称号
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称号の例
身分表象
- 君主または諸侯、元首の地位(皇位または王位など)の名称は君主号と呼ばれる。天皇、皇帝、国王、ハーン、アウグストゥス、カエサル(シーザー)、カリフ、スルターン、シャー、マリク、アミール、バシレウス、ツァーリ、大公、首長など。
- 王朝などで特定の貴人に授与する地位・名称。身位。
- 譲位・引退した君主・天皇などに与えられる称号。東アジアでは尊号とも呼ばれる。太上皇・太上皇帝・太上天皇・太上法皇・名誉教皇など。
- 爵位は貴族の称号。名字には爵位名をつけて(ie. Viscount Ishiguro)、または爵位領名(ie. the Marquess of Bath)で呼称するが、名を呼ぶ際は名の下に卿とつけて敬称する。公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵、また准男爵(baronet)など。基本は世襲であるが準男爵の一部などには一代貴族も含まれる。
- 爵位を持ったものの正妻は爵名を女性形にした称号が許される。これは女性本人が爵位を保持した際と同様である。
- 勲章を授与されたものに対する呼称(勲功爵、ナイト)。サー、レディ、デイムなど。イギリスではCH(コンパニオン・オブ・オナー勲章)やMBE(大英帝国勲章)など勲章名の略称を名につけて称することもある。
- ヨーロッパにおける儀礼称号。国王に対するMajesty(陛下)、公・王族に対するHighness(殿下)[3]、高官に対するHonourable(閣下)など。HRH(His/Her Royal Highness)などと略して表記されることもある。
呼び名
上古では天皇を「オホキミ」「スメラ」「スメラミホ」「スメラミコト」「アラヒトガミ」、古代以降では「お上」「ミカド」「クニノオヤ」「主上」などと呼んだように[4]、公式なものではないが個人を指す称号も存在する。皇室で天皇に近い皇族個人の呼称を指す御称号もこの一種である。在所や寺名を使った院号は太上天皇、物故・出家した大名の正室・生母などがよばれる称号でもある。物故した将軍は戒名の院号で呼ばれる(足利義教→普広院、徳川秀忠→台徳院、徳川家光→大猷院)。
御所号、屋形号は在所の名で相手を呼ぶ形式の一種である。室町時代・江戸時代においては、特定の家筋にのみ御所号・屋形号の使用を許可する形が取られた。
学位
学位は大学において一定の単位と修了要件を満たすことで授与される。博士・修士・専門職学位(修士相当)および学士・短期大学士の学位がある。西欧の ドクター (敬称)は学位取得者に対する敬称である。
- 高等専門学校卒業者には、準学士の称号が授与される。以前は短期大学の卒業者に準学士の称号を与えていたが、2005年10月1日より短期大学士の学位が授与されることとなった(高等専門学校は現行のまま)。
- 一定の要件を満たす専修学校の専門課程を修了した者には、高度専門士および専門士の称号が付与される。
王朝時代の中国では、官僚登用試験である科挙の合格者が称号で呼ばれた。これらの称号は段階ごとに異なっており、清代には歳試の受験資格を得たものは生員、郷試の受験資格を得たものを挙子、進士科の受験資格を得たものは挙人と呼ばれた。最終試験である殿試の合格者は最上席三名に進士及第、続く第二甲に進士出身、残りの合格者全員は同進士出身という学位を得、官吏に就任する資格を得た[5]。進士及第中でも首席合格者は状元、次いで榜眼、探花と呼ばれた。
名誉称号
国家や公的機関や私的団体などで一定の地位・功労、業績に対して敬意を表する目的で授与する栄誉職もある。
- 国家、地方自治体などでは功労ある者に対して名誉称号を贈る例がある。国民の父、名誉町長、名誉市長、名誉村長、名誉議員、名誉都民、名誉道民、名誉府民、名誉県民、名誉市民、名誉町民、名誉村民、名誉区民など。また、特定の分野名を冠した功労者の称号を授与する例もある(例:○○市政功労者)。
- ソビエト連邦や後継書国家における英雄称号(ソビエト連邦英雄、ロシア連邦英雄、ウクライナ英雄)は、国家が英雄と認めたものに対して国家から授与されるものである。この英雄称号は都市に対しても与えられることがある(英雄都市)。モンゴルなどにおけるバガトル(勇者の称号)。
- 中華人民共和国などにおいては、一定の水準を認めた企業に対して称号を贈ることがある。老舗企業に対する中華老字号などである。
- 兵庫県姫路市では善行奉仕に篤実に勤めた市民に対して姫路市篤行高士の称号を贈呈している。
学術機関の名誉称号
研究または大学運営の功労者には、大学より学校教育法上に定められた名誉教授の称号が授与される。また、法律に関わらず大学が独自に設置する称号としては様々なものがある。名誉学長や名誉博士もそのひとつである。名誉教授の他に特別栄誉教授の称号を授与している大学もある。その他、長崎大学の臨床教授の称号、客員教授の称号などもある。
大学等、学術機関から特定の分野で功績を挙げた個人に対して、その功績を称え贈呈される名誉学位がある。例としては名誉博士、名誉修士、名誉学士がある。学校教育法上の学位とは異なり、主に個人の社会的な活動を顕彰するために贈呈される。贈呈に際しては、個人の社会的な活動に対する厳格な審査が伴うため、名誉学位の贈呈事例は非常に稀である。
学会などでは優れた研究業績のある人物に名誉会長、名誉会員、永年功労会員、フェロー称号、名誉フェロー称号、研究員、客員研究員、実験力学専門術士、実験力学高度専門術士などの称号が授与しているケースもある。独立行政法人中央農業総合センターでは、研究協力員の称号を授与している。称号には任期があるが再任は妨げられない。独立行政法人産業技術総合研究所では実績ある研究員に名誉フェロー称号を授与している
その他の名誉称号
- 団体などでは名誉総裁、名誉会長、名誉会員等の称号を定めていることがある。
- 日本赤十字社では名誉社長、名誉社員、特別社員(従来は金色特別社員および銀色特別社員)の3種の称号を授与している。→詳細は「日本赤十字社 § 日本赤十字社の授与する称号」を参照
- 楽団において名誉総指揮者、名誉指揮者などの称号を定めているところがある。
- 武道などでは外部の功績者に対して名誉段位を贈ることがある。都道府県警察では剣道柔道をもって警察官の育成にあたったの功労ある師範に対して名誉師範の称号を授与している。その他、都道府県立あるいは市町村立の病院では功労ある院長に名誉院長の称号を授与している。
- 消防団においても名誉称号がある。兵庫県赤穂市消防団、伊丹市消防団では名誉消防団長の称号を、岡山県岡山市、同県玉野市、石川県小松市の各消防団において名誉消防団員の称号を授与する例がある。→「消防団長 § 消防団長経験者に対する称号」、および「消防団員 § 退職消防団員 (OB・OG) の称号」も参照
- 将棋や囲碁では、一定の成績をおさめたものに永世名人などの永世称号、名誉十段などの名誉称号を認めることがある[6]。
広報活動のための称号
技能者に対する称号
- 武道 - 武道修練者の熟練度を階級的に表す称号を段級称号という[7]。範士・教士・錬士など。
- マインドスポーツ(囲碁・将棋)などで大会の優勝者に授与されるタイトルなど。またチェスのグランドマスターなど総合的な成績で得られる称号もある。
- その他、大会優勝者などの呼称。例えばオリンピック、コンテスト、コンクールの優勝者などのチャンピオン、メダリストなど。美人コンテストなどのミス、準ミス、あるいは○○王、○○女王、○○クィーンなど。
- スポーツ界の功労者などに対するスポーツマスター称号など。
- 工芸分野においては国家や自治体により技術者に対してマイスター称号などの称号を贈る例がある。
- 財団法人、非営利法人などにおいて定める民間資格のうち、肩書きとして使用することができるものも称号のひとつといえる。主に資格称号といわれる。検定試験にて付与される等級などは、肩書きではないためこれに該当しない。
- 主な事例としてタクシー運転手にマスターの称号を授与している(保持者は営業車に3つ星のあんどんを装着出来る)。その他、販売店や製造業の称号もある。
- 企業が独自に設置する社内称号。主な例として、アサヒビールが現場社員を対象として、テクニカルマスター、テクニカルエキスパートの称号を授与している。高砂製作所では技監の称号を設置している。日本商工会議所では一定のタイピング能力のある者にゴールドホルダーの称号を授与している。
家名
武士や庶民の名字に該当する、公家の家名は称号と呼ばれる。上杉憲政は長尾輝虎に上杉の称号を譲り、豊臣秀吉は家臣や大名に羽柴の称号を許し、江戸時代には徳川氏が有力大名などに松平の称号を許した。[8]。