瓜於『脳男』 第47回 高野和明『13階段』 第48回 三浦明博『滅びのモノクローム』 第49回 不知火京介『マッチメイク』 / 赤井三尋『翳りゆく夏』 第50回 神山裕右『カタコンベ』 第51回 薬丸岳『天使のナイフ』 第52回 鏑木蓮『東京ダモイ』 / 早瀬乱『三年坂 火の夢』 第53回 曽根圭介『沈底魚』 第54回 翔田寛『誘拐児』 / 末浦広海『訣別の森』 第55回 遠藤武文『プリズン・トリック』 2010年代 第56回 横関大『再会』 第57回 川瀬七緒『よろずのことに気をつけよ』 / 玖村まゆみ『完盗オンサイト』 第58回 高野史緒『カラマーゾフの妹』 第59回 竹吉優輔『襲名犯』 第60回 下村敦史『闇に香る嘘』 第61回 呉勝浩『道徳の時間』 第62回 佐藤究『QJKJQ』 第63回 受賞作なし 第64回 斉藤詠一『到達不能極』 第65回 神護かずみ『ノワールをまとう女』 2020年代 第66回 佐野広実『わたしが消える』 第67回 伏尾美紀『北緯43度のコールドケース』 / 桃野雑派『老虎残夢』 第68回 荒木あかね『此の世の果ての殺人』 第69回 三上幸四郎『蒼天の鳥』 第70回 霜月流『遊廓島心中譚』 / 日野瑛太郎『フェイク・マッスル』 第71回 野宮有『殺し屋の営業術』 カテゴリ Related Articles