ジェノザウラー
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『ゾイド』第2期シリーズ(1999年 - 2006年)から登場。背景世界である『ゾイドバトルストーリー』をはじめ、数々のメディアミックスに登場した。2000年に展開されていたアニメ『ゾイド -ZOIDS-』や漫画作品『機獣新世紀ZOIDS』の作中では主人公のライバルが搭乗する機体として登場。媒体ごとに異なる設定も持つ。
設定解説
| ジェノザウラー GENO SAURER[3] | |
|---|---|
| 番号 | EZ-026[3] |
| 所属 | ガイロス帝国[3] ネオゼネバス帝国[4] |
| 運用開始 | ZAC2100年1月[5] |
| 生産数 | 150機(ZAC2100年秋時点)[6] |
| 分類 | ティラノサウルス型[3] |
| 全長 | 23.0m[3] |
| 全高 | 11.7m[3] |
| 重量 | 112.8t[3] |
| 最高速度 | 260.0km/h[3] |
| 乗員人数 | 1名 |
| 武装 | ハイパーキラーファング×1[3] ハイパーキラークロー×2[3]ワイヤーキラークロー×2(アニメ) ハイパーストライククロー×2[3] レーザーガン×1[3] レーザーセンサー×1[3] 集束荷電粒子砲×1[3] ロングレンジパルスレーザーライフル×2[3] アンカー×2[3] 放熱システム[7] 放電システム(アニメ) |
| 主な搭乗者 | リッツ・ルンシュテッド(バトルストーリー)
レイヴン(ゾイド -ZOIDS-) |
- 『ゾイドバトルストーリー』におけるジェノザウラー
- 「虐殺竜」の異名を持つ、ガイロス帝国軍によって開発されたティラノサウルス型ゾイド。当時ガイロス帝国軍が開発中だった新型ゾイドにオーガノイドシステム(以下OS)を搭載し、完成させた同システム搭載機の第1号となる[3][注 2]。
- ジェノザウラーでは、「デスザウラー復活計画」で得られたOSの一部を実験的に導入[3][注 3][注 4]。さらにはデスザウラーの開発データや[13]旧ゼネバス帝国に亡命した技術者が遺した専門的な知識や技術をも導入[14]。完成したジェノザウラーは、OS搭載機ならではの活性化したゾイド核による生命力・パワーによって従来の同クラスのゾイドを凌駕する戦闘力を獲得した[15]。
- 頑強な装甲と高い機動力を両立するホバリング移動能力を有し[16]、戦力比にしてヘリック共和国軍のブレードライガーやノーマルのゴジュラスと同等の性能を発揮[17][注 5]。初期に生産された1号機はリッツ・ルンシュテッド中尉によるテストと実戦において高い成績を残したものの[5]、OSが未調整であり、その高性能の代償として搭乗者への精神的ダメージが大きく[20]、その負荷に耐えられるのは、エースパイロットの中でも10人に1人という量産兵器としては致命的な欠陥を抱えていた[20]。また、OSの搭載を前提に設計したため、OSを搭載しない状態では機体のバランスが崩れてしまう弊害も発生している。そのため、後に生産された量産型ではOSにリミッターを設定し、戦闘能力の低下と引き換えにより操縦性と機体の安定性を高めた[3]。この量産型はOS未調整の機体ほどではないが、それでも主力機に相応しい性能を誇る[21]。
- アニメ『ゾイド-ZOIDS-』におけるジェノザウラー
- 本作品においては、ガイロス帝国の摂政ギュンター・プロイツェンによって行われた「デスザウラー復活計画」の折に、ガリル遺跡で発掘されたゾイドコアをベースとした“デスザウラーの変異体”とされている[22]。詳細は#ジェノザウラー レイヴン仕様を参照。
- 『ゾイドオリジナル』におけるジェノザウラー
- 『ZOIDS concept art』と世界観を同じくする『ゾイドオリジナル』においては、中央大陸戦争末期に、Dr.デモンの手によって開発されたデスザウラーの系譜に位置付けられるゾイドとして扱われている[23]。
- 『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるジェノザウラー
- バリエーションキット毎に設定が紆余曲折し、2007年に発売された『HMM ジェノザウラー』の段階では、デスザウラーの復元過程の中でテストケースとして再生に成功したデスザウラーの幼生体と思われるティラノサウルス型の野生体をベースに開発された機体と位置付けられている[24]。また、ガリル遺跡から出土したデスザウラーのゾイド因子を投入して開発されたゾイドがジェノザウラー[25]、ジェノザウラーとはゾイドコアにマグネッサーを与えることでストレスフリーとなったOSを採用した機体とした説明も存在する[26]。
- 一方で、2020年に発売された『リパッケージ版』においてはガイロス帝国軍が「デスザウラー復活計画」の過程で入手したオーガノイドシステムを導入した新型ゾイドとした説明となっており、『ゾイド公式ファンブック2』の内容に準じている[27]。
武装・装備
- ハイパーキラーファング
- 主に接近戦に用いられるジェノザウラーの牙部。
- ハイパーキラークロー
- 前脚爪部に装備された、格闘戦時の主兵装[28]。セイバータイガーの首部を一撃で破砕する威力を誇る[29]。
- アニメ『ゾイド-ZOIDS-』においては、両腕のハイパーキラークローは有線によって射出可能となっており[注 6]、初登場となる第21話においては、放電によって接触した敵ゾイドとパイロットを感電させる描写もみられた。これは2005年8月11日に発売されたゲーム『ゾイドタクティクス』においては「ワイヤーキラークロー」と呼称される装備となっており、接近とともに射出して敵機を攻撃する演出がなされる。「ZOIDS VS.シリーズ」においては通常の格闘攻撃として設定されている。また、「ゾイドインフィニティシリーズ」ではバトル開始時や勝利後にワイヤー付きキラークローを振り回す演出がある。
- ハイパーストライククロー
- 後脚爪部に装備される。
- レーザーガン
- 頭部に装備された高火力のビーム兵器。
- レーザーセンサー
- 頭部に装備されており、レーザーガンの射撃精度を高める[31]。帝国仕様では砲の右側、レイヴン仕様では砲側面に2基存在する。
- 集束荷電粒子砲
- 口腔内に内蔵されたジェノザウラーの必殺兵器[31]。粒子を磁力によって引き絞るためにバレル状の集束リングを持つ[7]。連射が効かない[17]点や出力こそデスザウラーに及ばないものの、中型ゾイドなら一撃で蒸発させるほどの威力を誇る[3]。この荷電粒子砲を発射するため、本機では従来の同装備採用機体とは異なり、機体各部を変形させる発射形態を導入している[2]。
- ロングレンジパルスレーザーライフル
- 背部に2門装備される。遠方の敵を撃破可能な砲[28]。至近距離から撃てばシールドライガーのエネルギーシールドを貫通することも可能[32]。
- アンカー
- 踵部に装備された、荷電粒子砲発射時の耐衝撃用装置[7]。荷電粒子砲発射時の反動を相殺するとした資料もある[31][注 7]。
- 放熱システム
- 尾部全体に内蔵される、荷電粒子砲発射時の排熱用装置[7][2][注 8]。尾部自体も内蔵する駆動エンジンにより強力な格闘戦用の装備となる[36]。
ティラノサウルス型ゾイド
T-REX型は惑星Ziにおいて金属生命体の頂点に君臨する種の一つである[8]。その野生体をベースとしたゾイドは前線において高い戦果を挙げ、最強機体の一角として君臨している[8]。
惑星Ziには複数種のT-REX型が存在し、前傾姿勢のものは純粋種に位置する[8]。これはジェノザウラーやバーサークフューラーの開発ベースとなった種であり、個体の捕獲が困難なことと、気性の激しさゆえに調整が難しい特性を持っている[8]。第二次大陸間戦争時代においてはガイロス帝国軍が野生体を保有しており、凱龍輝の開発ベースにも使用された[37]。
また、これとは別に直立体型と背ビレを有するT-REX型変種が存在し、このゾイドはゴジュラスの開発ベースとなった[8]。さらに惑星ZiにはT-REX型の亜種が存在し、デスザウラーやゴッドカイザー、タルボサウルス型のデッドボーダーはこれに分類される[8]。
キット
トミー版
動力源は、単4形の乾電池2本が必要。歩行ギミックは、リンク機構により膝および足首を駆動する形式である。連動ギミックは尾の左右スイング、両前肢の上下動とこれに連動した爪の開閉、下顎の開閉。両目と口腔内にはLEDによる電飾が施されている[注 9]。アニメ『ゾイド -ZOIDS-』放送当時のキットにはガイロス帝国軍の一般兵士のフィギュアが付属せず、レイヴンのパイロットフィギュアが座り姿・立ち姿の2種類付属する。頭部にも帝国軍仕様とレイヴン仕様を再現できる2種類の武装が同梱され、どちらかを装備できる。
荷電粒子砲の発射態勢を手動で再現することができるが、この状態では顎が連動しなくなる。その他の手動ギミックはコックピット(胸部・下ヒンジ)の開閉、背部のロングレンジパルスレーザーライフルの旋回・俯仰、脚部のアンカーの起倒、尾部の付け根の装甲の開閉。
- EZ-026 ジェノザウラー
- 2000年3月2日発売。
- ジェノザウラー スペシャルカラーバージョン クリアブラック
- トイザらスにて2003年7月18日に数量限定で販売された。装甲部がクリアブラックで成型されている。
- ジェノリッター
- 2013年にタカラトミーモールにて限定販売。
- 開発はタカラトミーの苑田文明が担当した。苑田はインタビューに際し、「モチーフはバーサーカーと竜であり、荒ぶる竜を騎士が下して従えているイメージだ」と語っている。また、大型のシャープな剣とフレキシブルに動くアームは、自分がかつて担当したジェノブレイカーのキットに対するリベンジだという[39]。
- ブラッディジェノザウラー
- 『月刊コロコロコミック』誌のアニメクイズキャンペーンで配布された懸賞品。ボディがレッドメッキとなっている[40]。
- REALIZE MODEL RMZ-02 ジェノザウラー
- 2025年2月発売。可動、組み立てやすさ、コレクション性、アニメの再現性、リアリティに重点を置いている1/100プラキットシリーズ。頭部の武器を組み替えることでレイヴン仕様並び量産機仕様を再現することが可能。レイヴンと一般兵士のフィギュアが付属。
- AZ-09 ジェノザウラー
- 2025年7月発売。リアルさとアニメの再現性に近づけるため恐竜のような歩行形態である他、手動でアニメ劇中の「荷電粒子砲発射形態」を変形させることも可能。歩行と同時に両目と口内の荷電粒子砲、ゾイドコアが発光。頭部武器を差し替えることでレイヴン仕様機と量産機に差し替え可能。胸部のコックピットハッチもレイヴン仕様と量産機に差し替え可能なパーツが付属。レイヴンと一般兵士のフィギュアが付属。
- REALIZE MODEL RMZ-11 ジェノザウラー レイヴン仕様
- 2026年2月発売。ジェノザウラーの頭部フィンとコックピットハッチの成型色をアニメ仕様に変更し、新規構造の前腕部に付属のワイヤーと接続パーツを取り付けることで射出状態のディスプレイができ劇中のワイヤーキラークローの再現が可能。ハイパーキラークロー、ハイパーストライククローは1本ずつ可動でき、アンカーや脚部バーニアカバーを展開することで飛行移動形態にすることが可能。荷電粒子砲充填状態エフェクトパーツとパルスレーザーライフル発射エフェクトパーツを劇中イメージのクリアカラーに変更。レイヴン(GF編)とシャドーのフィギュアが付属。
- AZ-15 サイコジェノザウラー
- 2026年9月発売予定。ジェノザウラーの頭部パーツをアニメ仕様のフレキシブルレーザー、複合レーザーセンサーに変更し、成型色を青色に変更。幻影発生装置も再現。上記のジェノザウラー同様「荷電粒子砲発射形態」に変形させることが可能。頭部パーツを差し替えることで量産機仕様の青いジェノザウラーにすることも可能。リーゼ、スペキュラー、一般兵士のフィギュアが付属。
HMMシリーズ
- EZ-026 ジェノザウラー
- HMMシリーズ第4弾。2007年12月発売。第46回静岡ホビーショーにてブレードライガーと共に商品化が発表された。脚部が大型化し頭部から尾部にかけて一回りスリムになったことで原型機であるデスザウラーにより近いフォルムとなっている。
- また、頭部レーザーガンの換装でレイヴン仕様機と一般仕様機(本キットではAZ30mmレーザーガンと名付けられた)を再現できる他、トミー版キットでは省略されていた荷電粒子砲の発射形態時の尾部冷却ユニットの全開放が可能である。ただし、パーツが干渉するために完全な水平姿勢にはならない。
- EZ-026 ジェノザウラー レイヴン仕様
- 2011年8月発売。第27弾では純粋なレイヴン仕様機が再現されており、機体カラーはジェノザウラーRに準拠する。首と尾の付け根のパーツの金型を一部改修し、より水平に近い姿勢で、荷電粒子砲発射時のポーズへ変形することが可能となった。また、腕部延長パーツが追加され、劇中で見せたクローアーム(拘束アンカー)も再現できる。本キットにはレイヴンとシャドーのフィギュアが付属。
- EZ-026 サイコ・ジェノザウラー
- シリーズ第37弾。2013年4月発売。原作と同様、リーゼの専用機として登場する。アニメでは青色だった胸部のコックピットハッチと脚部の蛇腹状パイプの色は紫となった。
作中での活躍
バトルストーリー
- 『ゾイド公式ファンブック』(小学館)
- 『ゾイド公式ファンブック2』にて初登場。ZAC2100年1月には次期主力ゾイドの採用をかけた模擬戦闘で活躍。レッドホーンGCの重装甲を一撃で粉砕する格闘性能とセイバータイガーAT以上のスピードと至近距離からのビーム砲火さえも回避する反応速度を披露し[5]、レッドホーンGCとセイバータイガーATの2機を一瞬にして葬って高性能を見せつけ、制式採用を勝ち取る[5]。
- 同年3月の「エルガイル海岸上陸戦」では僚機のレブラプターと共にゴジュラス1機を含むヘリック共和国軍守備大隊を壊滅状態に追い込んだ[20][注 10]。同年同月にはガリル遺跡で後のデススティンガーの元となるゾイドコアを巡ってヘリック共和国軍のアーサー・ボーグマン少佐の駆るブレードライガーと激突。劣勢を強いられるが、ゾイドコアの回収に成功している[41][注 11]。
- その後は出力を抑えた量産機が登場[注 12]。同年9月には、ウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーへの迎撃として出撃している[43]。
- 『ゾイド公式ファンブック3』においては、ZAC2101年6月の戦いにて鉄竜騎兵団によって撃破されている機体も確認された[44]
- 『ゾイド公式ファンブック4』では、ZAC2101年11月に行われた「ヴァルハラの戦い」においてはヘリック共和国軍と連携し、アイアンコングPKを撃破した機体も存在する[45]。
- 『ゾイドオフィシャルファンブックEX』(トミー)
- ネオゼネバス帝国軍においても引き続き運用されており、ZAC2106年初頭にはディメトロドンの護衛に配属されていた機体がライガーゼロの奇襲を受け、撃破されている[4]。
- 同年春にはクック要塞に配属されていた機体がゴジュラスギガに踏みつぶされ、撃破されている[46]。
- SMAC ZOIDS(電撃ホビーマガジン掲載)
- ZAC2102〜2105年にかけては共和国仕様のカラーリングを施されたピースメーカーと呼ばれるジェノザウラー部隊がガイロス帝国軍から派遣され、ネオゼネバス帝国軍の外洋守備隊と交戦した[47]。
アニメ
- 『ゾイドフューザーズ』
- チーム・サベージハンマー加入以前のブレードの搭乗機だったが、機体不良(実はマッハストームに恨みを持つサベージハンマーのサンドラの工作だった)のためにRDのライガーゼロに敗れ、以後、ブレードは因縁の相手としてRDを付け狙うようになる。ブレード以外のZiファイターも使用していた。
ゲーム
- 『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』
- アニメに登場するゾイドのカテゴリーとしてゲーム初登場[48]。エレミア砂漠のダンジョン砂漠の洞窟では最終ボスとなっている。
- 『ZOIDS 〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜』
- 通常型の他、改造型としてジェノザウラーSとスーパージェノザウラーが登場。後者は、主人公のライバルとなるソリッドの乗機として活躍する。
- 『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』
- ガイロス帝国側のLサイズユニットとして登場。イベントで入手でき、改造によりジェノザウラーRSとジェノブレイカーにすることができる。
- 「ZOIDS SAGAシリーズ」「ZOIDS VS.シリーズ」
- 両作品ともシリーズを通して通常仕様と多数の改造仕様が登場する。「SAGAシリーズ」では、敵役であるファントム騎士団四天王がジェノザウラー系の機体を場面も多い。
- 『ゾイドインフィニティ』
- プレイ開始当初から選択可能な基本ゾイドとして登場。
- 『ゾイドフルメタルクラッシュ』
- ガイロス帝国軍のゾイドとして登場。本作品ではストーリーの都合上、バーサークフューラーよりも後発の機体として扱われる。ジェノザウラー部隊を率いるグローリエ大佐が乗っている。
- 『ゾイドタクティクス』
- 通常仕様と多数の改造仕様が登場する。
- 『ZOIDS FIELD OF REBELLION』
- プレイヤーが使える中型ゾイドとしてアプリリリース当初から登場[49]。ジェノザウラー専用ウエポンとしてオリジナルの4連装ビーム砲「パルス・フォー」も合わせて実装されている。ゲームオリジナルキャラクターである元帝国軍人ドゥエイン・ベルトーニが搭乗する。