鉄道カラー

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鉄道カラーのビン入り塗料。現行品は右端。
鉄道カラーの缶スプレー。現行品は右端。

鉄道カラー(てつどうカラー)はグリーンマックスが発売している鉄道模型塗料。製造は藤倉化成[要出典]

かねてより、金属製およびペーパー製の鉄道模型向けとして、マッハ模型や日光モデルなどからラッカー塗料が発売されていたが、ラッカー塗料はプラスチックを侵すためプラモデルには使用出来なかった。そのため、プラスチックを侵さない鉄道模型用塗料として、1978年頃にグンゼ産業(現・GSIクレオス)がMr.カラー内に「鉄道色」シリーズの展開を始めた。

折しも1970年代末期はブルートレインブームに代表される鉄道ブームが巻き起こっており、それに伴う鉄道模型車両やストラクチャーの工作、さらにNゲージの飛躍的発展が、年少者の鉄道模型への大いなる需要を喚起した。

これらを受け、グンゼに対抗するべく、1979年にタカラ(現・タカラトミー、ホビー事業部は現・トミーテック)が「鉄道カラー」ブランドを立ち上げた。タカラはビン入り塗料と缶スプレーのほかに、年少者やビギナー向けとして、塩ビ製の小型カップ6個に小分けした「ミニカップ」[1]を販売していた。ブルートレインL特急近鉄特急等の私鉄特急用などのセットが販売されていた。

1987年、タカラの塗料部門からの撤退に伴い、グリーンマックスが「鉄道カラー」ブランドを継承し、現在に至る。英字表記はかつては「Railroad Color (for N & HO)」であったが、現在は「Railway Color」となっている。

特徴

国鉄色をはじめとした鉄道に特化した色が揃えられている。基本的には実車の色を再現しているが、中には「朱色4号」や「青15号」のような、実際の色調とは大きくかけ離れた色もあるため、後発のメーカーがより忠実な色調の製品を出すきっかけともなった。ラジコンカーやプラモデルなどの鉄道模型以外の模型製品に使用する愛好者も見られる。

「鉄道カラー」
18 mlのビン入り塗料。GSIクレオスMr.カラーと同じ性質の溶剤系アクリル樹脂塗料であり、カラーを薄める際や筆の洗浄時には「うすめ液」(シンナー)を用いる。
2013年4月10日出荷分より従来の250円から350円へ価格改定が行われ[2]、2024年12月生産分より色調の変更とともに400円へ改定された[3]
タカラから移行直後の製品では、フタに「TAKARA」の文字がモールドされていた。
「鉄道スプレー」
吹き付け塗装に使える缶スプレー(90 ml)。色によってはロングタイプ(180 ml)のスプレーもある。
カタログにはキャップの裏に少量吹き付けてタッチアップに使用する方法が紹介されている[要出典]
現行品では、キャップは使用後のガス抜きに対応している。

ラインナップ

番号製品名色見本使用用途(下段は流用)長缶備考[5]
1赤2号特急EC・DC(窓まわり)、新潟色
京王(帯)、京阪特急(下半)
×
2ぶどう色2号旧型ECPCEL全般
秩父(帯)
×
3黄かん色湘南色(窓まわり)
東武6050系(帯)
×
4クリーム色4号特急EC・DC、急行一般DC(旧塗装)
京成赤電(帯)、阪神(上半)
×
5クリーム色1号スカ色(窓まわり)、20系(帯)、はつかり客車(帯)
山陽(旧塗装・上半)
×
6青22号JR通勤車119系(旧塗装)、旧二等車(青帯)×
7青15号スカ色、直流EL、一般PC×
8銀色特急(屋根)、ステンレスボディ伊豆急100系(帯)
9ねずみ色1号屋根、床下機器、JR屋上機器
箱根登山(窓まわり)、神戸(旧塗装)
10黒色床下機器、山陽(帯)
11朱色1号JR通勤車×
12黄5号JR通勤車、新潟色
秩父、富山地鉄(新塗装・上半)、東急旧3000系(旧塗装)、小田急(旧塗装・窓まわり)
×
13緑2号湘南色×
14灰色9号関西阪和113系119系(旧塗装・帯)、301系103系(地下用)
京成(新塗装)、屋上機器
15黄緑6号JR通勤車×
16青20号常磐415系(帯)、新幹線0系100系
伊豆箱根、小田急(旧塗装・下半)、富山地鉄(旧塗装)
×旧称「ニューブルートレイン色」(タカラ時代)
17オレンジA近鉄特急、京阪特急(上半)×旧称「近鉄オレンジ」
18ブルーA近鉄特急、東急旧3000系(旧塗装)、上田(下半)、山陽(旧塗装・下半)、阪神青胴車×旧称「近鉄ダークブルー」
19ベージュA西武101系(窓まわり/旧塗装・上半)、西武系列の地方私鉄、伊豆箱根、弘南(上半)、秩父(旧塗装)、東武(旧塗装)×旧称「トニーベージュ」(タカラ時代)、「西武トニーベージュ」
20ラズベリーA西武(旧塗装・下半)、西武系列の地方私鉄、伊豆箱根×旧称「ディープラズベリー」(タカラ時代)、「西武ラズベリー」。「赤13号(交直ローズ)」近似色
21アイボリーA小田急通勤車、上田(上半)、神戸、一畑2100系(下半)、近鉄、阪急旧称「小田急ケイブアイボリー」(タカラ時代)、「小田急アイボリー」。「クリーム10号」近似色。
22ブルーB小田急通勤車(帯)、東武8000系(帯)×旧称「ロイヤルブルー」(タカラ時代)、「小田急ブルー」
23イエローA西武101・2000系営団7000系(帯)×旧称「西武イエロー」
24ライトブルーA東武8000系(新塗装・帯)、JR四国EC・DC(帯)×旧称「東武ライトブルー」
25緑15号205系211系(帯)
新幹線200系営団6000系、富山地鉄(新塗装・下半)
×
26マルーンA近鉄一般車、東武(帯)×旧称「近鉄マルーン
27レッドA西武5000系(帯)、琴電(下半)、東急(帯)、西鉄(帯)、神戸、阪神赤胴車、京成(新塗装・帯)、山陽×旧称「西武レッド」
28アイボリーB西武5000系、東武(旧塗装)、京王、山陽、能勢(旧塗装・窓まわり)、琴電(上半)、西鉄×旧称「西武アイボリー」
29バーミリオンA京急全般
旧三等車(赤帯)
×旧称「京急バーミリオン」
30ライトグリーンA東急旧3000・旧5000系京王旧型江ノ電×旧称「東急ライトグリーン」
31朱色4号国鉄一般型DC・DL
東武(旧塗装・窓まわり)、箱根登山、神戸(旧塗装)
×
32マルーンB阪急・能勢全般、弘南(下半)、秩父(旧塗装)、東武旧快速(下半)×旧称「阪急マルーン
33ダークグリーンA京阪(下半)××旧称「京阪ダークグリーン」
34ライトグリーンB京阪(上半)
旧「つばめ」(青大将)グリーン車(帯)
××旧称「京阪ライトグリーン」
35ダークグレー屋根、床下機器
36青緑1号JR通勤車×
37白3号211系・京葉線205系(前面)、旧一等車(白帯)
東武、京急(帯)、箱根登山(帯)、富山地鉄(旧塗装・帯)
38赤14号京葉線205系(帯)、121系(旧塗装・帯)×
39アルミシルバー営団6000・7000・8000系小田急1000系×メタリック
40クリアーコート
光沢
表面保護つや有り、透明
41ブルーC伊豆急(上半)×旧称「伊豆急ペールブルー」
42ブルーD伊豆急(下半)×旧称「伊豆急ハワイアンブルー」
43朱色5号一般・通勤型DC、首都圏色×
44クリアーコート
半光沢
表面保護半つや、透明
45淡緑1号新性能国鉄型電車・客車・気動車の室内色や貫通扉など××光沢
46ブラウンA西日本エリア近郊形車両(更新色)、ストラクチャーの建物の壁面××
47ブルーE西日本エリア近郊形車両(更新色・帯)、関東私鉄通勤車(帯)××
48ベージュB西日本エリア近郊形車両(更新色)、ストラクチャーの建物の壁面××
49ライトグリーンC京都エリア近郊型車両、車両の座席モケット、ストラクチャー建物の屋根ひさし××㉚「ライトグリーンA」よりも明るい緑色
50クリアーコート
8分光沢
表面保護××㊵「光沢」と㊹「半光沢」の中間程度のつや、透明
51ステンレスステンレス車体の車体色・ドア部など××メタリック
⑧「銀」や㊴「アルミシルバー」よりも暗い銀色
52淡緑6号グリーン車(淡緑帯)、A寝台車(淡緑帯)、マルチプルタイタンパー東鉄工業色)××㊺「淡緑1号」より濃く、㉞「ライトグリーンB」より薄い緑色
91メトロレッド丸ノ内線300・400・500形××RM MODELS』122号の付録キットに対応する限定品[6]
101スカーレット名鉄各形式×クロスポイント限定[7][8]。ビン入り塗料は47 ml入り[9]
102ロイヤルブルー小田急3000形までの通勤車(帯・インペリアルブルー変更前)×
103セイジクリーム東武電車(7300系7800系2000系3000系列8000系×
GMグリーングリーンマックスのコーポレートカラーを想起させるグリーン××50th記念カラー[10]。「緑14号」近似色
CPイエロークロスポイントのコーポレートカラーを想起させるイエロー××50th記念カラー[10]。「黄1号」近似色
大山ベージュ昭和40年代までの東武一般車××50th記念カラー[10]。「東武ロイヤルベージュ」近似色
大山オレンジ昭和40年代までの東武一般車(窓まわり)××50th記念カラー[10]。「東武インターナショナルオレンジ」近似色
大山クリーム昭和50年代までの東武一般車××50th記念カラー[10]。「東武セイジクリーム」近似色
大山ホワイト昭和60年以降の東武一般車××50th記念カラー[10]。「東武ジャスミンホワイト」近似色

カタログでのアドバイス

「鉄道カラーはあくまでも“目安”であり、モデラー自身の感性を大切にしてほしい」という趣旨のアドバイスがカタログに掲載されていた。

色の感じ方、その表現の仕方は人それぞれ異ってしかるべきです。A君の作った小田急とB君の作った小田急は色が違っていて当り前なのです。(それは塗装技術以前の感性の問題です。)もし、A君とB君の小田急が、調色塗料を使わずに、しかも全く同じ色に仕上がったとしたら、こんな不気味な事はありません。おそらくその2人はクローン人間サイボーグなのでしょう。色の道は奥深くキビシイ……。[11]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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