CD34

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CD34(cluster of differentiation 34)は、ヒト、マウス、ラットやその他の種においてCD34遺伝子にコードされる膜貫通型リン酸化糖タンパク質である[5][6][7]

概要 識別子, 記号 ...
CD34
識別子
記号CD34, entrez:947, CD34 molecule
外部IDOMIM: 142230 MGI: 88329 HomoloGene: 1343 GeneCards: CD34
遺伝子の位置 (ヒト)
1番染色体 (ヒト)
染色体1番染色体 (ヒト)[1]
1番染色体 (ヒト)
CD34遺伝子の位置
CD34遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点207,880,972 bp[1]
終点207,911,402 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
1番染色体 (マウス)
染色体1番染色体 (マウス)[2]
1番染色体 (マウス)
CD34遺伝子の位置
CD34遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点194,621,127 bp[2]
終点194,643,587 bp[2]
RNA発現パターン
さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 転写因子結合
sulfate binding
炭水化物結合
細胞の構成要素 細胞質
integral component of membrane

細胞膜
integral component of plasma membrane
細胞外領域
cell surface
basal plasma membrane
glomerular endothelium fenestra
apical plasma membrane
intercellular bridge
perinuclear region of cytoplasm
リソソーム
external side of plasma membrane
細胞周辺
生物学的プロセス extracellular exosome assembly
stem cell proliferation
positive regulation of interleukin-10 production
cell motility
negative regulation of blood coagulation
metanephric glomerular mesangial cell differentiation
傍分泌シグナル伝達
hematopoietic stem cell proliferation
positive regulation of granulocyte colony-stimulating factor production
遺伝子発現の負の調節
positive regulation of angiogenesis
regulation of blood pressure
vascular wound healing
positive regulation of gene expression
glomerular filtration
negative regulation of nitric oxide biosynthetic process
細胞接着
endothelial cell proliferation
mesangial cell-matrix adhesion
tissue homeostasis
positive regulation of vasculogenesis
endothelium development
regulation of immune response
negative regulation of cellular response to heat
positive regulation of transforming growth factor beta production
glomerular endothelium development
negative regulation of tumor necrosis factor production
cell-matrix adhesion
細胞増殖
positive regulation of odontogenesis
negative regulation of cellular response to hypoxia
leukocyte migration
シグナル伝達
分化転換
negative regulation of neuron death
cell-cell adhesion
造血
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001025109
NM_001773

NM_001111059
NM_133654

RefSeq
(タンパク質)

NP_001020280
NP_001764

NP_001104529
NP_598415

場所
(UCSC)
Chr 1: 207.88 – 207.91 MbChr 1: 194.62 – 194.64 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス
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CD34という名称は、細胞表面抗原を特定するCD分類に由来する。CD34はCivinらとTindleらによって独立に、造血幹細胞において細胞間接着因子として機能する細胞表面糖タンパク質として記載された[8][9][10][11]。CD34は造血幹細胞を骨髄細胞外マトリックスへ、もしくは直接的に間質細胞へ接着を媒介している可能性がある。臨床的には、CD34は骨髄移植のための造血幹細胞の選別や増幅と関係している。こうした組織学的・臨床的関連により、CD34の発現は造血幹細胞と関連付けられることが多いが、実際にはCD34は他の多くの細胞種にも存在している[12]

機能

CD34は1回膜貫通型シアロムチンタンパク質ファミリーの一員であり、初期の造血前駆細胞や血管関連前駆細胞で発現を示す[13]。しかしながら、その正確な機能に関してはほとんど知られていない[14]

CD34はT細胞リンパ節に進入するために必要な重要な接着分子である。CD34はリンパ節の内皮で発現しており、T細胞上のL-セレクチンが結合する[15][16]。他の条件下では、CD34は「テフロン」のように作用して肥満細胞好酸球樹状細胞の前駆細胞の接着を防ぐ役割を果たしたり、血管内腔の開口を促進したりすることが示されている[17][18]。また、CD34は好酸球や樹状細胞の前駆細胞のケモカイン依存的な遊走において、より選択的な役割を果たしている可能性も示唆されている[19][20]。その作用機序がいかなるものであれ、あらゆる条件下でCD34やその類縁体であるポドカリキシン英語版エンドグリカン英語版は細胞遊走を促進する作用を示す[13][19]

発現

さまざまな組織の非造血系細胞においても、CD34の存在は前駆細胞もしくは成体幹細胞表現型と関係している[12]

マウスやヒトで最も高い自己複製能を示す造血細胞である長期造血幹細胞(LT-HSC)は、分化系統が決定した細胞を除去した細胞集団(Lin)におけるCD34陽性かつCD38陰性(CD34+CD38)の細胞であることが示されている[21][22][23]。その後の研究では、LinCD34+CD38細胞集団内において、ローダミンの保持が少ない画分にLT-HSCが同定されることが報告されている[24][25][26]

一方マウスの造血幹細胞の中でCD34を発現しているものは約20%であり[27]、その発現は可逆的に刺激される場合も抑制される場合もある[28]

臨床応用

CD34陽性細胞数測定は、造血幹細胞移植に用いられる造血幹細胞の数の定量のために臨床的に利用されることが多い。一般的にCD34は細胞量の有用なマーカーとなるが、一部の条件下ではCD34定量が信頼性に欠けるものである可能性を示す証拠が得られている[29]。CD34細胞は血液試料から免疫磁気分離英語版によって単離され、移植片対宿主病の発生率の低いCD34陽性細胞移植に用いられる[30]

CD34造血幹細胞の注入は、脊髄損傷肝硬変、末梢血管疾患などさまざまな疾患の治療に臨床応用されている[31]

相互作用

CD34はCRKL英語版と相互作用することが示されている[32]

出典

関連文献

関連項目

外部リンク

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