NIAGARA CONCERT '83
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| 『NIAGARA CONCERT '83』 | |||||
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| 大滝詠一 の ライブ・アルバム | |||||
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| 録音 | 西武ライオンズ球場ほか | ||||
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| レーベル | NIAGARA ⁄ Sony Music Labels Inc. | ||||
| プロデュース | 大瀧詠一 | ||||
| 大滝詠一 アルバム 年表 | |||||
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| 大滝詠一(ナイアガラ・レーベル) 年表 | |||||
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『NIAGARA CONCERT '83』(ナイアガラ・コンサート 83)は2019年3月21日に発売された大滝詠一のライブ・アルバム。
1983年7月24日に西武球場で行われた、大滝詠一名義で出演したライブとしては最後となった「ALL NIGHT NIPPON SUPER FES '83 /ASAHI BEER LIVE JAM」の模様を完全収録。全16曲[1]。これらは当時、ミックスダウンを行なってマスターテープにしていた音源ではなく、大瀧の指示でマルチトラック・レコーダーで録られたライブのマルチテープを、マスタリングエンジニアである内藤哲也が新たにミックスダウンを行なっている。
初回生産限定盤(3枚組)にはこれに加え、1970年〜80年初頭にかけての数あるライブ音源の中から、オリジナルではなくオールディーズのカバー曲ばかりを集めた「EACH Sings Oldies From NIAGARA CONCERT」全17トラック(中には、最初期の録音と思われる高校生時代、故郷岩手における予餞会での歌唱も収録)[1]。
さらには、1977年に行われた「THE FIRST NIAGARA TOUR」の模様をフィルムで記録したナイアガラ初の映像作品(監督:井出情児 DVD)も含んだ全3枚組(CD2枚+DVD1枚)で、大滝詠一のライブ活動の全貌がわかる内容となっている[1]。
DISC-1 CD 『NIAGARA CONCERT '83 LIVE JAM 1983/7/24 西武ライオンズ球場』
ディスク1は、“ALL NIGHT NIPPON SUPER FES '83 / ASAHI BEER LIVE JAM”と名付けられた野外イヴェントに、大滝詠一が出演した際のライブ音源を収録したものである。この日の出演はラッツ&スター、大滝詠一、サザンオールスターズという順番だった。
このイヴェントは、大滝と古くから深い親交のあったニッポン放送の亀淵昭信から出演依頼があり実現することになった[book 1]。
このコンサートの幕開けのM-1は、Niagara Fall of Sound Orchestralで、総勢34名の新日本フィルハーモニー・オーケストラによるストリングスのインストゥルメンタル。M-2~5は、それにリズム・セクションが加わったかたちで演奏された。M-12は1985年12月にプロモーション用に制作されたCD/LP/カセット『SNOW TIME』にスタジオ・ヴァージョンが収録され、CDは1996年3月21日に正式発売された。2016年3月21日に発売された『DEBUT AGAIN』には、その別ヴァージョンが収録された[book 1]。M-15「Cider '83」は、この年にオンエアされていた三ツ矢サイダーのCMソングで、1983年11月1日に発表されたCD『NIAGARA CM SPECIAL Special Issue』にスタジオ・ヴァージョンが収録された。この曲は、翌1984年3月21日発表のアルバム『EACH TIME』収録の「レイクサイド・ストーリー」の原型になっているように思われる[book 1]。この曲から息もつかせず「君は天然色」になだれ込んだ瞬間がこのコンサートのハイライトであった[book 1]。
MCなどは一切なく、次から次へ楽曲が進行していくので、もしかしたら“ライヴ盤”になることを想定していたのかもしれない[book 1]。オープニング同様、オーケストラのみで演奏されたクロージング・ナンバーのM-16の冒頭で、この日唯一のMCを聴くことが出来る[book 1]。
この年の7月31日にニッポン放送の特別番組で、M-1,2,7,9,13,15,16と、イヴェントの最後のアンコールでサザンオールスターズ、ラッツ&スターと大滝が共演した「上を向いて歩こう」と「蛍の光」がオンエアされた[book 1]。
このライブは毎回、後日フジテレビで放映されていたが、テレビ出演しないスタンスで活動していた大瀧はそれを拒み、テレビ出演無しを条件にライブが実施された。その為テレビではラッツ&スターとサザンオールスターズのパートしか放映されなかった。また記録用に撮影する事すら拒み、大瀧のパートではテレビカメラは客席に向けられていた。更にオーロラビジョンにもステージの様子は映し出さず、代りにフジテレビの中継車にナイアガラスタッフが乗り込み、テロップマシーンを操作して歌詞のテロップを出す等かなりの徹底振りだった。
全曲のストリングス・アレンジを手掛けた井上鑑はコンサートの際、ロンドンにいたため不参加。まだ国際電話回線を使うしかなかった時代、ロンドンからすべてのスコアをファクシミリして対処した。基本的には『NIAGARA SONG BOOK』[注釈 1][注釈 2]でのストリングス・アレンジを流用する形になってはいるが、随所に生のコンサートならではの処理もあり、たとえば冒頭の「夢で逢えたら」は、『A LONG VACATION』[注釈 3]を想起させるチューニングを経て曲が始まると、いきなりスタジオ版とは違うソロ・ヴァイオリンによる導入部。『NIAGARA SONG BOOK』[注釈 1][注釈 2]同様、リズム・セクションなしのストリングス・アンサンブルのみで奏でられていくが、スタジオ版に入っていた転調はない。やがてリズム・セクションが加わり、「Summer Breeze」へ続く。以降、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』[注釈 4]収録の「Water Color」、『NIAGARA CALENDAR』[注釈 5]収録の「青空のように」、『A LONG VACATION』[注釈 3]収録の「カナリア諸島にて」。いずれも、『NIAGARA SONG BOOK』[注釈 1][注釈 2]収録と同じアレンジのもとで的確に演奏されている[book 2]。
収録曲
- 夢で逢えたら (Niagara Fall of Sound Orchestral) – (3'23")[1][2]
- Summer Breeze (Niagara Fall of Sound Orchestral) – (3'01")[1][2]
- Water Color (Niagara Fall of Sound Orchestral) – (4'19")[1][2]
- 青空のように (Niagara Fall of Sound Orchestral) – (3'16")[1][2]
- カナリア諸島にて (Niagara Fall of Sound Orchestral) – (3'29")[1][2]
- オリーブの午后 – (4'13")[1][2]
- ♡(ハート)じかけのオレンジ – (3'05")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- 白い港 – (4'13")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- 雨のウェンズデイ – (4'27")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- 探偵物語 – (4'12")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- すこしだけやさしく – (4'49")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- 夏のリビエラ -Summer Night In Riviera- – (4'36")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 英語詞:MARTHA LAVENDER / 作曲:大瀧詠一
- 恋するカレン – (3'36")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- FUN×4 – (4'17")[1][2]
- 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- Cider'83〜君は天然色 – (5'31")[1][2]
- (Cider'83) 作詞:伊藤アキラ / 作曲:大瀧詠一
(君は天然色) 作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一
- (Cider'83) 作詞:伊藤アキラ / 作曲:大瀧詠一
- 夢で逢えたら、もう一度 (Niagara Fall of Sound Orchestral) – (2'03")[1][2]
クレジット
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DISC-2 CD 『EACH Sings Oldies from NIAGARA CONCERT』
- 初回生産限定盤のみ収録。
解説
1976年から1981年に残された大滝詠一のライブ音源から、洋楽カバー曲をピックアップした選曲となっている。なかには、最初期の録音と思われる高校生時代、故郷岩手における予餞会での歌唱も収録されている。この音源は、1985年12月14日、CBCラジオ開局35周年記念番組に大滝がゲスト出演した際にオンエアされたことがある[book 1]。
収録曲
- Confidential (1981/12/03 HEAD PHONE CONCERT@渋谷公会堂) – (2'25")[1]
- Blue Velvet (1981/12/03 HEAD PHONE CONCERT@渋谷公会堂) – (2'58")[1]
- Secretly (1981/06/01 A LONG VACATION@新宿厚生年金会館) – (2'56")[1]
- I Love How You Love Me (1981/06/01 A LONG VACATION@新宿厚生年金会館) – (2'39")[1]
- Fools Rush In (1981/06/01 A LONG VACATION@新宿厚生年金会館) – (2'42")[1]
- Sheila〜シャックリママさん〜Love's Made A Fool Of You (1981/06/01 A LONG VACATION@新宿厚生年金会館) – (5'22")[1]
- Mr Blue (1980/12/16 LET'S DEBUT AGAIN@芝・郵便貯金ホール) – (3'39")[1]
- Dreamy Eyes (1980/12/16 LET'S DEBUT AGAIN@芝・郵便貯金ホール) – (2'49")[1]
- Come Softly To Me (1980/12/16 LET'S DEBUT AGAIN@芝・郵便貯金ホール) – (3'22")[1]
- Who Put The Bomp (1980/12/16 LET'S DEBUT AGAIN@芝・郵便貯金ホール) – (3'15")[1]
- His Latest Flame (1980/12/16 LET'S DEBUT AGAIN@芝・郵便貯金ホール) – (3'43")[1]
- Train Of Love〜Summer Lotion (1977/06/20 THE FIRST NIAGARA TOUR@渋谷公会堂) – (3'21")[1]
- Dream Lover〜Travelin' Man (1976/10/07 GO! GO! NIAGARA@渋谷公会堂) – (5'08")[1]
- Blue Suede Shoes (1976/03/29 NIAGARA TRIANGLE CONCERT@芝・ABC会館ホール) – (2'16")[1]
- Yesterday (1966/11/03@岩手 予餞会) – (2'09")[1]
クレジット
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DISC-3 DVD 『THE FIRST NIAGARA TOUR 1977/6/20 渋谷公会堂』
- 初回生産限定盤のみ収録。
解説
ナイアガラ初の映像作品となる1977年の「THE FIRST NIAGARA TOUR」のライブシーン、インタビューを収めた映像作品。監督は井出情児。
1974年にあがた森魚が製作した映画『僕は天使ぢゃないよ』に大滝詠一が“俳優”として出演したことがあるが、音楽的な映像はこれが初めてとなる。映像の冒頭で“First Niagara Tour Vol 2”というタイトル・バックが映し出されるが、初日の6月19日に続く、二日目の映像という意味と思われる[book 1]。
この約26分の映像は16ミリ・フィルムで撮影され、井出情児監督によりプロモーション・フィルムとして製作された。1978年4月4日に日仏会館で行われた「ゴー! ゴー! ナイアガラ 150回記念DJパーティー」で上映されており、前年の1977年夏ごろから“フィルム・コンサート”として各地で上映されていたらしい。メロディアスでロマンティックな一面と、コミカルなノヴェルティ・タイプの一面。そして“音頭”で締めるという、まさに77年の“ナイアガラ”そのものをダイレクトに伝える構成となっている[book 1]。
収録曲
- M-1 「ナイアガラ・ムーンがまた輝けば」大滝詠一 – (2'46")[1]
- M-2 「FUSSA STRUT」大滝詠一 – (3'07")[1]
- M-3 「The Very Thought Of You」シリア・ポール duet with 大滝詠一 – (2'10")[1]
- M-4 「夢で逢えたら」シリア・ポール – (3'45")[1]
- M-5 「COBRA TWIST」多羅尾伴内 – (2'21")[1]
- M-6 「こいの滝渡り」大滝詠一 – (2'59")[1]
- M-7 「ナイアガラ音頭」布谷文夫 – (4'12")[1]
- Ending 「青空のように」
クレジット
| All Songs Written by Eiichi Ohtaki (Except M-3 written by R.Noble) |
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スタッフ
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| Director : Masaaki Shirota |
| Co-Producer : Osamu Sakaguchi (The Niagara Enterprises) |
| Supervisor : Shikoh Ohtaki and Family |
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| Produced by Eiichi Ohtaki |