オレンジ、瓶と菓子箱のある静物
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| スペイン語: Bodegón con naranjas, tarros y cajas de dulces 英語: Still Life with Oranges, Jars, and Boxes of Sweets | |
| 作者 | ルイス・メレンデス |
|---|---|
| 製作年 | 1760-1765年ごろ |
| 種類 | キャンバスに油彩 |
| 寸法 | 48.3 cm × 35.2 cm (19.0 in × 13.9 in) |
| 所蔵 | キンベル美術館、フォートワース (テキサス州) |
『オレンジ、瓶と菓子箱のある静物』(オレンジ、びんとかしばこのあるせいぶつ、西: Bodegón con naranjas, tarros y cajas de dulces, 英: Still Life with Oranges, Jars, and Boxes of Sweets)は、18世紀スペインの静物画家ルイス・メレンデスが1760-1765年ごろ[1][2]、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。画面上部左寄りの菓子箱の手前側に画家のイニシャルである「M」の字が記されている[1]。作品はスイスの個人コレクション (Harari & Johns) に由来し、1985年に購入されて以来、米国テキサス州フォートワースにあるキンベル美術館に所蔵されている[1]。

本作は、メレンデスの作品にしばしば見られるように黒色の背景の中、台所の板テーブルの上に設定されている[3]。画家が自身の一連の静物画を「スペインの風土から産出される各食物の図」と定義している[1][4]通り、本作にもそうした食品が見られる。
前景に配置されているオレンジは、画面左から射し込んでいる光を反射している。中景右寄りにあるマニゼス陶器の長い瓶は、その白色とマンガン色 (紫色がかった黒色) の古典的幾何学模様で鑑賞者の目を引く[5]。この釉薬を施されたマニゼス陶器の瓶は、メレンデスのお気に入りのモティーフである[1]。
後景には、平行六面体の箱が置かれている。中にはマルメロのゼリー「メンブリリョ (membrillo)」が入っているが、これはスライスして食べる。左寄りには、蜂蜜の入った瓶が置かれている。この瓶は、茶色のアルコルコン陶器である。画家は、互いに近接している果物と容器の質感と形態を精緻に表現している[1]。
メレンデスは、本作において対角線と曲線の研究による建築的構図を見事に披露し、黒色を初めとする色彩を華麗に配している。一方、キアロスクーロも用いられており、強い光が菓子箱の幾何学的形態を強調し、マニゼス陶器の瓶が右側に斜めに置かれた菓子箱に影を投げかけている[1]。