LGBT史年表

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LGBT史年表(LGBTしねんぴょう)では、LGBTレズビアンゲイバイセクシュアルトランスジェンダー)の歴史に関する年表を示す。

1世紀から10世紀

11世紀から15世紀

  • 1000年から1100年 - 11世紀東ローマ帝国ビザンツ帝国)の法令集が中世初期の東ローマ帝国社会では同性結婚がよく知られており合法的であったことを明らかにしている。
  • 1000年から1100年 - スカンディナヴィアでは, 宗教的 異性装が数世紀の間続いていた。また、中世初期のスカンディナヴィアでは父親の土地を相続した息子だけが結婚できた。これ以外の息子はその土地を去らなければならず、彼らは戦士たちの社会に加わった。女性は厳しく純潔であることを期待され、このルールの違反に対しては厳罰に処せられたのだが、おおむね女性は人に会うことができなかった。こうして、この戦士たちのクラブでは、少年愛が制度化された生活様式として習慣的に行なわれた。
  • 1051年 - 聖 ペトルス・ダミアニが『ゴモラの書』を著す。同書で彼は様々な種類の同性間の性交をどぎつく描写した上で、同性間の性交がきわめて広く、特に聖職者の間で行なわれている述べている。彼は同性愛が止めさせるべき重大な問題だと同時代の人々を説得することはできなかった。一方、レオ9世 (ローマ教皇)は同性愛を「重大な罪」だと考えたが、にもかかわらず、ペトルス・ダミアニが要求したように厳しく罰することには消極的だった。
  • 1100年 - シャルトルイヴォ は同性愛が危険だとローマ教皇 ウルバヌス2世を説得しようとする。イヴォはトゥール大司教ラウル(またはラルフ)がフランス国王にジョンをオルレアン司教に叙任させたと告発した。ジョンがラウルの恋人だということはよく知られていて、ジョンは国王とさえ関係をもったことがあった。国王はこのことをおおっぴらに自慢していた。しかし、ウルバヌス2世はこの叙任を重大な問題とは考えなかった。ジョンはおよそ40年間司教職を務め、ラウルは有名で非常に尊敬され大司教であり続けた。
  • 1102年 - ロンドン教会会議イングランドの人々が同性愛は罪深いことだと知るのを保障する措置をとった。この措置は教会の同性愛に対する態度を大きく変えるものだった。それまで教会は同性愛に対してほとんど関心がなく、最悪でも同性愛は軽い罪にしかならなかったからだ。聖職者の中にも同性愛者が多かったのだが、この教会の態度の変化の原因の1つは、クリュニーバーナードのような道徳改革者たちが変化を呼びかけたことと思われる。
  • 1250年から1300年 - 「1250年から1300年までの間に、同性愛行為はヨーロッパの大半の国ではまったく合法的な行為から同時代の数少ない国の法令では死刑をまねく行為へと変化した」 -- John Boswell, Christianity, Social Tolerance, and Homosexuality (1980) p. 293. しかし、他の歴史学者はこのボズウェルの主張に異を唱えている。
  • 1327年 - イングランドの廃位された国王 エドワード2世肛門に焼け火箸を差し込まれ殺害されたと言われている。エドワード2世は彼の元恋人のコーンウォール伯ピアズ・ギャヴェストンを繰り返し追放した貴族たちと争った歴史がある。
  • 1370年代 - 1370年代 アントウェルペン でJan van AersdoneおよびWillem Caseという2人の男性が処刑された。彼らの罪状は中世ヨーロッパでは違法であり激しくそしられた同性間の性交であった。AersdoneとCaseは目立ったので、彼らの氏名の記録が残っている。このほかに現在でも名前が知られている14世紀のカップルはヴェネツィアのGiovanni Braganza とNicoleto Marmagnaである[21]

16世紀から18世紀

19世紀

20世紀

1900年代

1910年代

  • 1910年 - エマ・ゴールドマンが初めて公に同性愛者の権利を擁護する発言をする。
  • 1913年 - ファゴット(faggot)という単語が、オレゴン州ポートランドで出版された犯罪に関する隠語集の中でゲイを指す単語として出版物で初めて用いられる。該当箇所は次の通り。「今夜舞踏会ですべてのファゴットが女装しているだろう」
  • 1917年 - ロシア 10月革命により第995条を含む従来の刑法が廃止される。

1920年代

ドイツのレズビアン雑誌 Die freundin 1928年5月14日号(Friedrich Radszuweit

1930年代

1940年代

  • 1940年 - アイスランドが同性愛を非犯罪化する。
  • 1941年 - 「性転換願望」という単語が同性愛と両性愛を指すものとして初めて用いられる。
  • 1942年 - スイスが同性愛を非犯罪化する。性交同意年齢は20歳とされた。
  • 1944年
  • 1945年 - 連合国軍によりナチスの強制収容所が解放されるが、そこに同性愛を理由として収容されていた人々は自由にはならず、ドイツ 刑法第175条に基づく判決で定められた刑期が終わるまで服役することを要求される。ポルトガルが同国史上2回目の同性愛の非犯罪化を行なう。
  • 1946年 - 最も古い同性愛擁護組織の1つCOC(文化・余暇センター)がオランダで創設される。これは現在存在しているLGBT組織としては最も古いものだ。
  • 1947年 - 北アメリカ初のLGBT出版物「ヴァイス・ヴァーサ」(Vice Versa)がロサンゼルスイーディス・エイディー により書かれ自費出版される。
  • 1948年
    • デンマークで同性愛者団体「1948年連盟」が組織される。
    • ポーランドの共産主義政権が同性愛・異性愛を問わず、あらゆる性交の同意年齢を15歳とする。

1950年代

1960年代

  • 1960年 - 日本で男性同性愛専用ページや女装専用ページが常設されたSM雑誌「風俗奇譚」が創刊される。
  • 1961年
    • チェコスロバキアハンガリーがソドミーを非犯罪化する。
    • ローマ教皇庁が「同性愛に対してよこしまな性癖に影響されている」者は誰であれカトリック教会内において聖職者になることも叙任されることも許されるべきではないと宣言する。
    • ホセ・サリアがアメリカ合衆国で最初に自分がゲイであることを明らかにした公職の候補となり、市政委員に当選する。
  • 1962年 - イリノイ州が刑法からソドミー法を除いたアメリカ合衆国最初の州となる。
  • 1963年 - イスラエルが(実際には実施されていなかった)1936年イギリス統治時代に制定された法律の関連する条項の執行を拒否する裁判所の判決により事実上ソドミーと男性同士の性行為を非犯罪化する。
  • 1966年
  • 1967年
  • 1968年
  • 1969年
    • 6月28日から7月にかけてニューヨークで ストーンウォールの反乱が起こる。
    • 西ドイツで刑法第175条が緩和される。
    • カナダでソドミーについては性的同意年齢21歳、非ソドミーについては同意年齢14歳で同性愛行為が合法化される。
    • ポーランドが同性間の売春を非犯罪化する。
    • カナダの首相の「政府は国民の寝室には立ち入らない」という発言が格言として引用される。
    • メルボルンでオーストラリア初の同性愛者権利組織といえる「ビリティスの娘たち」オーストラリア支部が設立される。

1970年代

1980年代

  • 1980年
    • アメリカ民主党が党大会でアメリカ合衆国の主要政党としては初めて同性愛者の権利に関する綱領を承認する。
    • スコットランドが同性愛を非犯罪化する。
    • アメリカ合衆国社会党デヴィッド・マックレイノルズ(David McReynolds)がLGBTだと公表している初のアメリカ合衆国大統領候補となる。
    • 人権運動基金」(Human Rights Campaign Fund)がゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーの平等を主張するスティーヴ・エンディアン(Steve Endean)により創設される。
  • 1981年
  • 1982年
  • 1983年
  • 1984年
    • 国際ゲイ連盟日本支部(IGA日本)発足。
    • 香港でレズビアンとゲイの団体「10パーセント・クラブ」が組織される。
    • マサチューセッツ州でゲリー・スタッズが前年にカミングアウトしていたにもかかわらず再選される。
    • オーストラリアでニューサウスウェールズ州とノーザンテリトリーが同性愛行為を合法化する。
    • あらたにイギリス議会議員に選出されたクリス・スミス(Chris Smith)が「わたしの名はクリス・スミス。わたしはイズリントン・サウスおよびフィンズベリー選出の労働党所属の国会議員で、ゲイである」と宣言して、イギリス議会で最初に自分が同性愛者だと明らかにした政治家となる。
    • 複数の異なった既存の団体が合併して、アルゼンチン同性愛者共同体(英語: Comunidad Homosexual Argentina、CHA)が結成される。
    • カリフォルニア州バークレーが、アメリカ合衆国で最初に市の職員を対象としたドメスティック・パートナーシップ健康給付金プログラムを採択した都市となる。
  • 1985年
    • フランスが雇用およびサービスにおいてライフスタイルを理由とする差別を禁止する。
    • ゲイ・ホロコーストの犠牲者に対する最初の慰霊祭が行なわれる。
    • ベルギーが性的同意年齢を統一する。
  • 1986年
    • 3月、日本で「動くゲイとレズビアンの会」(現・アカー)が結成される。
    • 5月、日本で、「ILGA日本」(ILGA-Japan)主催の「第1回アジアゲイ会議」が開催される。
    • ニュージーランド同性愛法改正法が制定され、16歳を超えた男性同士の性交が合法化される。
    • 6月「バウアーズ対ハードウィック事件英語版」(Bowers v. Hardwick)判決において、アメリカ合衆国最高裁判所はオーラル・セックスおよびアナル・セックスを禁止するジョージア州の法律を是認し、プライバシーに関する憲法上の権利は同性愛関係には及ばないと決定したが、同法が異性愛者に対して執行されるかどうかについては言及しなかった。
  • 1987年
  • 1988年
    • スウェーデンが社会福祉、税、相続について同性愛者を保護する法律を制定した最初の国となる。イングランドおよびウェールズで地方政府法第28条が制定される。スコットランドがこれとほぼ同じ法律を制定する。
    • カナダ連邦議会議員 スヴェンド・ロビンソン英語版(Svend Robinson)がカミング・アウトする。カナダがソドミーの性的同意年齢を18歳に引き下げる。
    • ベリーズイスラエルがソドミーと男性同士の性行為を法律上非犯罪化する(イギリス委任統治時代の1936年に制定された法律の関連する規定はイスラエルでは実施されることがなかった)。
  • 1989年

1990年代

21世紀

2000年代

この図はヨーロッパで国ごとに同性結婚に関する規則が異なっていることを示している。
  同性結婚が認められている
  シビル・ユニオンが認められている
  未登録の同棲が認められている
  政治的審議中
  未承認または不明
  同性結婚が禁止されている

2010年代

2020年代

脚注

関連文献

関連項目

外部リンク

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