火星19

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配備期間 2024年10月~現在
火星19 (Hwasong-19)
種類 大陸間弾道ミサイル (ICBM)
原開発国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
運用史
配備期間 2024年10月~現在
配備先 朝鮮人民軍戦略軍
諸元
重量 60トン程度 (推定)
全長 28 m 以上 (推定)
直径 2.1 m 以上 (推定)

最大射程 15,000km 以上 (推定)
弾頭 MIRV核弾頭(推定)
炸薬量 不明

エンジン 固体燃料エンジン3段式(詳細不明)
推力 不明 (試験機)
1960~1971kN (将来発展型)
誘導方式 慣性誘導GNSS(推定)
発射
プラットフォーム
11軸22輪 輸送起立発射機 (TEL)
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火星19(かせい19、朝鮮語表記:화성포-19、Hwasong-19、ファソン19)は、朝鮮民主主義人民共和国の固体燃料大陸間弾道ミサイル (ICBM) である。火星18の改良型ミサイルと考えられており、より長い射程と、より大きなペイロード容量を持つと推定されている。2024年10月31日に最初の発射試験が行われ、翌11月1日に朝鮮労働党機関紙・労働新聞は、昨日発射試験に成功した大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、最新型の火星19であったと写真付きで報じ、世界で最も強力なミサイルであると主張した。 [1] [2] [3] 同日、北朝鮮国営・朝鮮中央テレビは、発射試験の模様を動画で伝えた。 [4] [5]

ロシアのICBM、RS-24 ヤルスとの関連

画像外部リンク
Maiden flight
At the "Defence Development-2024" military exhibition

火星19は固体燃料3段式ミサイルであり、11軸の運搬起立発射機 (TEL)からキャニスター・コールドローンチ方式で垂直発射される。 [6] [4] [5] 火星19は先行型の火星18より外観は大型であり、TELも火星18の9軸から11軸に大型化している。 [1] ミサイル・キャニスターの頭部カバーは底部でヒンジによりハルに結合されている。カバーは開いた状態でも地表に落下することなく、TELと結合したままである。このデザインは、資源のセーブ、戦闘目的、あるいは、敵に対してミサイルが発射されていないように見せかけるカモフラージュ効果を狙ったものではないかと推測される。 [7] このミサイルの機体は火星18より長く、またワイドであり、火星18より多量の固体推進剤を搭載でき、これにより、火星18より滞空時間を13分、遠地点高度を 1100km 高くすることができる。このミサイルの推定射程距離は 15000km と長大であり、アメリカ合衆国本土内の全てのターゲットに到達可能である。さらに、直径とペイロード容量の増加は、MIRV (複数個別誘導再突入体)弾頭の搭載を可能にする。 [8] ペイロード容量は未知であるが[6] 、4から5個の再突入体を運搬可能であると考えられる。 [9]

火星19の全長は最低でも28mと見積もられており、これは火星18またはロシアの可搬型ICBMより長い。ただし、より長い全長は、このミサイルの展開可能エリアと可搬性を制限し、合衆国および韓国諜報機関による発射前の探知、および敵による先制攻撃に対して、より脆弱となる。 [10]

北朝鮮は火星19を火星18とともに、「基本的防衛基幹手段」と位置づける計画である。 [3] [8] 火星19は、液体燃料ミサイルの火星17の置換えとして意図されている可能性が有る。 [7]

北朝鮮は、火星19は「完成された」世界で最も強力なミサイルであると主張している。 [3] [11] また、このミサイルは、世界最大の路上運搬可能ICBMであるとも主張している。 [6]

韓国軍によれば、火星19は北朝鮮とロシアの軍事連係の結果であるとしている。 [12]

ウクライナのメディア、Defense Express は、2024年10月31日の1回目の発射試験の翌日の11月1日に、火星19は、ロシアのICBM、RS-24 ヤルス (Yars) に、大きさ、外観形状、推進システム(固体燃料3段式)、コールドローンチ方式、飛行特性、MIRV技術などの面で酷似しており、ロシアの技術的援助のもとに北朝鮮で製造された、ヤルスのコピー品、または改造版ではないかと指摘している。 [13]

実際、火星19の発射シーンの動画 [4] [5] と、ヤルスの発射シーンの動画 [14] を比較すると、酷似していることが分かる。

改良型

北朝鮮国営メディアの2025年9月の情報リリースによれば、火星19の将来改良型は、推力1960~1971kNの新型固体燃料エンジンを使用するとしている。 [15] このエンジンは、2023年から2025年9月24日まで、8回の地上固定試験が行われており、 [16] このエンジンは新型の火星20でも使用されるとしている。 [17] [18] これは、火星18より40%増しの推力を持ち、偵察衛星打上げ用にも改造可能であるとしている。 [19]

沿革

2024年9月の金正恩の視察時に、北朝鮮は12軸の運搬起立発射機 (TEL)を公開した。これは、前任より大型の新型ICBMが開発中であることを示唆していた。 [20] [21] ただし、このTELは火星19用(TELは11軸)としては使用されていない。

火星19は、2024年10月31日に、第1回の発射試験が実施され、北朝鮮国営メディア・朝鮮中央通信は同日中に発射を公式に確認したが、公式名称を明らかにしなかった。 [22] [11] [23] [24] 翌2024年11月1日に、朝鮮労働党機関紙・労働新聞は、10月31日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)について、最新型の「火星19」であったと写真付きで報じ、昨年12月に発射した新型の「火星18」とともに運用する「最終完結版のICBM」であり、「国家の安全を確実に守る第一の核心主力手段」になると強調した。 [3] [1] [2] また同日、北朝鮮国営・朝鮮中央テレビは、発射試験の模様を動画で伝えた。 [4] [5]

2025年10月4日開催の「国防発展-2025」武力装備展示会で展示されていたミサイルは、当初は火星19とそのTEL(11軸)と考えられていたが、2025年10月10日の軍事パレードの後、実は火星20であったことが明らかになった。 [17] [25] [26] [27]

試験リスト

関連項目

脚注

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