過リン酸
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| 物質名 | |
|---|---|
peroxyphosphoric acid | |
(dioxidanido)dihydroxidooxidophosphorus | |
別名
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| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| ChEBI | |
| ChEMBL | |
| ChemSpider | |
PubChem CID |
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| 性質 | |
| H3PO5 | |
| モル質量 | 114.00 g/mol |
| 外観 | 無色の油状 |
| 溶解度 | アセトニトリル、ジオキサンに可溶。 |
| 関連する物質 | |
| 関連物質 | 過二リン酸、リン酸 |
過リン酸(かリンさん、英語: Peroxymonophosphoric acid)またはペルオキシ一リン酸は、化学式H
3PO
5で表されるリンのオキソ酸である。無色で粘性のある油状の液体である。ペルオキシリン酸として、ペルオキシ二リン酸(過二リン酸)H
4P
2O
8が存在する。
現代的な方法
過リン酸は1910年、Julius SchmidlinとPaul Massiniらによって、五酸化リンと濃過酸化水素水溶液の反応を通して初めて合成された[1]。しかし、この反応は非常に激しく制御が困難なため、五酸化リンの代わりにメタリン酸やピロリン酸を使う反応も報告されている。
- P
2O
5 + 2 H
2O
2 + H
2O → 2 H
3PO
5 - H
4P
4O
12 + 4 H
2O
2 → 4 H
3PO
5 - H
4P
2O
7 + H
2O
2 → H
3PO
5 + H
3PO
4
より穏やかな合成方法として、不活性な溶媒であるアセトニトリルを用いる方法が1937年にGerrit Toenniesによって紹介されており、この方法はジエチルエーテルまたはイソアミルアルコールでは適切でないことが示されている[2]。
過リン酸は、通常五酸化リンと濃過酸化水素をアセトニトリルや四塩化炭素などの不活性溶媒中で扱うことで合成される[3][4]。
- P
4O
10 + 4 H
2O
2 + 2 H
2O → 4 H
3PO
5
過塩素酸などの強酸中で過二リン酸リチウム酸カリウムを加水分解する方法も存在する[4]。過二リン酸塩はそれぞれのリン酸塩の電気分解によって得られる[5]。
- (P
2O
8)4− + H
2O + 4 H+
→ H
3PO
5 + H
3PO
4






