NIGHT=HAWKS!

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作者此路あゆみ(スタジオ ウィズ)
出版社バンダイ
話数全8話
NIGHT=HAWKS!
漫画
作者 此路あゆみ(スタジオ ウィズ)
出版社 バンダイ
掲載誌 ガンダムジェネレーション
サイバーコミックス
話数 全8話
テンプレート - ノート

PILLOW TALK GUNDAM "NIGHT=HAWKS!"』(ピロー トーク ガンダム ナイト ホークス!)は、此路あゆみ(スタジオ ウィズ)による日本漫画バンダイのアンソロジーコミック誌『ガンダムジェネレーション』『サイバーコミックス』にて不定期に連載された。アニメ作品群「ガンダムシリーズ」を題材にした作品である。

なお、掲載話によっては「NIGHT=HAWKS!!」「PILLOW TALK GUNDAM "NIGHT=HAWKS!"」など、名称に差異がある。

一年戦争の最中、地球連邦軍所属のチャアミン・ブラウン曹長は、地上の補給部隊「第13独立電撃部隊ナイトホークス」に配属される。この部隊は全隊員が女性の疑似NT(薬物投与による強化実験体)であり、ミデア級改造機を中心に運用され、前線の連邦軍を巡り各種補給および慰安婦任務を担っていたが、独自の自衛戦力として正規のV作戦主力開発計画のRX計画のダミー計画開発機であるMSも搭載していた。チャアミンはこの中でRXX G・ダミーのパイロットとなる。

第2話で「木馬ベルファストにいる」との情報をジオン公国軍がキャッチしており、第6話でレビル将軍戦死の一報が届くことから、本作は11月半ばから12月末までの物語であることが示唆されている。同人誌版によれば、UC0079年11月8日にG・ダミーが実戦配備、12月28日にナイト・ホークスが全滅している。また、第1話でチャアミンがダブリンを出発し、第4.5話から第5話にかけてジャブローに向かって海を越えており、同人誌掲載資料によれば第5話でのウェルディア撃沈がボルティモア付近、第6話でのコンテナ船撃沈による全滅がカリブ海カラカス沖と書かれているため、物語の舞台は北米である。

単行本化はされなかったが、のちに此路が本作の内容をまとめた同人誌『QUE TYPE 120% COLLECTION NIGHT HAWKS!』を出版した。角川書店のアニメムック本「NEW TYPE 100%シリーズ」の体裁をパロディしたものであり、アニメ化を想定した設定や擬似プラモデル広告、描き下ろし漫画など手の込んだ仕様となっている。それによれば本作は本来『0080』と同時期にR指定OVAとして小規模リリースされた作品であり、劇場映画化が計画されて試写会まで行われたにもかかわらず、火災、台風、隕石の落下などによってフィルムや資料が失われて公開に至らなかった幻の作品を、フィルムコミックとして発表したものという設定になっている。

その監督であるという設定の近永健一は同人誌版のインタビューにて、ファーストガンダムを観ていた世代が成長して大人になっている以上は「性」についても触れるべきで、子供向けのSD、正統派ファンに対するOVA作品がある以上、ヤングアダルト向けのガンダムを作りたかったという考えを述べている。また、総作画監督であるという設定の小林早苗は、劇場版『めぐりあい宇宙』の作中でただ丸い光として描かれる爆発の中にいた人たちにも家族がいて、ドラマがあり、戦争を終わらせたのは主人公たちではなくそうした無名の兵士たちで、そうした大勢の「その他」の物語であるという本作のテーマを述べている。ただし、これらはあくまでも「アニメムック本のパロディ」という体裁の同人誌に掲載されたインタビューであるため、両者がどれほど作品制作に関わっていたかは不明である。

ストーリー

NIGHT HAWKS!![1]
人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させ始めてから既に半世紀が過ぎた。地球の周りに浮かぶ人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て……そして死んでいった。そんな時代、宇宙世紀0079、地球の片隅でこの物語は始まる。
第1話「HOT STUFF」
ダブリンの秘密工場から第13独立電撃部隊ナイトホークスへ配属され、G・ダミーを輸送する事となったチャアミン。しかし連邦の「新型戦闘爆撃機」を狙う敵空挺部隊に発見され、空輸任務中のため実弾を携行していなかったため、ドップ=Reの攻撃から必死に逃げ惑うはめに。そこへ駆けつけたアーシィの操るG・キャノンによって救われたチャアミンだが、母艦ウェルディアに着艦しようとしたところ、敵のガウ型飛行空母ウガウガを撃墜しない限り着艦させないという無理難題を押し付けられる。やむなくチャアミンはG・ダミーのMSモードをリアクトし、「白いMS」にウガウガのクルーが慌てふためく隙を突いて、唯一使える武装であるビームサーベルでウガウガを撃墜。やっとG・ダミーを引き渡せたと思ったら、ナイトホークスは女性士官のみの部隊であり、さらに書類ミスでG・ダミーのパイロットとして着任させられてしまう。部隊のエースであり本来のG・ダミーパイロットであったアーシィから対抗心を燃やされ、チャアミンはレビル将軍へ不安を吐露する手紙を送る。
第2話「V=Girls」
次の寄港地であるA=206前線基地からの救援信号をキャッチしたナイトホークス。グフ率いるMS部隊の攻撃を受けている基地へ到着したナイトホークスは、まず上空からのG・ダミーで陽動をかけたところを、水中戦仕様のG・キャノン、母艦のG・タンクからの砲撃で仕留める作戦を実行する。チャアミンの技量では対空砲火を避けるだけで精一杯だったが、湖の中から上陸したG・キャノンの攻撃は成功。しかし初弾命中に気を良くしたアーシィの次弾は外れてしまい、窮地に陥ってしまう。とっさにチャアミンはG・ダミーを急降下させてMSモードをリアクト、変形したG・ダミーのビームサーベルでグフを撃破してアーシィを救い出す。そして指揮官機を失ったジオン軍をG・タンクの砲撃で叩き、戦闘はナイトホークスの勝利に終わった。無事に基地へ辿り着いたナイトホークスたちは「売春宿」の異名通り、連邦兵士たちとどんちゃん騒ぎをしてそのまま慰安任務を遂行する。取り残されたチャアミンは戸惑うばかりだったが、その技量を認めたアーシィから自分のファーストパイロットにしてあげると囁かれ、そのまま一夜を共にする。
第3話「DUTCH」
ジオン軍との度重なる戦闘の中で、チャアミンは徐々にその技量を高めていく。当人はそれをG・ダミーのお陰と謙遜するが、何度も窮地を救われたアーシィは彼を認め、二人の仲は部隊公認、むしろ皆からは娯楽として楽しまれ歓迎されるようになっていた。そんな中、今夜もベッドをともにしたアーシィがふと宇宙に行きたいと吐露する。V作戦1号計画の偽物、本来宇宙用であるはずなのに地上用に限定されたMSの偽物、そして自分たちナイトホークスは疑似ニュータイプとして改造を施された偽物であり、本物はチャアミンただ一人だけだと。宇宙へ行けばみんな本物になれると願いながら寝入ってしまったアーシィを抱きしめ、チャアミンは人に偽物も本物もないのだと呟いた。
第4話「GANG-BANG」
ジオン軍の攻勢はさらに激しさを増し、ナイトホークスは窮地に陥っていた。ウェルディアを「木馬」と誤認していたジオン軍は、寄港地のはずだった連邦軍基地を占拠し、待ち伏せによる奇襲攻撃を仕掛けてきたのだ。損害を受けたウェルディアのエンジンは停止しミノフスキークラフトも出力低下、着底を余儀なくされ、MS隊は決死の反撃に出撃する。しかし複雑な変形機構が仇となり、G・ダミーはその修理のため出撃が遅れてしまう。Wダブデ、ドップ=Re、メタルアッザム、ザク部隊、マゼラトップ隊の猛攻を受けてアーシィ達が追い詰められていく中、修理に焦るチャアミンのもとをローズマリィ艦長が訪れる。こんな戦争で死ぬのは馬鹿馬鹿しいと言って、彼女はこの部隊で一番頼りないチャアミンへ生き残るためのおまじないのキスをし、彼を送り出す。出撃したG・ダミーはメタルアッザムを撃破するが、もはやウェルディアに航行能力は無い。ローズマリィは部隊員を全員退艦させると、ミノフスキークラフトを全開にしてWダブデへ特攻。生き残ったチャアミンは、戦争はいつ終わるのかと、レビル将軍へ問いかけるしかなかった。
第4.5話「FORE PLAY!」
ウェルディアを失ったナイトホークスは、二台のコンテナを母艦代わりに海を越えてジャブローを目指していた。部隊員の皆と他愛ない会話をするチャアミンも、すっかりナイトホークスの一員となっている。そんな中でチャアミンから差し入れを受けたアーシィは、自分は炊事洗濯なんてまったくできず、機械しか取り柄がないと自嘲する。戦争は早く終わってほしいが、戦争が終わったらどうすれば良いのかと不安げに笑う彼女へ、チャアミンはいつか必ず宇宙へ連れて行ってあげると約束するのだった。
第5話「MARRY WIDOWS」
ジャブローを目前にしながら、ナイトホークスはさらなる窮地に陥っていた。疑似NTである彼女たちの生命維持に必要な薬剤は、あとたった2日分しか残されていないのだ。もし薬が切れた場合、筋硬化、半身不随、機能障害が併発し、マウスでの実験では心臓停止まで半日しか保たないとされている。艦長代理を務めるセラフィムに出来る対応は、ジャブローまで急ぐことと、全員に痛み止めのヘロインを配ることだけだった。そしてそんなナイトホークスをジオンのマッド・マッドアングラー隊が襲撃する。2番コンテナが被弾して沈没する中、G・タンクが緊急出撃してジオン軍の攻撃を迎え撃つ。アーシィもまたG・キャノンへと向かっていたが、艦長からの連絡を受けてチャアミンの元に向かい、彼を気絶させる。もはや2日しか寿命の残されていない自分たちと違い、明日のあるたった1人のチャアミンを生き延びさせる事だけがナイトホークスの総意だった。絶望的な戦いを続けるナイトホークス達を残し、自動操縦で発進したG・ダミーはミノフスキー・クラフトユニットを展開、ジャブローへと向かう。チャアミンは薄れゆく意識の中、ジャブローでアーシィたちに再会することはないだろうと予感していた。そしてその予感は現実のものとなった。
第6話「DO AS YOU LIKE IT」
敵の猛攻撃を突破してG・ダミーを大破させながら、辛うじてチャアミンはジャブローへとたどり着く。だがそこで彼を待っていたのは、尊敬する最愛の祖父、レビル将軍の戦死という悲報だった。星一号作戦に向けて最後の艦隊が出撃すると聞かされたチャアミンは、スレイプニール改にMSパイロットとして乗艦する事を決意する。しかしア・バオア・クー戦に参加したチャアミンは、そこがアーシィの望んだ穏やかな宇宙などではなく、ただ無慈悲な殺し合いが続く戦場に過ぎない事を知る。いつかアーシィの望んだ静かな宇宙を作りたいと願いながら戦うチャアミンだが、彼は星一号作戦において未帰還、二階級特進をもって戦死と認定された。
エピローグ「PILLOW TALK GUNDAM」
宇宙世紀0082年。地球の広野の片隅には小さな村があった。そこでは逃亡したジオン兵の残党も、連邦軍の軍人も、一般人たちも、みんな別け隔てなく穏やかに暮らしている。そんな中に混じった女性たちは「人間は案外しぶとい、マウスじゃ半日なのにぴんしゃんしている」と笑い合っていた。そして小さな息子に手を引かれて丘の上に登った若い母親は、そこで村を訪ねてきた若者と出会う。まだ宇宙に行きたいかいと問われた彼女は、あなたがいてくれたら此処で良いと言って彼を抱きしめるのだった。

登場人物

登場兵器

脚注

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