元彼の遺言状

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イラスト 丹地陽子(カバーイラスト)
発行日 2021年1月8日
発行元 宝島社
元彼の遺言状
Will of ex-boyfriend
著者 新川帆立
イラスト 丹地陽子(カバーイラスト)
発行日 2021年1月8日
発行元 宝島社
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判並製(ソフトカバー版)
A6並製(文庫版)
ページ数 336(ソフトカバー版)
352(文庫版)
次作 倒産続きの彼女[1]
コード ISBN 978-4-299-01236-4
ISBN 978-4-299-02122-9文庫判
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元彼の遺言状』(もとかれのゆいごんじょう)は、新川帆立による日本小説。宝島社主催の「第19回『このミステリーがすごい!』大賞」の大賞を受賞している[2][3]。(応募時のタイトルは『三つ前の彼』[3]

亡くなった元彼の残した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を受け、敏腕弁護士の女性が、依頼人と共謀して巨額の遺産を手にしようとする様が描かれる。

フジテレビ系「月9」枠でテレビドラマ化され、2022年4月11日から6月20日まで放送された[4][5]後述)。

剣持麗子は敏腕弁護士でお金に貪欲。そんな彼女の元彼で大手製薬会社の御曹司・森川栄治が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」などという遺言状を残して亡くなる。栄治の死因はインフルエンザだとされるが、麗子は栄治の友人・篠田から自分が栄治にインフルエンザを感染させた可能性があるから「犯人」になれないかと相談される。

麗子は最初はあまり乗り気でなかったが、遺産が思ったよりも巨額であることが判明したため、多額の成功報酬を獲得するために、篠田を「犯人」に仕立て上げようと奔走し、篠田の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」[注 1]に参加することになる。

登場人物

主要人物

剣持麗子(けんもち れいこ)
主人公。敏腕弁護士。28歳。大手の山田川村・津々井法律事務所所属。お金に対して貪欲。
ボーナスの大幅減額を言い渡され、「こんな事務所辞めてやる」と事務所を飛び出ている。
栄治の友人・篠田の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」に参加する。
森川栄治(もりかわ えいじ)
麗子の大学の先輩。イケメン。麗子とは大学時代に3ヶ月ほど交際して別れている。
森川製薬の御曹司。「僕の全財産は、僕を殺した犯人に贈る」という奇妙な遺言を残して30歳で死亡。
遺産は麗子の調査では時価総額1080億円の株など。重度のうつ病を発症していた。
篠田(しのだ)
麗子の大学時代のゼミの先輩で、今回の事件の依頼人。
栄治とも交流が深く、栄治の30歳の誕生日パーティーに招待され、会いに行っている。
父が小さな貿易会社を経営している。森川家とは家族ぐるみの付き合いがある。

森川家と関係者

業界大手・森川製薬の創業者一族。

森川金治(もりかわ かねはる)
栄治の父。森川製薬社長。小ぶりのブルドッグのような容姿で、栄治とは全く似ていない。
森川富治(もりかわ とみはる)
栄治の兄。大学で文化人類学を教えている。栄治とそっくりの美声の持ち主。
森川銀治(もりかわ ぎんじ)
栄治の叔父。金治の弟。YouTuber
家政婦・美代と結婚の約束をしていたが、美代は森川家から追い出されてしまう。
銀治も森川家には愛想を尽かして家を出てしまっている。
森川真梨子(もりかわ まりこ)
栄治の伯母。金治たちの姉。
森川定之(もりかわ さだゆき)
真梨子の夫。森川製薬専務。新規事業や新薬開発に意欲的。
森川拓未(もりかわ たくみ)
栄治のいとこで、定之の長男。切れ者で野心家。麗子の兄・雅俊は大学のゼミの先輩になる。
森川製薬新規事業課の課長。新薬の開発プロジェクトを進めていた。
森川雪乃(もりかわ ゆきの)
拓未の妻。栄治の「元カノリスト」[注 2]に記載の数十人の元カノの一人。
森川紗英(もりかわ さえ)
栄治のいとこ。拓未の妹。栄治に思いを寄せていた。少し気性が荒い。
津々井先生(つつい せんせい)
金治の顧問弁護士。60歳手前。山田川村・津々井法律事務所の創設者。麗子の元上司。
平井真人(ひらい まさと)
森川製薬副社長。大株主の外資系投資会社から経営立て直しのために送り込まれた。
大学在学中に創設した会社が成長し、東証マザーズに上場している。

栄治の関係者(親族以外)

原口朝陽(はらぐち あさひ)
栄治の担当看護師。信州総合病院勤務。元カノ。麗子に栄治の逝去を連絡している。
浜田先生(はまだ せんせい)
栄治の主治医。信州総合病院勤務。院長選に出馬予定でお金を必要としていたらしい。
村山権太(むらやま げんた)
栄治の顧問弁護士。長野県の「暮らしの法律事務所」に所属。
遺言状を保管した金庫ごと盗まれ、村山も何者かに毒殺されてしまう。
堂上先生(どうじょう せんせい)
獣医。栄治の愛犬バッカスの主治医。おしゃれで優しい。
堂上真佐美(どうじょう まさみ)
堂上先生の妻。栄治の元カノの一人でもある。4年前に病死している。紗英の話では嫌な奴。
堂上亮(どうじょう りょう)
堂上夫妻の息子。5歳。

麗子の関係者

剣持雅俊(けんもち まさとし)
麗子の兄。厚労省で新薬認可の関連部署で勤務。
優佳(ゆうか)
雅俊の婚約者。麗子の印象では地味だが可愛らしく良い子。
剣持雅昭(けんもち まさあき)
麗子たちの父。経産省勤務。麗子に似て彫りの深い顔立ち。
剣持菜々子(けんもち ななこ) 
麗子たちの母。
信夫(のぶお)
電子機器メーカーの研究開発職。
1年ほどの交際を経て麗子に求婚したが、婚約指輪が小さくて安物[注 3]だったため、麗子に席を立たれる。
古川(ふるかわ)
法律事務所での麗子の1年後輩の男性。信夫に同情し、指輪くらいで関係を壊してどうすると麗子に言う。

書誌情報

  1. 元彼の遺言状(2021年1月8日、宝島社 ISBN 978-4-299-01236-4
  2. 元彼の遺言状(2021年10月6日、宝島社文庫ISBN 978-4-299-02122-9

テレビドラマ

脚注

外部リンク

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