火星11E

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火星11E (Hwasong-11E)
種類 短距離弾道ミサイルまたは準中距離弾道ミサイル
原開発国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
運用史
配備期間 2026年1月~現在
配備先 朝鮮人民軍戦略軍
諸元
重量 3400 kg (推定)
全長 7.3~9.8m (推定)
直径 0.9m (推定)

最大射程 800~1500km (推定)
弾頭 極超音速滑空体(推定)
炸薬量 不明

エンジン 固体燃料エンジン(詳細不明)
推力 不明
発射
プラットフォーム
5軸 輸送起立発射機 (TEL)
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火星11E(かせい11E、朝鮮語表記:화성-11마、Hwasong-11E、火星11マ、ファソン11マ)は、朝鮮民主主義人民共和国の固体燃料単段式短距離弾道ミサイル (SRBM) である。 [1] [2] 火星11固体燃料単段式短距離弾道ミサイル(SRBM)ファミリーの一員であり、極超音速滑空体をペイロードとして搭載するように設計されている。

2025年10月4日から開催された、北朝鮮武力装備展示会「国防発展-2025」で初めて公開され、公式名称が明らかにされた。 [3] 続く2025年10月10日に、軍事パレードで展示された。 [4] [5]

2025年10月22日に北朝鮮が行った短距離弾道ミサイルの発射試験は、このミサイルのものではないかと考えられている。2026年1月4日に、北朝鮮が行った2発の短距離または準中距離弾道ミサイルの発射試験は、ほぼ間違いなくこのミサイルのものであろうと専門家などは指摘している。

画像外部リンク
The missile's hypersonic glide vehicle
Comparison with Hwasong-11C
The moment a hypersonic vehicle hits its target

火星11Eは、外観的には、火星11C(火星11A=KN-23の大型バージョン)と同じブースター(固体燃料ロケットモーター)を使用している。また、輸送起立発射機 (TEL)は5軸であり、これも火星11Cと同じである。他の火星11A派生型と同様に、火星11EのTELは2機のミサイルを搭載できる。[6] 公開ソースに基づく分析では、火星11Eの全長と直径は、それぞれ 9.8m および 0.9m と見積もられており、全重量は 3400kg と見積もられている。 [7]

このミサイルは極超音速滑空体の搭載が特徴であり、 [8] 滑空体は小さな操縦翼と揚力発生ボディ(リフティングボディ)を持つ。 [1] これは、火星8や火星16Bなど以前に北朝鮮が発射試験を実施した弾道ミサイルに搭載されていた、ウェッジシェイプの飛行体と同様のものである。 [9] このミサイルの射程距離は、800km [10] (この場合は短距離弾道ミサイルに相当する)から [11] 1500km と見積もられており、1000km 以上であれば火星11Eは準中距離弾道ミサイルに相当することになる。 [12] 他の火星11派生型と比較して、このミサイルの射程距離が長いのは、飛行軌道と滞空時間が長い結果である。 [13]

火星11Eは、北朝鮮に韓国の良く防御された標的(飛行場、司令センター、武器集積場などを含む)に対する、さらなる極超音速攻撃能力をもたらすであろう。 [9] [14] 韓国のメディアによれば、火星11Eはマッハ5以上の速度に到達し、低高度を飛行する。これはアメリカ合衆国と韓国の防空システムを回避可能にする。 [15]

北朝鮮は、ウクライナ・ロシア戦争における火星11Aの戦闘実績に基づいて、火星11Eを開発した可能性が有る。 [16]

北朝鮮の朴正天元帥は、火星11Eは「新戦略価値」を持つ新しい兵器システムであり、北朝鮮の軍需産業の発展を反映していると述べている。もし、北朝鮮のミサイル生産能力が、世界屈指のものであるなら、火星11Eの研究開発サイクルは短縮可能であり、ミサイルは既に大量生産段階に入っている可能性が有る。 [17]

沿革

2025年10月4日から開催された、北朝鮮武力装備展示会「国防発展-2025」で初公開され、 [18] [11] ミサイル上段の極超音速滑空体には、公式名称「화성-11마」がペイントされていた。 [3] [13] このミサイルは、火星18火星19 (後に火星20と確認された)、超音速巡航ミサイル対潜ミサイル を含む他の兵器とともに展示されていた。 [19] [6] [19]

続く2025年10月10日に、このミサイルは軍事パレードで展示された。 [20] [4] [5]

2025年10月22日に、このミサイルのものではないかと考えられる試験発射が行われた。 [21] [22] 2026年1月4日に行われた発射試験は、ほぼ間違いなくこのミサイルのものであろうと考えられている。 [23] [24]

試験リスト

試番 日付 (平壌時間) 位置 結果 補足 参照
不明 2025年1022日, 8:10 a.m. 力浦区域平壌 成功 韓国軍は午前8:10に複数の弾道ミサイル発射を検知し、ミサイルは約350km飛行した。

北朝鮮国営メディアは、ミサイル2発発射を公表し、これは北朝鮮ミサイル総局により実施されたと報じた。このミサイルは、重要な兵器システムであり極超音速飛行体であると呼んだが、公式の名称には言及しなかった。このミサイルは火星11Eを含んでいる可能性があったが、2発とも火星11C-4.5の可能性もあった。

このミサイルは北東方向に飛行し、漁郎郡咸鏡北道に設けられていた標的をヒットした。発射地点からの距離は430㎞であった。

[21] [25] [26] [27]

1 2026年1月4日, 7:50 a.m. 力浦区域平壌 成功

北朝鮮の公式発表では、2機のミサイルは 1000km 飛行した。朝鮮中央通信は、このミサイルの名称を明らかにしなかったが、非常に高い確度で火星11Eと考えられている。北朝鮮国営メディアが配信した映像では、ミサイルのクローズアップは示されていない。

韓国と日本は発射を午前7:50と午前8:00の間に検知し、日本は飛行距離950km、最大飛行高度 50kmとレポートしている。ミサイルの軌道は、機首上げ機動(プルアップ・マニューバー)と、最高速度マッハ8を示していた。

[28] [29] [30] [31]

関連項目

補足

脚注

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