競争の番人

From Wikipedia, the free encyclopedia

イラスト サヌキナオヤ
発行元 講談社
競争の番人
GUARDIAN OF THE MARKET
著者 新川帆立
イラスト サヌキナオヤ
発行日 2022年5月11日
発行元 講談社
ジャンル 長編小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判変形
ページ数 352
次作 競争の番人 内偵の王子
公式サイト www.kodansha.co.jp
コード ISBN 978-4-06-526814-8
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

競争の番人』(きょうそうのばんにん)は、新川帆立による日本小説

公正取引委員会(公取委)を舞台に、叩き上げの女性審査官とキャリア組の男性審査官の凸凹バディが市場を支配する巨悪に挑むミステリー[1]。『小説現代』(講談社)にて2021年12月号から2022年3月号にかけて連載され、加筆修正を経て刊行された[1]

『競争の番人』シリーズ第1弾[2]

2022年7月期にフジテレビ系月9」枠にてテレビドラマ化された[3]

作者の新川には以前から「女性向けの経済小説」を執筆する構想があり、メインとなる読者も、登場人物もほとんど男性の既存の経済小説の雰囲気、世界観では女性読者へのハードルが高くなると考え、独自性を出すために経済小説寄りのお仕事小説を執筆することを決め、様々な業界を扱うことができる公正取引委員会の女性審査官を主人公とした[4]。また、公取委を舞台とすることで、現代社会に蔓延っている様々な問題も題材にできる、とも考えた[4]

「競争」をテーマとしていることから、競争に敗れた、弱い立場の人に寄り添える「共感力」を持つ、感情的なところがあったり、同情で動いてしまう主人公・白熊楓のキャラクターが造形された[4]

新川には『競争の番人』シリーズの根底には、『男はつらいよ』の女版にしたいという思いがあり[4]、仕事を頑張っている反面、恋愛が下手な白熊を寅さん、そんな白熊を傍で見守る小勝負勉を妹・さくらの役割に当てはめて執筆している[4]

あらすじ

公取委の審査局 第六審査(通称:ダイロク)[注 1]へ異動となったノンキャリアの女性審査官・白熊楓キャリア組のエリート審査官・小勝負勉とバディを組み、北関東のホテル3社が関わるウェディング費用の価格カルテルや採算の合わない取引を強いる納入業者いじめの調査に乗り出し、数々の妨害を受けながらも公正で自由な市場競争を守る「競争の番人」として、独禁法違反の取り締まりに奔走する。

登場人物

主要人物

白熊楓(しろくま かえで)
公取委の女性審査官。29歳。警察学校をある事情から中退し、一般職採用で公取委に入る。聴取対象者が自殺した責任を問われ、ダイロクへ異動となる。
小勝負勉(こしょうぶ つとむ)
公取委のキャリア審査官。愛媛県出身で実家は蜜柑農家。東大首席のエリートで政策立案を経済取引局で5年ほど経験した後、ハーバード大留学を経てダイロクに異動となる。

第六審査

白熊と小勝負が配属される公正取引委員会審査局の部局。通称:ダイロク。

桃園千代子(ももぞの ちよこ)
審査官。楓の上司。
風見慎一(かざみ しんいち)
審査官。課長補佐。
本庄(ほんじょう)
審査長。女性。

白熊家

白熊俊郎(しろくま としお)
楓の父。元警察官。
白熊三奈江(しろくま みなえ)
楓の母。

楓の関係者

徹也(てつや)
楓の交際相手。警察官で大学時代の空手部の先輩。
甲賀佐知子(こうが さちこ)
元公取委・委員長。女性初の委員長で、楓の憧れの存在。空手愛好家。

カルテル疑惑のホテル3社

ウエディング費用に関してカルテル疑惑がある北関東のS市を拠点とするホテル3社。

天沢雲海(あまさわ うんかい)
ホテル天沢Sオーナー。ホテル業大手天沢グループの経営者一族。
長澤俊哉(ながさわ としや)
ホテル天沢Sホテル長。
碓井健司(うすい けんじ)
ホテル天沢Sウエディング部門長。
安藤正夫(あんどう まさお)
Sクラシカルホテル社長。何者かに刃物で刺される。
政岡(まさおか)
温泉郷Sオーナー。

下請けいじめの調査対象

S市内の挙式に用いる装花を納品する生花店。

石田正樹(いしだ まさき)
フラワーショップ石田の店長。
石田七瀬(いしだ ななせ)
正樹の妻。
青柳(あおやなぎ)
ブーケドゥッフェ店長。

その他

豊島浩平(とよしま こうへい)
市役所職員で談合疑惑の聴取対象者。楓からの聴取後、自殺する。
豊島美月(とよしま みつき)
浩平の娘。高校生。

書誌情報

漫画

競争の番人~こいつが相棒!?~』(きょうそうのばんにん こいつがあいぼう)のタイトルにて、2022年6月25日に講談社より電子書籍で刊行[6]。小説の冒頭部分が天倉ふゆの作画によりコミカライズされている[7]

テレビドラマ

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI